がんばれ運動会!運動が大好きな子も苦手な子も、楽しい運動会にしよう
運動会で一番の楽しみはなーに?
走るのが大好きな子は、かけっこもリレーも徒競走も、早く走りたくてウズウズ。だけど走るのは苦手だと思っている子には苦痛でもあるかも。いろんな苦手や不安が渦巻く運動会。だけど、みんなが絶対大好きなのはお弁当ですよね!
子どもにとって運動会は、いろんな気持ちが入り混じる一年でも大きなイベント。もちろん、親にとってもドキドキわくわくの1日です。運動会で元気に頑張れるように、応援の気持ちをこめて、絵本を3冊ずつ紹介していきます!
初めての運動会。頑張った練習。さぁ、本番だ!
まずは運動会が初めて!のお子さんに。好奇心と不安でいっぱいの気持ちを、少しでも不安を取り除いて、本番を楽しむために、こんな絵本を一緒に読んでみるのはいかがでしょう。
中川ひろたかさん、村上康成さんのタッグで大人気、「ピーマン村」シリーズのこちら。とにかくダジャレがたくさん!いきなり「よーい!」「うどん!」でスタート合図、みんな一斉に走り出しました!でもグラウンドだけでは足りなくて、泳いだり、空を飛んだり…さて、ゴールはどうなるのでしょう?
続いてご紹介する「あしたはうれしいうんどうかい」。主人公は運動会を目前に、不安でいっぱい、かけっこが苦手なまいちゃん。まいちゃんは、運動会の前日におかあさんと一緒に運動靴を洗ってお願いをします。すると運動靴はひとりで夜中にかけっこの練習を始めて…。まいちゃん上手く走れたかな?
運動会が不安なお子さんに。
あしたのうんどうかいのために、まいちゃんとおかあさんはうんどうぐつをあらいます。「あしたのかけっこ、はやくはしれますように。くつさん、よろしくね」。まいちゃんのおねがいをきいたくつたちは…。
キュートでおしゃれなイラストで大人気の「くまのがっこう」シリーズにも運動会絵本がありますよ。
ャッキーは兄弟の中で一番のおチビちゃん。ちっちゃなジャッキーはかけっこで一等賞を取りたくて一生懸命練習して、頑張って走るのですが…お兄ちゃんの優しさが伝わってきます。
いちばんのおチビちゃんでも、がんばるもん!
くまのがっこうは もうすぐ運動会。くまのこたちは、練習にはげみますが ジャッキーはお兄ちゃんたちに勝てません。 でももしかして、かけっこなら 勝てるかも!!いっぱい練習をするジャッキー。 運動会で勝てるのでしょうか……。
リレー、かけっこ、徒競走、一番になれなくても大丈夫!
かけっこやリレーは特にドキドキする種目です。みんなの注目を浴びて走るのは、本当に大変。「はしれ、ゴールの むこうまで!」では、運動が苦手な一年生のそうたくんに、校長先生がいろいろ教えてくれて「ゴールのむこうまで走るんだ!」と声をかけてくれます。そうたくんは頑張ったのですが…その時、校長先生がそうたくんの手を取って…思いがけないゴールが待っていました。
くすのきしげのりさんが贈る、お子さんの心に寄り添うストーリー
『おこだでませんように』や『めがねをかけたら』など、リアルな子どもの心情を書かせたら、ピカイチの作家・くすのきしげのりさん。
この作品は小学校1年生の学校行事と生活を描く「いちねんせいの1年間」シリーズの1冊です。
一年生の1年間は、すべてがはじめてで、新鮮なことばかり。小学校教諭として長く、子どもたちと接してきたくすのきさんだからこそ描ける
「いちねんせいの1年間」シリーズ。1年生になった子、これから1年生になる子はもちろん、1年生を懐かしく感じる上級生にも読んでほしいシリーズです。
かけっこの前にドキドキしてトイレに行きたくなるのは、誰でも同じ。「よ-いどんけついっとうしょう」の主人公ぼくが、トイレに行こうと急いでいると、小さな子がケガをして泣いています。ほっとけないぼくは男の子の面倒をみているうちに、かけっこの順番が回ってきて…先生のことばにも感動です。
「いちねんせいの よーい、どん!」では、初めての運動会を迎えるしゅうくん、一等賞を取りたくて練習しますが、残念。一番になれなかったのが悔しくて隠れていると靴オバケが、しゅうくんを靴の中に隠してしまいます。初めての運動会への不安やドキドキを共有して力づけてくれる絵本です。
一番はかっこいいけど、こだわらずに、努力できると良いのだなぁ
もうすぐはじめてのうんどうかい。しゅうくんはかけっこで1番になりたくて練習しますが・・・。運動会をめぐるドキドキがみずみずしく描かれた童話です。
友達と一緒なら競技の他にも楽しいことがいっぱい!
運動会は、個人の競技よりみんなで力を合わせて頑張ることに意味がありますよね。「うんどうかいがはじまった」では、勝負にこだわるキツネのつねきちくんは勝手にチーム編成を変えてしまいます。それが裏目に出て、とうとうひとりぼっちに…最後はみんなで笑顔になれるのでしょうか。
みんなで楽しむ、みんなで力を合わせるって、どういうことかな
「こぶたはなこさんのうんどうかい 」の主人公こぶたのはなこさんは、パン食い競争のパンを焼く係。運動会では、いろんな係がありますね。どんな係があって、どんなことをするのかな。一人ひとりの係の仕事が滞りなく行われて、運動会は進行していくのです。
それぞれ得意なことを活かして…協力するっていいね!
こぶたはなこさんと、こりすすみえさんの役目は、パンくい競争のパンを作ること。のはらむら みんなのパンを作るのです。できましたよ、ずらり並んだ13コ。サッカーボールパンにおたまじゃくしぱん。はちみつぱんに、どんぐりぱん。おむすびぱんもあるし、おひさまぱんというのもあります。さあみんな、うまくパンくい競争ができたかな?
「よーい、ドン!」は、町の大運動会の一日が細かい絵で描かれています。絵の中で、ぼくがどこにいるのか、「〇〇を探せ!」のように、ぼくを探しながら一緒に運動会を楽しめる絵本です。
こんなに変わった運動会もたのしそう!
どこにもない、どこかにあるかもしれない運動会。どろぼうのがっこうがあるところでは、運動会もあるのです。「どろぼうがっこう だいうんどうかい」では、ドルばこリレーやニセさつわたしなど、どの競技もどろぼうの味付けがしてあって興味深々です。ところがお昼の時間に、どろぼうがっこう運動会にどろぼうが入るという不測の事態に!いったいどうなることやら…
抜群に面白い運動会!
40年前に発売されて以来、今もずっと読み続けられている、かこさとしさんの人気絵本『どろぼうがっこう』。その続きのお話として『どろぼうがっこう ぜんいんだつごく』と2点同時に発売されたのが『どろぼうがっこう だいうんどうかい』。「ぜんいんだつごく」では、驚きの方法で見事にろうやから脱出することができたどろぼうがっこうの面々。今度はなんと運動会を開催しちゃいます!
どろぼうがっこうの運動会? 一体どんな競技が繰り広げられるのでしょう。想像するだけで、ドキドキしてしまいますよね。
どろぼうがっこうの競技を村人たちが見学する、ちょっと不思議なこのお話。でもやっぱり抜群に面白いのです。次々に行われる競技の内容はもちろん、応援歌をうたいあげるどろぼうがっこうのみんなの誇り高い顔!楽しそうに一緒になって「すきさえあれば ぬすみあい♪」なんて歌っちゃっている、人の良さそうな村の人々!読み終わった後には、すっかり満足した気持ちになれちゃいます。
つづいても面白運動会絵本。「さかさことばでうんどうかい」は逆さまの世界。動物たちが繰り広げる逆さことば。いったいどんな運動会?文章すべてが回文になっていて大人も楽しめる絵本ですよ。
がんばりやのゴリラ、悲劇に見舞われるキリン、華麗な舞を披露するウマ、意外な走りを見せるブタなどとぼけた動物たちがくり広げる運動会を回文づくしでお届けします。
虫の好きな子は、「むしたちのうんどうかい 」で虫たちの楽しい運動会に大喜び。虫が苦手な子でも、いろんな虫が出てきて運動会を繰り広げると、知らず知らず虫に興味が湧いてくる不思議な絵本です。
虫が大好き!たくさんの虫が出てきて内容も楽しい!読めば読むほどおもしろい!初めて聞くような虫がでてきたり、隅っこの方に描かれている虫を探したり…。虫たちそれぞれの特徴を上手に表現されていて、大人も一緒に楽しめる1冊。
みんなで楽しい運動会になりますように!
一年に一度の運動会は、大きなイベントです。初めての運動会なら、不安も期待も小さな胸にいっぱいになっていることでしょう。運動会を題材にした絵本を読み聞かせることで、胸いっぱいの不安を楽しみに変えるお手伝いができます。頑張って練習した結果がダメでも、それはちっとも恥ずかしことではなく、誇りに思える思い出になることが絵本を通して理解できたら、不安はずっと少なくなるかも。そして運動会は、楽しむことが一番なんだなと思えたら、運動会の絵本の役割は十分果たせたことになるでしょう。
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