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miku39号 2014年冬号

折り紙遊びをしよう!

折って、切って、ちぎって、貼って!

室内遊びが増える寒い季節。折り紙を使って、手作り遊びをしてみませんか?折り紙は、ただ折るだけでなく、切ったり、ちぎったり、貼ったりと、遊び方がどんどん広がる遊び道具。ルールがない遊びは、創作性を育んでくれます。そして、手を動かす遊びは心を動かし、親子の気持ちを豊かにします。

水野政雄さん


画家、切り紙・造形作家、岐阜県「心の森ミュージアム遊童館」主宰・館長。高校の美術講師を経て、絵、切り絵、おりがみ、造形などの創作活動に専念。テレビ出演や講演会など幅広く活動をしている。主な著書は『きりがみ、おりがみ、手づくりおもちゃ』(フレーベル館)、『折り紙、切り紙、ちぎり紙』(ひかりのくに)、『うごくおりがみ』(ポプラ社)ほか。 http://www.yudokan.jp/

折り紙は「作ること」それ自体が遊びになる手作りおもちゃ

折り紙ってとても身近なものなのに、いわゆる折り紙遊びにとどまらず、切ったり貼ったりと遊びが広がるすごいアイテム。今回は折り紙や切り紙で知られる造形作家の水野政雄さん監修のもと、「折り紙であそび隊」を結成、さっそくワークショップを開催しました。
 
「文化は手から生まれるとよくいわれます。私たちの身の回りのものは、もともとは“手”によって作られていたんです。幼少時代に遊んだおもちゃも、祖父母の代くらいまではそんなものが多かったのではないでしょうか。手で作られたものは、あたたかみを感じ、心を豊かにしてくれるはずです」と水野さん。
 
さっそくみんなで折り紙制作。はさみやのり、クレヨンや画用紙なども用意して、まずは自由に子ども達の発想のままに取り組みます。

 

「ぼくは、手裏剣が作れるんだよ」「私はお花を作ろうっと」「じゃぁ、私はお人形!」。

 

今回集まってくれた子どもたちはみんな5歳。これまでにも折り紙経験があり、自分たちの知っている折り方を披露してくれます。
 
でもしばらくすると、「ここがうまくできない」「次に何を作ろうか?」などと頭をひねることも。そんなとき、周りの大人がほんの少し手助けしたり、ヒントをあげると、また新たな発想が生まれてきます。そんなやりとりも、愛情が感じられる手作りおもちゃならでは。
 
水野さんは「できあがったおもちゃで遊ぶだけでなく、作ることそのものも遊びだということに子どもたちが気づいてくれたらいい」ともおっしゃいます。折り紙は作る途中も完成した後も楽しいもの。そして手作りのあたたかさを体感することは、子どもの感性も豊かにします。

折る、切る、貼る…… 無限に発展する創造力

この日、大人はほとんど手を貸しませんでしたが、子どもが4人集まれば文殊の知恵。互いに刺激しあうことで新しい発想がどんどん生まれてきます。
 
まず、水野さんが教えてくれたチューリップの花の部分を制作する未妃ちゃん。それを見て、隣の心優ちゃんは「裏返しにすると耳がぴょんとしたうさぎみたい!」とクレヨンで顔を描き始めます。今度は未妃ちゃんがそれに感化され、チューリップを画用紙に貼ることで世界観を広げます。いつのまにやら心優ちゃんも折り紙を画用紙に貼り始め、裏に文字を書き始めました。
 
そうです、折り紙の紙芝居を作っていたのです。これには一同「わぁ、すごい!」と感嘆。見守っていた大人たちも、大人が教えること以上にどんどん創造力を発展させる姿に驚かされました。既製品のおもちゃも楽しいけれど、遊び方が限られているものが多くあります。折り紙は、シンプルな紙だからこそいろいろな遊び方ができます。子ども達の遊ぶ力がグングン広がっていくのを、目の当たりにしたひと幕です。
 
「作る」遊びをひと通り楽しんだ後は、ゲーム感覚で遊べるおもちゃを折り紙で制作してみました。

 

今回作ったのは「シャクトリムシ」と「タコのダンス」。
 
制作活動で一度途切れかけた集中力が、動くおもちゃ作りになった途端に、また復活しました。同じ折り紙なのに、子ども達がまるで異なる体験をすることができているという証拠でしょう。ストローを使って息を吹きかけると前に進むシャクトリムシ、振動を与えると踊り出すタコ、どれも子どもたちにとってハッとする動きです。
 
折り方、切り方ひとつで違った動きをする折り紙。「こうしたらどうなるかな?」と、子どもたちはよりよく動くように自分で工夫をしていきます。試してやってみる……。子どもたちの脳がフル回転しています。
 
「私の考案する折り紙・切り紙はシンプルなものが多いですが、そこから考え、発想を広げ、楽しい作品を作り出してほしいんです」。
 
シンプルだからこそ折り紙は、子ども自身が考え作る力を育みます。親子で折り紙遊び、楽しんでみませんか。

体験しました!

子どもは自然と世界を広げるんですね!

奈須野壮(たける)くん(5歳)&優子ママ


画用紙をつなげて自分のキャンパスを広げていくという自然な子どもの発想を見ることができて驚きました。子どもの発想って本当に自由ですね。

身近な折り紙だからこそ、日常の遊びに

古澤和樹くん(5歳)、未妃(みき)ちゃん(5歳)&智子ママ


小学3年のお姉ちゃんと家でもよく遊んでいる折り紙遊び。身近な「紙」という題材だから、いつでもどこでもぱっと遊びに展開できるのが折り紙の魅力ですね。

レパートリーが増えました!

関口心優(みゆ)ちゃん(5歳)&恭子ママ


折り紙遊びが楽しいのはわかっていても、今まであまりレパートリーがありませんでした。今日はシンプルなシャクトリムシ遊びなどを知ることができていい体験でした!

 

撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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