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【育児書】変化の時代を生き抜く、自分プロデュースできる子を育てる環境の作り方

なぜ、今自分プロデュースができる子どもを育てる必要があるのか?

先行きが見えないこれからの時代の子育てについて、さまざまな育児書がでています。

この先いやおうなしに求められる変化の時代を生き抜くために、子どもたちに一体何をしてあげられるか、親としてどのようなサポートができるのだろうか?たくさんの育児書を模索しながら悩んでいる親御さんも少なくないはず。

 

ご紹介したい今回の育児書では、これからの時代に求められる能力として、「自分プロデュース力」に注目し、子どもがどのように「なりたい自分」に成長していくのか、子ども自らが考えて動ける環境をどう親がサポートできるのか教えてくれます。

 

個々がSNSで自ら発信力を持っているこの時代こそ、まさに「個」の時代に突入したといえるでしょう。それは決して有名な人物だけではなく、子どもも大人も自分で考え、自分をプロデュースしていく時代に入ったのだと思います。中身が気になる、ヒントがたくさんつまったこの育児書を少しだけご紹介いたします。

家庭でのサポートがあればどんな子も「自分プロデュースできる子」になれる!

「社会が自分に何をしてくれるのか」ではなく、「自分が周囲や社会のために何ができるか」を考えて、行動できる人。

大人でもなかなか難しいことですが、それができるようになるには、まず「自分は何ができて、何ができないか」「できるようにするためには、どうするべきか」、「自分はどんな自分になりたいのか」という、自分の成長に対して明確な意識をもって、学ぶという姿勢が大事になってくるのだそうです。大人が聞くと耳が痛い話ですが、子どもの頃から家庭環境で自然とそれが身につくのだとしたら、きっとその先の子どもたちの未来は大きく変わってくるのではないでしょうか。

本書の目次

第1章 

「自分プロデュースできる子」を育てることが急務な時代がやってきた

・時代の大きなターニングポイントでは、いつでも「教育」が注目される

・「変化する社会に対応できる力」を育てられなかった日本の学校教育の現状

・目指すべき教育とは、正反対の環境が子どもたちに忍び寄ってくる

・あなたがこれからやるべきは、家庭で「自分プロデュースできる子」を育てること

 

第2章 

家庭でのサポートがあればどんな子でも「自分プロデュースできる子」になれる

・子どもの「主体性」が自然に育つことは、ほぼあり得ない

・ほとんどの家庭が子どもへのサポート方法を誤ってしまっている

・家庭ですべきサポートは子どもにあった「スキャフォールディング(足場づくり)」

・「自分プロデュースできる子」を育てるスキャフォールディングの3つの柱

 

第3章 

「メンター」と出会わせ子ども自身の力で「自分プロデュースできる子」へと成長させる

・人間はひとりでは生きられない子どもの成長もまた然り

・現在の日本には「学校教育Xメンター」の概念は存在していない

・「メンター」の存在によって驚くほどに変化していく子ども

・わが子とメンターとの出会いをスキャフォールディングしていこう

・「自己と他者の結びつき」を教えるメンターの具体的ステップとポイント

 

第4章 

わが子にマッチした「学習方略」を見つけ「一生学び続けられる子」の土台をつくろう

・家庭学習へのスキャフォールディングは目先の内容にとらわれないこと

・子どもが「勉強しない」理由を知り「勉強」と「学び」の違いを理解する

・子どもが「自ら学ぶ環境づくり」はいかにして構築していけばよいのか

・どのタイプの子どもにもマッチする「学習コンテンツ」とは何か

・「一生学び続けられる子」を育てるのにうってつけの「ハテナ日記」

 

第5章 

濃密な「家庭の時間」を楽しく過ごして「生きる力」や「折れない心」を育てよう

・「生きる力」や「折れない心」は「自己肯定感」から育まれていく

・量より質。忙しい家庭でもできる『濃密なコミュニケーション』

・豊かな人間形成にもつながっていく『リアル体験』を重ねよう

・子どもの「自己肯定感」を高めていく正しいほめ方・正しい叱り方

 

家庭教育でのスキャフォールディング

よくあるお悩みQ&A

 

子どもを育てる「ハテナ日記」から「折れない心」を育てる正しいほめ方・しかり方

本書ではたくさんの具体例やヒントが書かれているのですが、その中でもすぐにご家庭でも実践できそうなものが、著者が小学校の教員時代に子どもたちに実践していたという「ハテナ日記」。

子どもの「書く力」「自分を客観視する力」「世の中の事象に対して疑問を持ち、答えを考える力」を高めるたまに取り組んでいたもので、幼稚園の年長さんから取り組めます。このハテナ日記は、「自分プロデュースできる子(一生学び続けられる子)」を育てるのに、とてもピッタリの学習コンテンツだといいます。毎日ノート1ページ分、子どもが疑問に思ったことを自由にテーマをかかげ調べてまとめるというもの。日記を書くのはいいことだけれども続かない、そんな子でも自分がハテナと思ったことを自由に書けるということは、楽しく続けられる理由の一つでもあるようです。ハテナ日記にはかならず、親が認める(ほめる)コメントを書くこと。ご褒美シールは花丸など親子のコミュニケーションとしての交換日記や手紙のような役割を果たし、子どもたちにとって「ハテナ日記」を続ける楽しみの一つになります。

 

また、子どもには学びに4つのタイプがあるそうです。自学自習力は高いけれど、一人の世界で完結しがちな子、自学自習力は低いけれど、人の対話で知識を得ていく子など、わが子がどのタイプにあてはまるか「学びのタイプ」のチェックリストもあります。

どのタイプの子どもにもマッチングする楽しい学習コンテンツの例も豊富なのでピッタリの方法を見つけられるはず。

日本は、そもそも「自己肯定感」が育ちにくい環境にあります。

「個で稼ぐ時代」の到来により、仕事は「引き受けるもの」から「生み出すもの」へと変化しています。「自己肯定感」から育まれる「生きる力」や「折れない心」がますます大切になっていくのです。

 

自分の意見を主張し、その意見を認めてもらえるという機会が学校でも家庭でも少ない日本。「10歳の壁」に直面する前にしっかりとした「自己肯定感」の基礎作りをしていきましょう。そのためには正しいほめ方や叱り方も大切になってきます。私たち親世代が育った環境とは明らかに異なることを求められている子どもたち、いろいろと親がサポートできることはまだまだたくさんありそうです。

一生学び続けられる子になる新しい子育ての教科書

子どもが自ら考え、動き出す 学ぶ環境のつくり方

近い将来、AIが得意とするデータを扱う仕事や、データに基づいて行える単純作業は、人間にとって代わるといわれています。また、AIの発展によって生まれる、「新たな仕事」もあるとされています。
そんな社会で活躍する「AIでは代替できない、新たな仕組みを創造できる人材」へと、わが子が成長するためには、「自分らしい人生を、どう生きていくかを自ら考え、自ら道を切り開いていくために、努力をしていける子ども」を育てる家庭での環境づくりがとても重要になります。

本書ではそんな未来に輝く子どもを育てるために、「自分プロデュース」「メンター」「スキャホールディング」「学習方略」「濃密な家族の時間」など5つの新しい子育てのキーワードを中心に、家庭環境のつくり方、子どもとのふれあい方などを詳しく解説しています。
一生自分の力で学び続け、生きていく子どもに育てる、一家に一冊、新しい子育ての教科書です。

いかがでしょうか。

学校任せにできないこの時代に、ほんの少し家庭での意識や取り組み方を変えるだけで、子どもたちの将来に少しでも良い影響を与えるのであれば、何かしてあげたい。そんな親御さんの不安な気持ちを救ってくれるわかりやすい新しい子育ての教科書です。子どもたちに何かをさせるのではなく、あくまでも自発的に考えて動ける環境を作るのが親仕事なのだなと思います。

自己肯定感のある、自分プロデュースできる子どもたちが、自由に楽しく活躍できるそんな時代がくるよう、できることから子どもたちを応援してあげたいなと改めて感じました。

富田直美(絵本ナビ編集部)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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