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およげ、およげ、空高く! 絵本に登場する「こいのぼり」はとっても自由…?

5月5日が近づくと、ふと空を見上げると浮かんでくるのはこの歌。
「やねより たかい こいのぼり~♪」
男の子の健やかな成長を願うこの風習は江戸時代から続いているのだそう。もちろん大きくて立派なものだけじゃなく、玄関やベランダに飾ったり、子どもたちと手作りの鯉のぼりに挑戦してみたり、今でも色々な楽しみ方をしています。

 

それでも、どこかの広い空の下、立派に泳ぐ鯉のぼりを見つけると、なんだか晴れやかな気持ちになってきますよね。そして、色々な空想が広がっていくのです…

こどもの日には親子で一緒に「こいのぼりの絵本」

「ねえ こいのぼりくん、ぼくも きみのように そらを およいでみたいよ」

こいのぼりぐんぐんこどもの日!

人気デュオ「ケロポンズ」のますだゆうこさんと、イラストレーションや映像など、幅広いジャンルで子ども向けの企画・制作を行うレーベル「colobocle」主宰のたちもとみちこさん。
お二人による楽しい行事絵本シリーズに「こどもの日」のお話が加わりました!

たつやは、病気がちの男の子。五月晴れでさわやかな風が吹く日なのに、外で遊べません。
「ねえ こいのぼりくん、ぼくも きみのように そらを およいでみたいよ」
家のなかからこいのぼりに話しかけると、なんとこいのぼりが返事をしました!
「だいじょうぶ、およげるよ!」「さあ、ぼくのせなかに のって!」

風にのって空たかく舞い上がるこいのぼり!
こいのぼりのアオくんの背中にのり……やってきたのは、山の中の大きな滝壺。
「どどどどど~~!!」
すごい音をたてる大きな滝を、アオくんはのぼりきることができるでしょうか。
シリーズおなじみ、楽しいお話には、ごく自然に行事の由来がもりこまれ、すーっとお話の中に入りこみながら学ぶことができます。
ちなみに本書は、「鯉の滝登り伝説」にちなんだお話になっていますよ!

「こどもの日」が節句であることは知っていても、どういう願いが込められているのか、ショウブやヨモギにはどんな意味があるのか、知らない人も多いかもしれませんね。
人気の豆知識のコーナーは、漢字すべてにふりがながふられていて読みやすく、親子で学ぶのにちょうどいいボリュームです。
こいのぼりと一緒に空を泳ぐカラフルな「吹き流し」に魔除けの意味があったとは!
上新粉とあんを手に入れて、柏もち作りに挑戦してみませんか?
身近な材料でできる、こいのぼりの工作も楽しそうですよ。

お話と豆知識、一冊で2度おいしい行事絵本。
さわやかな5月にふさわしい、ブルーがあざやかな「こどもの日」の絵本です。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=111598

かっぱだって、「こどもの日」を待ちわびている…!?

かっぱのこいのぼり

ここは いよのくに、まつやまは かっぱまちです。
街を行き交うのはかっぱたち。みんなどことなくウキウキしています。なぜって明日は「いい日」、特別な日なんです。
「五月の あおぞらよりも、もっと もっと、こころの はれわたる日ですから。」

明日のためにみんな温泉に入って身体を清めます。温泉は、子どもからお年寄りまで集まったかっぱたちで大賑わい。
かわうそやサンショウウオ、えびなど、川の仲間たちも、かっぱ街にやってきて、前祝いのお祭りで盛り上がります。

いよいよ「いい日」当日の朝がやってきました。空も見事な五月晴れ、みんな街の広場へ向かいます。さあ、いったいどんなことが待っているのでしょう・・・?

水の中にあるかっぱまちですが、坊ちゃん列車が走り、道後温泉に温泉街、松山の風景がちりばめられています。絵を描いているのは、松山出身の絵本作家、山本孝さん。すみずみまで細かく描き込まれた絵は遊び心いっぱい。かっぱたちはこんな風に暮らしているんだなぁなんて、眺めているだけでワクワクしてしまいます。

内田麟太郎さんと山本孝さんのコンビが描く行事絵本シリーズ最終巻。
ラストに待っているのは、最高に気持ちのいい景色!壮観の一言です。
「こどもの日」、みんなで子どもの成長を祝う日を、人間と同じようにかっぱも水の中でお祝いしているなんて、なんだか幸せな気持ちになりますね。
かっぱたちが毎年待ちこがれているこの景色が見たくて、何度も絵本を開いてしまいます。

(掛川晶子  絵本ナビ編集部)

https://www.ehonnavi.net/ehon/85419/%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%BC%E3%82%8A/

「きもちよさそうだなあ」というお父さんが…!?

ワニぼうのこいのぼり

ワニぼうのために、お父さんがこいのぼりを買ってきました。気持ちよく泳ぐ、こいのぼりを見ているうちにお父さんは…。

ここで終わらないのが、このシリーズ
“ワニぼう”シリーズは、ほのぼのクスリとする楽しい作品ばかり。
ワニぼうのためにお父さんが、鯉のぼりを買って来てくれました。
それも真鯉だけ。
一匹上がった真鯉を眺め、「いいねえ」とお父さん。
「でも、ちょっと さびしいわ」のお母さんの一言で、お父さんは緋鯉と子どもの鯉も買ってきて上げます。

 

春風を大きな口で吸い込み泳ぐ、鯉のぼりを見つめ「きもちよさそうだなあ」というお父さん。
と、次ページで大笑い。
お父さんの突飛な行動。
それにのっかるお母さんとワニぼう。
ワニのぼりなんて、なんとも愉快な眺めです。

 

ここで終わらないのが、このシリーズ。
さらに次ページで町の空に泳ぐ、ネコのぼり・イヌのぼり。
さらにさらに、“○○のぼり”のオンパレード。
小さい読者さんも、「 あれ~~~、おかし~い」って大笑いしてしまいそうです。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)

「こいのぼりくーん、のせてー」「いいよー」

こいのぼりくんのさんぽ

きょうは5日5日。こいのぼりくんが、おそらをさんぽしていると、ねこちゃんが「こいのぼりくーん、のせてー」「いいよー」。でも、ねこちゃんがあんまりはしゃぐので、こいのぼりくん、木のあいだにおっこちてしまいました!さるくんもやってきて「よいしょ、よいしょ」と助けだしますが…。身近な行事に興味を持ちはじめた幼児に、日本の伝統をやさしく伝えるシリーズ。端午の節句のお話。

空を泳ぐ鯉のぼり
初対面の2歳児くんに読みきかせしました。
まだ、鯉のぼりがよくわからないのかも知れませんが、ねこさんさるさんとの冒険に緊張が緩んだようです。
五月晴れの空をを泳いでいる鯉のぼりが、一人で散歩に出かけたら…。
夢があって、こどもの日の頃にピッタリの絵本です。
(ヒラP21さん 60代・パパ )

やねよりひくいこいのぼり…じゃ、つまんない!

とらのこさんきょうだい かえうた かえうた こいのぼり

やねよりひくいこいのぼりじゃ、つまんない!そんなときは……かえうた!!
おもし~ろ~そ~うに うた~って~る~~~
きっとみんな歌いたくなる!季節と行事のよみきかせ絵本。

<季節の行事 端午の節句>
古来中国では月と日の重なる日は祝日で、5月5日には菖蒲酒を飲み、邪気を祓いました。
一方、日本には、早乙女が身を清め、田の神を迎える「五月忌み」という行事がありました。
端午の節句はこの2つが結合したものといえます。江戸時代にはこいのぼりが立てられるように
なりました。滝を登る鯉のように元気にと、また、中国の故事「登竜門」にならい、立身出世の
願いも込められたのです。――<「おうちの方へ」より>

https://www.ehonnavi.net/ehon/35866/%E3%81%A8%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%8D%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%A0%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%88%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%81%88%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%BC%E3%82%8A/
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