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【保存版】小学2年生・8歳向けおすすめ本 ~絵本から児童書まで~

小学2年生・8歳の読んで!に答えよう(物語の本・大人が読んであげたい本)

ここからは「大人が読んであげたい本」のコーナーに移り、大人が子どもに読んで出会わせたい名作をご紹介します。もちろん自分で読みたい意欲があり、ひとりで読めそうな子は自分で読んでも良いでしょう。はじめに本を手渡す時に、中のページを見せながら、読んでほしいか、自分で読みたいかを聞いてみて判断されると良いかと思います。一番もったいないのは、子どもに手渡して安心していたら、実は難しくて読めてなかった、読んでいないという状態のまま時が過ぎてしまうこと。子どもたちの心にしっかり届けたい名作をご紹介します。

大人が子どもに読んであげたい、名作のとびら

【読み物・読み聞かせ】大きい1年生と小さな2年生

キーワード:「友だち」「学校」「登下校」「冒険」「悩み」

大きい1年生と小さな2年生

みどころ

お話に登場するのは、体は大きいけれど弱虫の1年生のまさやと、体は小さいけれどしっかり者でけんかも強い2年生のあきよです。読む子どもたちは、それぞれどちらに親近感を覚えるでしょうか?
まさやは1年生になったばかり。家から学校までの「がけのあいだのみち」がこわくて仕方がありません。狭くて暗いし、木はしげっているし、時々カラスも鳴いていてこわいのです。けれどもお母さんからひとりで学校へ行くのよ、と言われ困っていると、次の日、2年生の子どもたち四人が迎えにやってきて、まさやはあきよに手をつないでもらい、登校するようになります。

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読者の声より(カトリーヌみどりんさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子2歳)

自立・ひとり立ちを描いた作品

「おしいれのぼうけん」「ダンプえんちょうやっつけた」の古田足日さんの作品だということで、とても楽しみに読みました。

166ページ13章、かなり読み応えのある作品です。毎晩寝る前に1日2章づつと決めて読むことにしましたが、「お願い、もう少し読んで!」と息子に懇願されることも多く、5日間で読みました。

体は大きいのにお母さんに頼ってばかりで、精神的にはとてもひよわな1年生の「まさや」。体は小さいけれど自分の気持ちに真っ直ぐに行動することができる、しっかり者の「あきよ」。対照的な2人ですが、友達になって時間を共有するうち、しだいにお互いのことを理解するようになっていきます。「まさや」は勝ち気に見える「あきよ」にもコンプレックスなど複雑な心情があるんだと知ります。
そして、そんな「あきよ」のために大冒険に立ち向かうのです。「あきよちゃんを喜ばせたい!」という一心で。

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【読み物・読み聞かせ】『ぞうのたまごのたまごやき』(シリーズ作品)

キーワード:「王さま」「わがまま」「けらい」「大好物」「ユーモア」

ぞうのたまごのたまごやき

出版社からの内容紹介

たまごが大すき、わがままでいばりんぼうの王さまが、けらいをつれてぞうのたまごをさがしにでかけます。みつかるでしょうか?

読者の声より(はなびやさん 40代・ママ 男の子7歳)

疲れを癒してくれる本

息子に王様シリーズのブームがやってきました。二年ぐらい前にシリーズの他の本を読んだ時は、興味が薄かったのですが、夏休みに国語のプリントに「ぞうのたまごのたまごやき」が出てきまして、それをやってから、家にあった文庫を一人で読んでいました。
今は、「王様の他の話を読みたい」と図書館で大量に借りてきては毎朝毎晩私に読み聞かせをせがんでいます。
王様といいながらも、わがまま、卵好き、勉強はきらいなど、子ども心につうじるものがありますね。
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【読み物・読み聞かせ】エルマーとぼうけん(シリーズ作品)

キーワード:「冒険」「猫」「りゅう」「動物」「道具」「ユーモア」「ジャングル」

エルマーのぼうけん

みどころ

さあ、リュックサックに道具をつめて、エルマーと一緒に冒険の旅に出発しよう!
これは僕の父さん、エルマーが小さかった頃のある冒険のお話です。ある雨の夜、エルマーは、年取ったのらねこから、「どうぶつ島」に捕らえられているかわいそうなりゅうの話を聞きます。りゅうは、空の低いところに浮いていた雲から落っこちてきたちっちゃな子どものりゅうで、ジャングルの猛獣たちに捕まえられて、川を渡るために働かされているというのです。
エルマーは、すぐに助けに行こうと決心します。早速ねこにどうぶつ島のことや、持っていくものを教えてもらい、旅の準備に取り掛かります。エルマーがリュックサックにつめたのは、チューインガム、ももいろのぼうつきキャンデー二ダース、わゴム一はこ、くろいゴムながぐつ、じしゃくが一つ、はブラシとチューブいりはみがき‥‥‥。

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【読み物・読み聞かせ】新版ヒキガエルとんだ大冒険(1) 火曜日のごちそうはヒキガエル(シリーズ作品)

キーワード:「カエルのきょうだい」「ハラハラドキドキ」「勇気」「友情

新版ヒキガエルとんだ大冒険(1) 火曜日のごちそうはヒキガエル

みどころ

ヒキガエルのウォートンが、恐ろしいミミズクにつかまった! 誕生日のごちそうに食べられちゃうの!?
小学校の国語の教科書にも長い間取り上げられているこちらのお話。大人の方には懐かしく感じられる方も多いのではないでしょうか。1982年に日本で初めて刊行された後、2008年に訳を新たに装丁も大きく変わり、さらに手にとりやすく、読みやすくなりました。
土の中で暮らしているヒキガエルのきょうだい、ウォートンとモートン。ある冬の日、ウォートンはモートンが作った美味しい砂糖菓子をおばさんに届けるため、寒い雪道をスキーで出かけます。しかし途中で足をケガして、たちの悪いミミズクにつかまってしまうのでした。

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【読み物・読み聞かせ】大どろぼうホッツェンプロッツ(シリーズ作品)

キーワード:「魔法」「冒険」「ドキドキハラハラ」

大どろぼうホッツェンプロッツ

出版社からの内容紹介

おばあさんの大切なコーヒーひきが、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれてしまいました。大魔法使いツワッケルマンや妖精も登場して、少年カスパールとゼッペルの大活躍がはじまります。

子どもレビュー(りらまいりらさん代筆 30代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)

さいこう!

カスパールはあたまがいい。どろぽうをおぴきよせるわなをしかけたり、ばかなふりをしてだましたりするから。
ホッツェンプロッツは、わるいやつだけどちょっとおばかだけど、やっぱりいやなやつ。
カスパールとゼッペルがついにホッツェンプロッツをつかまえたときは、よかったと思った。
カスパールはようせいのねがいごとで、ぼうしをもどしたり、コーヒーひきをとりもどしたり、ホッツェンプロッツをつかまえたりしたけれど、
ぼくなら、なにをかなえようかなと思った。みんながへいわにくらせるようなねがいごとがいいな。
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読み聞かせのとびら(大勢の子どもたち向けに読む時のおすすめ絵本)

小学2年生・8歳さんにとって、教室や図書室で、クラスメイトと一緒にみんなでお話を聞くのはとても楽しい時間ですね。読み手のお話に、集中して真剣に聞いてくれるでしょう。8歳さんの読み聞かせにおすすめの絵本を、名作・昔話・民話編と楽しい創作絵本編に分けて、ご紹介します。

名作・昔話・民話編

まずおすすめしたい絵本は、小学3年生ぐらいまでに出会ってほしい名作や昔話・民話です。名作については、すでに幼児さんの頃に読んだ、という子も多いかもしれませんが、小学生になってあらためてお話に触れると、幼い頃にはただ面白いと思っていたものが、なぜ面白いのかが分かったり、以前は気づかなかったことに新たに気づいたり、たくさんの発見があることでしょう。また昔話・民話についてもお話の中に入り込んでたっぷり楽しめる時期ですので、日本のお話と合わせて、ぜひ世界の民話も積極的に手渡してほしいと思います。

関西弁と勢いのある絵に、読み手もつい熱弁に。教室中に笑いを巻き起こそう!

じごくのそうべえ

みどころ

「とざい とうざい。かるわざしの そうべえ。
いっせいいちだいの かるわざでござあい。」
扇を手にもって軽業師そうべえが「そうれ。ぺペン ペンペン ペーン」と綱渡りを披露していたそのとき、「おっとっとっとっと。あーーーーっ。」落ちて死んでしまったからさあたいへん。
気がつくとどうやらそこは地獄への道。そうべえは衣をはぎとられ、さんずの川をわたり、鏡の前でえんま大王に地獄行きを命じられます。しかし途中で出会った山伏ふっかい、歯ぬき師しかい、医者ちくあんと、4人そろって地獄のなかを大暴れ。糞尿地獄も、熱湯釜ゆでも、針の山も、それぞれの特技をいかして平気のへっちゃらです。人呑鬼(じんどんき。人を食べてしまう鬼)の腹のなかで4人がいっせいにいたずらをする絵は最高!

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読者の声より(ナオッチママさん 40代・ママ 男の子6歳)

読み聞かせ、大成功!

息子の小学校の読み聞かせ(1年生のクラス)で読みました。普段廊下にチョロチョロ出歩いてしまう悪がき(失礼!)達も興味津々。
どんどんお話に引き込まれて最後まで真剣に、時々大笑いもしつつ聞いてくれました。

東京で生まれ育った私には関西弁が上手く語れるか不安でしたが、物語に流れに関西弁がピッタリと合っていて、気持ちが自然とのめりこみ、「それなりに」読めたと思います。

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2年生の教科書でもおなじみの名作を、迫力の絵で味わって

スーホの白い馬

みどころ

昔、モンゴルの草原に、スーホという貧しい羊飼いの少年がいました。スーホはとしとったおばあさんと二人きりでくらし、大人に負けないくらいよく働きました。
ある日、スーホは生まれたばかりの小さな白い馬を拾って帰ります。スーホが心を込めて世話したおかげで、子馬は立派に育ちました。
ある年の春、殿様が町で競馬の大会を開き、一等になったもの者は殿様の娘と結婚させるという知らせが伝わってきました。
スーホは白い馬を連れて競馬大会に出て、見事一等になります。
ところが一等になったスーホが貧しい羊飼いであることを知ると、殿様はスーホにひどい仕打ちをします。
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子どもレビュー(天使のケーキちゃんさん 10代以下・その他の方 )

強くてたくましい白馬
わたしは、「スーホの白い馬」を読んで、白馬は、とても強くてたくましくて、すごいと思いました。わけは、オオカミがスーホのかっている二十頭のひつじをさらおうとしたとき、白馬は、ひっしでオオカミとたたかって、スーホが気づくまでがんばっていたからです。

もう1つすごいと思ったりゆうは、とのさまが、たくさんのおきゃくをよんで、さかもりをしたとき、とのさまは、とちゅうで白馬にのって、おきゃくに見せてやることにしましたが、白馬はものすごいいきおいで、とのさまをふりのけて、弓が体じゅうにいっぱいささって、体が弱りはてていても、大すきなスーホのところに走っていったからです。わたしは、スーホと白馬は、とても強いあいでむすばれていると思いました。

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創作絵本編

正直に話すことは、とても勇気がいること。

皇帝にもらった花のたね

みどころ

むかしむかし、色とりどりの花であふれる国がありました。
皇帝や国中の人々が花を愛し、あちらこちらへ花の種をまいて、世話をしているのです。
少年ピンは、人一倍花を愛し、育てるのが上手でした。
ピンが育てると、草木はまるで魔法のように、みごとな花や実をつけます。
ある日、皇帝がお世継ぎを探すために、国中の子どもたちを集めました。
皇帝は子どもたちにひとつずつ、花の種を渡し、それを大切に育てて、一年後に見せにくるよう言いつけました。
ピンははりきって花の世話をしますが、どうしたことでしょう、種はいっこうに芽を出しません――
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読者の声より(miki222さん 40代・ママ 男の子8歳、女の子6歳)

正直さと勇気

子供達は「どうして芽が出ないんだろう」「もしかして種じゃなくてビー玉だったとか!?」「他の子達の種はどうだったんだろう」と、お話に聞き入っていました。芽が出なかった鉢を抱えて、皇帝に説明をするピンの後ろで、他の子供達が笑ってる事にも気づき「どうして笑うんだろう」と不快そうに呟く我が子の反応が嬉しかったです。
正直さと勇気。この2つは皇帝でなくても大切なもの。自分なら、芽の出ない鉢を持って行けるだろうかと、自問自答してしまいます。
 

ピンチの時こそ、ともだちだったらどうするかを考えさせられる1冊

ともだちやもんな、ぼくら

みどころ

夏休み、小学生、男の子、かぶとむし、そして友達とカミナリじいさん。
小学生男子の息子を持つ身としては、このキーワードの並びを見ただけでワクワク、読む前から思わず購入したくなってしまいます。
舞台は始まったばかりの夏休み。ヒデトシ、マナブ、ぼくの三人はカブトムシを見つけ、喜び勇んで木に登ります。ところがその木は近所でも有名なカミナリじいさんの家の木!カミナリ声にぴっくりして慌てて逃げ出したのですが、ヒデトシは転んでつかまってしまいます。さて、どうなる・・・?

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読者の声より(ヨム姫ヨム太郎さん 30代・ママ 女の子8歳、男の子4歳)

何かを感じてもらいたくて…

小学3年生の娘のクラスの読み聞かせでこの本を選びました。

ともだちやもんな、ぼくら
そうや、ええときだけの ともだちと ちがうしな

決め手はこの言葉でした。
楽しいときだけ一緒にいるのが友達じゃない。娘のクラスの子どもたちの心に何かが響いてくれたら・・・そう願って読みました。

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小学2年生・8歳の子におすすめしたい本をさまざまご紹介してきましたが、実際に絵本ナビではどんな本が売れているのでしょう。「【小学2年生・8歳向け絵本・読み物】絵本ナビ売上ランキング ベスト10」をご紹介します。本選びのご参考にしてみてくださいね。

最後に‥‥‥小学生時代は読書における個人差が大きい時期です

小学校生活がはじまる6歳から卒業する12歳までは、読書の好みも、どのぐらい読めるかということも個人差がとても大きい時期です。ですので、こちらで紹介する本は、あくまでもひとつの目安としてご参考にしていただけたらと思います。紹介本を見て、まだまだとても難しいと思われる方もいらっしゃるでしょうし、うちの子には簡単すぎると思われる方もいらっしゃるでしょう。

対象年齢の判断材料としましては、文字の大きさや、ページ数、ルビ表記・漢字の使用状況、書かれている内容の難しさ、また絵本ナビのレビュー等を参考にさせていただきながら、それぞれの年齢にふさわしい作品をじっくり検討しております。けれども、本を選ぶ時に大切なのは、まずは目の前のお子さんの様子です。お子さんが、どのぐらい本に親しんでいるのか、どのぐらいの長さや文字量のものなら難しくなく読めるのか、どんなことに興味関心があるのか、ということを探りながら、無理なく楽しめそうな本を手渡していただけたらと思います。

秋山朋恵(あきやま ともえ) 

絵本ナビ 副編集長・児童書主担当

書店の本部児童書仕入れ担当を経て、私立和光小学校の図書室で8年間勤務。現在は絵本ナビ児童書主担当として、ロングセラーから新刊までさまざまな切り口で児童書を紹介。子どもたちが本に苦手意識を持たずに、まず本って楽しい!と感じられるように、子どもたち目線で本を選ぶことを1番大切にしている。著書に「つぎ、なにをよむ?」シリーズ(全3冊)(偕成社)がある。

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    絵本ナビ編集部
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