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miku 48号 2017年春号

フルーツ狩り&自家製ジャム作り

自然との触れ合いが生活につながる!

春爛漫。気候がいいと、外の空気を味わえるような日帰り外出をしたくなりますね。miku世代におすすめしたいのが、フルーツ狩り。自然と触れ合いながら季節を感じられ、帰宅後にそのフルーツを使ってジャム作りをすると、レジャーの思い出を楽しめますよ。

西村千恵さん


ファームキャニング代表、二児の母。長男出産後、子育てのフィールドを東京から神奈川県・葉山に移し、自然の恵みをダイレクトに感じる暮らしの中でFARM CANNINGを設立。畑作りから収穫物の瓶詰めまでの年間クラス、ファームキャニングスクールを主宰。またB級品の対象になる野菜を使った瓶詰めをオーガニック商品として手作りで販売もしている。

レモンがどんな木になっているか知ってる?

フルーツ狩りは、世代の幅を超えて人気のレジャーのひとつ。体力もあまり使わず外の空気を味わえるので、三世代でも楽しめそうです。
 
「摘んだフルーツをジャムにしたら、その日だけでなく楽しみが倍に膨らむんじゃないかしら?」ということで、今回は、瓶詰めワークショップで知られる「FARM CANNING(ファームキャニング)」代表の西村千恵さんと一緒に、レモン狩り&ジャム作りに挑戦することに。集まってくれたミク読者3家族と一緒に、神奈川県の葉山まで足をのばしました。
 
Canning とは、ジャムをはじめとする保存食の瓶詰めのこと。Canは缶詰のイメージですが、英語では缶詰めも瓶詰めも同じ「can」です。「自宅で〝手作り保存食〟を作ること」は「ホームキャニング」といって、クッキングシーンでも注目されています。

 

フルーツ狩りが初めての子もいるなかで、どんな1日が待ち受けているかな? レモンの黄色い実しかしらない子どもたちは、どんな木に、どんな風にレモンがなっているのかを目撃するのは初体験。大人の背丈よりも高いレモンの木ですが、子どもがしゃがんで摘める高さにもたくさんのレモンがなっていました。「まずは、自由に好きなレモンを摘んでいいよ~」という声に「わー」っと一斉に摘み始めます。子どもの力でもぐのは少し力がいるけれど、丁寧に一つずつ。「わぁ、このレモン、すごく大きい!」大きさも形も一つひとつ個性があって、子どもたちは互いのレモンを見比べます。よく見ると、斑点があるものとないものが……。レモンはこうした斑点が付きやすい果実。農薬を使えば抑えられますが、今回ご協力いただいた「三留牧場」さんのレモン畑は、ジャム作りにも安心な無農薬なので、斑点のあるレモンが多いのです。「でも、おいしさには変わりがないのよ。食品ロスを減らすために、2個目からは斑点のあるレモンを収穫してみよう!」。

フルーツ狩りに行こう!

 太陽の恵みを浴びて育ったフルーツ。八百屋さんやスーパーで並んでいるフルーツしかみたことがない子どもも多いかもしれませんが、どんな木に、どのように実がなるのか、本来の姿をみるのもいい経験。レモンの枝には小さなトゲもあるんですよ。自然に触れ合いながらの収穫は、子どもたちにとっても新発見の連続です。
 

収穫時期カレンダー

※地域によって多少の差があります。
 

食品ロスって知ってる?

食品ロスとは、食べられる状態であるにもかかわらず、捨てられている食品のことをいいます。味には影響がないほどのキズや、形や大きさが市場の規格にあわずに廃棄されてしまうもの、市場で売れ残ってしまうものなど幅広くありますが、監修として協力してくれた西村さんは、特に形や大きさが規格外で廃棄されてしまう野菜などを取り寄せて、瓶詰め食品を作ることで食品ロスを減らそうと活動しています。今回のレモン狩りでも、斑点などがついているレモンを中心に収穫。「ジャムにするなら煮てしまうので、斑点があっても問題ありません。おいしさは一緒なんだよ」と、廃棄食材の存在について教えてくれました。日々の生活のなかでも、廃棄野菜を農家から直接取り寄せたり、食品の買いすぎを防いで廃棄食材を減らしたり、一人ひとりにできることがありそうですね。

絞る、混ぜるの簡単作業で子ども達も楽しめるジャム作り

収穫を終え、いざジャム作り! この日は1日で収穫→ジャム作りの工程を行いましたが、読者のみなさんは、フルーツ狩りを楽しんだ数日内に作ればOK。

 

「その場で食べるフルーツ狩りも楽しいですが、ジャム作りがあると思うと、帰宅してからも楽しみが待っているからうきうきしますね」とママたちもうれしそう。

ジャム作りは至ってシンプルな工程。絞った(または切った)果実に砂糖と水分を混ぜて煮るだけです。今回は切る作業をママに、子ども達には、絞る、混ぜる、の工程を中心に参加してもらいました。もぎたてフレッシュレモンは、いつも家庭で使っている以上にいい香り!

 

レモンには、ジャムができるのに必要な成分ペクチンが豊富に含まれているのでぬめりがあるのですが、絞り作業をしていても子ども達は嫌な顔ひとつせずに楽しんでいます。
 
「いつもだったら、料理を手伝わせていてもすぐに飽きちゃうのに……」と不思議そうなママ。自分自身がもいだフルーツを使っている、というのが飽きずに参加している理由になっているのかもしれません。季節を堪能できるフルーツ狩り、思い出を持ち帰れるジャム作り。ご家庭でもこの春、挑戦してみませんか?

ジャムのトロミはどうしてできるの?

ジャム作りは“トロミの秘密”を知ると、とっても簡単。その秘密はペクチンという食材に含まれる成分。このペクチンに酸と糖分が混ざり、加熱されることによってジェル化するのです。フルーツには、ペクチンを多く含むものと、あまり含まないものがあります。レモンの場合は、種や薄皮にペクチンが豊富に含まれています。りんごなら、芯や種の周りです。ペクチンの少ないフルーツでジャムを作るときには、レモンやりんごなどのペクチンをプラスして作れば、トロミが生まれます。

自家製ジャムの作り方

季節のフルーツを手軽にジャムに。今回はレモンジャムの作り方を紹介しますが、ペクチンを含む好みのフルーツで作ってもOK!

Step1


収穫したフルーツを洗う。柑橘類はワックスなどが使われていないものを使用する。

Step2

 

半分に切る。柑橘類以外は、ヘタや芯などをとってざく切りにしてから、Step6に。

Step3

 

レモンを搾る。※搾り器がなければ、ボウルにザルを重ねて絞ると、レモン汁に種が混ざりません。

Step4

 

黄色い皮を薄くそぎ切る。白いワタの部分は苦みがでるので丁寧
に取り除くとよい。

Step5

 

黄色い皮を薄切りにして計量してから、鍋に入れて、2~3回煮こぼす(注1)。※軽量した黄色い皮の重さの50~60%が、全体の砂糖の分量になる。

Step6

 

煮こぼして水切りした皮を鍋に入れ、絞ったレモン果汁、Step5で割り出した砂糖の半量を入れてから鍋が焦げないよう少量の水を入れ、皮がやわらかくなるまで煮る。柑橘類以外は、Step2でざく切りにしたフルーツに砂糖と水を入れて煮る。

Step7

 

別の鍋に、種と薄皮に入れ、ひたひたになるぐらいの水と、残りの砂糖を入れ15分ほど煮る(ペクチンでトロミを作る工程です。冷えるとトロミが増します)。柑橘類以外のジャム作りの場合は、りんごやレモン1~2個でこの工程でトロミを作る。

Step8

種と薄皮をざるなどで漉す。

 

Step9

Step8で漉した水分をStep6の鍋に移し、ひと煮立ちさせて火を止める。煮すぎないように注意!

Step10

 

瓶は高温で煮沸消毒するか、食品用消毒液をかけて消毒する。

Step11

 

瓶に詰めてできあがり!冷やすとトロミが増します。

注1)煮こぼすとは、材料を水から煮て、沸騰したらざるにあげ、新しい水に変えて再度煮るのを繰り返すことで、アクなどをとる作業です。

参加しました!

伊達雅音(がおん)くん(5歳)、麗音(るのん)ちゃん(2歳)&美菜ママ


自分で収穫するというのがうれしいのですね。帰宅後、さっそくお友だちといちご狩りに行く計画を立てました。ジャムはヨーグルトにかけています。白いワタの苦味は、大人にはほろ苦いおいしさですが、子どもには苦いようなので、ワタを丁寧にとるといいですね。

清水萌花(もか)ちゃん(5歳)&祐子ママ


ジャムのトロミの秘密はペクチンと知って、翌日、いちごでジャムを作ってみました!
今度はにんじんなどの野菜で作ってみるのもいいかなと思っています。子どももジャム作りを経験したので、どんな食材で作っても興味を持ってくれそうです。

内藤凛ちゃん(4歳)&昌美ママ


りんごやいちごのジャムは作ったことがあったのですが、今回のように子どもも一緒になって作ったのは初めて。フルーツ狩りに行ってもその場で食べて終わるだけだったので、こうやってジャムにすると、思い出が倍になっていいですね。

 

撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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