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miku 46号 2016年秋号

親子で夜空コミュニケーション~お月さまが追いかけてくるよ!

秋の夜長を家族で過ごそう

秋から冬にかけては日が暮れるのも早くなり、園からの帰り道や夕飯の買い物の際など、子どもと一緒に月見を楽しむのにいい季節です。天文学的な理解ができない未就学児ともお月さま観察を楽しめるアイディアを、編集部で集めてみました。

月うさぎ伝説

お月さまをみながら「うさぎの餅つき」の話をしてみると、「どうして月にうさぎがいるの?」と問いかけてくるかもしれません。月うさぎ伝説は、インドの仏教神話が由来ですが、「今昔物語」でその説話が取り上げられ、日本中に広まったとされています。

「今昔物語:三の獣」

その昔、うさぎ、きつね、さるの三匹は、「私たちは生物を哀れまず、他人にやさしくしなかったから獣として生まれたのだから、できる限りいいことをして暮らそう」と修行をしていました。ある日、老人が食べ物に困っていると、うさぎは「どうか私を食べてください」と他人のために自分を犠牲にしました。実はその老人は神様でした。そして、こうしたうさぎのすばらしい行いを多くの人に知ってもらうために、神様はうさぎの姿を月にうつし、人々が月をみるたびにうさぎの行いを思い出すようにしたのです。

 

これは子どもにもわかるように省略したお話しですが、年齢に応じてこうしたお話をしてあげることで、月への興味も一層深くなりそうですね。

毎日変化する月の満ち欠けを楽しもう

『ミク』世代の子どもたちにとって、星座をとらえることは難しいことですが、月の満ち欠けなら毎日の変化を楽しむことができるので、夕方、親子で空を見上げてみるといいでしょう。天文学的な理解ができない年頃ながら、想像力を膨らませていろいろな親子の会話を楽しむことができるはずです。
 
夕刻のオレンジ色の大きな月、夜が更けてからひっそりと上空に見える月、満月、半月、三日月と、見るたびに変化する月の様子に好奇心が刺激されるでしょう。歩いても歩いても追いかけてくるように見える月に、不思議がることもあるでしょう。ときに子どもたちは「どうして?」とたくさんの質問を浴びせてくるかもしれません。そうした問いの全てに正しく答えないまでも、「どうしてだろうねぇ?」と共に頭をひねるだけで子どもにとっては大切な時間になっていきます。

まだまだ楽しめる秋のお月見

2016年の十五夜は9月15日でしたが、10月13日(旧暦9月13日)の十三夜、11月9日(旧暦10月10日)の十日夜(とおかんや)もあわせて秋のお月見です。
 
十五夜は中国から伝わったものですが、十三夜と十日夜は日本固有の風習で、収穫祭のひとつといわれています。「昔の人は、毎日変わるお月さまの形をみながら日を数え、おいしいお米やお野菜の収穫に感謝したのよ」と教えてあげてもいいでしょう。お月見だんごなどを作り、お供えをして感謝の気持ちを表すのもいいですね。

国によって異なるお月さまの模様

お月さまの模様は、国によって違うものに例えられているのをご存じですか?
子どもたちの想像力を刺激しながら、いろいろな模様の見方を楽しんでみましょう。

お月さまと親しめる絵本

月をテーマにしたお話は、かぐや姫にはじまり、現代にもたくさんあります。未知の世界にあふれた月に、子どもたちが親しみをもてるように、絵本を通じて親子コミュニケーションに役立ててみましょう。

親子で楽しむなら0歳から

おつきさまのかぞえうた

夜になってお月さまがミミズクや羊たちに数え歌を歌い始めると、みんな静かに眠りにつきはじめます。数の概念がない赤ちゃんにも、リズミカルな展開で楽しめ、お気に入りのおやすみ絵本になりそう。

親子で楽しむなら1歳半から

まんまるおつきさん

まんまるおつきさん

お月さまを眺めていたら、おせんべい、メロンパンといろいろな食べ物に大変身!「お月さまの模様は何にみえる?」といったコミュニケーションにも通じる、子どもたちの想像力をおもしろおかしく駆り立てる絵本です。

親子で楽しむなら3歳から

ねぇ、おつきさま どうしてぼくについてくるの?

ねえ、おつきさまどうしてぼくについてくるの?

月夜に照らされて歩いていると、不思議とお月さまがついてくるような感覚にみまわれます。その不思議な現象を、ストーリーの展開のなかで、子どもたちにもわかりやすく解説してくれる、新感覚のしかけ科学絵本。
 

親子で楽しむなら4歳から

お月さま日記

お月さま日記

月はどうして光っているの? 地球とどちらが大きいの? そんな素朴な疑問を、とてもシンプルに答えてくれる絵本です。月観察を記入できる日記式になっているので、親子での毎日のコミュニケーションに活躍しそう。

手作りランプシェイドを作ってみよう!

家にいるときでも、窓から月夜を楽しむことができます。月がよく見えるように、お部屋の電気を最小限にして、ゆったりとした時間を過ごすのもいいですね。そんな時間にも役立ちそうな、お月さまをほどこしたランプシェイドを親子で一緒に作ってみましょう! 身近にある道具で手軽に作れます。

<材料>

・LEDライト
・A4サイズの透明板
(クリアファイルでもOK)
・和紙
・落ち葉や紅葉
・のり
・テープ

<作り方>

透明板のサイズより1㎝ほど幅広く、和紙を切る。白やクリーム色など薄い色の和紙がよい。

土台の和紙より少し濃い、黄色などの和紙をお月さま型に切る。

土台を横向きにして、月や落ち葉、紅葉などを自由にレイアウトして貼る。

透明板と和紙のそれぞれを、両端をテープでとめて筒形にして、透明板、和紙の順にLEDライトにかぶせる。※コンセントがあるタイプなら、筒形が安定するようにコンセントの部分を切り取ってもよい。

※伝統行事や言い伝えには、地域などによって諸説あります

<参考文献>こども図鑑月の観察(星の手帖社)、科学のアルバム 月をみよう(あかね書房)、今昔物語集(岩波文庫、講談社学術文庫、中公文庫)

 

 

 

 


イラスト/サカモトアキコ 取材・文/山田治奈

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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