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miku53号 2018年秋冬号

インフルエンザやノロウイルスの感染症対策

アルコールスプレーで感染症をブロック!

秋冬はインフルエンザやノロウイルスなど、感染症のトップシーズン。
どんなに気を付けても「絶対にかからない」というのは難しいことですが、少しでも家族をウイルスから守るにはどうしたらいいのでしょうか。
衛生のエキスパート村松寿代先生にお話を伺いました。

監修
村松寿代先生
Hisayo Muramatu

 

サラヤ株式会社サニテーション事業
本部食品衛生サポート部食品衛生学
術室室長。管理栄養士の資格も有し、
スーパーや食品工場などで食品衛生
や感染症予防の助言を行う。

秋冬の主なウイルス感染症の流行時期

厚生労働省、国立感染症研究所

インフルエンザ対策には まず予防接種を!

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが体内で増えて、熱やのどの痛みなどの症状を引き起こす呼吸器感染症。風邪に比べて症状が重く、突然、高熱が出て、関節痛や筋肉痛を伴います。症状が出る部位も局所的ではなく、全身に倦怠感が現れるのも特徴で、乳幼児や高齢者では重症化することもあります。

 

インフルエンザウイルスの潜伏期間は1~4日(平均2日)。多くの場合1週間程度で治りますが、乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ方の中には、肺炎を併発したり、基礎疾患の悪化を招く場合があります。そのため、予防接種が効果的です。

 

ワクチン接種したからといって100%かからないということはありませんが、発症や重症化を防ぐためにも流行前にワクチン接種することは大切です。インフルエンザの通常の流行期は1〜2月。接種してからワクチンの効果が出るまで2週間ほどかかるため、接種完了の時期は12月上旬までと考えておきましょう。

 

感染の多くは、くしゃみなどによる「飛沫感染」によると考えられ、ドアノブなどの環境表面についたウイルスへの接触も感染源になります。
手洗い・うがいはもちろん、感染を拡大させないためにも除菌を心掛けましょう。
 

ノロウイルスは 家庭での二次感染に注意

ノロウイルス感染症は年間を通して発症しますが、11月頃から流行がはじまり12〜2月にピークを迎えます。

 

原因ウイルスであるノロウイルスが増殖するのは人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いのが特徴。自然環境下でも長期間生存が可能です。感染力が非常に強く、少量のウイルスでも感染・発症するため、予防が欠かせません。

 

ノロウイルスは主に経口感染と接触感染です。家庭では、感染者の便や嘔吐物に触れた手指で取り扱う食品などを介して、二次感染を起こすことが多くなっています。手洗い・消毒、うがい、洗浄・除菌が、予防や感染拡大を防ぐためにも効果的です。

ノロウイルスやロタウイルスなどの汚物処理時6つのポイント

汚物(嘔吐物や排泄物)には、ウイルスが大量に含まれている可能性があります。感染の拡大を防ぐために以下のポイントを守って、「すばやく」「適切に」処理しましょう。

使い捨ての手袋、ガウン(エプロン)、マスク、くつカバー
などの個人防護具を着用すること。
処理をする人以外は、汚物に近づかないこと。
効果的な除菌剤を使うこと。
十分に換気をすること。
ウイルスは広く飛散し、高く舞い上がるため、広範囲の
壁や床を洗浄すること。
処理後には手洗いを2 度行い、うがいをすること。

ロタウイルスは重症化すると 入院が必要なケースも

ロタウイルス感染症は、急性胃腸炎を引き起こす感染症で、2〜3月にかけて最も多く発生します。生後6カ月ごろから2歳の乳幼児に多くみられ、5歳までには大半の子どもがかかるともいわれてます。下痢や嘔吐の症状が激しいことが多く、入院が必要になるケースも少なくありません。
 
主な症状としては激しい嘔吐や下痢、39℃以上の発熱。便の色が白色になることがあり、大量の水様性の下痢が出ることから脱水に陥りやすく注意が必要です。数日から1週間程度で症状は治まりますが、まれにけいれんや脳症を合併することがあるので注意が必要です。

 

いずれも感染症の対策の基本は、手洗い、手指のアルコール消毒、うがい、除菌です。家族みんなで習慣にしていきましょう。

「ハンドラボ」のハンドソープとアルコール消毒剤で菌を除こう!

家族を菌の感染から守るためにも、玄関で外から持ち込んだ菌を「アルコール消毒剤」でブロックしましょう。そのあとに、ハンドソープでしっかり手洗いすることが肝心です。親自身がお手本になるように、家族の除菌と手洗いを習慣にしましょう。

アルコール消毒剤の選び方

アルコール製剤が効きづらい活性が劣るとされてきたノンエンベロープウイルス※を含む、幅広いウイルス・細菌に有効な「酸性アルコール消毒剤」を選ぶと効果的です。アルコールの有効濃度は60~80%であること。目安は、ボトルに「火気厳禁」の表示があるものです。

※「ノンエンベロープウイルス」とは、エンベロープ(脂質性の膜)のないウイルスのことです。
 

 

 

はさまざまな社会貢献活動を行っています。

100 万人の手洗いプロジェクト
 

現在、世界では1日約16,000 人 もの5 歳未満の子どもたちが命を失い、その原因の多くは予防可能な病気です。石けんを使って正しく手を洗うことで、下痢性疾患や肺炎を予防し、100 万人もの子どもたちの命が守られると言われています。サラヤは2010 年に「100 万人の手洗いプロジェクト」をスタート。対象となる衛生商品の売り上げの1% を寄付し、アフリカ・ウガンダで展開するユニセフ手洗い促進活動を支援しています。活動は、ウガンダ現地での手洗い設備の建設だけでなく、子どもたちへの教育や自主的な衛生活動の支援、母親への啓発活動、現地メディアでの手洗いキャンペーンの展開など、住民が石けんを使った正しい手洗いを知り、自ら広めていくことを目指して進められています。

2018 AUTUMN-WINTER

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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