【ランキング】今週の絵本売上ランキングBEST10は?(2023/1/16~ 1/22)
今、絵本ナビで話題になっている絵本は? 売れている絵本は?絵本ナビの絵本売上BEST10のランキングを見れば絵本業界の動きが見えてくる!?1週間分のランキングを毎週発表していきます。気になった作品があればのぞいてみてくださいね。
今週も鬼と節分の本が大活躍! さらに話題の新刊もランクイン♪
今週の絵本売上ランキングBEST10は?【2023/1/16~ 1/22】
あっぷっぷのぷ~
さあ、にらめっこがはじまりますよ。
まずは赤鬼さんとにらめっこ。
「わらっちゃまけよ あっぷっぷの~~」
ページをめくると……
「ぷ~~~~」と思いっきり頬を左右からへこませて変な顔!
次は緑鬼さん。
「わらっちゃまけね あっぷっぷの~~」
「ぷ~~~~」と今度は頬をびろーんと左右にひっぱります。
さてさて、青鬼さんは? 黄色の鬼さんは?
すずきまみさんが描く、かわいい鬼とたくさんにらめっこ!
子どもが引き込まれること間違いなしです。
実は本作は、「くまのがっこう」シリーズの文をはじめ、数々の絵本を手がけるあいはらひろゆきさんからの発案から生まれた絵本。
あいはらさんが10年ほど前に、青森の空港で偶然購入したかわいい鬼の置物から、制作者のすずきまみさんへとたどりつき、あいはらさん自ら誘ってこのたびの絵本誕生となったそうです。
生まれたてのあかちゃんが、だんだん周囲の人の表情に反応を見せるようになる頃、笑ってくれるのが“にらめっこ”。
大好きなお母さん・お父さんが「あっぷっぷ~」と顔をしかめたり頬をふくらませたり。
「ぷ」という破裂音のおもしろさもあって、あかちゃんがキャッキャッと笑ってくれると、もうそれだけで幸せになっちゃいますよね。
あかちゃんと遊ぶきっかけになる、コミュニケーションツールにぴったりの絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
みんなの声より
鬼の表情がかわいくて子どもたちの大うけでした!
あっぷっぷ―となんども繰り返すのですが、変顔をしたりおならをしたりと子どもたちが好きなことばかりで、一回の本読みで『もう一回』とリクエストが多かったです。
(☆ゆり☆さん 20代 せんせい)
みんなの声より
とってもユニークな節分絵本です。
せなけいこさんが豆まきについて描くと、こんなにも楽しいお話になるんですね。
節分で、人間に豆をぶつけられて鬼たちは逃げ出したのですが、一人逃げ遅れたちびおに。
人間に捕まったと思った親分はちびおにを助けに行くのですが、その格好がなんともユニーク。
いらない鉄の棒から鎧を作って、いざ出発!
すると、ちびおには人間の子どもたちに遊んでもらっていて拍子抜け。
たまにはこんな節分のおはなしも楽しいですね。
(tori.madamさん 30代 ママ 女の子7歳、女の子4歳)
大ピンチずかん
「ああ、もうダメだ。おわった。これは大ピンチだ!」
きみがそう思うのはどんな時?飲もうと思って注いだ牛乳がこぼれた。ガムをのんだ。テープのはしが見つからない。ゲームの充電ができてない……。
大ピンチというのは、日常生活を送る中で、いつだって突然にやってくる。大人になってみれば小さなピンチに見えることだって、子どもたちから見れば、それは立派な「大ピンチ」。どうのりきればいい?
鈴木のりたけさんの最新作は、そんな大ピンチを徹底解説してくれる「大ピンチの図鑑」。そんなの見たことも聞いたこともない。でもすごく面白いのだ。よくあるピンチ、笑っちゃうピンチ、冷や汗のでるピンチからなぜか哀愁を感じるピンチまで。それぞれに「大ピンチレベル」や「なりやすさの5段階分類」、ちょっとした対処法までついている。この1冊で、もういつピンチが来ても大丈夫だ。……って、本当かな。笑っちゃうけど、意外と役に立つかも!?
きみたちが大きくなれば、大ピンチもどんどんやってくる。でも、きみならきっと乗り越えられる。どーんと背中を押してくれる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
4位 もこ もこもこ
5位 まめまきバス
6位 きんぎょがにげた
7位 だるまさんが
8位 kodomoe2023年2月号
kodomoe2023年2月号
出版社: 白泉社
【巻頭大特集】
絵本、NHK、Eテレ、アニメ……親子で大好き!
キャラクター大図鑑
【豪華3大付録】
1 別冊24P絵本「ノラネコぐんだん まだまださがしえブック」
2 別冊24P絵本「ちいさなこどものけんりのほん」えがしらみちこ/絵 子どもの権利・きもちプロジェクト/文
3 とじこみ付録 「パンどろぼう」シール 柴田ケイコ
9位 点 きみとぼくはここにいる
「ひとり ひとり みんなで つくる世界は
きっと 息をのむほど 美しいのだから。」(訳者 内田也哉子 あとがきより)
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●「やぁ、ぼくは点だよ! ここには友だちもいて 食べ物も 楽しいこともいっぱいある」
○「こんにちは、わたしは点です。ここには住むところも 食べるものも 楽しむことも ありません」
それぞれの環境が異なる、黒い点と白い点。
救いの手を差し伸べ、ともに生きることはできるのか?
点というモチーフを用いて、難しい移民難民問題について、お子さんが直感的に理解し考えることを促す翻訳絵本。
貧困や差別、人種、難民など世界規模の問題を「他人ごと」ではなく「自分ごと」として捉えることが求めらている現代。
この絵本は、「連帯」「共助」「思いやり」などについて話しをするきっかけになってくれます。
グラフィカルで手描きのおしゃれなデザインは、大人も楽しめる、世代を超えた一冊です。
訳者は海外在住経験もあり、樹木希林との共著『9月1日 母からのバトン』(ポプラ社)、脳科学者・中野信子との共著『なんで家族を続けるの?』(文春新書)、翻訳絵本に『たいせつなこと』(フレーベル館)をはじめ、多くの出版社で絵本などを手掛ける内田也哉子氏。
10位 からすのパンやさん
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