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miku35号 2014年冬号

うたと手作り楽器で、音楽と絵本の世界へ

室内あそびの増えるこの季節。毎日の生活に音楽をプラスしてみませんか?いつもの絵本にうたをつけたり、身の回りのもので手作り楽器を作ってみたり。音楽家の西村直人さんに、子どもと一緒に楽しめる音楽あそびを手ほどきしてもらいました。発散のパワーで、親子ともどもリフレッシュできますよ。

西村直人さん


音楽家、音楽療法士、NPO法人えほんうた・あそびうた代表理事、パパ’S絵本プロジェクト・メンバー、NPO法人ファーリング・ジャパン社員。「読み聞かせ」ではない、絵本にメロディーをのせて歌う「絵本×音楽×カラダ遊び」の要素を用いた新しいスタイル!音楽と絵本の融合「えほんうた・あそびうた♪」でウクレレを片手に全国各地で音楽と絵本の楽しさを伝える。3児の父。

命が誕生したときからみんな音と触れ合っている

私たちの生活の中には、音が溢れています。その音をつないで楽しむのが「音楽」。今回は、そんな音楽であそぼうと、ミク読者4組の親子で「音楽あそびをし隊!」を結成、音楽家の西村直人さんのところにあそびに行ってきました。
 
さっそく西村さんによる「絵本あそびうた」のミニライブが始まりました。ただ絵本を読むのではなく、節やリズムをつけたり、うたをつけたりしながら絵本を読み進めていきます。
 
馴染みの定番絵本にも、節やうたをつけます。そうすると、子ども達がぐんぐんと絵本の世界に引き込まれていくのが手に取るようにわかります。
 
「絵本に音楽をあわせると、絵本が紙面上から外に引っ張り出されて立体的になります。絵本の世界が広がって想像力もかきたてられるようですよ」と西村さん。絵本を読むといういつものできごとに音楽をプラスするだけで、世界が違って感じられるから不思議です。

「音楽には、それだけの力があるんだと思います。例えば芸術活動というと、音楽、美術、文芸、映画や演劇などいろいろとありますが、音楽はそうした文化的な活動の域を超えたものとも言えます。人は生まれたときから心音のリズムを感じています。そんな命の営みの根源に音やリズムがあるからこそ、音楽は文化的な要素以前の、生きる力や自然の力に近い存在と言えるのでしょうね」。
 
音に意味をもたせたものが言葉ですから、音が言葉以前のコミュニケーションツールだったことにもうなづけます。
 
「音楽は国境をこえますしね。国の言語が違っても音楽を楽しむことができる。僕は絵本やうたというのは、目的ではなくツールだと思っています。ですから親子で楽しむときも、ルールにとらわれずに、そ
の親子にとって楽しいコミュニケーションツールになればいいんだと思います」。

身近なものを使って楽器を作ってみよう!

「さて、次は楽器を作ろう!」と、西村さんがペットボトルを取り出しました。すると、「ペットボトルじゃ音が鳴らないよ?」と首をかしげる子が。その問いかけに「すばらしい! 音が鳴らないものをどうやって音の鳴る楽器にしていこうかな」と西村さん。子どもの感覚や感性って、大人には計り知れないところがありますね。
 
ペットボトルや牛乳パックをはじめとする身近な道具を使って、シェイカーや太鼓、レインスティックにギロ、カズーを作ることに。音階などを知らなくても楽しめる楽器は、小さな子どもからあそべるのが魅力です。ペットボトルは、そのまま割箸でこすればギロに変身! ペットボトルのシェイカー作りでは、自分の洋服の模様に合わせて水玉の飾りをほどこす子がいたり、それぞれの個性を発揮しながらみんなのテンションがあがっていきます。

 

できあがった楽器を使って、今度は全員でコンサート! 音楽にあわせて自分の思うままに、自由に音を鳴らします。みんな、体からあふれてくるものを自然に表現。ルールなんてない、自由なパフォーマンス。体が自然に動きます。
 
「音楽は年齢を問わず楽しめるもの。特にこの時期の子どもにとって音楽が、ママと一緒に歌ったとか、パパが弾くギターがかっこいいとか、〝楽しいなぁ、なんだか幸せだなぁ〟と親子で一緒に感じられる体験になるといいですね」。
 
音楽療法にも携わる西村さん曰く、病気で動かないはずの体が、ときに音楽の力で動き出すこともあるそうです。人の根っこに働きかける音楽。生活の中で音楽を感じていけたら、生き生きとした時間をすごせそうですね。

カズーを作ろう!

● カズーってどんな楽器?
膜鳴楽器の一種。 別名バズーカ。口に咥えながら声を発し振動させて演奏する。発声によって音の高低が付けられる。
 

1.牛乳パックを2辺×9cmに切り、1辺を2等分に折った後、写真のように2cm四方の穴をあける。

 

2.写真のように三角に折る(1辺が重なる)。

3.三角の空洞部分に、ビニール袋をかぶせ、輪ゴムでとめる。

4.余分なビニール袋を切り取る。

参加しました!

爆発的に明るい音楽っていいですね!

福元伶奈ちゃん(4歳)&麻理恵ママ


今まで子どもと楽しんできた音楽は、クラシックやしっとりとした雰囲気だったのですが、今回、打楽器を使ったアップテンポの明るいラテン系で子どもも大喜びしていました。

手作り楽器は、また挑戦します
 

 

芦田優(ゆづひ)月妃ちゃん(5歳)&桂子ママ


楽器作りは、生活の中の身近なものを使って、親の手を借りなくても簡単にマラカスや太鼓が作れるので、今度はお友達があそびに来たときにでもまた作ろうと思います。

あそびに境界線はない!
 

 

金城結(ゆうき)季ちゃん(4歳)、
珠(たまき)季ちゃん(6歳)&
真由美ママ


子どもが大好きな、音楽と工作と絵本、すべてが一緒になって、とっても楽しい時間でした。帰宅したらピアノとあわせてコンサートごっこをしたいそうです。

絵本の世界が音楽で広がった
 

 

素川琉(るい)くん(3歳)、來(らい)くん(5歳)&みさ子ママ


読んだことのある絵本も音楽とあわせることによって、いつもの読み聞かせ以上に絵本に吸い込まれていました。雨の日など室内あそびの日にまたやってあげたいと思いました。

 

撮影/中島剛 取材・文/山田治奈
 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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