【ランキング】今週の絵本売上ランキングBEST10は?(2021/07/18~ 7/24)
今、絵本ナビで話題になっている絵本は? 売れている絵本は?絵本ナビの絵本売上BEST10のランキングを見れば絵本業界の動きが見えてくる!?1週間分のランキングを毎週発表していきます。気になった作品があればのぞいてみてくださいね。
今週は、課題図書が中心となったランキングに!
今週の絵本売上ランキングBEST10は?【2021/07/18~ 7/24】
あなふさぎのジグモンタ
ジグモのジグモンタは、穴ふさぎが得意な服の修理屋さん。でも、この頃はみんな新しいものを欲しがります。「穴ふさぎなんて、もう役に立たないんだ」。気落ちしたジグモンタは、気晴らしに森に出かけますが……。修理という作業を通じて、古いものを使い続ける意味とともに、物作りの喜びまでもが伝わってくるお話。すぐに新しいものが手に入る今こそ読みたい絵本です。
with you
中学三年生の悠人は、高校受験を控えている。優秀な兄・直人や、家族を置いて家を出ていった父親、悠人でなく直人に大きな期待をかける母親、といった家族のなかで、自分の存在意義を見出せない悠人は、日課にしていたランニングの途中、公園のブランコに座る少女・朱音と出会う。どこか影のある表情の朱音に、次第に惹かれていく悠人。朱音が、病気の母親の介護や幼い妹の世話、家事をひとりで背負う“ヤングケアラー”であることを知った悠人は、彼女の力になりたいと考えるようになるが……
母親の介護に携わる“ヤングケアラー”の少女・朱音に恋をした中学生・悠人の物語を通して、「誰かを大切に思うこと、社会へ目をむける機会」を読者に提供する児童文学です。
みずをくむプリンセス
アフリカの空のもと、私は歌い、踊り、風とかくれんぼする。
私は、プリンセスのジージー。
なんだって出来るはずの私だけど……水を呼びよせることだけは、できない。
「プリンセス・ジージー、起きる時間よ。
水をくみに行きましょう」
まだ暗い朝の時間に、お母さんが私を起こす。水が飲みたい、目をつぶったまま願ってみても、水はここには来ていない。私はくやしくて、地面をけっとばす。そして、空っぽのつぼを頭に乗せ、お母さんと一緒に水をくみに歩くのです……。
アフリカの、ある水くみ少女の一日を描いたこの絵本。スーパーモデルのジョージ―・バディエルさんの実際の体験が元になっています。彼女が子どもの頃、夏をおばあちゃんの家で過ごす中、村の女の人や女の子と一緒に、毎朝何キロも先にある川へ水くみに出かけていたのです。そして、モデルとして世界中で活躍する今、アフリカで井戸を作る運動をしています。
絵本の中の少女は、水くみから帰ってきて、飲み水をわかし、洗濯をし、ごはんの用意をし、畑仕事から帰ってくるお父さんを迎え、よくやくその瞬間を迎えます。
「さあ、水を飲んでいいわよ」
読み終われば、私たちには多くの疑問が生まれます。どうして、水がこんなに遠いのか。どうして水は、こんなににごっているのか。ピーター・H・レイノルズが描く、素敵に舞うプリンセス・ジージーの姿を眺めながら、その一つ一つの疑問に対峙し、強く願わずにはいられません。いつの日かきっと……。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
4位 そのときがくるくる
5位 どこからきたの? おべんとう
農家さん、漁師さん、配達員さん、スーパーの店員さん、お母さん…
みんなの愛情、い~っぱい詰まってる!
おべんとうには卵焼き、アジフライ、ポテトサラダなど、おいしいものがいっぱい! でも、どこから来て、どうやって食べられるようになったのかな。食材の生産現場、流通過程、調理の仕方もわかるユニークな食育絵本。
おべんとうの中身は、どこからどのようにやってくるのでしょうか?
ひとつのおべんとうから、世界のつながりが見えてくる。
遊び心たっぷりの絵で、何度読み返しても楽しめること間違いなし!
【著者:鈴木まもるさんメッセージ】
アジフライは海で泳いでいるわけはないし、卵焼きも野原を歩いているわけではありません。
いろいろな所から、いろいろな人の力で運ばれてくるのです。いつも食べている物が、
どこから来て、どうやって食べられるようになるのか調べるのは楽しいことでした。
食べ物だけではありません。自分のまわりの、いろいろな物も、いろいろな所からやってきます。
みんなの力で自分は元気に生きているのだと思います。
この絵本も同じ、いろいろな人に届いて、元気に生きる力になることを願っています。
〈作者 鈴木まもる〉
6位 ぼくのあいぼうはカモノハシ
気のやさしい男の子と、ちょっとすましたカモノハシのとぼけたやりとりが楽しい、ほのぼのとした冒険物語。
ルフスはドイツの男の子。お姉ちゃん、お母さんといっしょに、くらしています。エンジニアのお父さんは、オーストラリアに単身赴任中。
ルフスは、お父さんと離れてくらすのをさみしく思っていました…
7位 せなけいこカレンダー2022
「ねないこだれだ」「いやだいやだ」などの絵本でおなじみ、せなけいこさんのカレンダーがついに登場です。楽しくて、ちょっぴり怖く、なつかしい名場面の数々と一緒に一年を過ごしませんか。
夜になると一部分が光る!?「特製シール」のおまけつき。巻末には2022年4月~2023年3月まで使える年間カレンダーもついています。お早めにお求めください。
8位 ゆりの木荘の子どもたち
ゆりの木荘は、100年以上も前に立てられた立派な洋館。いまは有料老人ホームになり、サクラさんやモリノさんたち、6人の老人が住んでいます。春風が吹くある日、サクラさんはだれかが歌う手まり歌──時々聞こえる歌──を耳にします。モリノさんにいわれるまま、サクラさんがその歌を口ずさんでみると、ふたりは突然、子どもになってしまいました。そう、87歳のおばあさんではなく、10歳ばかりの女の子に……。
それは、77年前の約束のために、「あの子」がサクラさんたちを呼び寄せたからでした……。
9位 もこ もこもこ
10位 先生、しゅくだいわすれました
しゅくだいをわすれたゆうすけ。しどろもどろに口からでまかせのウソでいいわけをしていると、えりこ先生が「だめだなあ、ウソをつくならもっと上手につかなくちゃ」「え?」「すぐばれるようなのはだめよ。それから、聞いた相手が楽しくなるようなのじゃなくちゃ」「楽しくなる?」「そう。聞いた人がウソとわかっても、はははってわらっちゃうようなのじゃなきゃ」「じゃあ、上手にウソがつけたら、しゅくだいやってなくてもしかられないってこと?」「そうねえ。だって、だまされちゃったらしかたないし」といって、えりこ先生はにやっとわらった。…次の日から子どもたちはしゅくだいができなかったわけを考えてきて発表することに…。
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