ナンセンスの神様・長新太さんの絵本の魅力とは
数多くのナンセンス絵本の名作を遺された長新太さんの魅力に迫る!
カラフルな色使い、少しとぼけたような表情、そして、ちょっと不思議でユーモラスな世界観……数多くの名作絵本を遺した、ナンセンスの神様・長新太さん。没後10年がたった今も、不動の人気を誇っています。300冊以上ある長新太さんの作品の中から、特に人気が高く「これぞ、長新太作品!」という魅力が詰まった絵本をご紹介します。
長新太さん作品と言えば…代表作はこちら!
「ナンセンスの神様」という異名を持つ長新太さんの作品と言えば、やはりこちらの3作品をまず読んでほしいところ。読んでいると「あれ? あれあれ?」と頭がこんがらがってくるけれど、気が付けば子どもたちは大笑い! 読み聞かせにもおすすめです。
子供って、よく見てるなあ。
「なんでこんなのが面白いの??」子供が2才位の頃、図書館の本の中から選んできて初めて読んでやった時の私の正直な感想。
「ごろごろにゃーん、ごろごろにゃーんと、ひこうきは飛んでいきます」とそればかり・・でも子供は夢中。
「謎だ~。むむぅ・・ああ、そうか!この繰り返しが、子供は予測できて楽しいのかもしれない!!」
・・な~んて思っていましたが、それだけではありませんでした。読み終えた後、息子が本をひったくってパラパラ・・・「ねえほら、見てみて。ここがね、こ~なってね。ここもね・・・」なんと、ページごとに細かなドラマが展開されていたのですね~どこって、それは読んでからのお楽しみ♪
月一回乳幼児の読み聞かせをしていますが、やはり反応はいっしょ。誰かしらが気づいて指差し、みんな大騒ぎと、子供って意外と目ざといものですね。さすがは長新太さんの作品です。
(AKIAKIさん 30代・兵庫県神戸市 男5歳)
おおきなくれよん
おおきなおおきなクレヨンはだれのかな?ぞうさんのクレヨンです。とにかくおおきいので青いクレヨンで丸を描いたらカエルが池と間違えて飛び込んだよ。次に赤のクレヨンで色をぬったら森の動物が火事と間違えて逃げ出した。黄色のクレヨンはみんなはバナナと間違えた。ぞうはライオンに怒られたけど、どうしてもまだ描きたいな~。最後にぞうは赤・緑・黄のクレヨンを持ってかけ出したよ。なんか虹のようにきれいでした。2歳の娘が図書館でとても気に入った絵本です。娘は絵を描くことが大好きなのでこの絵本が気に入ったのかな・・・。
(たまっこさん 30代・愛知県名古屋市 男5歳、女2歳)
見逃せない!へんてこライオンシリーズ
子どもたちから人気の高い「へんてこライオン」シリーズもお見逃しなく! 長新太さんがライフワークとして描かれていた本シリーズには、子どもも大人も夢中になる「遊び心」があふれていますよ。
超人気絵本作家・長新太の大ヒット作「へんてこライオン」シリーズ!
変すぎる
ゆうちゃんやしんくんが歩いているとライオンに出会います。
そのライオンはとても「へんてこ」で、言葉も話すし色んなものに変身もします。
長 新太作品特有の色使いで描かれた絵とライオンのへんてこぶりが正直ちょっと不気味です。
そこがまた、この本の魅力でもあるんでしょうが・・・。
私は長さんの作品のファンなのでいいと思うのですが、一歳の娘には良さが解からないみたいで「?」という感じでした。
幼稚園位のお子さんにはいいかもしれないですね。
( まこぷりんさん 30代・東京都調布市 女1歳 )
ナンセンス絵本の日本代表・長新太の最新刊
何にでも変身してしまう「へんてこ」ぶりがとっても愉快なライオンのお話。今度は何に変身するのか予想するだけで、ドキドキハラハラしちゃいます。親子そろって楽しめる、抱腹絶倒のスーパーナンセンス絵本です。
本好きの子どもを育てる月刊誌「おひさま」から生まれた『おひさまのほん』シリーズ。第一線で活躍する人気作家のお話や個性豊かなイラストは、お子さんの読み聞かせはもちろん、親子でも十分楽しめる内容です。
様々な作家とのコラボレーションも見逃せない!
たくさんの絵本作家に愛された長新太さん。絵本ナビでは、「長新太さん没後10 年記念連載」として、担当編集者&絵本作家のインタビューを掲載しました。
長新太×中川ひろたかコンビによる、奇想天外ストーリー
小学生にオススメの長新太作品はこちら
ちょっと大きなお子さんには、ぜひこちらの4作品を読んでみてください。少し文章が長かったり内容が難しかったりするかもしれませんが、長新太さんの絵で存分に魅せてくれるので、お子さんはすぐに夢中になること間違いありません。
絵本作家長新太の原点!!
いたずら王様
タイクツな王様がつい鶏小屋のカギを外してしまいぎゅうぎゅう詰めになっていたトリたちが外へ出てしまいます。逃げ出したトリたちはなんとか捕まえることができましたが、さてカギを外した犯人は誰?と家来たちは必死で捜します。
犯人は勿論王様ですが王様はだまったまま。でも1羽のめんどりだけは犯人を知っていて・・・?
なぜたまごやきが「おしゃべり」なのか、読み進めるのが楽しくなりますよ。
(ぶり子。さん 30代・大阪府大阪市 女4歳)
大人も無心になって、「考えるな、感じろ」。
長新太さんのナンセンス絵本は、子どもはもちろんのこと、実は大人にこそ楽しんでほしいのです! というわけで、「長新太・ナンセンス絵本の真骨頂」3選はこちら。ポイントは、「考えないで感じること」。何? どういうこと? と考えながら読むのではなく、自分はどう感じるのか……そんな感情に素直になって、感情の波に流されながら読んでみてください。きっと、新しい発見があるはずです。
ポンたろうと世界一周
ゴムあたまポンたろうって何?っていうのが最初の感想でした。
名前の通りゴムでできた頭をもつポンたろう。どこに飛んでいくかはわからない。ハラハラドキドキの空の旅。私も子供も時には笑いながら、時には大丈夫かなあって思いながら、カラフルな絵を楽しみつつ読んだ絵本です。最後にお母さんのゴムの樹に抱かれて休むところは、優しさがあふれていました。大好きな絵本のひとつです。
(リクトママさん 30代・京都府宇治市 男4歳)
長新太さんの頭の中をちょっと覗いてみませんか……?
長新太さんは、どうしてこんなにも不思議でユーモラスでナンセンスな作品を作れるのでしょうか……? と、長新太さんの頭の中を覗いてみたいと思ったあなたへ。長新太さんの作品を集めた図録や雑誌の特集号などもそろっています。中には奥様への特別インタビューも。これを読めば、長新太さんの頭の中がわかるかも!?
不世出のナンセンス絵本作家・長新太の仕事を、初期漫画やエッセイ、超レアなイラスト、そして絵本の代表作品まで集めて紹介する、ヴィジュアル版再入門。奥さまへの特別インタビューも。
ナンセンスの神様の底力。
いかがでしたか? 漫画家としてデビューしたのち、イラストレーター、絵本作家として活動を広げていった長新太さん。1958年のデビュー以来、その作品は今も色あせることなく多くの人々を魅了し続けています。あなたもぜひ、長新太ワールドにどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか。
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