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miku40号 2015年春号

家族や友だちと一緒に!いつもの公園で春のミニ運動会

 

外遊びの気持ちいい季節になりました。公園に遊びに行く日も増えたのではないでしょうか?今回は、家族やお友だちでちょっとしたミニ運動会気分を楽しめるような遊びを紹介します。子どもは運動会が大好き!大人も一緒になって思いっきり体を動かしてみませんか?

斎藤道雄さん


体操講師、ムーヴメントクリエイター。クオリティー・オブ・ライフ・ラボラトリー主宰。「思わず動きたくなる運動」をモットーに、子どもから老人までを対象に、ゲームや音楽を活用した健康づくりを実践する。著書「子どもを動かす魔法のゲーム31」「こう言えばじょうずにできる魔法のことば40」(黎明書房)ほか。

特定のスポーツより全身を使う運動遊びを

この時期の子ども達にとって、サッカーや野球のような特定のスポーツよりも、“運動遊び”が大事とおっしゃるのは、体操講師の斎藤道雄さん。「成長の土台となる時期に必要なのは、発達のための総体的な運動力と、自ら考える力。それは決められたルールの中で特定の技術力を高めるスポーツではなく、日頃の遊びの中でこそ培われるものです」と斉藤さん。
 
では、日頃の遊びの中で、どんなことができるでしょう?
 
早速ミク読者で「ミニ運動会を楽しみ隊」を結成、家にあるボールや
タオル、ペットボトルなど、手軽に用意できる小道具を持参して、斉藤さんと公園に行ってきました。
 
公園に到着すると、子ども達は「わ~!」っと元気パワーをあふれさせながら走り出します。まずはそんな子どもたちの元気を発散させるべく、運動会でも人気の競技「玉入れ」と、玉入れを応用した「玉当て」からスタート。
 
「玉入れ」は持参した袋を使って、「玉当て」は園内の木や遊具を的にしながら、玉の当てっこです。

 

「今日は、親子で一緒に楽しめる遊びをたくさん取り入れたいと思います」と斉藤さん。


子ども達だけで遊ぶことも自立心を育てるには必要なことですが、大人と共感しあえる喜びも大切な事だそう。公園に行っても大人は座ったまま……ではなく、一緒に体を動かして体験を共にすることが親子の心の距離を縮め、信頼関係を育むことにもつながっていきます。

 

例えば玉当てのとき、「この木を的にしよう、次はこっちの細い木を。この切り株の切り口だけを狙えるかな?」そんな風に大人が少しだけリードしてあげると、遊びが発展。そのうちに、子どもから「今度はここに当ててみよう」なんて、提案があることも。創意工夫が広がります。

 

近頃は、遊び方を知らない子どもたちも少なくありません。せっかく公園に行っても、ゲーム機を手にじっとしていることも……。親も本気になって一緒に遊ぶこと、そしてほんの少しだけ遊びのヒントを与えると、子どもはそれをきっかけに遊ぶ力を発揮しはじめます。

 

「僕のお尻を狙ってごらん!」といって斉藤さんが走り出すと、子ども達はキャッキャと喜びながら追いかけはじめました。「例えばジャングルジムをエリアに決めてしまえば、大人もそんなに体力を使わずに、一緒に楽しめますよ」。パパママに無理のない親子遊びも、いろいろありますね。

異年齢が集まって群れて遊ぶ大切さ

幼児期の2~3歳の年の差は、子どものできることで比べると大きな差があります。でも、その分、異年齢だからこそ学びあえることもたくさんあるというもの。
 
玉入れの時。小さな子は、玉を上からしか投げることができなかったのですが、年上の子が下からふわっと投げて高い位置の的に上手に玉を入れるところを見て真似してチャレンジ。「あ、入った!」と、できることが増えた喜びの瞬間も見られました。ジャングルジムの高い位置に上れなかった子が、遊びに夢中になって、いつの間にか友だちと同じように高い位置に登れるようになったシーンも。
 
「互いに刺激しあうことで、同じようにやってみたいという挑戦する気持ちがわいてきたり、いつも感じていた恐怖心を無意識に取り除くことができたりします。力を発揮できる瞬間ですね。こんな瞬間に出合えるのも、群れ遊びの醍醐味のひとつです」と斉藤さん。

 

「一人でコツコツ取り組む逆上がりや縄跳びの練習も、集中力や根気を身につけ、達成感を味わうには必要な取り組みです。でも、仲間と遊ぶと、常に相手を意識して、“どうしたらいいか?”と自然に考えながら遊びを進めています。運動能力だけでなく、社会性や知恵も育っているのです」。
 
群れ遊びを通して、仲間を思いやる心や、その場の空気が感じられる力、コミュニケーション能力が育まれます。スポーツ技能が向上すればいいというのではなく、ほかの人と関わる社会性も育みながら、運動能力も磨いてあげられるといいですね。それには“運動遊び”の経験が何よりです。「うちの子は遊んでばかり!」ではなく、「こんなにたくさん遊べた!」という視点で見守ってあげましょう。


 

※公園で競技遊びをするときは、他のお友だちの邪魔にならないように気を付けましょう。後片付けもしっかり行いましょう。

 

 

 

 

 

撮影/平瀬拓 取材・文/山田治奈

 

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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