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miku38号 2014年秋号

畑で野菜の収穫体験!

大地の恵みをいただこう!

自然から教えてもらうことはたくさんありますが、一番は、その自然の恵みの中で私たち人間も、生かされていることを実感すること。
畑体験を通して、「いただきます」「ごちそうさま」と、自然への感謝の気持ちを存分に感じることができますよ。

高梨雅人さん


高梨農場(神奈川県三浦市)代表。三浦半島食彩ネットワーク会長。料理によって品種を使い分けてもらえるようにと、年間で150種類にも及ぶ季節の野菜を栽培。露地野菜の直売所には遠方から訪れる客も。地産地消、地域再生の活動として農業体験も行っている。

http://blog.livedoor.jp/takanashifarm/

生きることは食べること!

近年、田植えや農業、牧場体験など、食にまつわる触れ合い体験が人気です。生きることは食べること。今回、ミク読者は「農業体験し隊」を結成。神奈川県三浦市の三崎口にある高梨農場に行ってきました。
 
野菜をもりもり食べてもらいたい!そんな親の気持ちとは裏腹に「好きな野菜はなに?」と問いかけても無言の子ども達。「じゃぁ、嫌いな野菜は?」と質問を変えた途端、「トマト! ピーマン! ホウレン草! ナス!」と出てくる出てくる。今日はどうなることやら?

 

「日本由来の野菜は、ワサビ、ウド、フキなどの数種類しかなかったんだよ。あとはみんな外国から来たもの」と、年間150 種以上もの野菜を育てているという高梨雅人さんにお話を聞きながら畑に向います。年間を通してたくさんの野菜がスーパーに並ぶ時代です。野菜の旬を知らない人も増えています。でも、「季節の野菜を食べることは大事」と高梨さん。野菜は旬に食べるのが一番おいしいし、栄養も豊富。旬の野菜を食べると、季節の移り変わりを感じられます。

「秋は夜の気温が低くなる影響で、ナスの皮が薄くなって実がしまりおいしくなる季節。今日はナスを収穫してみよう!」最初に見せてもらったのが、緑色の丸いナス。タイからきた品種で、グリーンカレーなどに使われているとか。「まんまる!」「緑色なのに、ナスなの?」自分たちが知っているナスとの違いに驚き、ナスが苦手な子ども達も、一気に興味を持ち始めました。ほかにも白いナス、紫でも模様が入ったもの、小ぶりなものから細長いものなど、高梨農場にはこの日、8種類のナスがありました。

 

「同じナスでもこんなに種類があるんだね」「みんな味が違うの?」「お料理によって使い分けるんだって」。日頃は見向きもしないナスなのに、こんなにナスで盛り上がるとは! 「食べてみていい?」生のままのもぎたてナスを食べたいという子も。かじってみたら、あまり味がしないけれど、「なんだか僕、ナスが食べられるみたい?」と不思議そうな表情でした。

ナスにトゲ?五感を使って新発見

さて、いざ収穫。今回は、高梨さんの提案で軍手を使わず、手で土や枝葉、実を直接触って体験。土や野菜の匂いを嗅いだり、手で触ったりと、五感を使いながらの農場体験は新しい発見がいっぱいです。
 
「イタッ!」。収穫の際、ヘタをさわってさっそく新発見。「ナスのヘタにトゲがあるんだね」「スーパーにあるナスに、トゲなんてあったかな?」と子どもたち。

「品種によってトゲのあるなしの違いもあるし、新鮮な方がトゲもとがっているからね」と、高梨さんが教えてくれます。

 

農作業は大変な仕事です。毎日お天気に左右されながら、土や野菜の状態と向きあいます。朝も早く、1年のうちで休めるのはお正月ぐらいとのこと。「それでもおいしい! って言ってもらいたいからね。野菜(農作物)はよく、足音を聞いて育つって言われているんですよ。絶えず畑に通って、観察し、適切に管理することがいい野菜を作る最大の秘訣」。作り手によって味も違うそうです。

 

収穫した野菜を、すぐに調理して、みんなで食べることにしました。素材そのものがおいしいから、手の込んだ調理は必要ありません。素揚げしたり、ほんの数分浅漬けにするだけの“素材の味を生かす”調理です。「家ではなかなか自分から進んで野菜を食べないのに……」と、もりもりと野菜を食べる子ども達の姿にママたちもびっくり。
 
食に対する価値観は、人それぞれ。でも、自然の恵みやその食事に関わってくれたすべての人、野菜を作ってくれた人、運んでくれた人、売ってくれた人、調理してくれた人たちに感謝して、「いただきます」「ごちそうさま」と言う気持ちを忘れずにいたいもの。自分で農作業に少しでも触れると、食への関心も高まるようです。ちょっと足をのばして農場体験するのが難しければ、家庭菜園でもOK。自然からの命の恵みを子ども達に伝えて行く機会、作ってみてはいかがでしょう。
 

 

撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈
 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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