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絵本で英語を楽しもう

【英語絵本】ABCの次に英会話が楽しくなる絵本(1)クリス・ホートン

小さな子どもに読む英語絵本は、大げさなリアクションがある、短いフレーズの絵本がおススメ!

みなさんからよく質問を受けることがあります。

お家で英語絵本を子どもと読んでみよう!そう思うママは多いけれど、実際、何を選んでいいのかわからない。確かに英語絵本を探してみると、これが結構偏っている気がします。はじめての英語と言えば、思いつくのはアルファベットのABCの絵本。そしてそれでは物足りないのでもう少し難しい絵本となると、赤ちゃん用の絵が付いた英語辞典なるものがあるのですが、「英語の絵本」というといきなり難しい物語の絵本になってしまうのです。ネイティブではないママが一方的に発音に苦労しながら昔の英単語を使った英語絵本を読み聞かせるのも至難の業、何より子どもがポカーンと興味を失ってしまってはつまらない。

 

小さな子どもに英語絵本を読むなら、一緒に遊べる絵本がおすすめです。つまり、物語がシンプルで、わかりやすいアクションがあること。そしてそのアクションをリピートする絵本を探すと、日常で使えるたくさんの英語がつまっているのです。ここでは、翻訳絵本からこれは絶対に原書が面白いはず!と見つけ出した絵本をご紹介します。

想像力が膨らむ!会話が簡単で楽しい!クリス・ホートンさんの絵本

BL出版からでているクリス・ホートンさんの絵本をご存じでしょうか。

とてもカラフルでオシャレ!パッと鮮やかな表紙に目が奪われます。翻訳絵本の日本語版もとてもリズムがよく、読み聞かせが楽しくなる絵本です。ということは、きっと原書の英語もキャッチーで面白いはず!気になって調べてみるとやっぱり!原書の英語版もとてもいいのです。クリス・ホートンさんが現在までに出版している4冊の絵本(ボードブック版含まない)は、どの絵本をとっても抜群に英語で遊ぶのにちょうどいいのです!特に小さなお子さんもすぐに真似できますよ。少しご紹介します!

SHH!(しーっ!)がくせになる、隠れて捕まえる遊びができる絵本
しーっ!ひみつのさくせん

4人組がもりにやってきました。「そーっと そーっと しーっ!」なんだかあやしい? どうやら、とりをねらっているようです。『ちょっとだけまいご』で大人気のクリス・ホートンの最新作。北欧を思わせる深い森を舞台に、楽しく、可愛いお話が展開します。鮮やかな色使い、グラフィックアートのような高いデザイン性など、読者の感性に訴える作風は、今作品も健在ですが、文字を最小限にとどめ、おさない子供がひとりで読むことができる絵本になっています。

Illustrations © 2014 Chris Haughton From SHH, WE HAVE A PLAN by Chris Haughton Published in the Japanese language by BL Publishing Reproduced by permission of Walker Books Ltd, London SE11 5HJ www.walker.co.uk
 

一冊目は、鳥を狙っている4人組の絵本、その名も『しーっ!ひみつのさくせん』(BL出版)です。原書では、”Shh!WE HAVE A PLAN"(Walker Books Ltd)です。この絵本の中には、それこそすぐに遊びで使えるフレーズがたくさんあるのです!いくつか例を出してみましょう。

『しーっ!ひみつのさくせん』の英語版 ”Shh!WE HAVE A PLAN”(Walker Books Ltd)

【何かを見つけて、挨拶】

ほら!みろよ とりだ Look!a bird
ハロー とりさん げんきー? Hello Birdie

 

このフレーズはすぐに小さいな子は面白がって真似できます。ママが率先していろいろなところを指差して、”LOOK!"と呼びかけてみましょう。そのあとにその指したものを英語でいってみてください。お子さんが要領がわかったら、今度は、その指差した対象物に向かって、”Hello、〇〇”と挨拶してみましょう。子どもが真似するまで繰り返してみましょう。

 

【大きな声をだしてる子にしーっ】
しーっ! Shh
だまって ひみつのさくせん SHH we have a plan

 

ここではもっと簡単!静かにして!という一番簡単な言葉が、”Shh"です。日本語と同じですね。これも口に人差し指をあてて真似してみましょう。”We have a plan!”もいろいろな場面で活用できるフレーズです。なにか困ったことが起きた時、「どうしよう?」と子どもがいったら、人差し指を真上に指して”We have a plan!” ママが解決策を見せる前に言ってみましょう!

【抜き足差し足忍び足でつかまえろ!】

ゆっくりゆーっくり tiptoe slowly
そっと そーーっと  tiptoe slowly
しーっ!ストーップ now stop. SHH

いくぞ! いち にの さん、、ready one  ready two ready three
いまだ go

 

絵本の中に登場するこのシーンはそのまま遊びにも使えます。何かを捕まえようとする動作はいろいろな遊びにピッタリ。tiptoeというのは、つま先のことをいい、つま先立ちでそろりそろりと泥棒のように抜き足差し足で歩く時の表現です。捕まえようとするものに向かって、つま先立ちで、"tiptoe slowly tiptoe slowy"と言いながら親子で歩いてみましょう。何歩かあるいたら、ママが振り返って”now stop! SHH"と人差し指を口にあてて静かにするようにうながします。「いち、にの、さん」なら、one, two, threeでも良いのですが、ここはとびかかるイメージで今にでもいくぞー!という気合いも込めて、”ready one ready two ready three"まで、ためてためてためて、、、、一気に”go"ととびかかります。これは繰り返しいろいろなものをターゲットにして使えるので、親子でたくさん練習してみましょう!頭で考えることなく動作と言葉が一致して自然と口からでるようになりますよ。

コミカルの動きがキュートな4人組にくぎ付け 
すぐ真似したくなる簡単なフレーズがたくさん!
「どこにいるの?迷子になっちゃった」がすぐ使える絵本
ちょっとだけまいご

巣からおちて、まいごになったちびフクロウ。
「だいじょうぶ。 おいらが かあちゃんを みつけてやるから」と リス。
「で? きみの かあちゃんは どんなかんじ?」
「ぼくの ママはね、すごーく  おおきいんだ。 こーんなに」
ちびフクロウのジェスチャーをヒントに
リスがつれていったさきは……?

Illustrations © 2010 Chris Haughton From A BIT LOST by Chris Haughton Published in the Japanese language by BL Publishing Reproduced by permission of Walker Books Ltd, London SE11 5HJ www.walker.co.uk

2冊目は、"A BIT LOST"(Walker Books Ltd)。日本語では『ちょっとだけまいご』(BL出版)です。実際にあったら困るけど、海外旅行に子どもと行くことがあれば、ぜひとも小さな子どもに覚えておいてほしいこのフレーズが何度も何度も登場します。巣から落ちて迷子になったフクロウがママを見つけるまでの絵本です。フクロウは道すがら出会う動物に同じフレーズを繰り返します。また、登場する動物にお母さんがどんなかんじ?か説明するシーンがあります。シンプルだけど探しているものを描写する力が付きます。ここでもどんなフレーズがあるか見てみましょう。

【迷子になっちゃったをマスターしよう】

おまえさん だいじょうぶかい? Are you Ok?
ぼく まいご I am lost
ぼくの ママ どこにいるの? どこかいっちゃった Where's my mommy?

 

泣いているとき、困っているとき、怒っているとき、様子がちょっとおかしいと思った子どもを気にかける言葉”Are you OK?"。あまりにも簡単で当たり前すぎるこの言葉でも、英語を話すことに慣れていないととっさにでてこないもの。日頃からママが使ってみましょう。

そのままの絵本のフレーズを使って人形劇をするのも英語を楽しく練習できる方法の一つです。また、このフレーズを応用して、実際に子どもとかくれんぼしたときに"where are you?"とたずねて、”I am here!"と答える練習をしたり、ママがかくれて、お子さんが”Where's my mommy?"と兄弟やパパにきくのもいい練習になるかもしれません。絵本の絵がとても分かりやすいので何回も繰り返し読むことで、絵本の中のフレーズと状況設定や主人公の行動がすんなりと結びつくはずです。フレーズが短いとリードするママも覚えやすいので練習にはもってこいだと思います。なにより、言葉がわかると英語絵本が抜群に楽しくなりますよ。

 

【見つけてあげる!探しているモノはどんな感じ?】

だいじょうぶ だいじょうぶ Don't worry little friend
おいらが かあちゃんを みつけてやるから しんぱいするなって。で、きみの母ちゃんはどんなかんじ?! I'll find your mommy. What does she look like?

 

こちらのフレーズもみなさんよくご存じの”Don't worry"。探しているモノを隠して見つけてあげるというゲームにしてもいいかもしれません。あらかじめ、なにかお気に入りのものを隠しておいて、“Where is your 〇〇?” ”I don' know!" ”Don't worry. I will find your 〇〇” ”What does it look like?" "Big?"”White?"”〇〇is VERY BIG like THIS”など答える言葉を誘導してあげても練習になります。特に子どもがものまねしやすいようにlike THISのパートはいろいろなジェスチャーを付けてポーズをとるのがおすすめです。いろいろなものを使ってやってみましょう。最初は単語だけで十分!何回も繰り返すうちに、ママよりも子どものほうが考えずに英語のフレーズをすんなり口にするかもしれませんよ。

 

【みーつけた!】

ほーら いた! Here's your mommy

きみのかあちゃんだ Here she is 
                 

さきほどの探しているものを見つけた瞬間にこの言葉を言ってみましょう。”Here is your 〇〇." これは結構よく使えます!学校の出欠をとるときも、名前を呼ばれると生徒たちは、”Yes(はい)”ではなく、”Here"と返事をします。ここにいますよーというときに使える簡単な言葉なので、子どもたちが「ちょっと、ママどこ~??どこにいるの~?」なんて言いながら自分を探していたら、”Here!"と返事してみましょう。                                   

たくさんの使えるフレーズが!こちらは持ち運び可能なボードブック
日本語の絵本で日本語を覚えたように繰り返し英語を真似してみよう!

翻訳絵本の原書を探すときのヒントを伝授

英語を絵本で勉強しようとするとき、バイリンガル絵本と同様に、翻訳絵本なら原書をさがして日本語の絵本と合わせて、原書も読むことをおすすめしたいと思います。

英語のタイトルは、今やWEBで検索するとでてくる場合もありますが、確実なのは、絵本のそでに書いてある情報を見てみましょう。たいていの絵本はそでか扉、奥付にOriginal Title(原題)として記載されていますので、チェックしてみましょう。翻訳絵本は、原書が英語かと思ったら、フランス語やドイツ語だったり。はたまた見たこともない国の言葉の時もあるのでそれを見つけ出すのも探偵みたいでちょっぴり楽しいんですけどね。

『ちょっとだけまいご』(BL出版)のそで

いかがでしたか。

翻訳絵本の原書(洋書)を探すときのポイントとしては、設定がシンプルなものを選ぶこと。また、目的が明確なのもかなり重要。

そういった絵本で使われている英語は、どれもはじめてその言語を覚えるのに大切なものが選ばれています。だから繰り返し同じフレーズが必ず登場します。クリス・ホートンさんの今回ご紹介していない2冊も同じように、眠くないくまさんが眠りにつくまでのお話やいたずらばかりしている犬ジョージが登場するお話などたくさんの良質な英語フレーズが隠れています。こちらは、また別の機会にご紹介しますね!原書に触れることは、日本語に翻訳された翻訳絵本の素晴らしさや日本語の奥深さ、そして言葉の違いを知ることで文化や風習の違いを感じ取ることができます。

 

親子で英語絵本を楽しんでくださいね。

富田直美(絵本ナビ編集部)

掲載されている情報は公開当時のものです。
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