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miku53号 2018年秋冬号

遊びながら考える力がつく手作りボード&カードゲーム

2歳から楽しめる♪手作りオリジナルゲームを作っちゃおう!

子どもの頃に「人生ゲーム」や「モノポリー」といったボードゲームで遊んだパパ&ママも多いのでは?
そんなボードゲームがいま、改めて注目されています。『miku』では、遊ぶにとどまらず、オリジナルゲームを「作る」ところからチャレンジ。
世代の垣根を越えて、未就学児から祖父母世代までみんなで楽しめるボードゲームの魅力に迫ってみました。

監修
丸田康司さん
Koji Malta

 

ボードゲーム会社(株)すごろくや代表取締役。15年間テレビゲーム開発に従事。代表作は『MOTHER2』『風来のシレン』など。2006年、海外製品を中心に常時700種類のボードゲームを取り扱う「すごろくや」を設立。オリジナルゲームの企画制作、書籍『おうちでボードゲーム for ママ&キッズ』の企画・制作・執筆、ボードゲームを使った親子向けワークショップの開催など、ゲームを主軸としてプログラミング、ゲームデザイン、執筆、プロデュースなどを多岐に活動。

遊びながら自然に社会性が身につく

ゲームと言えばテレビゲームなどのデジタルゲームが想像される時代になりましたが、ひと昔前はボードゲームやカードゲームなどのアナログゲームが主流でした。そのアナログゲームが近頃、再び脚光を浴びています。『ミク』でも、「ボードゲームを作って遊んでみ隊」読者4家族が集まりました。
 
監修してくださった丸田康司さんは、テレビゲーム業界に従事した後、あえてボードゲーム専門店「すごろくや」を設立した経歴の持ち主。「デジタルゲームは、ハードウェア性能の向上とともにゲームの本質的なクリエイティビティが停滞しはじめました。利益の安定化のため、新機軸のゲーム性を敬遠したわけです。ボードゲームは、すべてを自分たちが動かすことで成り立ちますし、対面しながら、そこに小さな社会が生まれます。ゲームですから勝敗もあって、自分が勝つことはもちろんうれしいですが、相手が勝ったときも認めあったり、ルールの中でみんながともに楽しめるように支えあったり、「そんな“集団としての知恵の発揮”が、ボードゲームの最大の魅力です」とおっしゃいます。
 
まずはみんなで、オリジナルのすごろくを作ってみることに。進むや戻るといったマス目に、自分たち家族のエピソードを交えます。どんなマス目を作るか親子で相談してもらったところ、「お手伝いした」「時計が読めた」「おしっこをもらしちゃった」「虫があらわれて大騒ぎ」「パパがおならブ~した」と子どもたちからもアイディアが次々と出てきます。ゲームにしてしまうと、家族のちょっとした失敗も笑えるできごととして互いを受け入れられるようになるから不思議ですね。
 

どうぶつカルタ 2歳からOK

字が読めない年齢でも楽しめる、カルタ遊びと連想ゲームをあわせたガードゲームです。

<作り方>

❶  カード1枚1枚に、1種ずつ動物を描く。
※キリンやゾウなど、特徴のある動物の方が子どもにもわかりやすくて楽しめます。

❷ 出題用のカードは、ひらがなが読める年齢なら名前を書くだけでOK。ひらがなが読めなければ、問題用カードと同じように絵を描くと子どもにもわかりやすい。

<遊び方>

カルタのように問題用カードは表にして並べ、出題用カードは出題者が持ちます。一人が出題者となって選んだカードに描かれた動物の特徴を説明。他の人はなんの動物についてかを連想しながら、その動物が描かれたカードをいち早く取り、たくさん取れた人が勝ち。
 

ファミリーとすごろく

ボードゲームの基本ともいえるすごろくを、家族だけのオリジナルゲームにしてみよう!

 

 

<作り方>

マス目に入れる家族のエピソードを考える
(本文中参考)。

スタートとゴールの位置を決めて、マスを作り、ところどころに進むマス、休むマス、戻るマスなどを書き加える。

 

空いたスペースにシールを貼ったり絵を描くと、ますます手作りゲームに愛着がわきます。

コマは、人形やブロックなどを使えばOK。クリップに付箋やシールを貼ったり、自分の駒がわかるなら、なんでもOK!

<遊び方>

スタートからゴールまで、順番にサイコロを振ってマス目を進めます。ゴールの順番を競います。

食べ物あわせ 2歳からOK

神経衰弱をベースとしたカードゲーム。絵あわせなので、トランプの数字を見分けられない子どもでも楽しめます。

<作り方>

紙を円形に切る。※コップなどで円の縁を書いてから切る方法なら、コンパスが使えない子どもにも円形カードが作れます。
カードの片面に食べ物の絵を描く。同じ食べ物のカードは2枚ずつ作る。※裏面に絵が写らないように気を付けます。

<遊び方>

神経衰弱と同じルールです。カードを裏面にして、2枚ずつ引いて絵合わせをし、一番多くの組を作れた人が勝ち。

ゲームの勝敗に子どもがすねてしまったら?

できあがったゲームで遊びはじめると……。勝敗が分かれるのがゲームです。負けてすねてしまったら、親としてどう対処したらいいのかが気になるところ。
 
「世界」の定義がまだとても狭い子どもにとっては、ゲームに負けると、全人類中で最下位になった気分になるのです。ですから、負けてもたいしたことではないと感じさせてあげることが大切。短時間で終わるゲームで誰もが勝ったり負けたりすることを繰り返すことで、みんなに勝敗があって、悔しい気持ちもあるけれど、そういうこともあるんだと実感していきます。

 

すねる態度を怒ることはむしろ逆効果です。気分の切り替えに時間がかかっているので見守って。すねて収まらなければ、次の回を休ませてまた参加したくなったら、何事もなかったように接しましょう」。

 

ゲームには、神経衰弱のような記憶力勝負のゲーム、かけひきや話術を使う心理戦のゲームなど幅広くあります。子どもと一緒に楽しめるゲームはどんなものなのでしょう?
 
「子どもの特質はひとり一人違うので、その子にあったものを選んであげましょう。集中力がない子なら、その子が興味を持つ題材の、短い時間で終わるものからトライしてみる、数字が好きな子なら、数量による駆け引きがあるゲームを選ぶといった具合ですね。次のポイントは、子どものレベルばかりを考えるのではなく、一緒に遊ぶ大人も含めた全員が楽しめるかどうか。パパママも真剣になって楽しんでいることこそが、子どもにとっても喜びになります。ですから、大人はゲームを選ぶときに“自分も楽しめそう”と感じたものを選びましょう」。

 

世代を超えて遊べるボードゲームなら、冬休みなどの帰省時など、3世代でも楽しめそうですね。家族のコミュニケーションツールに、ボード&カードゲームを取り入れてみませんか?


 

福笑い 2歳からOK

勝敗がない遊びなので、ゲーム初心者からみんなで楽しめます。

<作り方>

大きな画用紙に、顔の輪郭、髪、耳などを書く。
 の顔にあわせた大きさで、眉、目、鼻、頬、口などのパーツを作る。

<遊び方>

目隠しをした人がの画用紙にのパーツを置いて、顔を作っていく遊びです。ほかの人はパーツを渡してあげながら、上下左右どの位置に置くといいか指示をしてあげます。
 

オリジナルMIX MAX

ドイツで親しまれている「MIX MAX」というゲームをオリジナルに。いろいろな職業の人が書かれてあるカードを、サイコロの出目によって組み合わせながら、おかしな組み合わせを楽しみます。

いろいろな職業の人をカードに描く。※頭、体、足の長さを揃えるのがポイント。

頭、体、足で3等分に切る。

<遊び方>

順番にサイコロをふって、出た数字のパーツを集めていきます。1と3が頭、2と4が胴体、3と6が足。おかしな組み合わせになることを楽しみます。もちろん同じ職業のパーツが揃えばそれもOK!
 

参加しました!

神経衰弱のフルーツあわせが楽しかった

高橋ちはるちゃん(4歳)& 敏洋パパ


まだボードゲームをやれる年齢に達していないと思っていたのに、こんなにいろいろな遊びがあるんですね。神経衰弱のフルーツあわせは、撮影後も毎日家族で楽
しんでいます!

ゲームならまずはボードゲームを

並木恵理ちゃん(5歳)&美佳ママ

 

初めてのボードゲームで不安でしたが、翌日には友だちに教えて遊ぶほど、すっかりはまっているようです。テレビゲームはまだ早いと思っていたので、ボードゲームはいいですね。

作って遊ぶというのがうれしいみたい

福井晶彦くん(5歳)& あずさママ

 

ゲームが面白かったのはもちろんですが、作る工程も子どもには楽しい時間だったようです。自分で作っもので遊ぶから、より一層愛着が生まれるのかもしれませんね。

2歳からでも楽しめるというのが魅力!

松本鉄平くん(2歳)、一平くん(5歳)&華子ママ

 

数字や文字が読めなくても、絵を中心としたカードゲームなら2歳から楽しめるというのがいいですね。これなら下の子を入れて家族みんなで遊べるので、またやってみたいと思います!
 

2018 AUTUMN-WINTER

撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈 作成サポート/沼田円 撮影協力/ほっぺるランド成増
 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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