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子どもの地頭を鍛える!家族でキャンプ・アウトドアを楽しもう!

原体験の宝庫!キャンプに行こう!

秋のキャンプは、また夏のキャンプと違った表情を見せてくれます!

今年のシルバーウィークはカレンダー通りだとあまり長くはないですが、まだ予定がない方、キャンプに行ってみてはどうでしょう。

普段の生活では見ることのできない雄大な自然、限られた物資の中で家族で協力して心地よく、楽しくすごすには…?と考えること、一員として協力することで、多くのことが体験できますよね。

キャンプやアウトドアの経験が子どもの脳を刺激する!

最近の子どもたちは日常生活の中で自然と触れ合う機会が少なく、その上その周囲にはゲーム・パソコン・スマートフォン等身体を動かさずに長時間遊べる道具が溢れています。一昔前のように公園で真っ黒になって遊び回っている子どもの姿を見かけることは少なくなり、このような状況に対して、外遊びをしないままではコミュニケーション障害や感受性が育っていない大人に成長してしまう可能性もあると警鐘を鳴らす人もいます。

このような中で、キャンプやアウトドアでの原体験が子どもを人間的にも学力的にも伸ばしていくための基礎となるという考え方があります。キャンプをすることは問題解決能力や段取り力また主体性や社会性等を育むのに最適で、子どもの地頭を鍛えるともいわれていますよ。

キャンプに行ったことのないご家庭だとハードルが高いように感じるかもしれませんが、絵本で予習してみてください。きっとハードルがさがりますよ!

キャンプに行ったことがなくても満天の星が目の前に広がるよう!楽しさいっぱいのキャンプ絵本

キャンプに行ったことがない・キャンプって何?という子どもにおすすめの本

キャンプに行ったことがない・キャンプって何?という子どもにおすすめの本があります。
キャンプに行ったことある!という子どもには、楽しかったこと・大変だったこと・周りのきれいな景色などのキャンプの思い出を思い返しながら読んでもらいたい本をご紹介しますね。

ピヨピヨ はじめてのキャンプ

ピヨピヨ一家が過ごす、初めてのキャンプのようすを描きます。豊かな自然の中で、たき火で作ったごはんをみんなで食べる楽しさ、寝袋に入ってテントで寝るワクワク感など、キャンプならではの高揚感あふれる1冊です。

5匹のひよこの兄弟がとても愛らしい、工藤ノリコさんの「ピヨピヨ」シリーズの中の一冊です。大きなリュックを背負ってピヨピヨ一家は山の中にキャンプにやってきました。たきぎひろいを任された兄弟達は途中からキノコを採るのに夢中になり、迷子になってしまいます。そこからどのようにしてキャンプに戻ってきたのかは、絵本を読んでのお楽しみ。豊かな自然の中でたき火で作ったごはんを食べる楽しさや寝袋に潜り込むワクワク感などが読み手に伝わり、”キャンプならではの楽しい様子が色鮮やかに描かれていて、キャンプをしたことのないうちの子もキャンプがしたくなったみたいです”とのレビューが寄せられています。

おなじく工藤ノリコさんの描くこちらはさらに奇想天外の面白絵本。

センシュちゃんとウオットちゃんのはらぺこキャンプ

食いしん坊のセンシュちゃんの楽しい毎日。欲ばりだけれど憎めないセンシュちゃんとやさしいウオットちゃんは、仲間たちと仲良く暮らしています。キャンプに出かけたセンシュちゃんはみんなのごはんを食べてしまいます。仕方がなくお腹をすかせたまま眠りますが、夜中に森のくまさんが!
表題作はじめ、「びっくりしおひがり」「たなばたさま」「ゆきだるま」「たこあげたいかい」の季節のおはなし5話が楽しめます。


 

食いしん坊のセンシュちゃんは、キャンプに行っても楽しい事件を引き起こしました。独特なコマ割りで漫画のように感じる人が多く、内容も奇想天外で笑わずにはいられない楽しいものとなっています。レビューには、笑ってしまったとの声が多く寄せられ、また、”ちょうどキャンプに行くので図書館で借りたが子どもがとても面白がって何度も読んでとせがまれている”というものもありましたよ。ぜひ読んでみてくださいね。

くんちゃんのもりのキャンプ

ある夏の日、こぐまのくんちゃんは、いとこのアレックに誘われて二人でキャンプに出かけました。森を歩く道々くんちゃんは、こまどりの巣作り、アヒルの泳ぎ、かわせみの魚とりの場面に出会います。その後 キャンプをする湖のほとりに着き、くんちゃんは こまどりのように寝床を作り、アヒルのように泳ぎ、かわせみのように魚をとろうとしますが皆失敗ばかり。アレックに「くま式のやりかた」を教えてもらいます。キャンプのやり方では失敗ばかりでしたが、家への帰り道をちゃんと覚えていたのは、来る途中で鳥たちとあいさつを交わしていた、くんちゃんでした。

こぐまのくんちゃんがいとこのアレックに誘われて二人でキャンプに出かけて…。森の中でこまどりの巣作り・アヒルの泳ぎ・かわせみの魚とりの場面に出会ったくんちゃん。キャンプをする湖のほとりに着くと、こまどり・アヒル・かわせみの真似をして自分でも寝床を作り、泳ぎ、魚をとろうとしますが・・・レビューにもありますが、くんちゃんは生きる術を”親から学ぶのではなくアヒル、とり、かわせみ本人から話をきいて学びます”。知識ではなく、キャンプでの原体験が生きる力となることを感じ取れる絵本ですね。

パパとあたしのキャンプ

「ちょっとだけ」(福音館書店)で大人気、鈴木永子の最新作!パパとあこちゃんは、キャンプに出かけます。キャンプ場では、テントを張ったり、
たきぎを運んだり、あこちゃんはパパをしっかりお手伝い。初めてテントで過ごす夜はちょっぴり怖かったりもするけれど、パパ といっしょなら大丈夫。
夏のキャンプの体験を通して、親子のふれあいとすこやかな子どもの姿を描きます。

パパとあこちゃんが2人でキャンプに出かけるお話のこちら。テントを張ったりたきぎを運んで一生懸命手伝うあこちゃんの姿や、初めてのテントで過ごす夜を怖がるあこちゃんを優しく見守るパパの姿には、温かな親子の触れ合いを感じることができます。”まだキャンプの経験のない我が子は,わくわくしながら興味深く見て聞いてました”とのレビューもあり、キャンプへの興味が高まる一冊ですよ。
 

はじめてのキャンプ

大きな子どもたちにまじって、はじめてキャンプの一晩をすごす小さな女の子の気持ちのたかぶりや不安、そして勇気などが、ユーモラスに、表情豊かに描かれた幼年童話です。

「はじめてのキャンプ」は大きな子どもたちにまじってはじめてキャンプの一晩を過ごすなほちゃんの、ドキドキ感と臨場感がひしひしと伝わってくるストーリです。ページ数の多い幼年童話ですが、絵も多くなほちゃんの心の動きに共感できるので、幼い子どもでも十分楽しめますよ。
 

ようこそ森へ

ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞 カケスの住む森にやってきた家族。テントを張ってたき火をおこし、星を見ながらごはんを食べるんだ。ここは本当にいいところ…。キャンプ生活の楽しみをカケスの視点から描いた画期的な作品。森のすがすがしさが伝わってきます。

人間の目線ではなく森にすむカケスの視点からキャンプ生活の楽しみ方を描いた、画期的な作品のこちら。鳥の目からはこんなふうに私たちは見えているんだねと子どもと感動を分かち合いたい、森のすがすがしさが伝わってくる絵本です。

キャンプには美味しいご飯!みんなでアウトドアクッキングを楽しもう

キャンプの楽しみに、美味しいご飯は欠かせません。自宅のキッチンはお母さんの専用スペースになっている場合が多いけれど、キャンプ場ならみんなが主役。みんなでワイワイしながら楽しく作る料理はおいしさ抜群です。
ここでは、子どもでも野外で簡単にできる料理の本からアウトドアの達人でもあるビストロシェフのシンプルで美味しい料理の本までの3冊を選びました。

わいわいつくるアウトドアメニュー

アウトドア派のきみたちにおすすめ。みんなでわいわいしながら作る野趣あふれた料理は,一味も二味も違って,おいしさ抜群。

女の子と男の子のための料理と手芸(4) みんなでアウトドアクッキング

カレー、バーベキュー等の定番料理を始め、野外で簡単にできるスパゲッティ、パン等、アウトドア専門家の自信作料理を写真と文で紹介。

ビストロシェフのアウトドアレシピ おひさまキッチン

アウトドアの達人でもあるビストロシェフが贈る「簡単! うまい! 」の、アウトドアレシピ本簡単レシピ・極うまビストロレシピ・がっつりパワフルレシピ・大人のサイドメニュー・デザート&ドリンクレシピと、大きく5本の柱に分けて掲載。 最高の食材でなくてもできる、シンプルでおいしいレシピがモットー。 ほかにも、自宅ですませておきたい仕込みレシピや裏技、 便利ツール、アウトドア料理の基本など、分かりやすく解説します。 著者のヒルマン佐藤は静岡県浜松市の「ビストロ ドゥジェム」「本棚コオロギ」のオーナー。2013年6月から神奈川県・箱根の「KUSHITANI CAFE」の料理をプロデュース。ヤマハ発動機の「食材探しの旅」を執筆中。また、東日本大震災以降、「被災地に温かい食事を届ける活動」を続け、現地仮設住宅などにて炊き出し料理を提供。現在その活動は19回を数えます。

本を閉じたら、今度はキャンプ場へ!

キャンプの絵本のレビューには、子どもに読んでいるうちに早くキャンプに行きたい気持ちになった・読んでいるだけでワクワク楽しい気分になってきたという感想が多く見受けられます。子どもの成長に良い影響を及ぼすといわれても、キャンプは子ども一人でできるものではありません。
絵本の中でキャンプ気分を味わうだけでなく、実際に家族そろってキャンプ場に出かけ、大自然と美味しい料理を満喫してみてはいかがでしょう?

ベルメゾンネット

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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