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miku 49号 2017年夏号

家族で楽しむ海遊び

冒険心がくすぐられる

 

プールで泳げるのに、海を怖がる子どもがいます。理由はほとんどの場合が、海に慣れていないから。砂浜や岩場での慣れない足取りに気持ちが心細くなったり、初めてみる波に飲み込まれそうな気持ちになったり。大人が安全に遊ぶ術を知り、楽しんで見せることで、徐々に子どもの気持ちがほぐれ、冒険心がくすぐられるようになります。海で遊んだあとの子どもは、一回り大きく成長したように感じられますよ。

高宮 太郎さん


OCEAN&SKY(神奈川県三浦市)代表。2000年に初めてシーカヤックを体験したのをきっかけに、海にすっかりはまり、長年勤めてきた食品会社を辞め、シーカヤックツアーのOCEAN&SKYを立ち上げる。シーカヤックだけでなく、シュノーケリングやキャンプ、ビーチクリーン活動などを通し、海の魅力を伝えている。

恐怖心より好奇心が上回り、自ら行動できるタイミングを待つ

家族での海遊びは海水浴が一般的ですが、泳げない小さな子どもでも楽しめる海遊びはないかな? ということで、ミク探険隊で初夏の海に繰り出してきました。
 
探険隊長になってくださったのは、高宮太郎さん。サラリーマン時代にシーカヤックを体験してすっかりはまり、海の魅力を多くの人に伝えたい、という思いから仕事を辞めてシーカヤックツアーのお店を立ち上げてしまったほどの海好きです。
 
「今日は、磯遊びとシーカヤック、貝殻集めをしてみよう。シーカヤックは、泳げなくても楽しめる乗り物だよ」と言いながら、子どもの目の高さまでしゃがみこみ、話を続ける太郎隊長。「海で遊ぶときは、子どもだけでは遊ばない、必ずお父さんやお母さんと一緒に遊ぼうね。それから、靴を履くこと、ライフジャケットを着ることが約束だよ」。
 
初めての体験や、大勢で行動をするとき、危険を伴う遊びでは、最初にその日のルールをみんなで決めたり、注意事項の確認をしましょう。事前にこうした話をしておくと、徐々に子どもなりに考えて行動できるようになります。もちろん子どもですから、約束を守れないこともありますが、そこは怒らずに、「約束したよね」と静かに思い出させるようにしましょう。

 

日常的にも、例えば「電車に乗る前に小さな声でお話しする約束」などをしてみると、少しずつ考えながら行動できるようになります。

 

磯遊びでは、潮が引き顔を出し始めた岩の上を歩きながら、魚や貝を探します。この日は、ペットボトル、はさみ、ガムテープを用意して、簡単にできる魚捕りの仕掛けと、箱メガネを作りました。

 

いざ遊び始めると、濡れても平気で岩場を歩く子と、少しでも濡れるのを嫌がって海に入ろうとしない子がいます。「性格の違いかな?」と思いながら話を聞いてみると、海体験の有無に違いがありました。

 

 「大人が楽しんでいる様子をみたり、少し時間が経って海に慣れればきっと大丈夫。そっと見守りましょう」と太郎隊長。隊長自らが率先して魚や貝を探し、子ども達に「ほら見て~!」と声がけをします。すると、恐怖心よりも好奇心が上回り、夢中になって魚観察しているうちに、いつの間にか濡れることが気にならなくなったようです。自ら動けるタイミングを待ってこそ、心の底から楽しさが込み上げてくるのかもしれませんね。

海遊びでは、靴を履こう!

 

海は裸足のイメージがありますが、浜辺も海底も、石や貝殻、ガラスの破片、ちょっとしたゴミなどで足を切ってしまうこともあります。安全に遊ぶためには、靴を履いて過ごしましょう。

ライフジャケットを着用しよう

 

 

 

ライフジャケットというと、本格的な海遊びのイメージを抱く人もいるかもしれませんが、子どもがより安全に海や川で遊ぶ時の必須アイテムです。近頃は、1000円ぐらいでも購入できるものもあります。浮力があり、脱げないタイプのものを選びましょう

 

海専用の靴は、動きやすく水切れもいいので理想ですが、なければ、濡らしてもいい運動靴を用意しましょう。サンダルタイプのもの、合成樹脂製の靴などは、脱げてしまうと海に流されたりしてかえって危険です。

 

キャップを外した2Lペットボトル上1/4ほどを切り取り

 

写真のように上部をひっくり返して下部に差し込む。
 

 

上部と下部がはずれないようにテープで止め、流されないように岩などを使って海中に固定する。

 

流されにくいようにペットボトルの中に小石を入れたり、ロープでとめておいてもOK。
 

 

この日の収穫は、1cmほどの稚魚と7~8cmの魚! 30分ほどで、2匹捕れました。潮が引く時間帯に、水の流れをよんで設置してみました。

 

2Lペットボトルの上部と底を切り落とし、切り口でケガをしないようにガムテープを止める。

 

片側にラップを巻き、輪ゴムで止めて、でき上がり!

 

海の中をこうやって覗けば、箱メガネになるんだ!

 

健くんが作った貝殻フォトフレーム。ほかにも、粘土で作ったオブジェに貝殻を埋め込んだり、いろいろと思い出を形にできそう!

 

シーカヤックは、インターネットで検索してみると3歳ぐらいから体験できるツアーを見つけることができます。泳げなくても楽しめるのが魅力の一つで、親子で力を合わせて進むよろこびを体感できます。中には、子どもが漕げなくてもOKのツアーもあります。

気持ちよく遊ぶためにも、海遊びのマナーを知っておきましょう。

簡易食器を使って、ゴミを出さない工夫をしよう

プラスチック製で再利用できる食器を持っていると、海遊びやキャンプ、ピクニックなどにとても便利。ゴミを出さない工夫にもなり、カラフル食器で気分もあがります。

真夏の海遊びでも、水遊びの後は体が冷えるもの。保温性の高い水筒などにスープを持っていくと、体があたたまってほっとします。塩分もとれて一石二鳥!

キャッチしたらリリースも忘れずに

ペットボトルにかかった魚や、捕まえたヤドカリなどは、海にかえしてあげましょう。傷つけないように気を付けてあげてね。

ビーチクリーン活動を心がけて

昨今の、海のゴミ問題は深刻です。ビーチクリーン活動のボランティアもしている太郎隊長によれば、プラスチックやアルミ、鉄、ガラスなど、どう考えても自然にかえることのないゴミの山ができていることがあるそうです。ときには、テントやテーブル、フライシートといったものまで落ちているとのこと。自分たちで、ゴミを残さずに帰るのはもちろんですが、楽しい時間を過ごせた海に感謝する気持ちで、周囲のゴミ拾いをしてから帰ることを習慣づけると、子どもにとってもいい教えになるはず。自然に感謝する気持ちを、いつも忘れずにいたいですね。

参加しました!

海の輝きに負けないぐらい、子どもの目もキラキラに!

平瀬健くん(3歳)&友海ママ


子連れでの海はちょっと危険なイメージがありましたが、小さなヤドカリを手に乗せたり貝殻拾いに目を輝かせている姿を見て、小さな子どもでも十分楽しめる遊びがたくさんあったのでまた家族で行きたいです。

 

徐々に海に魅了され恐怖心を乗り越えました!

山本大智くん(4歳)&麻莉絵ママ


水泳を習っているにも関わらず、最初は水に触れたがらなかったのですが、魚やヤドカリを発見してから、少しずつ触ろうとする姿が見られ安心しました。帰宅後も、幼稚園の水槽を見ると思い出して魚の話をし、とても印象深い体験だったようです。

またシーカヤックに乗りたいそうです!

茅野奏ちゃん(5 歳)、嘉亮パパ&茜ママ


海の生き物や波に触れて、おいしい空気の中でごはんを食べ、最後にはきちんとお魚を海に戻し、ゴミ拾いをして、自然との共存を体で感じることで、娘がひとまわり大きく見えました!

※海遊びは天候を確かめた上、必ず大人も一緒に行いましょう。
※カヤックツアーに参加するときは、レジャー保険などに加入しているツアーを選ぶようにしましょう。カヤックツアーによっては年齢・身長制限があります。

 

 

 

 

撮影/平瀬拓 取材・文/山田治奈

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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