超簡単!雪の結晶の写真がスマホで撮影できる!? #関東雪結晶プロジェクト に親子で参加しよう!
雪の結晶の自由研究はいかが?スマホの接写撮影でバッチリ観測!
いよいよ寒さも本格的になり、雪が降る季節になりました。
久しぶりの雪が降れば、犬と子どもは大はしゃぎ?
ちょっとワクワクする気持ち半分、ドキドキする気持ちとげんなりする気持ち半分。白い風景の中、急げば急ぐほど真っ白い雪が吹雪いて、コートや髪の毛にも雪が積もります。
2018年1月、関東地方にも雪が降ったときには以下のようなツイートがTwitterを駆け巡りました。
関東甲信の皆様にお願いです.雪が降ったら雪結晶観測にご協力下さい.スマホでズーム最大にして接写で撮れます.タグ付で撮影時刻・場所を書いてご投稿下さい.雪結晶画像が首都圏降雪研究に必要です.ご協力よろしくお願いします!気象研究所「#関東雪結晶 プロジェクト」https://t.co/RMUKOYJx9m pic.twitter.com/Buru7leDUb
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2018年1月21日
気象研究所の人が、チャンスは今だ!とばかりに「雪の結晶」を撮影して送ってほしい!とTwitterで呼びかけているのです。実は、関東近郊の雪結晶観測のため、雪の結晶画像がたくさん必要なのだとのこと。
しかも、スマホの接写モードで撮影できるですって?!
知ってました?そんなレベルまでスマホが進化していた事に驚愕!これは是非ともみなさんにお知らせして、みなさんにも「雪の結晶」を撮影してもらいたいと思い、今回記事にしました。
「#関東雪結晶 プロジェクト」直伝!必ず撮れる雪結晶撮影方法とは?
・ スマートフォン
・ スマホ用マクロレンズ(100円均一のもの)
・ 黒や青などの色の濃い生地
・ ものさし・硬貨(報告用)
準備するもの①スマートフォン
気象庁気象研究所の #関東雪結晶 プロジェクト によると、スマートフォンがあれば雪結晶を撮影することができます。もちろん、カメラでも撮影はできますが、スマートフォンはお手軽でいいですよね。最大ズームにして接写すれば研究利用可能な雪結晶情報が得られるのだそう!スマートフォンすごい。
そして、さらにすごいのは、スマートフォン用のマクロレンズを使用すれば細かい雪結晶の構造までくっきりと鮮明に見える画像が撮影できるのですって!しかもスマホ用のマクロレンズは100円均一のお店で購入できます。(倍率約10倍)
準備するもの②黒や青の濃い色の生地(撮影背景用)
雪結晶を綺麗に鮮明に撮影しようと思ったら、背景は黒や青などの濃い色の生地がおすすめです。雪の結晶も時間がたつと溶けていくので、アクリル製のものや傘など撥水性のあるものが良いのだそうですよ。
しかも、ここがポイント!観察前にあらかじめ外で少しの時間冷やしておくと、雪結晶が溶けずに観察できます!
準備するもの③:ものさしや硬貨(計測用)
雪の結晶の大きさを調べるために、mm単位でスケールのわかるもの(ものさしや硬貨など)と一緒に雪結晶を撮影してください。サイズも明確だと、研究に利用しやすいのだそうです。
雪結晶の撮影を実行する時は、くれぐれも撮影機材が濡れて故障しないように注意してくださいね。スマホを通して肉眼で雪結晶を見れたら、どれだけ興奮して夢中になってしまうのだろうと思うのですが、撮影中は防寒対策をバッチリしてください。風邪などひかないように。
これならバッチリ接写!コツは、遠くと近くから連写でたくさん撮る!
まさかのスマホで雪の結晶が撮影できるとは本当に驚きですが、撮り方のコツがあります。
カメラを最大ズームにして接写します。
ピントが合う距離はマクロレンズなし:約10㎝、あり:数㎝です。スマホを上下に動かしてピントを合わせましょう。いろいろな雪結晶が混ざって降ってくるそうなので、綺麗な樹枝状結晶以外の雪結晶も含めて撮影すること!
遠めの距離からと、それぞれの個々の雪結晶にズームしたバージョンをたくさん撮りましょう!少しの手ブレでもぼやけてしまうので、連写するのがコツとのこと!
感動!1つとして同じ形はない!?美しい雪結晶のいろいろ
これは撮影に成功した人にしか伝わらない感動かもしれませんが、1つ1つ雪結晶は異なる形をしていて、想像以上にいろいろな形の雪結晶があるとのこと。たくさん撮影して、できるだけ多くの雪結晶を見てみたいですね!ここでご紹介する雪結晶のお写真は、#関東雪結晶 プロジェクトの雲研究者、気象庁気象研究所 研究官の荒木健太郎さんが撮影したものです。改めてその美しさに驚かされます。
これが自分のスマホで撮影できるのなら、是非挑戦してみたいものです。
気温と水蒸気の量で決まる?!雪結晶の種類と読み方
みなさんがよく認識している雪結晶以外にも、先ほどご紹介したようにたくさんの種類が存在する雪結晶。
本のタイトルにもなっている『雪は天からの手紙』という言葉があるように、雪結晶の形は、大気の気象状態(気温・水蒸気量)によって、その成長の仕方で変わるのだそうです。
雪の結晶の研究で有名な物理学者・中谷宇吉郎さんの著書『雲は天からの手紙』(岩波書店)
雪の結晶の研究で有名な物理学者、中谷宇吉郎。寺田寅彦に師事し、随筆家としても名を馳せた。「雪の十勝」「兎の耳」「立春の卵」「地球の円い話」「イグアノドンの唄」など、科学の面白さと味わいに満ちたエッセイ22編。
地上で観測された雪結晶の形を読み解くことで、上空の大気の状態を把握し、雲の特性を調べることが可能なのですって。地上で受け取った小さなかけらが、そんな大きな事象を把握するきっかけになるなんて面白い!俄然、雲やお天気に興味が沸いてきました。
「#関東雪結晶 プロジェクト」へ画像の共有方法
雪の結晶が撮影できると思ったら、雪が楽しみになってきました。
次の雪が降るタイミングには、是非とも親子でチャレンジしてみてください。そして、メールでもTwitterでも好きな方法で #関東雪結晶 プロジェクト に参加してみましょう。雪結晶はもちろん、 #霜活 や #露活 など気になるその他の活動も紹介されていますので、詳しくは公式ホームページをご覧くださいね。
さぁ、雪の結晶を撮影できるまで頑張るぞー!
●メールの場合
メールに画像を添付し、撮影時刻・撮影場所の情報とあわせて、snowcrystals@mri-jma.go.jpへ送付してください。
※メールの件名は「#関東雪結晶 撮影者のお名前」でお願いします。
※論文や研究発表資料として画像を使用させていただく際のクレジット表記方法(氏名、ハンドルネーム、匿名など)教えてください。
●Twitterの場合
Twitterで、「#関東雪結晶」のハッシュタグをつけて、撮影時刻、大まかな撮影場所を記載して投稿してください。すでにたくさんの方が投稿しているハッシュタグです。他の方が投稿している雪結晶も眺めて楽しんでくださいね。
※論文や研究発表資料として画像を使用させていただく際のクレジット表記方法(氏名、ハンドルネーム、匿名など)も教えてください。
●雪結晶以外の情報で重要なこと
雨かみぞれか雪か、どのくらい積雪しているかという情報も研究上とても重要です。ものさしを雪にさした画像と一緒に積雪の深さがどれくらいか、時刻と場所もご提供いただけると幸いです。
そのほかにもあります!雪の結晶の絵本、図鑑やCDブック
富田直美(絵本ナビ編集部)
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