「おかたづけ」ができる子に。身につけてほしい生活習慣
おうちで、お外で。「おかたづけ」がちゃんとできる子であってほしいけど。
遊んだおもちゃの「おかたづけ」、おやつやごはんのあとの「おかたづけ」――うちの子はちゃんと出来てるかしら?うちの子はちょっと苦手かも…そんな不安や不満をお持ちのお母さんは多いかもしれません。
「おかたづけ」のしつけは、一説には0歳からはじまっているとか。最初は遊びをやめるときの「ないないしようね~」といった声かけをし、自分で歩けるようになったら使ったものは元に戻すことができるように、そして集団生活では「おかたづけしようね」の言葉に応じるようになり、小学生入学前には自分で片付けができるようになっていてほしいものですよね。
おかたづけの「学び」も「遊び」からはじまる
子どもにとって、「遊び」と「学び」の区別はありません。だからこそ、「おかたづけ」を遊びの中に上手に組み込んでいけたら自然と身につくかもしれませんよ。おもちゃの居場所をそれぞれ決めて、お遊びをやめる少し前に「今からみんなをおうちに戻そうか?よーい、どん!」といった具合に声かけをするなど、おかたづけが楽しくなるよう、子どもの学びを手伝います。
少し大きくなって、かたづけが苦手な様子があったら、その子のかたづけの様子をゆっくり観察してみましょう。かたづけを面倒がるとか、やり方がわからない、といったポイントを抑えての指導が大切になってきます。あまりガミガミ言ったからといって、お片づけできるようになんて、なれないですよね。おかたづけをテーマにした絵本の中には、きっとそんな「遊び」と「学び」のヒントが見つかるはずですよ。
絵本の中の「おともだち」といっしょに「おかたづけ」
子どもたちと同じ目線を持っている絵本の登場キャラクター達。絵本の中の「おともだち」と一緒に、「おかたづけ」の大切さや意味を感じ取ってほしい。最初に読み聞かせしたい「おかたづけ」の本です。
小さいお子さんにおすすめ
「ノンタンぱっぱらぱなし」は、子ども達に人気の「ノンタン」絵本の一冊です。紙くずやゴミくずを片付けないノンタンには困りものですが、「ぱっぱらぱらら」という語感とともに、楽しく読んでくれそうです。
「ルルちゃんのくつした」では、主人公のルルちゃんが、だいじな靴下をなくしてしまうお話です。靴下の「おかたづけ」は、おかたづけの中でも上級テクニックかもしれません。「着替えの準備」とあわせて子ども達に考えるきっかけを与えてくれそうな絵本です。
教えるのが難しい「おかたづけ」のノウハウを教えてくれる絵本
小さなころは「おもちゃ箱にどん!」ですませがち。でも実はそれでは「おかたづけ」としては不十分なのです。でも、いざ整理整頓を教えようとすると、口やかましくなりそう――そんなときは絵本の力を借りて、「おかたづけのやり方」を子ども達に伝えましょう。
「ななちゃんのおかたづけ」の主人公ななちゃんは、「おもちゃ箱にぽい!」してしまう女の子。ある日、「おかたづけになってなーい!」とおもちゃ達から怒られてしまいます。おもちゃ達のアドバイスを受けながらおかたづけするななちゃんといっしょに、「おかたづけ」の仕方を学ぶ絵本です。
「おもちゃのかたづけできるかな」の主人公は、ひろきくんという男の子です。ひろきくんも、おかたづけは「おもちゃ箱にぽい!」してしまうタイプ。いつものように楽しく遊んだあと、おもちゃ箱に放り込まれたおもちゃ達は、いつものようにけんかをはじめてしまうのですが――というお話です。
コンセプトが似ている二冊の絵本ですが、「おんなのこ」っぽさと「おとこのこ」っぽさの違いに、くすりとしてしまいます。
絵本で学ぶ、お片づけの基本
はじめてのしつけのひとつの「おかたづけ」。おかたづけのしくみが3つのステップで紹介されているので、小さな子どもにもわかりやすく、絵本を通して楽しみながらおかたづけが身につきます。
ひろきくんはおかたづけが苦手。ごちゃごちゃにつめこまれたおもちゃたちは、今日もけんかをはじめます…。おもちゃを上手に綺麗におかたづけするには、どうしたらいいの?実践的なメソッドを盛り込み、誰でもおかたづけしたくなる絵本。
読み物としても楽しい「おかたづけ」がテーマの小学生低学年向け絵本
実は「おかたづけ」は、ものを大事にすることであり、社会性・公共性を学ぶことに繋がります。ここでは小学生向けの、楽しんで読める、おかたづけや掃除を主題とした本をご紹介します。
小学生にはこちらがおすすめ
かたづけが苦手なココちゃんのところに、ある日、青いユニフォームを着て、青い帽子をちょこんとかぶった3びきのアリクイがやってきた。「アリクイかたづけサービスしゃ」と名乗る3びきだが…。
「アリクイにおまかせ」のおかたづけが大の苦手なココちゃんのお部屋はちらかしっぱなし。ある日、「アリクイかたづけサービスしゃ」がやってきて、ココちゃんのお部屋を片付けてくれるのですが…というユニークなお話です。お話にドキドキしながら、かたづけの大切さを感じ取れる本になっています。
「それならいいいえありますよ」のなまけものの「ぎんた」は、かたづけもそうじも大きらい。そんなぎんたの家にやってきたノラネコのちゃまるは、鼻をすんと一つ鳴らして出ていってしまいます。ちゃまるは実は――というお話。かたづけやお掃除が苦手な子ほど、読み終わったあとに「お掃除しなきゃ」という気持ちになるのでは。ノラネコちゃまるの愛想のない表情がたまりません。
「おそうじ隊長」はわんぱく小学校シリーズ第4弾。6年生と一緒に図書館のお掃除をすることになった1年2組の子ども達ですが、男の子達はさっそくかくれんぼをはじめてしまいます。立ち上がったのは「おそうじ隊長」のたかふみくんですが――と言うお話。小学校ならではの学校施設のお掃除を通して、お掃除の大切さを教えてくれるお話です。標準語と博多弁のバイリンガルもポイントだとか。
絵本を通して親子で考えたい「おかたづけ」の大切さ
子育ての忙しさについ、「子どもがいるから散らかって」「うちの子はまだ小さいから」と、子ども部屋をちらかしっぱなしにしていませんか?ごはんやお風呂の時間にあわせて、読んでいる絵本を閉じるとか積み木を箱に戻すといったことからはじめてみませんか。「おかたづけ」は、行動のメリハリをつける上でも大切な習慣。おかたづけを通して、ものを大事に出来る子どもに育ってほしいですよね。絵本はそんなパパママの気持ちを伝える手助けをしてくれるつよい味方になってくれそうですよ!
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