子どもが本を読まない…進んで読みたくなるような本はどんな本?
子どもと一緒にクスッと笑える、ユーモラスな絵本や幼年童話を楽しもう!
子どもの成長と共に、どんな絵本を選んであげたらいいか迷うことがありますよね。また、子どもが本を読まないことで困っている方も多いのではないでしょうか。今回はそんなお悩みにぴったりな、子どもが笑って楽しく読んでくれる絵本・幼年童話を幼稚園生向け・小学生向けに分けてご紹介します。
ページめくりが楽しい、幼稚園の子どもに人気の絵本
やっぱり楽しいのが一番!ということで、楽しくって大笑いしちゃう!クセになって何度も読みたくなってしまう!そんな絵本をご紹介します。大人よりも楽しいことに貪欲な子どもたち。ハマってくれたらこっちのものですね!
やはりユーモア絵本ではずせない『キャベツくん』からご紹介します!
ブタヤマさんとキャベツくんで繰り広げる珍妙な会話。同じパターンの繰り返しなのも、リズムがつかめていいのかもしれません。そして、必ず斜め上をいくキャベツ君の回答。「ブギャ!」と驚くブタヤマさん。ブタヤマさんの「ブギャ!」に反応する子どもが多いようで、レビューには「先生の読み聞かせ中に、みんなで一斉に「ブキャー」といっては、笑い転げているそうです」といった声が寄せられていますよ。
『キャベツくん』と同じく、つい言葉を真似してしまう絵本『いいからいいから』も、オススメです。
何があっても「いいからいいから」と受け入れてしまうおじいちゃん。「この絵本を読んだ後しばらくは、小さい事でイライラしない心の広い私。子ども達も、『いいから、いいから』と唱えています」というレビューがあり、絵本を読んだ後は親子で穏やかな気持ちになれるようですよ。
ダジャレがわかるようになったらコレ!
あまりにもコテコテ!思わず笑っちゃう!
小さい子から、大人まで楽しめる。コテコテなだじゃれの絵本。これを読んだら、笑わずにいられない。読んだあとは、すっきり爽快!楽しい気分で一日過ごせます。(小学校高学年のお子様達にはバカウケでしたよ!)
(ケンチャンママさん 20代・東京都小平市 男0歳)
あんまりにもベタなダジャレ…なのに、何でこんなに面白いのでしょうか。すごいですよね。動物をテーマについ感心してしまうようなだじゃれが次々と登場。「楽しい挿絵とあいまって何度も手にとってしまいます。子どもも大好きで、声に出して読んでは毎度同じところで笑ってます」というレビューがあるように、口に出して楽しい絵本ですよ。これを読みながら、動物園に行ったら…より楽しめるはずです!
子どもが大好きな世界観!
発表会で・・・
年中の娘の発表会で、この絵本の劇をしました。今年の初めに担任の先生がこの本を読んでくれて、みんないっぺんに好きになったようで、「発表会で何の劇がしたい・・?」と聞くとすぐに「さるのせんせいとへびのかんごふさん」と言ったそうです。みんなが大好きだったこともあり、子供たち自身が、いろんな意見をだしながらセリフや動きを決めていったそうです。娘のクラスには今でもへびのかんごふさんの物干し竿が、かざってあります。ちなみに娘の役は、「ぶたのおなかに入って釘をぬく」へびのかんごふさんでした。
(さやかさん 30代・広島県広島市 女5歳、女3歳)
ユーモラスな世界の絵本なら「さるのせんせいとへびのかんごふさん」がオススメ。ヘビの看護婦さんが自分の体を使って動物たちを治療するストーリー。レビューには「この絵本は、読み聞かせをすると子どもたちにとても人気があり、とくに最後の象の場面では大爆笑です」など、予想できない方法で治療するところに子どもたちからの人気の理由があるようですよ。
素晴らしい発想!
ここまでやってくれると、とっても楽しい!
雨の日、家のなかでくさっている息子ピートのために、お父さんは、ピッツァを作ります。もちろん。息子をピッツァにするんです。
まず、テーブルにのせ、こねて、引っぱって、生地回しをして・・・。小麦粉の代わりにベビーパウダーをかけたり、トマトの代わりにゲームのコマをのせたり。このお父さん、なかなか凝ってる。そこが面白い!最後に出来上がったピッツァを切ろうとすると、ピッツァ(ピート)が逃げ出します。追いかけっこの始まり。お父さんがやっと捕まえると、外は雨がやんで晴れまが。元気になったピートは外へ遊びに行きました。すごく面白そうなので、今度、雨が降った日に、我が家でもやってみようかと思います。
(てんぐざるさん 30代・埼玉県久喜市 7歳、3歳)
おもしろくって、そして終わったら真似して遊べるのがこの絵本のすごいところ。子どもたちは絵本とセットで「ピッツァ遊び」が大好きになるそうですよ。
まだ読んでない!そんな方、ぜひ手にとってみてくださいね。
文字が多くても楽しく読める!小学生におすすめの笑える作品
小学生にもなれば読める文字もだいぶ多くなって、そろそろ絵がメインの絵本も卒業。とはいえ、童話を読むにはまだ長い文章を読むのに慣れていないという子どもも多いはずですよね。そんなときは絵本よりも文字が多くて、少しページ数の多い幼年童話を選んでみては?ちょっと長い文章も「次はどうなるのかな?」とワクワクしながら読んでくれるはず。絵本を卒業かな?というお子さんには、文章は簡単だけどわくわくとドキドキの内容で、ページをめくることができるものが良いですよ!
まず絵本から童話への切り替え時期におすすめなのは「おでんおんせんにいく」。これからの季節にぴったりですね!
大人も楽しめる!そしてあったまる!
寒い季節に読んでいてあったまる☆
本のタイトル通りあるおでんの家族がおんせんランドへ行きます。そこには、おしるこの湯にクリームシチューの湯、ラーメンの湯さまざまな温泉があります。
さつまあげさんやたまごさんがおしるこの湯に入ったり、豆腐の家族は、みんな一緒に入ろうとしないし、おぞうにの湯にはすごいのが入ろうとする・・・何度読んでも同じ所で笑ってしまいます。私は、子どもの通っている学校で読みボランティアをしているんですが、この季節になると必ず何処かのクラスで読んでいます。
(魔女ちゃんさん 30代・三重県松阪市 女11歳、男9歳)
作中に散りばめられたダジャレやリズム感のある文章が、小さな子どもでも長めの文章を楽しく読めるポイント。レビューにも「最近は自分で本を選びたがる息子も、この本は気にいった様子で、ダジャレに笑いながら、楽しんでいました」などとあり、お子さん一人でも読みやすいようです。
そして、お子さんが喜んで読んだ!というレビューが多いのが、こちら!
関西弁がいい味!
笑えます
ある日、れいぞうこがこわれてしまった。おとうちゃんが、うしろを見たり、さすったりしていると、れいぞうこがしゃべりだした。「なつやすみをもらって、プールに行きたい」って。 関西弁で繰り広げられる面白い&不思議な童話絵本です。分量は多いのですが、関西弁のせいかそれも気になりません。れいぞうこちゃんの言動やナイスバディな水着姿に息子はニコニコでした♪そしてお父ちゃんとお母ちゃんの微妙な力関係がなんとも笑わせてくれます。夏になったら読みたい1冊になりました。
(さやぽん☆さん 20代・京都府京都市 男5歳)
「もうとにかく面白くて面白くて、 笑いのとまらない!」というレビューがめだつこちらの絵本。冷蔵庫のテンポのいい関西弁と、全く予想ができない展開が子どもたちに人気の理由のようですよ。
長いお話は子どもが飽きてしまう…という方には、「くまの子ウーフ」がおすすめです。本の始めには目次が付いているので、毎日1章ずつ読むのはいかがでしょう。
教科書に載っている童話!
ぼくは、なにからできているんだろう
小学校の教科書に載っている童話で有名なこのお話。幼い頃を懐かしんで読みふけりました。
くまの子ウーフの素朴な疑問。きつねのツネタやうさぎのミミたちとの遊びや生活の中で、いろいろなことを考え、そしてウーフなりの答えを出していきます。大人だったら、気にもとめないような疑問も、私が子どものころだったらどうだろう。そんな昔を垣間見ながら、そう言えば、昔はこんなこと考えていたなぁと、なんだか暖かい気持ちになることができました。子どもには、こういう純な気持ち。理屈では解決できない素朴な疑問。大切にしてほしいです。
「ぼくは、なにからできているんだろう」誰でも一度は、考えたことはあるのでは?
(はんぶん×ずっこさん)
ユーモアというよりも、子どもであれば思いつくようなおはなしなのかもしれません。少し長めですが、1日1話で読んでいくと、毎日の楽しみになりますね。
もう少し長い文章に慣れて、漢字も覚え始めた子どもには「ペンギンたんけんたい」がおすすめです。50匹のペンギンがカヌーに乗って探検するシリーズの1冊で、漢字には振り仮名が付いているので読めないという心配はありません。子どもには作中で繰り返される「えんやこらどっこい!」の掛け声が楽しいようで、「このフレーズは自分で口ずさんでいます」「えんで一歩、やらで一歩の説明を読んだら、実際に歩いて体感していました」など、思わず口に出したり、お話の世界に入りこんでしまう子どもも多いようですよ。
繰り返しの台詞がクセになる!
えんやらどっこい
50人乗りのカヌーに乗って南の島にペンギンが探検にやってきました。隊長ペンギンを先頭に何にも動じないペンギンの行列を見て、ライオン、ニシキヘビ、ワニも不思議に思ってついていきます。さてペンギン達の目的は?・・・。恐竜だって出てくるのにちっともかまわず「えんやらどっこい」と掛け声も高らかなペンギン達。島の見取り図を作って帰っていきました。繰り返しの台詞がたくさんあって、子どもには大好評でした。私としては最後のライオンのつぶやきがかわいいと思うのですが・・・。
(みゆりんママさん 30代・京都府城陽市 女3歳)
思わず口に出すと言えば、ダジャレに加えてしりとりや早口も、子どもが好きな言葉遊びですよね。「早口言葉が気に入ったようで、読んだ後もしばらく早口言葉を言っていました」「言葉遊びが好きな息子は大笑いでした」といったレビューが寄せられているのが「なぞなぞライオン」です。女の子がなぞなぞ、早口言葉、しりとりで動物たちと勝負するストーリーで、読んで楽しく、読んだ後も実際に親子でやってみるのも面白いですね。
子どもだけでなく、大人もめいっぱい楽しもう!
子どもが大きくなれば、大人も絵本や幼年童話に触れる機会が減ってしまいますよね。ご紹介した作品はどれも、大人が読んでも十分に笑えて楽しめるものばかり。ぜひ今の時期に「面白いから読んでみようよ!」と呼び掛けて、一緒に絵本や児童書ともっと仲良くなってみてくださいね!
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