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絵本ナビ編集長の気になる1冊

ちいさなうさこちゃん。

 

思えば「うさこちゃんの絵本」シリーズは私の人生で初めて“ハマった”と言える絵本。繰り返し繰り返し読んで、真似して絵を描いて、自分のうさこちゃん絵本も作って。色も形もおはなしも、からだのすみずみまでしみこんでいるブルーナの絵本。

 

子どもだったから、もちろん作者であるブルーナの顔は知らなかったけど、大人になって初めて写真を見た時も「ああ。」って。やっぱりね、と。
白いおひげの優しい目をしたおじいさんは、何ていうか、想像していた通りの理想のおじいさん。ずっと前から知っていた気がしたものです。

 

先日ブルーナが亡くなったと聞いて、今度は全く実感がわきません。会ったことがないのだから当たり前なのかもしれないけれど。

 

やっぱり私にとっては、絵本がブルーナおじいちゃんそのものだったのかもしれません。いつでも会えるのです。

日本で初めて刊行されたのは1964年の『ちいさなうさこちゃん』

ちいさなうさこちゃん

ちいさなうさこちゃん

うさぎのふわふわさんとふわおくさんが、なかよく暮らしていました。
ある晩、天使がやって来てふわおくさんに「もうすぐあかちゃんができますよ」と言って飛んでいきました。
そして、まもなくあかちゃんが生まれ「うさこちゃん」と名付けます。
牛やにわとりなどの動物があかちゃんを見にやって来て「おめでとう」と言ってくれました。
でも、うさこちゃんはつかれて眠ってしまったのでみんな静かに帰りました。

ディック・ブルーナの絵本

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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