あなたも「童話」を書いてみませんか?ー第48回「童話の花束」作品大募集ー
書く人にも。読む人にも。
心のふれあいを花束にして-。
40年以上の歴史をもつ、童話の一般公募コンクール「JX-ENEOS童話賞」。
第48回となる今年度の応募が、いよいよスタートしました。
今年も5月31日まで、「心のふれあい」をテーマに、小さなお子さんから大人まで3部門で作品を募集しています。
受賞した作品は、作品集「童話の花束」となって、たくさんの人々の元に届くこのコンクール。
発想も、空想も、感情も、自由。
あなただけの童話の花を、咲かせてみませんか?
【募集内容】
「心のふれあい」をテーマとした創作童話。
ご自身で考えたお話を、自由な発想で書いてください。
未発表の完全にオリジナルな作品に限ります。
必ずタテ書きでご応募ください。
市販の400字原稿用紙またはワープロ原稿(20字×20行)5枚以内(表紙を除く)でお送りください。
【応募資格】
アマチュアに限ります。合作、共作などはご応募いただけません。
【応募区分】
一般の部、中学生の部、小学生以下の部
区分は、2017年5月31日時点の学年に基づきます。
【応募方法】
郵送とインターネットの2通りがあります。
※作品を受付後、郵送の場合は受領ハガキ、インターネットの場合は受領電子メールをお送りいたします。
<郵送での応募>
原稿の上に、下記の必要事項を記入した表紙を重ね、右上を綴じてください。
●必要事項:
郵便番号・住所・氏名(未成年者は保護者の氏名併記)・年齢・性別・職業(学生の方は2017年5月31日時点での学年)・電話番号・作品名・応募区分(小学生以下の部/中学生の部/一般の部)
●送付先:
〒100-8692 日本郵便(株)銀座郵便局 私書箱610号「JX-ENEOS童話賞 N係 」
※応募作品は返却いたしませんので、あらかじめコピーをとられたうえでご応募ください。
<インターネットでの応募>
インターネット上の規定のフォームにて受付
【締め切り】
2017年5月31日(水)(郵送は当日消印有効)
【発表】
2017年10月中旬予定
【賞】
◎一般の部
最優秀賞:1編 賞状、賞金100万円、記念品
優秀賞:2編 賞状、賞金30万円、記念品
佳 作:5編 賞状、賞金10万円、記念品
奨励賞:5編 賞状
◎中学生の部
最優秀賞:1編 賞状、賞品(図書カード10万円分)、記念品
優秀賞:2編 賞状、賞品(図書カード5万円分)、記念品
佳 作:2編 賞状、賞品(図書カード3万円分)、記念品
奨励賞:5編 賞状
◎小学生以下の部
最優秀賞:1編 賞状、賞品(図書カード10万円分)、記念品
優秀賞:2編 賞状、賞品(図書カード5万円分)、記念品
佳 作:2編 賞状、賞品(図書カード3万円分)、記念品
奨励賞:5編 賞状
※未成年者が受賞された際の賞金受領については、保護者の同意書が必要となります。
JX-ENEOS童話賞の選考委員は、西本鶏介さん(昭和女子大学名誉教授)、立原えりかさん(童話作家)、角野栄子さん(童話作家)、中井貴惠さん(女優・エッセイスト)、宮西達也さん(絵本作家)、薫くみこさん(児童文学作家)という、幅広いジャンルでご活躍中の6名の方々。
童話を書いてみたいと思っているみなさんに、コメントを寄せてくださいました!
第47回「JX-ENEOS童話賞」授賞式におじゃましました
「JX-ENEOS童話賞」って、どんなコンクールなんだろう?
まずはそんな疑問を持たれる方も、多いかもしれませんね。
どんな人たちが書いた、どんな作品が受賞しているのかな?もしも、自分の作品が受賞したら…?
応募するまえに気になること、知りたいこと、いろいろあると思います。
2016年11月に開催された「第47回 JX‐ENEOS童話賞」の授賞式に、絵本ナビスタッフもお招きいただきました。
今回はその様子をレポートします。
「童話賞」への応募を考えているみなさん、ぜひ参考にしながらお楽しみください!
東京都内のホテルで行われた「JX‐ENEOS童話賞」の授賞式。
応募総数11,047作品から見ごと各賞を受賞したのは、小学校3年生から60代の方まで18名のみなさん。東北・関西・九州、そして海を越えアメリカからやってきた受賞者も!
さらに6名の審査員の先生方、受賞者のご家族やこのコンクールを支えるJXグループのみなさん、マスコミ関係者など、たくさんの人たちが集まった会場で授賞式は盛大に幕を開けました。
小学生以下の部では、最優秀賞・優秀賞・佳作を受賞した小学校3年生から6年生までの5名の子どもたちが表彰されしました。
大きな晴れ舞台に最初はちょっと緊張気味の子どもたちでしたが、壇上で一人ひとり盾をもらうとキリリと引き締まった表情に。
その立ち姿、とっても立派です。
最優秀賞を受賞したのは「かたつむり先生」、和歌山県の小学校4年生・平田美羽さんの作品です。
「あのね、わたしの学校の先生は、だれだと思う。答えは、かたつむりなんだ。」
おはなしは、こんな衝撃(!)的な出だしで始まります。
もともと人間だったのに、急にカタツムリになってしまったというかたつむり先生。
黒板でチョークに字を書こうとすれば一文字30分、授業は進まないしスピードもものすごく遅い、子どもたちはちょっと困ってる…だけどみんな、先生のことが大好きなんです。その理由はね…。
なんとも子どもらしい、奇想天外でのびやかなストーリー、平田さんはどんなときに思いついたの?
「おはなしを書いていたのが梅雨の季節だったので、カタツムリを思い浮かべました。あと、わたしの将来の夢が学校の先生だったので…。」
なるほど!平田さんの毎日のくらしと夢が、見ごとに掛け合わさったんですね!
「カタツムリの子どものように、のんびりしていていいね」
選考委員の先生が平田さんにかけた言葉に、思わず目を細めた会場のみなさん。
平田さん、きっとかたつむり先生のように愛される先生になってくれることでしょう!
最優秀賞に選ばれたのは、アメリカ在住の相原萌花さん(中学校1年生)。
ご両親の仕事の都合で小学校3年生の時に渡米した相原さん、「もう大好きな日本語で物語を描くことができなくなってしまうんじゃないか」と悩んだ時期もあったのだそう。
現地で通い始めた日本人学校の先生に「文章で表現するのが上手だから」と背中を押され、書いた作品が、今回受賞した「密猟者の僕の話」でした。
みずみずしい感性を持つ13歳がテーマに選んだのは「命」。
長く動物の命を奪い続けてきた密猟者である主人公が、真の幸せとは何か、を自分に問いかけていくおはなしです。鋭く深い人間への洞察力、研ぎ澄まされた表現力に力強い文章、圧巻の作品でした。
勉強をしているときに受賞の連絡を受け「すごくびっくりして、心臓が止まりそうになった」とはにかむ笑顔は、やっぱり13歳の少女。
これからどんな作品を生み出してくれるのか、相原さんの活躍がとても楽しみです。
さぁ、最後はいよいよ一般の部。
応募数は8,939編という超難関の中から見事、各賞に輝いた8名のみなさんが表彰されました。
甲乙つけがたい素晴らしい作品がしのぎを削る中、栄えある最優秀賞を手にしたのは…
広島県にお住まいの上田智子さん。作品名は「次の約束は日本海」。
なんとこの作品、スルメになった日本海のイカと、「でべら」という高級干物になった瀬戸内海のヒラメ、干物になったもの同士が出会って育む小さな恋の物語なんです!
審査員の西本鶏介さんは「長年審査のためにいろいろな作品を読んできましたが、スルメとヒラメが海辺でデートするなんて話、これまで聞いたこともありません!見事な発想の転換、おおらかでユーモラスな作品を選びました」と、お祝いの言葉を贈りました。
17年前からJX-ENEOS童話賞にチャレンジし続けてきた上田さん、このユニークなストーリーをどうやって思いついたのでしょうか?
「スルメやでべらを見ていたら、もとはイカやヒラメとして海の中で楽しく泳いでいるところを、突然、漁師に捕まり、目が覚めると自分が干物になっていて…それはきっと彼らが望んだ生き方ではなかったのではないか、と哀しい気持ちになったんです。
けれど「でべら」は江戸時代からの伝統的な手仕事で、今も一つ一つ大事に作られています。
望んだ生き方ではないかもしれない、でも彼らはきっとこの状況を前向きに受け止めているんじゃないか。そう思ったら、彼らを生き生きと描きたい、海の中にいたら知りえることのなかった感動に出会わせてあげたいと思うようになりました」
上田さんのお話を聞きながら、いつも食卓に並ぶ干物たちの顔が思わず浮かんだのは、きっと私だけではないはず。
くらしの中での「もの」に対する優しいまなざしや斬新な視点が、これまで誰も出会ったことのなかった新しい登場人物に命を吹き込んだ作品。
第47回を飾るのに、ぴったりの童話となりました。
授賞式では、「童話の花束」選考委員の一人、女優・エッセイストの中井貴惠さんによる各部門最優秀賞作品の朗読タイムも。
楽しいお話は明るく朗らかに、そして重厚感のある作品は胸に突き刺さるような迫真の朗読。
まるで映画を観ているようなおはなしの世界に会場全体が包まれた、ぜいたくなひとときでした。
最後に、児童文学作家でもある西本鶏介さんが、今回の童話賞の総評を語ってくださいました。
「この童話賞のテーマは「心のふれあい」、言い換えてみると「童話による温かな励まし」です。
人から受けたものを、別の人に返していく優しさです。
だからといって困っている人を助ける作品を書いてほしい、というわけではありません。
もちろんそういう作品も悪くはないですが…できることなら幸せな暮らし、生きることの喜びを書いていただきたい。
涙より、「笑い」が大切です。
ですから、今回の受賞作を見ると「おもしろい」「おかしい」がたくさんあります。
これもやっぱり、温かな心のふれあいなんですね。」
「笑い」で、優しさのお返しを。童話にはそんな力もあるですね。
読者として、また受賞者や審査員の声を通して、童話でつながる温かさを感じる授賞式でした。
来年はこの舞台に、この記事を読んでいるみなさんが立っているかも…そう思うと、なんだか不思議でワクワクした気持ちになります。
第47回「JX‐ENEOS童話賞」最優秀賞受賞作品
●一般の部 最優秀賞
●中学生の部 最優秀賞
●小学生以下の部 最優秀賞
超豪華!作品集「童話の花束」表紙イラストを描いているのは…
JX‐ENEOS童話賞では、たくさんの人に「心のふれあい」を届けたいという思いから、受賞作品を「童話の花束」という一冊の童話集に束ね、全国の教育機関、児童福祉施設などに寄贈しています。
1973年の発刊以来、これまでの発行数は47作品集、収められてきた作品は600編以上。
時代を反映した人々の「心のふれあい」の移り変わりを読みとることができる、貴重な作品集となっています。
授賞式記念パーティ会場には、過去の「童話の花束」バックナンバーがずら~り。
表紙イラストを担当しているのは、その時代に活躍中の絵本作家さんやイラストレーターさんたちです。
懐かしいトーンに心くすぐられ、今見ても新鮮で優しい感動を与えてくれる歴代のイラスト。
受賞者のみなさん、絵本作家さん、運営事務局のみなさんが気持ちをひとつに、丁寧に作り上げている作品集であることがうかがえます。
第47回の表紙を担当したのは…長谷川義史さん!
会場には、イラスト原画も飾られていました。
絵のテーマは「街に出よう」。
自然とくらしがひとつになった街では、みんなちょっと忙しそうに、どこか楽しそうに動き回ってる。
眺めていたら…なんだか街に飛び出したくなってきました!
第47回童話賞を受賞した全作品を読むことができますよ!
童話賞のあゆみ、作品のテーマ、応募者について、くわしくご紹介します。>>
JX-ENEOS童話賞には、主催するJXTGグループの「3つの願い」がこめられています。 >>
童話を読むのが大好きな方、おはなしを空想したり書いたりするのが得意な方。
夢のような、大人が思いもつかないようなユニークな発想のおはなしを考えるのが好きなお子さんも!
この春ぜひ、「童話」を書くことにチャレンジしてみませんか?
「心のふれあい」をテーマとした創作童話。
ご自身で考えたお話を、自由な発想で書いてください。
一般の部、中学生の部、小学生以下の部があります。
お子さんから大人の方まで、たくさんのみなさまからの作品をお待ちしています!
(未発表の完全にオリジナルな作品に限ります)
JX-ENEOS童話賞 応募に関するお問い合わせ先
JXTGエネルギー株式会社 JX-ENEOS童話賞係
TEL 0120-56-8704(JXTGお客様センター)
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日、年末年始を除く)
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