スタイルトップ  >  育児情報誌miku   >   miku19号 2010年冬号   >   体も心も元気になる!生活の中にリズムを取り入れよう!
miku19号 2010年冬号

体も心も元気になる!生活の中にリズムを取り入れよう!

カムジー先生伝授

体が目覚めるリズム遊び。子どもの心を引き出すリズム表現を通して、今を生きることを楽しむ力、心を閉じない力を伝えているカムジー先生にお話を伺いました。

カムジー先生


リズム音楽研究所主宰。正しい生活リズムの大切さを幼児にも楽しく理解させることができるオリジナルプログラム「早起きリズムコンサート」を展開するかたわら、保護者、保育者を対象に講演、講座、執筆、NHK教育テレビに出演するなど幅広く活躍中。

音とリズムで子どもたちが動き出す

カムジー先生の音楽教室。教室といっても、親子が集まってきたら、なんとなく始まっている不思議な教室。小さなフライパンを菜箸でたたきながら、「フォー」「ヤー」と擬音語が飛び交います。「走るよ!」とカムジー先生が走り出すと、子どもたちも一緒にダダダダダ~と走り、部屋の壁にタッチ。何度か繰り返したら、今度はみんなでピョンピョンと跳ねてみたり。
 
次は「パターン」と床に寝ころんで、床をみんなでたたきます。しばらくすると、音笛を取り出すカムジー先生。ステキな音がどこから聞こえるのか興味津々の子どもたち。「見においで~」というと、そろそろとカムジー先生のところに、集まってきます。

 

そのあとは、絵本を見せながら、子どもたちとコミュニケーション。絵本は読んでいるわけではなく、「これはな〜んだ」と絵を指さして、子どもとのコミュニケーションに使っているよう。
 
一見、脈絡のない流れのように見えますが、遊びの中に〝動〞と〝静〞が取り入れられています。
 
「動いたあとの集中力って、すごいんですよ。たくさん体を動かしたあとに、絵本を見せると、子どもたちはすごく集中する。親子の遊びにも、そんな考え方を取り入れるといいですよ」

小さな子どもと遊ぶときにルールや説明は不要

「たとえばタンバリンで遊ぶときに、〝穴に指入れて! こうやってたたいて!〞なんて言葉は必要ないんですよ。タンバリンやるよ~パンパンパン!ホー!なんて、たたいているだけで、子どもたちもたたいてくれる。
 
じゃあ、今度はアチアチタンバリンだよ。どうやってたたく? べたべたタンバリンなら、どうやってたたく?……なんて。これだけで、子どもと十分遊べます」

 

子どもと遊ぶとき、お母さんやお父さんもちょっとだけ、アイデアや工夫が必要のよう。
 
「振りつけがあるリズム体操でも、振りつけどおりに踊らなくってもいいんだよね。リズムに合わせて体を動かすだけで楽しくなるから、子どもとの生活シーンの中に、どんどんリズムを取り入れてみて欲しい」

「ねばならない」ではなく 「すると楽しい」発想に

日常生活に、どんなふうにリズムを取り入れたらいいのでしょう。「洋服着替えるのをぐずったら、服のすそを交互に〝ダッ、ダッ〞て歌いながらずりあげていって、〝あれ、顔が見えないぞ?ジャーン!〞なんてやると、それだけで楽しそうでしょ? 朝起きるのだって、朝ごはんだって、歯みがきだって、〝しなきゃダメ〞っていう考え方は、やめようよ」とカムジー先生。
 
「早起きすると、いいことあるよ」「朝ごはん、みんなで食べると、楽しいね」「虫歯になったら大変!だから、虫歯退治しちゃおう」と、リズムにのせて伝えます。

 

「子どもは小学生くらいまでは、マネの名人だからね。親がステキな笑顔で接していると、子どもにも笑顔が増えてくる。親が楽しく生活していたら、子どもも親をマネして生活のリズムを自然と身につけていくよ」

 

生活にリズムを取り入れると、家の中が明るくなりそうです。

♪歯みがきの歌

歯みがきだって、リズムにのせると、なんだか楽しくなってくるよ! ※子ども目線から見たときの振りつけなので、左右逆になっています。

前に出る迷いや決断を待ってあげよう

子どもたちが集団の中で遊ぶことも大切。カムジー先生は、音笛を吹いて「見に来てごらん」と言ったり、「フライパンたたいてみる?」と、子どもたちに呼びかけます。われ先にと前に出てくる子や、ちょっとこわごわ前に出てくる子……。もちろん、気になりながらも、お母さんから離れられない子もいます。

 

「これは、集団の中で人前に出ることの練習でもあるんです。前に出るかどうかは、無理させずに、子どもに決めさせること。〝やってみたい〞と前に出てきたら、前に出てこられたことを〝すごいね!〞ってうんとほめます。心を開いてくれたってことですから」

 

子どもが自分の目で見て、悩んで、迷って、判断し、決断するという過程が、このほんのちょっとした遊びの中に含まれています。

 

前に出るというのはハードルが高いもの。「たたいてみる?」と投げかけることで、一歩前に踏み出すきっかけになります。
 
子ども自身に考える楽しさと、夢中になることを感じて欲しい。そのためには、待つことが大切です。「お母さんやお父さんが元気がなかったら、子どもも元気がなくなっちゃうよね。生活の中の子どもとのやりとりでも、リズムを取り入れるだけで、笑顔が増えます。元気になります」
 
声を出す→心が軽くなる→楽しいことをしたくなる……。親自身から始めてみませんか。

 

撮影/福田依子

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
この記事の関連キーワード
人気連載
JavaScriptをOnにしてください