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miku33号 2013年夏号

バードウォッチングをもっと身近に楽しもう!

ベランダからでも、家の近くでも、楽しめる!

公園遊びやピクニックもいいけれど、親子でバードウォッチングはいかがでしょう?道具なんかなくても、鳥のさえずりに耳を傾けるだけで立派なバードウォッチングのはじまりです。鳥って、とっても身近な生き物。ちょっとしたお散歩も楽しくなりますよ。

♪鳥くん(永井真人さん)


野鳥研究家(日本を代表するプロのバードウォッチャー)。日本鳥類保護連盟専門委員、千葉県我孫子市「鳥の大使」、鳥取県「八東ふる里の森親善大使」をつとめる。野鳥観察のツアーガイドや講演会など幅広い活動を展開。著書は『バードウォッチングの楽しみ方』(エイ出版社)ほか。
 

道具なんていらない 必要なのは「関心をもつこと」

「バードウォッチングをしたことありますか?」と聞かれたら、NOという人が多いかもしれません。でも、鳥はとても身近な生き物。毎日の生活の中で、自然と鳥のさえずりを耳にしていたり、はばたく姿を見ていたりしているはずです。鳥にちょっと関心を寄せてみましょう。今まで気付かなかった自然の楽しみ方を、みつけられるかもしれませんよ。
 
今回は、鳥くんの愛称で親しまれている永井真人さんが、ミク読者“鳥と仲良くなり隊”を、バードウォッチングに連れて行ってくれました。
 
「鳥は、存在そのものが魅力的。だって、“飛ぶ”という人間には不可能なことができるんですから。僕が子どもの頃、バードウォッチングにはまったきっかけは、カワセミを見たこと。“コバルトブルーのあんなきれいな鳥がいるんだ!”と、ただただ感動しました。鳥は、シンプルな感動を与えてくれる生き物です」。
 
そんなお話しを聞きながら水辺に到着すると、いました! カルガモ、カワウにユリカモメです。「わぁ~!」と、さっそく子ども達が駆け寄ります。
 
「バードウォッチングを楽しむというと山のイメージが強いかもしれませんが、山は、鳴き声は聞こえても、姿を見つけるのが難しいスポット。一番のおすすめは水辺なんです」。

 

確実に鳥を見たいと思うなら、全国各地にある野鳥公園がおすすめだそう。「でも、毎日の生活の中でも、関心を持って見たいと思うと、それまで気付かなかったものが見えてくる」とおっしゃいます。双眼鏡や道具がなくても、鳥の声が聞こえたら、「鳥の声が聞こえるね」と子どもと一緒に探してみましょう。関心を持つことで鳥が見つかる確率も、グンとアップ。見つけられなくても「鳥の鳴き声を楽しむだけでも、立派なバードウォッチング」になります。
 
「子どもは、何かひとつ夢中になれることを持ってくれるといいですね。それが僕は鳥でした。子どもの頃は双眼鏡なんか持っていなかったけど、鳥を探すのが大好きだった。鳥のことをもっと知りたいから、本や図鑑など、読書もするようになりました」。
 
種類によって異なる鳴き声を知る。「目の周りが白いからメジロって言うんだ!」と名前の由来を知る……。ちょっとしたきっかけが、子どもの好奇心をどんどん刺激します。もちろん、「飛べるっていいなぁ!」そんな素朴な気持ちを持つこともすてきなこと。

観察する

「羽はどんな風に生えている?」「この鳥は首が長いな」「水浴びや砂浴びをしているね」など、じっくり観察してみよう。種類によって違うことがわかります。
 

調べる

「羽はどんな風に生えている?」「この鳥は首が長いな」「水浴びや砂浴びをしているね」など、じっくり観察してみよう。種類によって違うことがわかります。
 

声を聞く


声だけでも鳥探しは楽しいもの。鳥の鳴き声のような音を出せる「バードコール」があると、鳥とのコミュニケーションが広がりそう。

身近な野鳥図鑑

スズメ


最近は数が減っているともいわれていますが、住居地区で見つけやすいもっとも身近な野鳥。

カワセミ


水辺に生息しています。鮮やかなブルーの羽とオレンジの腹、長いくちばしが特徴。

カルガモ


7月ごろまで水辺で卵を抱きます。どんな鳥も卵を育てている時期は、そっと見守ってあげましょう。

シジュウカラ


平地や山にある林のほか、市街地、住宅地でも見られます。木の穴や人工的な狭い穴に巣を作ります。

ツバメ


スズメ同様、人の居住地区で民家や駅の軒下などに巣を作るため、比較的目にしやすい野鳥です。

鳥に興味を持って、四季や命の大切さを知る

水辺、公園、近所への散歩、どんなときにも「鳥がいないかな?」と関心を向けるだけで楽しめる身近なバードウォッチング。自宅の窓辺でも十分楽しめます。
 
「低層階の住宅なら、ベランダなどにフルーツを置いておいたり、水飲み場を用意すると、鳥が寄ってくるようになりますよ。鳥は追いかけたり騒いだりすると逃げてしまう。そっと見守ること、待つことの大切さも教えてくれます」。
 
バードウォッチングにはまっていくと、感じられる四季が豊かになっていくそうです。

 

「花の好きな人は、“桜が咲いた春だな”“あじさいが咲いたから梅雨だな”と四季を感じますよね。鳥も“うぐいすが鳴いたから春だな”“鷹の渡り(※)だから秋だな”“そろそろあの鳥が巣を作る季節だな”なんて、鳥の数だけ四季の楽しみが広がっていきます。
 
野鳥たちが必死に生きる姿を見ると、生命の尊さを感じることができます。鳥はいろいろなことを教えてくれるんですよ」。

 

※鷹が定期的に群れをなして移動すること。

フィールドノートを作ってみよう

その日に見た鳥の絵を描いてみたり、フィールドノートを作ってみよう。残した記録が、大切な思い出になります。

フィールドノート

日付と場所のほかに、鳥の名前と数を記録しておきましょう。もちろん、鳴き声だけの鳥でもOK.

お絵かき & 塗り絵

まだ自分で鳥の絵を上手にかけない年齢なら、鳥の線画を書いてあげて、塗り絵を楽しむのもいいですね。

鳥を呼ぶには・・・

 

鳥くんに鳥の特徴を教わりながら描いてみたよ!

参加しました!

また家族やと友だちと行きたいな!
 

楠山廉造くん(6歳)、令奈人くん(2歳)&真里ママ


ただ鳥を見る楽しさだけでなく、むやみにエサを与えてはいけない、自然を汚してはいけないといったマナーも学べました。お絵かきも、観察することでちょっとした鳥の描き方のコツがわかりぐっと楽しが増しました。

「かわいかったね~」とずっと言ってます。

古屋絆花(はんな)ちゃん(4歳)&多恵ママ


最初は双眼鏡の使い方に戸惑っていましたが、「かるがものおしりがぷりぷりしてたよ」「スズメが小さくて可愛かった」と喜んでいました。いつかカワセミが見たいです!

小さな子どもでもしっかり観察しているものですね。

神田七虹(なな)ちゃん(3歳)&千春ママ


バードウォッチングが楽しかったのはもちろんですが、その後のお絵かきタイムでは、鳥の色をよく覚えていて、塗り絵を一生懸命やっていたのが印象的でした。

 

撮影/長尾浩之 取材・文/山田じな

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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