生命力あふれる絵が惹きつける。ミロコマチコさんの魅力
圧倒的な迫力と力強さ。ミロコマチコさんの生み出す絵本
絵本界に彗星のごとく現れたミロコさん。主要な絵本賞を総なめにし、TBS情熱大陸でも取り上げられた今話題の作家さんのひとり、ミロコマチコさんの魅力に迫ります!
ミロコマチコさんといえばこれ!代表作でもある受賞作品
2012年のデビュー以来、次々と話題作を出版しているミロコさんですが、実はもともと「人形劇団員」を目指していたそうです。
人形劇団で脚本を担当したことから物語を書く楽しさを知って絵本作家を志すようになり、それから自分でも絵を描き始めたとか。
そして、2012年に初めての絵本「オオカミがとぶひ」を出版。デビュー作がその年の「日本絵本大賞」を受賞するという、鮮烈なデビューを飾ったのです。
続いて発表された「ぼくのふとんはうみでできている」、愛猫・てつぞうとの日々を描いた「てつぞうはね」でも、それぞれ小学館児童出版文化賞受賞、講談社出版文化賞絵本賞を受賞。人気番組「情熱大陸」にも出演し、ますます注目を集めています。
小学館児童出版文化賞受賞
「ぼくのふとんはうみでできている」出版時に行った絵本ナビのインタビューでは、絵本作家を志したきっかけや絵本作りに関するお話、そして絵本への想いなどが語られ、絵本好きにはたまらない内容になっています。ぜひご一読ください!
色使いで魅了される。どれをとっても素晴らしい絵
ミロコさんの作品の大きな魅力は、なんといってもその色使い。ページを開いた瞬間にぱぁっと目に飛び込んできて、その絵を見れば見るほど心がわくわくと弾んでくるのです。ミロコさん作品の中でも特に「色使い」が大きなテーマになっている作品がこちらの3作。ぜひ、魅惑のミロコワールドにどっぷりとはまってみてください。
まっくらやみのまっくろは、自分が何者かわからない。でも体の奥から力がみなぎってくる。いきなり角が生えてきた!すごく誇らしい気分だ。しかしまだまだ変化は止まらない。いったいぼくは、何者なのか?
まっくらやみのまっくろは、自分が何者かわからない。でも体の奥から力がみなぎってくる。「ぎゅわーん」。いきなり角が生えてきた!「そうか、ぼくはサイなのか。すごく誇らしい気分だ。」しかしまだまだ変化は止まらない。
まっくらやみのまっくろは、いったい何者なのか?
生き物をダイナミックに描き、国内外で数多の受賞を誇る話題の作家、ミロコマチコが紡ぐ、生命のものがたり。
生命の迫力、生きることって?頭の中で残り続ける絵本
絵本を描くとき、「物語に書いてあることだけで完結させずに、その先を想像してほしい」と思いながら描くというミロコマチコさん。その思いが込められている通り、読んだ後もこの物語の続きをぐるぐると考えさせられる作品が多いのです。その体験は、子どもたちに「想像する楽しさ」を教えてくれるはずです。
ねこ好きにはたまらない、イラストエッセイも
「どうやら、ねこがいない生活が、できない体になってしまったようだ」と語るほど、ねこを愛するミロコさん。絵本の中にもねこたちが多数登場しています。そして、3匹のねことの生活をつづった初めてのイラストエッセイも! ねこたちへの愛がこもったその内容に、心がほんわかとあたたかくなること間違いありません。
あなたもミロコワールドにどっぷりとはまってみませんか
生命力あふれる絵と、心をゆさぶる物語で、がっちりと私たちの心をつかんでははなさないミロコマチコさん。あなたもぜひ、魅惑的な「ミロコワールド」にどっぷりとはまってみませんか?
そこに感じるのは「生」や「力」。ミロコマチコさんの作品は、ゆったりして広くてそして飛び出しそうなパワーと色彩が、春の始まりに似ているように感じます。
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