堀内誠一さん生誕90年を記念して、厳選された7冊の絵本が一挙に復刊!
「堀内誠一 絵本の世界」と「いかだはぴしゃぴしゃ」2021年12月27日発売
福音館書店より、多くの絵本作家やデザイナーたちに多大な影響を及ぼした堀内誠一さんの生誕90年を記念して、長らく品切れとなっていた絵本7冊が一挙に復刊されます。このたび発売となるのは……
6冊をまとめたセット『堀内誠一 絵本の世界』
単品のみでの販売となる『いかだはぴしゃぴしゃ』
1932年に生まれた堀内誠一さんは、雑誌「anan」や「BRUTUS」のロゴを生み出すなど、時代を代表するアートディレクターとして活躍するのと同時に、類まれな絵本作家でもあり、『ぐるんぱのようちえん』、『たろうのおでかけ』、『ロボット・カミイ』など今も人々に愛される作品を数多く手がけました。
今回、2022年に生誕90年を迎えるのを記念し、長らく品切れになっていた7作品を一挙に復刊します。このうち6作品*1をまとめた『堀内誠一 絵本の世界』は、1960年代に月刊絵本「こどものとも」で発表した初期の作品から、1980年代の円熟期の作品までを楽しめるセットです。
また、単品のみでの発売となる『いかだはぴしゃぴしゃ』は*2、1987年に刊行された堀内さんの最晩年の作品で、長らくファンの方々から頂いていたリクエストに応えた、待望の復刊となります。
2022年から全国を巡回する展覧会「堀内誠一 絵の世界」が開催されるなど、人々を魅了し続ける堀内誠一さんの、今も色あせない作品の数々を、ぜひこの機会にご覧ください。
*1 セットに含まれる6作品は期間限定での復刊となり、いずれも単品でも発売されます。
*2 『いかだはぴしゃぴしゃ』は期間限定ではなく、今後も継続して販売予定です。
『堀内誠一 絵本の世界 復刊セット6冊』を詳しくご紹介!
『堀内誠一 絵本の世界 復刊セット6冊』概要
発売日:2021年12月27日
定価:6,160 円 (税込)
サイズ:288×213mm(ケース入り)
特典:「特製豆本シート・長靴をはいた猫」
「母の友」1978年9月号の巻末に収録されていた『長靴をはいた猫』を、原画から新規製版、再編集しました。自分で作れる豆本シートです。
内容紹介:以下の全6作品をまとめたセットです*3。
・『こぶたのまーち』(1969 年*4)
・『てがみのえほん』(1972 年*4)
フランス民話をそれぞれ全く異なるタッチで描いたパリ時代の絵本2冊『きこりとおおかみ』『ふくろにいれられたおとこのこ』
・『きこりとおおかみ』(1977 年*4 )
・『ふくろにいれられたおとこのこ』(1982 年)
人喰いオニをやっつけろ! 痛快、フランス民話
ピトシャン・ピトショがイチジクの木に登っていると、袋をかついだオニがやってきて、袋に入れられてしまいます。今夜のごちそうにされては大変と、ピトシャン・ピトショはハサミを使って袋から逃げ出し、袋の中に身代わりの石を詰めると、今度はオニの家に先回りして、屋根にのぼりました。帰ってきたオニと対峙したピトシャン・ピトショは、知恵を働かせてオニをやっつけます。明るく痛快なフランス民話を、堀内誠一が明快な絵で描きます。
・『どうぶつしんぶん』(1983 年*4)
・『てんのくぎをうちにいったはりっこ』(1985 年*4 )
北の森を舞台にした壮大なファンタジーを描いた絵本。 表紙のはりっこの紅潮した顔つきが読者の心をとらえ、 子どもから大人までファンの多い絵本です
*3 セットに含まれる作品は単品でも発売されます。単品での定価は『どうぶつしんぶん』のみ 1,210円、他はすべて990円 (いずれも税込)。
*4 いずれも月刊絵本「こどものとも」として刊行された年。
『いかだはぴしゃぴしゃ』ってどんな絵本?
くまくんの作ったいかだに、リスにウサギにヤギにカブトムシに……と、次々とお弁当を持った動物や虫たちが乗り込んで、川を下って海に行きます。みんなのお弁当の中身は……? 声に出して楽しく、目で見て楽しいピクニックの絵本です。
『いかだはぴしゃぴしゃ』概要
書名:いかだはぴしゃぴしゃ
著者:岸田衿子 作/堀内誠一 絵
発売日:2021 年12月27日 (初版は1987 年*4)
定価:990 円 (税込)
サイズ:266×195mm
ページ数:28 頁
お弁当持って、いかだに乗って、海へ行こう!
くまくんはお弁当をもって海にいこうと、いかだを作っていました。そこへリスがやってきて、一緒に乗せてと言いました。2匹はいかだができあがると、一緒に乗って川を下っていきます。すると、森の動物や虫たちが次々やってきたので、みんなも一緒にいかだに乗って、海に向かいました。お腹がすいても我慢して、ようやく海に到着。浜辺でお弁当を食べました。さて、みんなのお弁当は何かな?
堀内誠一さんプロフィール
1932年東京生まれ。14歳から百貨店の宣伝課で働きながら絵を学ぶ。1958年のデビュー作『くろうまブランキ―』をはじめ『たろうのともだち』『ぐるんぱのようちえん』など、本格的な日本の絵本の草分け的な作品を数多く生み出した。絵の仕事と並行して雑誌のアートディレクションやデザインの仕事で多忙を極めるなか、40代で家族とともにパリに移住。現地で取材したヨーロッパの風景や人々の暮らしを描いた、みずみずしい絵本を日本の子どもたちに数多く届け続けた。1987年没。
「堀内誠一 絵の世界」展がはじまります。
生誕90周年を記念した展覧会が 2022年から開催されます。「anan」など雑誌でのアートディレクターから『ぐるんぱのようちえん』などの絵本作家まで、幅広い活躍をした堀内誠一の画業全般を回顧する内容です。人気絵本の原画を中心に、初公開となる10代の頃に描いた油絵作品やデザインにまつわる貴重な資料も多数公開されます。
<開催情報>
2022年1月4日(火)~1月24日(月) 大丸ミュージアム京都 (大丸京都店6階)
2022年3月19日(土)~7月25日(月) ベルナール・ビュフェ美術館 (静岡・長泉)
2022年7月30日(土)~9月25日(日) 県立神奈川近代文学館 (神奈川・横浜)
以降、全国巡回予定 (群馬、岩手、広島ほか)
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