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「中居正広のニュースな会」から生まれた絵本『♪ピンポンパンポンプー』 古市憲寿さん、劇団ひとりさんインタビュー!

異例の発売前重版を重ね、12.5万部突破!

テレビ番組「中居正広のニュースな会」(毎週土曜ひる12時~テレビ朝日系で放送、一部地域除く)から生まれた絵本『♪ピンポンパンポンプー』が、情報解禁後から注文が殺到、発売前に6回の重版・累計発行部数12.5万部突破(2020年12月4日時点)と、大きな話題となっています。

 

監修・中居正広さん、キャラクターデザイン・劇団ひとりさん、脚本・古市憲寿さん。番組レギュラー3人がタッグを組み、番組のなかで約半年にわたって企画と制作を進めてきた絵本プロジェクト。

劇団ひとりさんが中居さんの事務所「のんびりなかい」の公式キャラクターとしてデザインした2体のカピバラ「のんちゃんとびりーくん」がもとになり、おはなしのテーマを考えるところから実際に販売されるまで、3人がやりとりしながら進める絵本制作の様子が番組コーナーで紹介されたことでも、注目を集めました。


いよいよ2020年11月26日に発売となった『♪ピンポンパンポンプー』。いったいどんな絵本なのでしょう。気になる絵本の内容とみどころ、古市憲寿さんと劇団ひとりさんへのインタビューをご紹介します!

のんちゃんとびりーくんが教えてくれる、友達の大切さ

♪ピンポンパンポンプー

ちいさなすれ違いから
ケンカをしながらも、
ともだちの大切さを思い出していく
やさしく愛おしい物語。

♪ピンポンパンポンプー!

この一言で、誰だって仲直りできるーー
みんながしあわせになれる、
魔法のあいことば。

(絵・小山友子(『♪ピンポンパンポンプー』より)

古市憲寿さん、劇団ひとりさん に、お話を伺いました!

古市憲寿(ふるいち のりとし)

 

1985年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。

小説『アスク・ミー・ホワイ』(マガジンハウス)など著書多数。

Q. 今回絵本を作って、1番楽しかったこと、1番難しかったことはなんでしたか?

楽しかったことは、誰かと本を作っていく作業ですね。劇団ひとりさんと中居正広さんと一緒に作っていくなかで、僕が思ってもみないことを、中居さんとひとりさんが言ってくれたり、アイディアがどんどん形になっていく、その作業がすごく楽しかったです。
あとは、タイトルが「♪ピンポンパンポンプ―」になったことも、予想外でしたが、それはそれで新鮮でした。

難しかったことは、絵本ということで、誰が読んでも楽しめるように、幅広い層を考えておはなしを書いたところです。子どもにも読んでほしいし、大人にも読んでほしい。いつも書く本よりも、だいぶ読者の年齢層が広いので、そこは気を使ったところですね。

Q. 『♪ピンポンパンポンプー』のお気に入りの場面を教えてください。

気球で「のんびりーらんど」をみんなで見下ろす場面かな。もともと僕が描いたラフでは、地球のいろんな友達に会いに行くみたいな、地球を見下ろしているような絵だったんですけど、絵を手がけた小山友子さんが具体的に「のんびりーランド」を形にしてくれて。今後の展開も楽しみになるページだなと思いました。

(絵・小山友子(『♪ピンポンパンポンプー』より)

Q. 『♪ピンポンパンポンプー』のみどころを教えてください。どんなところを楽しんでほしいですか?

「仲直り」という普遍的なテーマを描いた話になりました。子どもも大人も喧嘩しますよね。だけど誰でも仲直りって難しいなって思うんです。じゃあ人と人はどうやったら仲直りできるのか、大人でも忘れがちなことを書いている話だと思うので、そこがいろんな年齢の人みんなが楽しめるところかなと思います。

Q. 古市憲寿さんの好きな絵本を教えてください!

今家にあるのは、『ちいさいおうち』。大人になってから読んだ絵本ですね。 一軒の小さな家があって、その周囲がどんどん開発されて、まわりに高層ビルが立ち並んでいって。何世代にもわたる物語なんですが、家を視点に時間の経過を描いている。人間の一生よりも長い話に、なぜか惹かれてしまうんです。

古市憲寿さんの好きな絵本

劇団ひとり(げきだん ひとり)

 

1977年千葉県生まれ。小説『陰日向に咲く』(幻冬舎)は映画化もされ、

100万部を超えるベストセラーになる。

Q. 今回絵本を作って、1番楽しかったこと、1番難しかったことはなんでしたか?

1番楽しかったこと。僕が遊び半分で作ったキャラクターが、実際の絵本という形になったということは、初めての経験なので嬉しかったです!

難しかったこと…。僕は大人なので、子ども目線で絵本の良し悪しを判断することが難しかったです。だから、日頃の自分の子育てを思い返しながら、子どもはどういう絵本を読んで楽しんでいるかなあと参考にしました。

Q. 『♪ピンポンパンポンプー』のお気に入りの場面を教えてください。

最初にわたる吊り橋の絵が好きです。

Q. 絵本ナビ読者へメッセージをお願いします。

普遍的なおはなしですから。これを幼少期に読むか読まないかによって、もしかしたらこの先の人生が変わるかもしれない。そういう風に思います。

Q. 劇団ひとりさんの好きな絵本を教えてください!

『くもりときどきミートボール』です。子どもの頃、夢中になって読みました。絵のインパクトがすごく強かったんですよ。この企画で、およそ35年ぶりに読んだのですが、まったく色あせていなかったです。初めて見たときと同じインパクトがありましたね。

絵本ナビ編集長『♪ピンポンパンポンプー』みどころ紹介文

今日はびりーくんの誕生日。
だけど、約束の場所にいつまでたってものんちゃんは来ません。
いつまでたっても。

悲しくなったびりーくんは、自分ものんちゃんのことを嫌いになろうと、のんちゃんのいやなところを思い出していくのです。だけど、なんだか……。

主人公は、カピバラののんちゃんとびりーくん。二人は大の仲良し。だけど性格は全然ちがうみたい。のんびりマイペースなびりーくんと、そんなびりーくんをどんどん引っ張っていく行動派ののんちゃん。いつも一緒に過ごしていたら、時にはすれ違うことだってあるはずですよね。そんな時、どうしたらまた仲直りができるのでしょう。

大人になってしまえば、ほんの小さな出来事だと思えることも、子どもたちにとっては、大きな事件。だって、自分の中に生まれた悲しい心を乗り越える方法なんて、どうやったら見つけたらいいか知らないのです。でも、だからこそ、こんな風に頭の中でぐるぐるしてしまう瞬間というのも大切な経験になるはず。

テレビ番組「中居正広のニュースな会」から生まれたこの絵本。子どもたちの繊細な心をすくいとりながらも、明るく元気をくれる愛らしい1冊になっています。

「♪ピンポンパンポンプー」

困った時は、なかい園長の合言葉を思い出してみて!

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

身近な人を大切に想う、心あたたまるおはなし。クリスマスのプレゼントとしても喜ばれそうですね。話題の絵本を、ぜひ手に取ってみてください!

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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