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miku42号 2015年秋号

ドラムサークルであそぼう!

仲間とシェアする、ひとつのものを作り上げる気持ちを育む

小学校で「表現リズム遊び」や「リズムダンス」が必修となったことも影響して、リズム遊びに注目が集まっています。リズム遊びは、道具を与えればいいものではなく、大人も一緒にリズムを感じながら楽しむことで、子どもも体の中からリズムを感じられるようになります。親子のリズム遊びのヒントにしてくださいね。

つの犬(角田健)さん


中学生の時に自分でドラムを買い、高校時代にはビッグバンド所属、1984年角田健の名でライブデビューし、91年つの犬と改名。つのだ☆ひろを始めとする角田ファミリーの一人。現在「渋さ知らず」「fuse」「スターレーンズ」「むら犬」他、多数のバンドに所属し、音楽のジャンルをまたいで活動している。同時に「ドラムサークル」の開発者である国際的に著名なアーサー・ハルから直接指導を受け、ファシリテーターとして保育園などで教えている。
 

リズム遊びの基本は、好奇心。叩きたいという気持ち、そして相手を感じるコミュニケーション

「ドラムサークル」って知ってますか? いろいろな打楽器を使った即興演奏で、その目的は演奏の成否ではなく、参加者のシェア体験、音を楽しいと感じること。即興だから音楽経験のない子どもでも遊べ、上手い下手関係なく楽しめます。 今回「リズム遊びし隊」として集まってくれたミク読者は、6家族。
 
さっそく、「ドラムサークル」の語源にある「サークル(輪)」を作ってみると、つの犬先生が「じゃぁ、みんなで手をつないで!」とおっしゃいます。あれ? 楽器は使わないの?
 
「ドラムサークルの基本は相手を感じ、反応すること。人とつながること。もちろん楽器も使いますが、楽器がなくても、手拍子や足踏みでもリズム遊びはできます」と、つの犬先生。

 

手を上げ下げするウェーブ遊びでみんながつながっていることを実感した後、「手信号回し」。隣の人から手をギュっと握られたら、反対側の人の手を握って信号を送ります。輪になっているので、この手信号がぐるぐると輪を回ります。静かにしていないと合図を逃してしまうので、みんなが心をひとつにして、手信号に集中。なんだかみんなの鼓動を感じるような遊びです。
 
「命、という字には叩くという文字が入っているんですよ」と教えてくれた、つの犬先生。それは人々の「仕事」や「祭り」といった命の営みは「叩く」事や「良いリズム」が必要不可欠だったからかもしれない……と想像が膨らみます。

手信号まわし

輪になって両隣の人と手をつなぎます。誰かが信号発信者となって、片手をギュッとにぎります。手をにぎられた人は、反対側の手をギュッと握って、手信号を送ります。輪の中を手信号がぐるぐるまわるのをお互いに感じあうあそびで、リズムあそびの基本となる相手を感じ、反応することの練習にもなります。言葉がなくてもコミュニケーションをとれるのが、リズム遊びや音楽の魅力ですね。

ラッキー♪ チャチャチャ

 

 

一人ひとつずつ、片手に楽器を持ち、「ラッキー♪」と全員で言いながら両手で楽器を軽くたたき、次に「ついてるね」と言いながら時計回りなら左手で、反対回りなら右手で隣の人に渡します。スター時点では全員が楽器をもっているので、同時に隣の人から楽器を受け取ります。楽器を落としてもそのまま拾わず、かわりに隣の人の手をたたきます。楽器がどんどん減るスリル! 徐々にテンポを!あげると結構難しい。

 

 

リズム遊びは、ただ子ども達にやらせるのではなく、パパ&ママも一緒になって楽しむことが大切。いろいろなリズムのパターンも身に付きますし、なにより言葉がなくとも反応し合ってリズムで答えるコミュニケーションが、音楽のベースとなって楽しさを増していきます。

リズムでドドドン風船とばし

 

サークルの中央でひとりが風船をもち、誰か一人を風船で指します。指された人は、次に風船を飛ばしたい人に向かって視線を送りながら、打楽器をならします。打楽器を使わずに、体をパーカッションにしても楽しめます。小さなお子さんで、次の人を指すのが難しければ、中央にいる人に風船で次々に誰かを指名してもOK。

○○、トントントン

 

○○に名前や季節の言葉を入れるリズム遊び。まず、「いち、にぃ、トントントン」と言いながら四拍子のリズムを叩きます。次に「いち、にぃ」の部分にテーマの言葉を入れます。秋なら栗や落ち葉といった具合です。打楽器でも手拍子でもどちらでも楽しめます。

音楽は、子ども達にとって一生の宝になる

 

少し慣れてきたら、いよいよ楽器の登場です。つの犬先生のコミカルな動きや合図に笑顔とリズムで応える子どもたち。そしてだんだん自由に、まるでオーケストラのような華やかさ。何も説明しなくても、リズムがひとつにまとまってくるから不思議です。 


「自分の音がチームの音に役立っていると感じられることは、自分の存在を自身で認められる、自尊心へとつながる作業ですね」と、つの犬先生もうれしそう。

 

子ども達はというと、見たこともない打楽器の数々に魅了されている子、周囲を気にせず思い切り大きな音を出せることに興奮している子とさまざまです。

 

「打楽器は、千円以内でも手に入れることができます。お気に入りの楽器をみつけると、音楽への関心がぐっと高まりますよ」。もちろん、段ボールやペットボトルで手作り楽器を作ってもOK ですし、今回の参加者のなかには、クッションを打楽器代わりに遊んでいる子もいました。

 

「音楽を好きになるということは、一生の宝だと思うんです。上手い下手ではなく、まず好きになることができたらいいですね」。パパやママも苦しかったりつらいことがあったとき、音楽に救われた……と言う経験がある人もいるのでは? リズム遊びから始まる音楽生活で、人生を彩る音楽好きの子どもになってくれるといいですね。

いろいろなドラムあそび

動きに合わせてドンドンドン!

リーダー(この日は、つの犬先生)の動きにあわせて、太鼓を鳴らします。足踏みの速さにあわせたり、ジャンプにあわせたり。大きな動きには大きく、小さな動きには小さくと、子どもたちの太鼓を叩く音も自然に動きにあってくるから不思議です。スピードにも変化を与えたり、あきることがありません。

 

まねっこ太鼓

2人1組で太鼓をはさんで向かい合います。最初にひとりが自由な リズムで太鼓をたたき、もう一人がまねっこします。このとき、ジェスチャーやキメのポーズを入れても楽しいです。子ども達にとって、相手のまねをして叩くのも、自分なりのリズムを考えるのも、なかなか難しい取り組みです。初めは大人が一緒にリードしながら。慣れたら子ども同士でもできるようになるでしょう。

ドラムリレー

A地点からB地点までドラムを一列に並べ、2チームになってAの両側に並び、ヨーイドンでトップ奏者がBまでの太鼓を順番に叩いていきます。Bまで叩き終わったらUターンしてAまで戻り、次の奏者にバチを渡します。最後の人が最初の奏者にバチを渡したらゴール。たたき方を、二回叩く、トントコトンと叩くなどと決めてもよし楽しいでしょう。ドラムの代わりに、裏返したバケツ、段ボールなどを使ってもOK! バケツや段ボールも思い切り叩くといい音がしますよ♪

参加しました!

実は家にバチがあるんです。またやるかな~?

高井奨太くん(5 歳)&道子ママ


もう少し小さいころ、音楽に触れさせるなら何がいいかな?と考えて、バチを買い与えたことがあって、枕やクッションなど、うるさくないものを叩いてよくリズム遊びしていたんです。今日の体験で、また久しぶりに家でやってみるかな? 帰宅後が楽しみです!
 

なんでも好奇心って大事なんですね
 

堀遥磨(4歳)、祐介パパ&綾子ママ


まだあまり楽器にふれたことがないなかで、「ふれたい、たたきたい」という好奇心からがむしゃらに参加していましたが、徐々にルールを理解したり、コツをつかむ様子がみられてよかったです。

世界中の楽器を知るって楽しいですね

小野寺湊くん(3歳)、優パパ&由美子ママ


いろんな楽器を触ることができて、楽しかったです。初めて見るものもたくさんありましたが、どんなものも楽器になるんだなと、改めて感じました。体を動かしながらのリズム遊びは、いつも以上に子どもの笑顔がたくさん見られて、よかったです。

体全体を使って遊べるのがいいですね!

宮本葵衣ちゃん(5歳)&リサママ


リズム遊びと体操を合わせたような教室に通っているのですが、今日のドラムサークルも体全体で感じられる体験で、とても楽しく取り組めたようです。音楽と構えないで、生活の中のちょっとした遊びから広げられるといいですね。
 

小学校でのダンスの授業にも役立ちそう!

大場遥斗くん(4歳)&ひとみママ


小学校でダンスが必須授業になったと聞き、リズム遊びをやらせたいなぁと考えていたので、本当にいい体験ができました。家におもちゃのドラムがあっていつもテレビの音楽に合わせて太鼓を叩いているのですが、今日はコツがつかめたかも!


遊びのヒントがいっぱいありました

門馬実咲ちゃん(5歳)、渉くん(1歳)&里織ママ


いつもペットボトルにネジを入れてマラカスにしたり、手作り楽器を作って遊んでいます。ただ、遊び方がどうしてもワンパターンになりがちでした。今日は、遊び方のヒントをたくさんいただけたので、帰ってからもまた手作り楽器で遊んでみたいです。
 

 

撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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