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miku34号 2013年秋号

だるまさんがころんだやハンカチ落としなど群れ遊びを楽しもう!

外に飛び出せ!友だちと触れ合おう!

「近頃、子どもたちが外遊びをしている姿をみかけない。室内で、ひとりでゲーム機と過ごしているのかしら・・・」とおっしゃるのは、日本冒険遊び場づくり協会の関戸まゆみさん。関戸さんが推奨する、子どもの力を伸ばす外遊び&群れ遊びの魅力に迫ってみましょう。

関戸まゆみさん


2013年9月、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会代表に就任。「羽根木プレーパークの会」会長、世田谷ボランティア協会プレーパーク事業担当専門員などを経て、東京都世田谷区内のプレーパーク活動を支えた。現在は全国にわたり冒険遊び場づくりの推進・支援活動を行っている。編著に『冒険遊び場がやってきた!』(晶文社)。

名もなき遊びから伝承遊びまで年齢の枠を超えた群れ遊びを

「子どもの土台は外遊び&群れ遊びのなかから!」とおっしゃる日本冒険遊び場づくり協会の関戸さん。
さっそくミク読者で「外でみんなと遊び隊」を結成し、公園に遊びに行ってきました。群れ遊びのなかで、みんなどんな体験をし、何を得るのかな?
一人遊びの時期を経て、友だちと遊べるようになってくると、友だちに共感したり、安心感を抱いたり、人とつながることの楽しさもわかってきます。
 
「そういう実感が得られるのは、一緒にテレビゲームをしているときではなくて、お互いが触れ合ったり、体で感じる体験ができているとき。
 
外遊びをしていると、人の力ではどうすることもできない天気や自然の力を感じたり、動植物からの驚きを与えられたりします。

 

それらを共に体験することで、自分と違ったことを感じる友だちがいること、違っていてもそれがいいということなど、自分と相手とを学んでいきます。習うとか書物の中で教えられるのではなく、自分で感じて学んでいく、自然に身に付いていく、そんな体験が子どもには必要です」と関戸さん。

 

外遊びは、年齢の枠を超えた群れ遊びにもつながり、それがまた重要なのだとおっしゃいます。

「遊びの中で、思い通りにいかないことがあったり、予測のつかない展開を経験したり。そんな中でどうしたらいいか、臨機応変に対応することをリアルな体験のなかで自然に身に付けていきます」。

 

それが“生きる力”として、子どもの心の中に、培われるのだそうです。

昔ながらに伝わる鬼ごっこの応用版 触れ合いのある群れ遊びを見直そう!

だるまさんがころんだ

1.鬼と、木や電信柱など鬼の陣地を決める。鬼以外の子は、鬼から数メートル離れたスタートラインに立って「はじめの一歩 」 と叫んで1歩だけ進む。

 

2.鬼は「だるまさんがころんだ 」と言った後、すばやく振り返る。鬼以外の子は、鬼が振り向く前にすばやく鬼に近づき、鬼が振り返ったと同時に止まる。鬼は動いている子を見つけたらその子の名を呼び、呼ばれた子は鬼のところに行って手をつなぐ。

 

3.2を何度か繰り返しながら、子は鬼に近づき、鬼が「だるまさんがころんだ」と言っている間に、鬼と手をつないでいる子の間を切るような動作で「切った」と叫びながら離す。その隙に、ほかの子は全員素早く逃げる。鬼は10数え「ストップ!」と叫び、ほかの子は同時に止まる。鬼は子に向かって5歩歩きながら、子の誰かにタッチする。タッチされた子が次の鬼になる。タッチできない場合はもう一度鬼をする。

 

手つなぎ鬼

鬼を決め、ほかの子は逃げる。鬼はみんなを追いかけてタッチしてつかまえる。タッチされた子は、鬼と手をつなぎ、鬼の仲間になる。鬼が4人以上になったら、2組に分かれて子を追いかける。

ハンカチ落とし

鬼を決め、残った全員が輪になって内側を向いて座る。鬼はハンカチを持って輪の周りを回りながら、座っている人にわからないように手の届く位置にハンカチを落とす。座っている人は決して後ろを振り向かず、手だけでハンカチをさぐる。ハンカチを落とされた人は、ハンカチを持って鬼を追いかけ、タッチする。鬼はタッチされないように1周して、ハンカチを落とした人の後の空席に座る。座られたら、ハンカチを落とされた人が次の鬼になる。鬼がタッチされた場合は、そのまま鬼を続ける。

ケンカも友だちとのコミュニケーションを学ぶ機会に

そうこうしている間に、「○○ちゃんはさっき鬼やったでしょ!」「だからこのタオルは○○ちゃんの番!」と、子どもたちがハンカチ落とし用のタオルの引っ張り合いを始めました。見守っていると、自然に誰かがゆずりはじめ、数分後には何もなかったように手をつないで新しい遊びをはじめています。
 
「ケンカもしてみないと仲直りの方法を覚えませんからね。まさにこれが必要な体験。親も、集団の中にいるわが子の姿をみていると、家で過ごしているときとは違う、新しい顔を発見できるはずですよ。あら、こんなアイディアを出すんだ、相手にやさしくできるんだ、意外と強い一面があるんだ、お友だちといるときは聞き役なんだな、といった具合です」。
 
外で群れ遊びをする子どもの姿をあまりみなくなった理由には、「子どもの声がうるさいという環境や、ちょっとしたケンカやもめごとを嫌う大人の影響もあります。親も少し子どもが大きくなると、“遊んでなんかいないで勉強しなさい”なんて言うようになる。でも、私はやはり、子どもの心の土台を作るのは遊びだと思っています」

群れ遊びだからこそ!

じゃんけんぽん!

 

鬼はじゃんけんで決めればいいね。年齢を重ねるにつれて、ルールがある遊びが少しずつ面白くなるよ。
 

ケンカ!? 

 

誰が鬼をするかでもめちゃった!ハンカチタオルの引っ張りっこ。ケンカをするから、仲直りの方法も覚えるだって!ケンカできる仲間がいるってうれしいね!

群れ方や遊びにルールを作らなくてもOK

群れ方もいろいろ。この人についていこうとか、大好きと思える人、一緒にいて楽しい人が自然にわかって、それが集団化していくそうです。
 
人間関係には、正しいかどうかではなく、合う合わないがあっても当然。自分とは違ういろんな考えがあることを知り、違う考えも尊重する。それは大人になっても大事なスキルになるはずです。ときには、三人寄れば文殊の知恵のような、一人ではできないことも大勢ならできる、というような経験もするでしょう。
 
「さて、遊び方ですが、ルールのある伝承遊びもすばらしいですが、名もなき遊び、ただ群れて土いじりをしながらおしゃべりしているうちに、ごっこ遊びに発展したり、鬼ごっこをしているうちに、子どもが独自のルールを作り出して一般的には名称のないような鬼ごっこがはじまったり。そういう自然の流れを大事にしたいですね。もちろん昔ながらの伝承遊びも、友だち同士が触れ合える遊びが多く、ルールがあること、それを守ることも学べるので、親から子へ伝えていきたいですね」。
 
室内よりも、ダイナミックな動きができる屋外だからこそ得られることがある。思いっきり遊ぶ体験によって、心が大きく動き、感情のスケールも大きくなります。仲間と一緒に、外遊びに出かけましょう!

参加しました!

外遊びで根性 & 体力を!

佐藤萌瑠(める)ちゃん(4歳)、諒賀(りょうが)くん(1歳)&真美枝ママ

 

 今日の外遊びで、自分の子どもの体力のなさ、根性のなさをちょっぴり痛感。これからはもっと外遊びをさせたいと思います!

伝承遊びもなかなか楽しいですね!

赤瀬葵ちゃん(5歳)、杏(あんず)ちゃん(3歳)、奏ちゃん(1歳)&賀子ママ

 

始めてやった昔ながらの伝承遊びも楽しんでいたので、繰り返しやって深くルールを理解すれば楽しめるんだなと思いました。

自然遊びを友達と共感!

村田宗介くん(4歳)、慈英くん(1歳)&香奈子ママ

 

もともと虫や生き物が大好きで好奇心旺盛な息子。今日はそうしたことを仲間とともに経験できたことが貴重でした。

外遊びでの経験をもっと増やしたい!

坂本紗彩ちゃん(5歳)、麗(うらら)ちゃん(2歳)&享ママ    

 

はじめは虫がいるから木に触りたくないと言ったり…もっと親が自然に触れさせる経験を作ってあげた方がいいのかなと思いました。

 

撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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