スタイルトップ  >  絵本・本・よみきかせ   >   小学校1、2年生の間に読んでおきたい名作30選!読書が苦手な子にもオススメの作品は?

小学校1、2年生の間に読んでおきたい名作30選!読書が苦手な子にもオススメの作品は?

 

10/27~11/9は「読書週間」ですね。集中して本を読むのに適している秋には、ぜひ子どもに本をたくさん読んでほしい! できれば名作を読んでほしい! という思いは、多くの親御さんに共通する願いではないでしょうか。

けれどもよく考えてみたら、名作ってどんな作品があるのか分かりづらかったり、そもそも名作なんて今の子は読むのだろうか?なんて迷うことはありませんか。

 

そこで、次の条件をもとに、現代の小学1,2年生の子どもたちでも楽しく読める名作を集めてみました。

楽しく読める名作のポイント

  • 内容に古さを感じず、今の子どもたちにも通じる普遍的なテーマが主題となっているもの
  • 美しい日本語で書かれて(訳されて)いるもの
  • 最初の発表から20年以上読みつがれている作品(名作の中には、何度か改版して、発売日が新しくなっていることがあるのですが、ここでは最初にそのお話が発表された年から数えたいと思います)

それではおすすめの名作を紹介していきます。おすすめ作品のご紹介のあとにお子さんへの手渡し方のコツもお伝えしますので、参考にしてみて下さいね。

現代の子どもたちでも楽しく読める名作(小学校低学年編)

小1・2年生でもひとりで読める名作

まず最初に、内容はしっかりしているけれど、文が少なく、ひとりでも読める名作を集めました。名作の中でも易しく読めるので、本を読むのにあまり慣れていなかったり、なかなか読書に向かえないという場合には、こちらから手渡してみることをおすすめします。けれどもやはり、読み始めは一緒に読んであげて下さいね。

おおきな きが ほしい

すっごい良い本だ!!
5歳の息子に読みました。
息子は、夢中で聞いていて、数日後にまた読んで欲しいと言ってきました。
息子の様子から、この本に衝撃を受け、
想像を膨らませている様子がありありとわかりました。

私自身、子供のころに読んでもらったのだと思います。
読み聞かせをしている途中で、
自分の中に「標準」として存在する「大きな木&ツリーハウス」が
この本に由来していることを発見して驚きました。

息子は「僕も大きな木がほしいなぁ~」と何度も繰り返し、
次に読んでもらった時には、自分の妹はまだ0歳だから、
「カゴでも危ないかなぁ・・・」と真剣に悩んでいました。

私にとってもそうですが、息子にとっても、
この本は大切な本になり、影響を与えてくれる本になることと思います。

まだ、読んでいない方、ぜひ読んで見てください。
(ナオミDA45さん 30代・ママ 男の子5歳、女の子0歳)

ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版)

推理の楽しさ。
読み聞かせにもいいですが、こういう推理本は
小学校低学年なら自分で読む初めての本にぴったりだとおもいます。
息子がまさにそれで、今までは読んで読んでと
もってきたのに、この本に限っては自分から読み始めました。
読み始めると、こちらが話しかけても聞こえないほど、
集中して、なんと、2冊一気に読んでいました。
こどもがどの程度、正確に読めているかなんてわかりませんが、
間違いなく、自分で読む楽しさを発見できたようです。
少し、いえ、かなり寂しいです。
このシリーズは6巻まであるようなので、
また全部読んでみたいと言っていましたよ。
(ラズベリーテッドさん 30代・ママ 男の子6歳、女の子4歳、男の子2歳)

思いっきりワクワクしたい子には、冒険の名作を

たんたのたんけん

すごく気に入ったようです!
お誕生日に誰かから地図をもらったたんた。
さっそく地図を片手に探検へ出かけます。
探検の準備から、なぜかずっとついてくるひょうの子・・・。
さて、探検の行き先は・・・?

最初から最後まで、ずっと熱中して聞いていました。
地図に興味を示し、たんたの後ろから来るひょうの子に興味を示し・・・。
最後まで、面白くて、楽しい話でした。
結構、長い話ですが、何度も何度も「読んで」と持ってきます。
きっと、たんたと一緒に探検をしている気分になるのではないでしょうか?
偶然、手に取った本でしたが、本当に、子供は大喜びでした。
(れんげKさん 30代・ママ 男の子5歳)

エルマーのぼうけん

冒険のお話にワクワク!
エルマーのぼうけんが、小学2年生の教科書に紹介されているのをみて、この本知ってる!と興味を持ったので、夜に1章くらいずつ読み聞かせをしました。絵本や図鑑はよく読む息子ですが、字の多い物語は、「かいけつゾロリ」のシリーズ以降あまり、読もうとしなかったので、興味を持ってほしいなと思っていました。
読み進めると、冒険のお話で、エルマーの行動にドキドキワクワクしているようで、目を輝かせて聞いていました。結局、後半は自分で読んでいました。
エルマーは数々の動物たちとの接触のたびに窮地に追いやられますが、もっている道具などで上手に困難を乗り越えていきます。本当にすごい少年です。冒険ものが大好きな子にお勧めだと思います。
(お豆腐さん 30代・ママ 男の子8歳)

動物好きの子には、こちらの名作を

番ねずみのヤカちゃん

声に出して読みたい本!

7歳と11歳の子どもに読みました。
子ねずみのヤカちゃんは天真爛漫というか、空気読めないというか.....
人間の家でひっそりと暮らしていくために大事なことの一つ、大きな声を出してはいけないという注意をことごとく守れず、お話を聴いている子どもたちの笑いを、心をとらえていきます。
ねずみとりが仕掛けられたり、猫が出てきたり、泥棒が...そのたびに子どもはドキドキするようで、思わず声がでてしまうようでした。
ヤカちゃんの台詞は大げさなくらい大きく、天真爛漫に読みました。
その台詞の度に子どもは大笑い。
ヤカちゃんのお母さんが歌ってくれた歌を創作して歌うのも、なかなか楽しいものでした。(ちなみに私は子守唄風になりました)
小2のクラスでも読み聞かせをしましたが、長い話にもかかわらず子どもたちの集中力は最後まで続き、何度も笑いが起こりました。

(メレカリキマカさん 40代・ママ 男の子11歳、女の子7歳)

小学生の頃読んで
子供なら、非常に自分と重ねあわせやすいのではないでしょうか。実際自分がペンギンになって南極で生活しているかのような疑似体験が出来そうなお話です。
また易しい言葉で書かれていながら、南極でのペンギンの生態が細かな所をしっかり支えており、ペンギンが岩の上で固まって同じような動きをしているのをテレビで見かけたりするのはこういうことをやっている時なのかなぁなど想像の膨らむ、彼らを身近に感じられる内容でした。かなり下調べされていると思います。

また同作者の、映画にもなった『北極のミーシカミーシカ』は 北極での白くまの双子の成長物語です。
どちらかというとこのペンギンの方が読みやすく感じたのですが、ムーシカミーシカも相当に有名で、子供の頃読んだ記憶も甦る名作です。何十年も再読を願っていたタイトルでした。
(てぃんくてぃんくさん 40代・せんせい 女の子12歳)

感受性が豊かになる、子どもたちの共感をよぶ名作

大きい1年生と小さな2年生

不朽の名作
体は大きいけれど、臆病で泣き虫のまさや、体は小さいけれど、活発でしっかり者のあきよの友情、そしてまさやの冒険と成長の物語です。

30年近く前、私の本棚に入っていて何度も何度も読み返した本です。当時は、まさや目線で読んでいましたので、それはもう「ハラハラドキドキワクワク」の連続で、冒険を終えた後の達成感的なものを感じていました。本の最初に描かれた地図を何度も開いて、まさやの辿った道を確認し、情景を思い浮かべるのが楽しかった!そして、実物のホタルブクロってどんな花なんだろうと、想像をめぐらせたり、植物図鑑を開いてみたりしたものです。

今、大人になり、娘に読み聞かせながら大人目線でこの物語を読み進めていくと、なんて子供の気持ちに寄り添った、優しいまなざしの向けられた本なのだろうと、新たな感動をもらっています。子供って、こうやって、一人一人が大なり小なり様々な冒険を体験して、少しずつ強くなり、人との関わりを学び、成長し、自立していくものなんだな、とじみじみと考えさせられました。

読み聞かせたはじめは、レトロな雰囲気と少し難しい文章に娘はあまり乗り気ではなかったのですが、物語が進むにつれ、グイグイと引き込まれたようで、「はい、今日はここまで」と言って本を閉じるとブーイングが出るほどになりました。

多少、時代が古いと感じる箇所が出てきますが、それはそれで味のあるもの。中山正美さんの、デッサン力抜群なのにさりげない挿絵も素敵です。

この本はまさに不朽の名作の一つ。これからも多くの子供たちに読み継いでいってほしいなと思います。
(いちがつにがつさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子4歳)

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん

子どもの頃に読みました。
いつ息子に読んだらいいものかと思っていたら、ちょうど国語のプリントに出てきて「読んで」と言われました。
子どもの頃はモモちゃんの視点で読んでいましたが、今は親の視点で読んでしまいます。
所々、ああこんなことがあったと懐かしく読みました。
息子が笑っていたのは、モモちゃんが水ぼうそうになり、キュウリのいぼいぼを見て、キュウリが水ぼうそうになっていると言ったところです。
大人は「大きくなったわね」と「まだ小さい」というのを巧みに使い分けますが、子どもはそんな大人の都合をよく見ているものだなあと思いました。
懐かしい子どもの頃の本を息子と一緒に読めてよかったです。
シリーズもありますし、これから子どもと一緒に読み進めていけたらいいなあと思います。

(はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)

想像力が大きく育つ、ファンタジー・民話の名作

ぞうのたまごのたまごやき

王さまシリーズ大好き

5歳の長男が絵本より少し長めの童話を好むようになったので読みました。王さまシリーズは絵本タイプや読み物タイプなど色々な形で出版されています。
このシリーズはどの巻も150ページくらいずつの構成になっており、この巻には、「ぞうのたまごのたまごやき」、「しゃぼんだまのくびかざり」、「ウソとホントの宝石ばこ」の3話が含まれています。
話は字も大きめで、最初に自分で読むのに挑戦するのにぴったりだと思います。私は読み聞かせたので結構大変でした。

(さみはさみさん 30代・ママ 男の子5歳、男の子1歳)

ももいろのきりん

少しずつゆっくり読んでいます

絵本だけでなく、児童書の長いお話も興味を持ち始めた5歳の次女と一緒に読んでいます。毎夜、20ページずつくらい、区切りのよいところまで少しずつ読むことにしました。娘は、もうちょっと先までと言うのですが、ワクワク楽しいお話を長く味わいたいと思ったので、あえてゆっくり読んでいます。
娘は、お話の続きがききたくて、夜寝る前にこの絵本を読む時間を楽しみにしてくれるようになりました。わたしも嬉しいです。
紙で作ったももいろのきりん「キリカ」と、るるこちゃんのやり取りが、かわいくてかわいくて。終始ももいろで描かれた、やさしいイラストも素敵です。娘はキリカが干されている洗濯バサミの数を数えたしながら、本当に楽しそうにお話をきいています。
児童書を読みはじめの5、6歳の子に読んであげるのに、ピッタリの本だと思います。小学生なら一人で読めます。2年生の長女は、一気に読み終えて、「あー面白かった!」と言っていました。

(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子5歳、男の子3歳)

小学1、2年生への名作の手渡し方

小1、2年生に名作を手渡す時には、その本の登場人物やあらすじなどをあらかじめ簡単に伝えたり、親御さんのその本に対する思い入れやメッセージなどをつけ加えて手渡すと、ぐっとお子さんの興味が増すでしょう。具体的には……

名作に興味を持たせるためのポイント!

・名作は、分量が長めの作品が多いので、小1、小2のお子さんにはハードルが高いかも。できるだけはじめは大人が読んであげて下さい。

 

・名作は長く読み継がれている本なので、もし親御さんご自身が子どもの頃に読んでいて、お気に入りだった、ここが面白かった、この場面が強く残っているなど、とっておきのエピソードがあったら、読む前にぜひお子さんに伝えてあげて下さい。お父さんお母さんも子どもの頃に読んでいた、というだけで、お子さんにとっても気になる1冊になり、特別な思いを抱いて読むことと思います。

 

・お子さんがどんなお話が好きそうか、興味を持ちそうか、あらかじめ観察した上で、その子に合ったお話を手渡すのがおすすめです。

方法としては、何冊か候補として選んだ本を見せながら、1冊1冊、簡単な説明で良いので、どんな子(動物)が出てきて、どんなことをするお話かなどを伝えて、お子さんが1番興味を示した本を手渡すと失敗が少ないでしょう。

いかがでしたか?

小学1、2年生向けの名作といっても、大人が読んでもぐっとくる素敵な作品ばかりなので、ぜひ親子で一緒に名作の世界を味わってみてほしいと思います。文章も美しい日本語で書かれていたり、言い回しが素敵だったり、リズムが良かったりする作品が揃っているので、ことばにも注目して読んでみて下さいね!

秋山朋恵(絵本ナビ 児童書担当)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
人気連載