【入園・入学 絵本】春が待ち遠しいのは人間も動物も一緒。「春の絵本」を読んで、外に出かけよう!
想像するだけで、頭に思い浮かべるだけで、ウキウキした気持ちになってくる春の風景。ポカポカした気候に誘われるように、草花も生き物も、私たちだって元気に動き出します。「春の絵本」にも、そんな幸せな気分がたくさん詰まっているんです。例えば…?
もう待ちきれない!ウキウキする「春の絵本」がたくさん♪
はらっぱ ららら
黄色いワンピースの女の子、くまちゃんのぬいぐるみと一緒におさんぽららら。
はらっぱでスキップ! ららら ららら らんららん。
ちょうちょがひらひら飛んできて…女の子の胸にとまったよ。
すると、素敵なブローチに!
今度は、お花をくるくるわっかにして…
頭にのけったら、ティアラに変身!
たんぽぽの綿毛をいっぱいいっぱいふーふーしたら…
ワンピースにくっついて、フリルみたい。
そのまま風に乗って飛んでいき、今度は…!?
春のはらっぱには素敵なことがいっぱいです。
だって、「こんなことが起きたらいいな」が次々と実現しちゃうんですから。
お姫様みたいになって、お城でくまちゃんと踊る姿の優雅なこと。
ブローチとティアラとフリルとピンクの花びら模様のドレスのおしゃれなこと!!
そして、なによりウキウキするのは、美しく描かれた春の野原の草花たちとちょうちょ。春が来る前から一緒に踊りたくなってきますよね。
パステルカラーの優しい色彩で描かかれる愛らしい女の子と、自然の風景。歌うように語られるストーリー。子どもの頃の豊かな自然体験を思い出しながら創り出されたこのお話は、作者の鈴木智子さんの初めての絵本作品なのだそう。
また遊んでね、ひらひらちょうちょさん。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ほんと さいこうの日
ひだまりのようにあたたかい、動物たちの大判絵本。
おひさまがあったかくて、ねこの背中はぽっかぽか。
花壇にねころんで、スイセンの花がいっぱい咲いて…
ネコには、ほんと、さいこうの日。
プールの水はひんやりして
中に座っているときもちいい。
イヌには、ほんと、さいこうの日。
ネコもイヌも、シジュウカラも、リスも、みんなしあわせそうです。
男の子のバートは、動物たちの世話をしています。
そこに大きなクマがやってきて……
「ほんと、さいこうの日だね」と言いながらりすのトウモロコシをくわえ、
シジュウカラのえさをたべ、プールの水をのんでしまいます!
でもこのくまったら、ぜんぜん悪いことしているなんて思ってません。
なんてたって、くまにとっても、「ほんと、さいこうの日」なんですから!
おおらかな質感で描かれた動物が魅力的。
クマのとぼけた表情もユーモラスです。
作者のレイン・スミスは、アメリカのコネティカット州の、100年前に建てられて今は廃校になった校舎で、文章や絵を描いています。
そこにはときどき森からクマがやってきて窓の外にあるえさ箱をあさっていくそうです。
カバー折り返しには、絵本のモデルになったと思われるクマの写真が載っています!どうぞお楽しみに。
おひさまがぽかぽかでさいこうの日には、こんなふうに思いっきりのびのびすごしたいですね。
動物たちの気持ちになって楽しみたい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ドーナツやさんのおてつだい
小さな町にある、青くて丸い看板のあるお店、それがポルカさんのドーナツ屋さん。
ポルカさんは、毎日、それはそれは美味しそうなドーナツを作ります。
材料を計って、こねこねまぜ合わせ、生地をのばして、型を抜き。
するっと油の中におとしていくと、ぷくっと、ふわっと丸い輪がふくらんで…。
手際の良さと、揚げたてのいい香りに、子どもたちも読者もうっとりです。
さて、最後の仕上げは、お手伝い隊の子どもたちが大活躍。
シャカシャカとお砂糖をまぶして…完成です!
みんなでお礼のドーナツを食べていると、不思議な手紙が届きます。
「おいしくて きれいな ドーナツ 100こ、
あした あなもりやまの てっぺんに もってくること!」
なんだか浮かない顔をしたボルカさん。どうやら春になる前に、毎年届くのだけれど、誰だかわからないのだと言います。子どもたちも不安な顔になります。だって、あなもりやまと言ったら、怪物がいるっていう噂があるんですから…!? ボルカさんと子どもたちは、この不思議な手紙の差し出し人に100個のドーナツを届けることができるのでしょうか?
全国の幼稚園や保育園の子どもたちに、プレゼントする企画として制作されたこの絵本。みんなでドーナツ作りのお手伝いをしている様子をみているうちに、一緒に参加したくなってきちゃうはず。お手伝いをした後のおやつがとっても美味しそうですものね!
最後は、ポルカさんと子どもたちの素敵なアイデアのおかげで、お腹も心も「まんぷく」。みんなでにこにこ美味しく食べることって、春の訪れを感じることと似ているのかもしれませんね。幸せな気持ちになれる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
はるかぜさんぽ
「おさんぽ」が好きな子にとって、春は絶好の季節。
女の子がお気に入りのワンピースを着て、新しいお靴を履いて散歩に出ます。
行ってきまーす、と元気よく出発したお外は春真っ盛り。
桜が咲いていたり、レンゲや、タンポポ、菜の花にスミレ、どの花も可憐に咲いています。
子どもが大好きなだんご虫や、ちょうちょに出会い、綿毛を飛ばしたり、風の声を聞きます。
女の子は、その小さな体で、見て触って、春を全身で感じとっています。
優しい文章と、みずみずしい水彩で描いた、人気シリーズの第4弾です。
同じ「おさんぽ」シリーズ『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』も合わせて、季節ごとに読むと、お散歩がますます楽しくなりそうです。
(福田亜紀子 元絵本編集者)
なのはなごうしゅっぱつしんこう
桜のつぼみもふくらみ、もうすぐ春です。
「おばあちゃんちのキャベツ、おおきくなったかなあ。」
なずなちゃんは、広い畑で大きなキャベツを作っている、ひなのおばあちゃんのおうちへ行きたくてたまりません。
おばあちゃんの手作りロールキャベツはとってもおいしいのです。
でもなずなちゃんには生まれたばかりの弟がいて、しばらくは行けないみたい……。
そこへ、おばあちゃんからキャベツと一緒に「おともだち」が入った荷物が届きました。
「おともだち」って……?
ほかにもたくさん!「春の絵本」
この記事が気に入ったらいいね!しよう ※最近の情報をお届けします |