照れくさくて口にできない“親の思い”を代弁してくれる絵本『おかあさんはね』
「我が子には幸せになって欲しい」と願うのは、いつの時代も変わらぬ親の思いです。
でも、「幸せ」にはいろんな形があります。「いつまでもかわいらしくいてくれたら」、「勉強ができるようになってくれたら」、「スポーツが得意になったら」。はじめはごく小さな願いだったはずなのに、子どもの成長と共に、いつの間にか親の気持ちも、ちょっとずつ大きくなっているような気がします。そして、大きくなった願いが、気づかぬうちに重荷になっていることも……。
『おかあさんはね』は、思い通りにならない育児に行き詰まったときや、子どもと意見が対立するようになったときに読んで欲しい、絵本です。
全米でベストセラーとなり10か国以上で翻訳出版。子どもの健やかな成長を願う終わりのない愛の絵本。
「児童書界のフレッド・アステアとジンジャー・ロジャース」と呼ばれているエイミー・クラウス・ローゼンタール&トム・リヒテンヘルド。
このコンビの類まれなる才能は、子どもを持つすべての人々の「願い」の集大成を作り上げました。
全米のみならず世界中で共感を呼び、各国で翻訳されている話題の書。
我が子へのシンプルな願いを思い出させてくれるフレーズ
この絵本には、「おかあさんはね」という語りかけで始まる、子どもがこうあって欲しいという願いが綴られています。
遊んでいる子どもを見守りながら、ふと思ったこと。
我が子の優しい一面を発見したときに、思ったこと。
小さな成長に気づいて、思ったこと。
ページをめくるたびに「ああ、そうだった」とじんわり広がる共感。そして、忙しい日々の生活の中で忘れかけていた、子どもに対するもっともシンプルな愛情を思い出させてくれるのです。
読者からも、たくさんの共感が寄せられています。
成績がよくなりますように、
いい大学に入りますように
いい仕事につけますように
ではなく、
もっとちょうだい よりも、 どうぞって言える人になりますように。
だいじょうぶ?って言ってくれる仲間がいますように。
あなただけの星がみつかりますように。
と祈るときの自分の心が本当にキレイで、
暖かいものに満ち溢れていることに気づくとき、
本当に、私をお母さんにしてくれてありがとうという、
感謝の気持ちでいっぱいになります。
お母さんにならなければ、きっと気づくことができなかった
この暖かさ。清らかさ。
こどものおかげで、こんなに穏やかで、清らかな気持ちになれる。
(30代ママ・ムスカンさんのレビューより抜粋)
おかあさんはね
そう呼びかける子どもが
皆違う髪色、肌色、表情であることから
この「おかあさん」は
どのおかあさんでもあるようです。
多くの母が持つ子どもへの気持ちを
ストレートに表してくれます。
勉強して、片付けて、大成して、、、
子どもへの様々な欲や期待はあれど、
母がただ想うのは結局本当はこういうこと。
肩の力がスッと抜ける、
可愛くて優しい絵本です。
(30代ママ・ととくろさんのレビューより抜粋)
余計なものをそぎ落として行くと、私たちの気持ちってそうなんだよな~、って心から共感してしまう、優しい優しいメッセージでした。その優しい言葉に寄りそうイラストも、とっても素敵です。
(40代ママ・カオリンゴカモシレナイさんのレビューより抜粋)
面と向かって言いづらい”思い”を代弁してくれる
子どもに愛情があっても、それを本人に伝えるのはとても難しいことですよね。ストレートに愛情を伝えるのが照れくさくてごまかしてしまったり、心配のあまり叱るような口調になってしまったり……。
そんな時は、この絵本が気持ちを代弁してくれます。実際に、お子さんと絵本を楽しんだ方は、こんな風に思いを寄せてくれました。
ムスメのイライラを受け止められないと、イライラが倍になって跳ね返る。
何度お互い部屋を出ていったことか…
本心はお互いが大好きで。
そんな言葉は言いたくなくて。
ただ、勝手に、あなただったらわかってくれると思っていて。
その繰り返し。
まだ小さいうちは、すぐに元どおりになることも、少しずつ戻れるまでに時間がかかる。
今更もう恥ずかしくて言えないことを、絵本を読むと素直に言えたり、受け止めることができる絵本です。
(30代せんせい・まゆみずるーむさんのレビューより)
2泊3日の自然教室(林海学校)から疲れて帰ってきた反抗期真っ只中の12歳の娘にこの本を読みました。読み聞かせというより、わざと隣に座って読みました。
すると、横に座っている娘からすすり泣きが・・・。
「え?」って思った私ももらい泣き。
最後は嗚咽にちかい状態になりましたがなんとか読み切りました。
私の思いを短い言葉で代弁してくれたこの本に感謝です。
(40代ママ・ゆっきのままさんのレビューより抜粋)
子どもをそばで見守っているような視点から描かれた、柔らかなタッチのイラスト。そしてシンプルでストレートな言葉は、親だけでなく、お子さんの心にも響くんですね。
いかがでしたか。
原書である『I Wish You More』は、世界10カ国以上で翻訳出版され、いずれも人気を得ている話題の絵本です。日本でも「ママが泣ける絵本」として紹介され、2017年5月に発売されるやいなや、完売店が続出するほど。絵本ナビ読者からも、高い支持を受けている1冊です。
初めての育児でてんてこ舞いになっている親御さんやお友だちへ、いつの間にか思いがすれ違ってしまった我が子へ、そして育児に疲れた心を癒やしたい自分へ、この絵本を読んであげてください。
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