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miku 50号 2017年秋冬号

【乳幼児期のオーラルケア】生活習慣が子どもの口と歯の健康を守る!

歯磨きはもちろん、しっかりあそんで、食べることが大事!

「子どもの歯をむし歯にしたくない!」というママやパパは多いでしょう。でも、むし歯にならなければいいということではありません。早寝早起き、生活リズムを整えることが、口と歯を健康に保つためにも大切だそう。小児歯科医の田中英一先生に伺いました。
 

監修 田中英一先生

 

田中歯科クリニック小児歯科(東京都中野区)院長。日本小児歯科学会副理事長、日本保育保健協議会理事、保育園や幼稚園の園医をつとめる。子どもの歯と心を考えることで定評がある。共著に『子どもの食の育て方』『にこたえるすこやかな口 元気な子ども』(医歯薬出版)ほか。
 

仕上げ磨きは、お顔と口へのスキンシップから

仕上げ磨きは押さえつけて、怖い顔で行うのはNG。仕上げ磨きがイヤな恐怖の時間になってしまいます。声をかけたり、歌ったりしながらまずはスキンシップ。子どもの表情もやわらかくなって、自然に口をあけてくれます。
 

歯が生え始めたら、歯ブラシに慣らしていきましょう!

前歯が生え始めた壮磨くん。歯茎がかゆいようで、ベビー歯磨きをくわえます。
 

生活リズムを整えることが口と歯の健康につながる

「むし歯のない子に育てたい!」「かみ合わせがきれいになって欲しい!」と思っているパパママは多いでしょう。でも、口と歯の健康は、むし歯がなかったり、かみ合わせがきれいということだけではありません。たとえむし歯ができたとしてもちゃんと治療したり、かみ合わせにずれがあっても歯並びに合った歯磨きをていねいにするなど、子どもたちが自分に合ったケアを身につけて、おいしく食事をし、楽しく会話したりできることが大切です。

 

子どもの口の中をのぞくと、子どもの生活環境や生活習慣が見えてくることがあります。生活リズムが整っている子は、衛生習慣も身についている子が多いようです。さらに自分から手洗いする子は、自分から歯磨きする子が多いという調査結果もあります。

 

早起き&朝ご飯で1日を始めよう

朝早起きして夜はしっかり眠る、朝ご飯を食べて日中は活動的に過ごし、おなかがすいた感覚を感じたところで、昼食や夕食を食べる。食事をしたら歯を磨き、外から帰ったら手洗いうがいをする、夜は入浴して体をきれいにして、歯磨きして寝る。1日の生活を整えていくと、生活の中に歯磨きや手洗いうがいが位置付けられ、それが習慣になっていきます。歯磨きの習慣や食生活の習慣、生活リズムを整えることが、自分の体を健康に保ち、口と歯の健康にもつながっていくのです。

 

現在、30代男性の約3割、20代女性の約25%が朝ご飯を食べていない(2007年厚生労働省国民健康・栄養調査)そうです。また、2012年度に行われた文部科学省の調査によると、小学6年生で9人に1人、中学3年生になると6人に1人の割合で朝食を食べないことがあるという結果が出ています。

 

脳のエネルギー源はブドウ糖ですが、脳はブドウ糖をためておくことができないため、朝食を食べないと脳の働きが悪くなり、体温も上がらないため活発に活動できなくなります。午前中ボーっとしていたり、また食生活が乱れて栄養が不足しているとイライラしやすい傾向があるとも言われています。

 

朝ご飯は1日の始まりです。夜遅くまで起きていれば、朝はなかなか起きられません。幼稚園や保育園に行く時間ぎりぎりまで寝ているということになれば、朝ご飯を簡単に済ませたり、食べなかったりするでしょう。顔を洗ったり歯を磨く時間もゆっくりとれません。排便を規則的にする習慣も身に付きにくくなります。また、登園時間ぎりぎりになって、子どもを叱りつけてばかりということにもなりがちで、悪循環です。

 

口と歯の健康は、毎日の生活が大事

しっかり楽しく食べることがむし歯予防につながっている

「朝は早起きして、3食を規則正しく食べる」ということは、しっかり食べることにつながります。しっかり食べていないと、すぐにおなかがすいてぐずりが強くなり、そのたびにおやつをあげるなどの傾向にもなりかねません。しっかり食べると、しっかり活動できます。口の中に食べ物が入っている時間が少なくなり、よく噛んで食べると唾液の分泌が促されます。口の中がきれいになり、むし歯を予防することができるのです。甘いお菓子やジュースなどは時々にして、食べたらお水やお茶を飲んで口の中の糖分を流すことも大切です。
 
朝ご飯をしっかり食べると、顔の筋肉が動き、脳細胞も刺激されて活性化します。朝ご飯を食べさせた方がいいけれど、親が忙しく子どもだけで食事をとらせるというご家庭もあると思いますが、一人で食べると食が進まないことも少なくありません。食卓は家族の距離が近くなるコミュニケーションの場でもあります。楽しくおいしく食べることは、よく噛み、食が進むことにもつながります。パパの帰りが遅い場合は朝食だけでも、または週に何度かの夕食だけでも、できるだけ家族で一緒に食卓を囲めるように心がけましょう。
 
口と歯の健康は、生活習慣と密接なかかわりがあります。親子で生活リズムを整え、よく眠り日中は活動的に過ごす。家族一緒の食事を心がけることが、家族みんなの口と歯を守ることにつながります。

野本莉奈ちゃん(2歳11カ月)&壮磨くん(6カ月)明日香ママ


「壮磨に小さい前歯が生えてきました。少しずつ歯の清潔を心がけたいと思います」
 

arau. ベビー
はみがきジェル
35g 600 円(税別)

 

食品原料からつくられた乳幼児用のはみがきジェル。やさしくみがけて使いやすいジェルタイプのはみがきで、合成界面活性剤、合成香料、着色料、防腐剤、保存料、研磨剤、発泡剤、フッ素など無添加。 

              

先輩ママたちの「赤ちゃんのはみがきに安心して使えるものを作って欲しい」というリクエストから生まれた無添加のはみがきジェル。ママが気になる合成界面活性剤はもちろん、乳歯ケアに不要な合成添加物成分は一切不使用。イチゴやメロンなどの合成香料も使用せず、天然のオレンジ精油を配合。また食品原料のみでつくられているので口をすすぐことができない赤ちゃんでも安心です。

イオン飲料やスポーツ飲料を水代わりにしないで

イオン飲料やスポーツ飲料を赤ちゃんのうちから飲ませたり、風邪で熱が出たときにイオン飲料をすすめられて飲ませてから水を飲まなくなったという声を聞くことがあります。
 
イオン飲料やスポーツ飲料には、ナトリウムやカリウムなどの電解質が含まれています。これは脱水症状を起こしたときなどの点滴と同じような成分のため、下痢や嘔吐のときや大量の汗をかいたときなどに与えると効果的なものです。
 
ただし、イオン飲料やスポーツ飲料には糖分も含まれているため、症状が改善した後にも与え続けると、むし歯ができやすくなります。また普通の食事をしている子どもの与えると電解質が多いためのどが渇きやすくなり、常に飲み続けるというパターンになりがちです。糖分や電解質の過剰摂取となり、食欲不振や肥満の原因になるなど、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
 
イオン飲料やスポーツ飲料は必要な時にだけ与え、水代わりに与えるのは避けましょう。

<乳幼児期のオーラルケア>

 

撮影/福田依子
 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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