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miku 52号 2018年夏号

赤ちゃんはなぜ泣くの?

泣き止まなくても大丈夫

赤ちゃんに泣かれるとつらいと感じるママパパも少なくないでしょう。
そもそも赤ちゃんはなぜ泣くのか、泣きやまなかった時はどう対処したらいいのか、また逃げ場がない時はどうしたらいいのでしょう。小児科医の坂本昌彦先生に伺いました。

赤ちゃんは不快や不安を泣くことで表現

赤ちゃんは不快感や不安などといった感情を言葉や動作でうまく表現できないため、泣き出したり、ぐずったりします。具体的には、眠い、お腹がすく、驚いたり怖かったりする、周囲がうるさい、相手にしてほしいなどもあれば、かゆい、おむつが汚れて気持ち悪い、熱い・寒いなどもあります。でも原因がわからないことも多いものです。言葉を獲得し、意思をしっかり伝えて自己主張できるようになると、不機嫌や泣くことによる欲求の表現は少なくなっていきます。


赤ちゃんは生まれてからすぐに泣き始めますが、泣きが少しずつ強くなるのが生後2~3週間頃です。赤ちゃんはぐんぐん成長するので、体が大きくなると共に生後3~4カ月頃には泣きのピークを迎えます。産後1カ月健診で産婦人科医からママは湯船での入浴OKが出て、赤ちゃんの健診でも異常がないとなると、日常生活がスタートとういうイメージに。パパも仕事をフル稼働して、帰りが遅くなりがちでしょう。

 

そんなころに赤ちゃんの泣きが強くなると、追い詰められつらい気持ちになるママも少なくありません。パパもなるべく早く帰って一緒に子育てする、ママの話を聞くなどして、一緒に乗り越えていきましょう。

泣いたら対応する一瞬固まっても大丈夫

泣いたときは、まず対応しましょう。授乳、おむつ替え、抱っこしてトントンしてみるなどです。おむつかぶれや、服がチクチクする・きつい、乳歯が生えかけのときに泣くこともあります。まずは一通り試してみましょう。


泣きすぎたり、泣いた後に一瞬固まったようになることは時々あります。それだけでは問題のないことが多いですが、中には呼吸を止めて顔色が悪くなる場合があります。それを何回か繰り返す場合には泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)の可能性があります。これは生後6カ月から3歳までに多く見られます。原因は不明ですが、自然に良くなることも多いです。ただ、貧血が隠れていたり、てんかん発作との区別が必要な場合もあるので、繰り返す場合には医療機関を受診しましょう。
 

赤ちゃんが泣き止まないときの考え方のポイント

赤ちゃんは泣き止まないことがあると、あらかじめ知っておく

夜泣きの原因を追求しすぎない

赤ちゃんからちょっと離れるなど、泣いているときに感じる親自身のフラストレーションをケアする
 

泣き止まなくても揺さぶらない

やってはいけないことは「夜泣きで親が感じたフラストレーションを赤ちゃん自身に向けない」です。揺さぶるのはNG。命に係わる揺さぶられっこ症候群という非常に危険なリスクがあり、これは決してやってはいけません。


「やることやっても泣き止まないことがあると知る」ことからスタートしましょう。そのうえで、「夫婦で協力して乗り越える」「ちょっと外にお散歩」「ちょっとだけ離れてみる」などしてみましょう。泣き止まなくて困る、泣きが強くてつらい場合には、かかりつけの小児科に相談してみましょう。

保護者の啓発と救急外来負担軽減を目的として佐久医師会が子育ての悩みや危険予防などについて発信しています。無料で記事が読めて、pdfリーフレットをダウンロードできます。


 

坂本昌彦先生
Masahiko Sakamoto


佐久総合病院佐久医療センター小児科医長。専門は小児一般、小児救急、渡航医学。東日本大震災では緊急医療援助チームとして岩手県大槌町で活動も。現在は「教えて!ドクター」プロジェクトに責任者として関わるとともに、産後うつの啓発も含めた父親学級など産前産後の子育て支援活動を行っている。

 

イラスト:犬塚 円香

取材・文:高祖 常子

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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