【0歳】あかちゃんと一緒によんで、一緒にあそぼう!「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」
あかちゃんと一緒にあそびたい!でも…どうやったらいいの? 新米お母さんが意外と戸惑ってしまうのが、こんな時。あかちゃんに直接聞くわけにもいかないですしね。そこで活躍してくれるのが「わらべうた」。
「あかちゃんをあやすときにそっとトントンする、あのゆったりとしたリズムは、わらべうたのリズムそのもの」
そうおっしゃっているのは、語り手として、また作家として、子どもにお話を届ける活動に長く携わってこられたこがようこさん。なるほど、そう聞くとすぐにでも挑戦してみたくなりますよね。
そして、そんなお母さんたちの背中を後押ししてくれるかのように、あかちゃんと一緒に読んでいるだけでリズムが生まれる嬉しい絵本「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズが誕生しました!
こがようこさんによる、わらべうたをもとにした新たなあかちゃん絵本。さてどんな作品なのでしょうか?
あかちゃんと一緒によんで 、一緒にあそぼう!「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」
ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?
“ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?”
ねずみさん、どこへ行くのかな?
“ちゅっ ちゅく ちゅ”
と飛びこんでいったのは、素敵なところ!
では、うさぎさんは? こぐまさんは?
みんな、みんな、やっぱりね。だから、はなちゃんだって…
あかちゃんと一緒に読んでいるだけで、リズムが生まれる嬉しい絵本「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ。「わらべうた」と言っても、かまえることは何もありません。ページに登場する言葉を、あかちゃんに話しかけるように声に出して読んでみると、ほら、自然とリズムが生まれ、絵が生き生きと動きだすみたい。
本作のもとになった「わらべうた」も、初めて聞いた時からなんだか馴染みやすくて。その上、こんなにシンプルな言葉だけなのに、物語が浮かび上がってくるのです。
作者は作家としてだけでなく、子どもにお話を届ける活動に長く携わってこられたこがようこさん。わらべうたを通したお母さんとあかちゃんの「いい関係」を沢山ご覧になられてきたからこその、この作品。わらべうたのリズムとあかちゃんをトントンとあやす時の心地よいリズムと同じだと聞けば、なるほど納得。すぐに挑戦してみたくなりますよね。
さらに絵を描かれているのは降矢ななさんです。どこか懐かしいような、シンプルながらも愛らしく、ユーモラスに動きまわる登場キャラクター達。描き文字やあたたかい色合い、絵本の世界へ誘ってくれる見返しなど、細部にいたるまで魅力がたっぷり!「長く愛され続ける絵本を」という作り手の思いが伝わってくるようです。
最後に飛びこんできたはなちゃんをぎゅっとするのは、もちろん…?
読んでいるみんなが幸せな気持ちになれる一冊ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
へっこ ぷっと たれた
おいっちに おいっちに…
へっこ ぷっと たれた♪
あかちゃんと一緒に読んでいるだけで、リズムが生まれる嬉しい絵本「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズの誕生です!
「わらべうた」と言っても、かまえることは何もありません。ページに登場する言葉を、あかちゃんに話しかけるように声に出して読んでみると、ほら、自然とリズムが生まれ、絵が生き生きと動きだすみたい。
並んでおいっちに おいっちに、しているのはきのこさん、あひるさん。それから、それからだるまさん。最後にきたのは…!?
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おせんべ やけたかな
あかちゃんと一緒に読んでいるだけで、リズムが生まれる嬉しい絵本「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズの誕生です!
「お せ ん べ や け た か な…」
「やけた!」
この遊びも「わらべうた」。あかちゃんと遊ぶときは、おせんべに見立てた手を、トントンしたり、ひっくり返してみたり。さて、こんな楽しい遊びが、どんな絵本になっているのでしょう?
まずは、まんまるのおせんべが網の上に並んでいます。焼ける前のおせんべはまだ真っ白。そして、ページをめくると、「やけた!」。おせんべが一枚ひっくり返って…そこには焦げ目と一緒に愛らしいお顔が! この出現にはあかちゃんもお母さんもびっくりです。2枚焼ければ、2つの顔が。3枚焼ければ、3つの顔。表情だってどんどん変わります。
著者のことば
「あかちゃんと一緒に笑顔になれました」ー読者のことばよりー
「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ刊行記念イベント
それでは、実際にあかちゃんと一緒に読んでみると、どんな反応をするのでしょう…気になりますよね。本シリーズを刊行した童心社では、出版を記念して親子を招いての「あかちゃんとふれあうわらべうた体験イベント」が行われました。童心社から届いたレポートをご紹介します。
「あかちゃんとふれうわらべうた体験イベント」レポート!
9月のある日、新しい絵本シリーズ「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」の刊行を記念して、「あかちゃんとふれあうわらべうた体験イベント」を行いました。
講師をつとめたのは、本シリーズの著者でもあるこがようこさん。作家として、絵本コーディネーターとして、語り手として、20年以上にわたり子どもとお話をつなぐ活動に携わっています。今回は3か月から1歳3か月までのあかちゃんとお母さん、そしておばあちゃんが参加しました。
福島のわらべうたをモチーフにした、こがさんの紙しばい『ころん こっつんこ』(絵・和歌山静子 童心社刊)の実演でイベントはスタート。実際にころんと体を動かす遊びも親子で体験すると、自然と笑顔が広がります。「あかちゃんは、お母さんの笑顔が大好きです」とこがさん。
続いて、今回の新作絵本にもなっているわらべうた「ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?」。
ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ
わがすへ ちゅっちゅくちゅ
ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ
わがすへ とびこんだ
「ねーずみ ねーずみ…」では、あかちゃんに優しく指でふれ、「とびこんだ」では、こちょこちょとくすぐったり、あかちゃんをぎゅっと抱きしめたりします。かわいいねずみの指人形で、とんとんとあかちゃんにふれながらわらべうたを歌う、こがさん。「いつもバッグに入っているガーゼでも、ふれるとあかちゃんは喜びます。電車でぐずってしまったときなど、ふだん楽しんでいるわらべうたをちょっと口ずさむと、あかちゃんも安心しますよ」日々の暮らしのさまざまな場面で、わらべうたがあかちゃんとお母さんをつないでくれることを話しました。
そして同じく新作絵本『へっこ ぷっと たれた』『おせんべ やけたかな』の読みきかせと、もとになったわらべうた遊びを実際に体験。わらべうたが初めてのみなさんも、絵本に合わせて自然といっしょに口ずさんでいました。
今のお母さんお父さんやあかちゃんに、わらべうたにもっと親しんでほしい、という思いが本シリーズを作るきっかけとなったと、こがさん。わらべうたのリズムはあかちゃんが安心するリズムであり、お母さん自身も穏やかな気持ちになれるものだと伝え、イベントの最後、絵本『ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?』の読みきかせへ。
読みきかせのあと、絵本に登場するねずみ、うさぎ、くまの耳をつけてあかちゃんが変身!記念撮影をしてイベントは終了となりました。
わらべうたのリズムや温かい響き、お母さんとのふれあいに心地よさそうな笑顔を見せるあかちゃん。絵本や紙しばいを集中して見つめるあかちゃん。あかちゃんの表情や反応が、わらべうたの魅力を改めて教えてくれる、そんなひとときでした。
「わらべうたを知らないし普段うたわない」というお母さんも、「わらべうたってこんなに簡単だったんだ」と感想を話していました。あかちゃんとの毎日にもっとわらべうたを、という思いを込めておくる「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」、ぜひお手にとってみてください。
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