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「嫌い」から「好き」になる?!お風呂嫌いな子に送る絵本

楽しく優しく!お風呂が嫌いな子どもにお風呂の楽しさを教える絵本

いつもの時代も、子どもは汚れなんかそっちのけで元気に遊ぶものですよね。でもお父さんお母さんにしてみたら「あ〜あ、また汚しちゃって!」と呆れちゃうこともしばしば。なのにそのあと、言われた通りにチャチャっとお風呂に入ってくれたり…なんてしないですよね。お風呂が大っ嫌いな子どもだったりするとそれはもう大変です。「どうすれば、すんなりお風呂に入ってくれるかなぁ…」と悩んでいるお父さんお母さんに役立つ「お風呂が嫌いな子どもに送る絵本」をご紹介します。

「よちよち」の頃から始める。0歳から2歳の赤ちゃんにおすすめのお風呂絵本

まずはこちら。「おふろでちゃぷちゃぷ」は思わず子どもが、お風呂へあひるちゃんを探しに行きそうな優しいタッチで描かれた絵本です。お風呂好きの「あひるちゃん」と「ぼく」が一緒に楽しくお風呂に入る様子を描いています。1970年の発売以来、多くの子どもたちに読まれ続けてきた人気のある絵本です。まだ話せない0歳の子どもでも楽しく読み聞かせできるあたたかい絵とシンプルな内容になっています。

おふろでちゃぷちゃぷ

お風呂は楽しい 
お風呂が大好きな子供なのでお風呂に関係した絵本は大好きなんです。この絵本は息子が2歳の時に知人からいただいた絵本です。最後の「あたまあらって キューピーちゃん」と髪の毛をキューピーちゃんみたいにしているところが気に入ってました。
(たまっこさん 30代・愛知県名古屋市  男5歳、女2歳)

「おふろだ、おふろだ!」は歩いたり、目に映るもの全てに興味を持つ1歳頃の子どもにオススメ。シンプルでわかりやすい内容が人気のシリーズです。このシリーズの最終巻では、くま君の親子が一緒にお風呂に入ります。子どもがお父さんお母さんと一緒に入りたくなるような内容なので、親子のコミュニケーションにも役立つ絵本かもしれませんね。

おふろだ、おふろだ!

お風呂上りの一杯
なんと実生活に基づいたお話でしょう!
最初は子供の反応がいまひとつだったのに、一歳半を過ぎた今ではお風呂の話だとはっきりわかるようになり楽しんでいます。
実体験と本の絵が結びついてきたのでしょうね。

パパにシャワーをしてもらうところで「じゃぁ~」(シャワーの音まね)、お風呂上りの一杯では「あ”~」とビールを飲んだ後のオヤジのような声を出します。そして息子は今日も風呂上りに
麦茶を一杯。「あ”~」・・・満足気です。

お風呂って楽しいなと思わせてくれる絵本です。
(イルムスさん 30代・神奈川県大和市  男1歳)

子どもに何かを教える時には、楽しく教えてあげたいものですよね。「あけて・あけてえほん おふろ」はお風呂場の石鹸やシャンプーたちが可愛らしいキャラクターとなってリズミカルに会話する絵本です。読み聞かせてあげた子どもも、きっとキャラクターのセリフを口ずさみながらお風呂に入ってくれることでしょう。乳歯が少しずつ生えてくる1歳児ぐらいにちょうどいい絵本です。

あけて・あけてえほん おふろ

からだを洗い、髪を洗い、シャワーをかぶって湯船に浸かるまでをリズミカルなかけあいの言葉で楽しく展開。おふろが好きになる赤ちゃん絵本。

少しずつ話せるようになると、言葉の意味よりも、響きやリズムに反応するようになります。そんな1歳半から2歳頃の子どもにピッタリなのが「ノンタンあわぷくぷくぷぷぷう」です。ネコのノンタンがお友達の動物たちと楽しくお風呂に入る様子が描かれています。ついつい口に出したくなってしまう動物たちのセリフがとっても可愛らしいです。

ノンタンあわぷくぷくぷぷぷう

ぼくも、お風呂は入るよ~ 
息子たちが、2歳2ヶ月のころから、読んでいる絵本です。
子供たちは、泡の中にかくれている動物を、あてっこするのが大好きです。「あわぶく、ぷくぷく、ぷぷぷう~」という言い回しも大好きです。最近は、遊びに夢中で、お風呂につれていくまでが一苦労の子供たち。「ノンタンみたいにあわぶくしようよ!」と子供たちに声をかけると、「やる、やる」とはりきってお風呂に向かっています。
お風呂が苦手な子に、お風呂の楽しさを伝えられる絵本だと思います。
(ちゃーみーさん 30代・東京都小笠原村  男2歳、男2歳)



 

「わかる」が始まる、3歳から5歳の子におすすめのお風呂絵本

まずはこちら。「ぼくのおふろ」では、毎日のお風呂に飽きてしまった男の子が考え出す、奇想天外なお風呂の世界へ出発。親子で一緒にお風呂の栓を盗んだ犯人を探し出しましょう。お風呂に入るのを忘れちゃうくらい読み入ってしまうストーリーとよく書き込まれた絵が印象的です。ちょっとずつ内容が理解でき始める3歳ぐらいの子どもに喜ばれる絵本です。

ぼくのおふろ

おふろがわいた、ゆがわいた。パンツをぬいで、さあはいろう。でも、まいにちまいにちおんなじおふろ。たまにはちがうおふろにはいりたい。たとえば、ながいおふろはどうだろう? はしまでいってもどってくれば、すっかりからだもあったまる。めいろのおふろはたのしそう。でも、まよっちゃったらのぼせるよ。シーソーぶろ、プリンぶろに、にんじゃぶろ……こんなおふろもあったらいいな。ひこうきずきのにいちゃんは、そらとぶおふろのパイロット。そらとぶおふろで、よぞらへむかってテイクオフ。あれあれ、おふろのせんが、ぬけてるぞ! このままじゃ、おふろがついらくしちゃう。おふろのせんをぬすんだ「アフロ」をさがして! 主人公の男の子がユニークなおふろを考えだして、空の旅へとでかけます。
『しごとば』『続・しごとば』で大人気の鈴木のりたけ氏が描く、奇想天外なおふろの絵本。緻密なイラストで、細部の描画が楽しめます。

「おふろだいすき」は子どもの頭の中を覗いているかのようなファンタジー絵本です。男の子のまこちゃんがお風呂で出会う動物たちとの様子を描いた作品となっています。個性的な動物たちとまこちゃんの会話についつい笑みがこぼれます。お風呂上りは大好きなお母さんのタオルに包まれ、お母さんの暖かさが心に残る一作です。

おふろだいすき

きみはおふろはすきですか?  
って聞かれたら『はい!』っていいお返事ができちゃうような、たのしくてあったかい絵本です。
まこちゃんとプッカのおふろには、かめやペンギン、おっとせいやおおきなかばや、クジラまで出てきちゃいます。
せっけんのいいにおいと、ふわふわのゆげがいっぱい詰まった、まこちゃんのおふろ。
おっとせいが作る大きなしゃぼんだまや、かばの耳の裏を洗うところや、クジラのシャワーなど、ウチの子供が大好きなページがいっぱいです。
おかあさんの声でみんなが消えちゃうのが、私としてはもどかしいところではありますが・・・
おかあさんもおふろがすきですよ~♪
(ねこゴハンさん 30代・千葉県船橋市  男8歳、男2歳)

絵本の読み聞かせを親子の会話の貴重な機会としているお父さんお母さんも多いことでしょう。「おふろやさん」はそんな方にうってつけです。冒頭の一文を最後に、それ以降は文字が出てきません。親子でイラストを眺めならが楽しくお風呂を学べる内容です。今ではほとんど見かけることのなくなった銭湯を題材にした絵本です。最近の絵のタッチとは違う、すこし味のある絵に思わず「おふろやさん」に行きたくなってしまいます。

おふろやさん

言葉がないから、なんとも言えない・・・
私は、30代半ばの人間なので、小さい頃は銭湯にお世話になったことがある。お家にお風呂があっても、行った記憶がある。銭湯と聞くと、何となく、懐かしさがこみ上げてくる。
5才の息子は、銭湯を知らない。見かけることも滅多になく、入ったことは一度もない。それで、温泉と同じ感覚で読んでいた。でも、見知らぬ人が入るお風呂と違って、銭湯は知っている人と入るので、そこはちょっと違うけど。
最初のページの何行かで、文字は全く出てこない。そこが、なんとも言えなく良い。子供と2人で会話をしながら、お話は作った。そのお陰で、
「これは面白い。もう一度読んで」と喜んで言われた。
テレビの音を消して、ドラマを見る感覚です。銭湯から上がった後の、いちごや珈琲牛乳のあの美味しさを息子に肌で感じさせたいと思いました。
(秀のママさん 30代・愛知県名古屋市  男5歳)

「山のおふろ」は雪の中で動けなくなったトガリネズミと幼い兄妹を描いたファンタジックな絵本です。自然とお風呂に入りたくなってくるような「冬山」での様子が描かれています。豊かな自然のパノラマを描いたワイドページも魅力的です。活動的な5歳ぐらいのお子さんにオススメです。

山のおふろ

子どもにしか見つけられない場所
ある日、おにいちゃんと山へ散歩に出かけた女の子。雪のなかで動けなくなったトガリネズミを助けたことから不思議な奇跡が起こります。子どもにしか見つけられない、地図にない場所が森のなかにはあるのですね。とても優しい気分になり、ほんわかします。村上さんの美しい大自然の挿絵と、大迫力のワイドページがおはなし会で楽しめそうです。
(ぶらんこさん 20代・北海道帯広市)

一緒に楽しくお風呂に入ろう

子どもというのは、嫌いなことも好きになってしまえば、進んでやるようになる一面を持っています。誰かに言われてイヤイヤするよりも楽しく取り組めるようにする「きっかけ」を作ってあげるのはとっても大事なことかも。そんな子どもへのきっかけ作りとしてぜひ「お風呂絵本」を親子で一緒に読んでみてください。

そして、お風呂って、絶好のコミュニケーションタイム。きれいになるだけじゃなくて、心も身体も暖まる、毎日の一番いい時間!そんなお風呂タイムになりますように。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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