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miku53号 2018年秋冬号

あのパパに逢いたい中田敦彦さん

あのパパに逢いたい…… vol.17 中田敦彦さん

『PERFECT HUMAN』で見せるクールな印象。それとは真逆な印象の子育てエピソードの数々。
仕事も子育ても楽しむ、それをすっきりした言葉にして発信してくれる中田敦彦さん。5歳の女の子と1歳8カ月の男の子のパパです。

ムスメはたくさん「パパだいすき」とか書いた手紙をくれます。ずっと間違っていたひらがなが、急にちゃんと書けるようになっていたり。ムスコは保育園まで歩いて行かれるようになって、「こんなに歩けるんだ!」ってびっくり。そんな小さな発見や喜びが、子育ての醍醐味ですね

のんびりの妊娠期間からの出産は急展開

思い返すと妊娠中の記憶はほとんどなくて、「本当に生まれるのか?」という不安の方が大きかったです。2人子どもがいますが、1人目と2人目でも違いますし。でも2人目の方が何もかもラクな感じがしますよね。それは実質的にラクになっているということではなく、2人目だと大変さに飲み込まれてしまうからかも(笑)。
 
1人目の出産は緊急帝王切開になったんです。普通、帝王切開の場合は立ち会わないみたいですが、通っていた病院は帝王切開でも立ち会うことになっていたんですよ。でも、本当に「何が起きているんだろう!」というとてつもない場面にいた感じでしたね。
その前日に妻とデートしていたんですが、近所の神社に顔はめパネルがあって、それで写真撮ったり、お参りしたり、そのあと抹茶かき氷を食べて。産む直前、妻は顔までふっくらしていて、なんか面白くて楽しくて……。

 

その翌日に緊急帝王切開でしたから、その2日間のことは、すごく印象に残っています。
 
そんな感じで1人目の妊娠中はゆっくりとした助走期間。妊娠期間って約10カ月だから、長いですよね~。「まだ生まれないのか!?」って日々思ってました。今から思えば、グッズ買ったり、名前考えたり、とてものんきに過ごしていましたね。

「かわいい」を除くと災いの塊でしかない

でもそれが生まれるところから始まって子育てに流れ込む、いきなりの濁流(笑)。このインパクトは強すぎます。
 
新生児って、過剰に心配な状態じゃないですか! どれだけ放っておいて大丈夫なのかわからないし、下手したら死んじゃうでしょ。でも、そんなに心配しながら育てていても、2人目が生まれるとそれぞれに心配し過ぎている時間もないので、粗雑になりますし。おむつ替えとか、赤ちゃん連れで外に出ることとか。重いし、びちゃびちゃだし、臭いし、うるさいし。「かわいい」を除いたら、災いの塊でしかないですからね(笑)。
 
妻がブログで、乳児期に夜なかなか眠れなくて、僕が代わってあげたことを書いていたみたいですが、そんな頻繁にじゃないです。情報操作ですね(苦笑)。もちろん、妻が本当に疲れているときは、夜子どもを見ていたこともありましたけど。でも、だんだんと赤ちゃんの泣き声に慣れてくるから、不思議ですよね。修行みたいです。でも子どもがいない人だと、赤ちゃんの泣き声とかうるさく思っちゃうんでしょうね。
 
相方(藤森慎吾さん)から「うらやましい!」って言われたり、ほかの方からも「この時期が一番かわいいよね~」なんて言われます。大変なのにうらやましがられるわけですよ。子育て中の親、みんなそうだと思うけど、「大変を心配して欲しい」ですよね。

でも、本当に子育てって、折り合いつけて開き直るしかないと思います。いいパパいいママでいるとか、この子育てで間違ってないかなんて考えていると窮屈だし、苦痛でしかないですから。母乳かミルクか、冷凍食品はよくないとか、今の時期これをしないといけないとか……。立派な親でなくてはならないなんて、そんな考え方はフルで無視します。批判も上等! 「うちはこれでいく」覚悟が大事だと思っています。
 
そんなこととも戦い(?)ながら、気が付けばムスメは5歳になってました(笑)。夫婦で議論もたくさんしましたね。二人ともお酒が好きだから、夜に語り合ったりとか。
 
でも、最終的にたどりついたところは、「屋根があるところで寝られて、ご飯を食べられて、生きていられれば合格」。それでいいと思っています。
 

子どもが生まれる前からの大ファンが、パパママ

ムスメが寝るときに、絵本読むのも結構苦痛でした。ちゃんと読もうとしちゃうんですよね。読んでいる途中にムスメがいろいろ、話しを挟んでくるし。絵本を持っているのも、腕が疲れてちょっと大変。それで、お話の通りにストーリーを伝えることがメインじゃなくてもいいかなって思ったんですよ。
 
最近ムスメとの間で流行っているのは「梅干し太郎」の物語。要は素話です。「梅干し太郎は酸っぱいので、友だちができませんでした。でも○○ちゃん(ムスメの名前)と出会って……」と始めたら、「レバー動かすとクッキーが出てくるんだけど、これはウサギの形」とムスメ。それを梅干し太郎が「おいしい!」って食べたり。ある日は、バレーの発表会を梅干し太郎が見に行って「じょうずだね」とか、感想を言うんです。それで梅干し太郎が「じゃあそろそろ、寝ようかな?」って言うと、「じゃあ寝る~」っていう感じです。たまに「朝が来ました」って、翌日が始まっちゃうこともあるんですけどね(笑)。
 
下の子はまだ片言ですけど、ミルクが欲しいときは「…たい!」って言うんですよ。それで哺乳瓶くわえながら、ソファーに寝そべってビデオ見てる様子は、ポップコーン食べながら映画見ているオヤジみたい。「たい」しか言えないし、毛布引きずりながら歩いていたりするのに、いっちょ前で面白い。
 
自分自身の変化としては、守るものができたというところが大きいですね。そして、子どもは自分のものと思わないように努めています。単純に大ファン。オリエンタルラジオも「デビュー当時から応援してます!」って言ってくれるファンの方がいますが。パパママって、子どもがこの世に出てくる前からずっと応援しているたった2人のファンだと思うんです。

オリエンタルラジオ
中田敦彦さん Atsuhiko Nakata

 

オリエンタルラジオとして芸能界デビューし、「武勇伝」でブレイク。バラエティ番組を中心に活躍する一方、音楽ユニットRADIOFISHとして『PERFECT HUMAN』でブレイク、紅白歌合戦にも出場。妻はタレントの福田萌さん。2児のパパ。

『だいじょうぶだよ、モリス
「こわい」と「いやだ」がなくなる絵本』
著:カール=ヨハン・エリーン、
翻訳:中田敦彦/飛鳥新社1400円(税込)
累計100万部突破の大ヒット絵本『おやす
み、ロジャー』シリーズの第3弾。虫が苦手、暗
やみがこわい…お子さんのあらゆる不安が、本
書の「魔法の言葉」でたちまち消える!プレゼン
の達人、中田敦彦さんが初の翻訳。「子育ての
“こんなとき、どうすればいいの?"をたった1冊
で解決してくれる絵本です」
 

2018 AUTUMN-WINTER 
撮影/福田依子 取材・文/高祖常子

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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