雨が降ると元気になるのは…?「カエルの絵本」大集合
「今日もまた雨だ。いやだなあ」「じめじめしているの、嫌い」
もしかして、そんな事を言っているのは人間だけかもしれません。
梅雨の季節がやって来ると、つやつやで生き生きしてくる子たちが沢山いるんです。例えば…カエルくんたち! そのちょっととぼけた雰囲気やユーモラスな姿から、絵本の世界ではひっぱりだこなのです。例えば、こんな子たち……
考えるカエルくんたち。
じっとしているカエルくん。なんとも言えないあの表情。もしかしたら、頭の中ではとてつもなく深い考え事をしていたりして。…そうでもないかな!?
ローベルの傑作「がまくんとかえるくん」シリーズ
がまくんとかえるくんは、自然体でお互いを思い合っています。やさしいのか、いじわるなのか…?そんなふたりの友情を描いた5つのお話しです。
「ともだち」ってなんだろう…?
たくさんいたほうがいいの? いつも一緒だといいの?
ユーモラスで暖かいのんびりとしたやりとりは、子どもたちはもちろんですが、大人になった私たちへのメッセージかもしれませんね。
考えこむカエルくん。
カエルくんは考えます。
「シジミの顔はどこにある?」
「ミミズさんの顔はどこ?」
「空って、どこから空なの?」
「ぼくはぼくだけど、ネズミくんもぼくなんだ?」
ネズミくんといっしょに、カエルくんは考えます。
普段はあたりまえだと思っていることも、考え出すと深いのです。
カエルはカエルがイヤなの…?
「だって、なんだかヌルヌルしてるしさあ。」
カエルはカエルがイヤなのです。
だってぬれてるし、ヌルヌルしてるし、ムシばっかり食べるし……。
それよりも、もっとかわいくて、フサフサの動物になりたいのです。
カエル親子の陽気な会話で繰り広げられる自己肯定の物語。
なんだか可笑しいカエルくんたち。
見ているだけでも、なんだか可笑しくなってくるカエルくんたち。幸せな気持ちにしてくれますね。
人気者のカエルくんと言えば…?
馴染みのカエルくん、人気者のカエルくんと言えば…?
遊び好きのいたずら好きのケロちゃん!
名作の中のカエルくん。
名作童話と言われるお話の中でもカエルくんは大活躍なのです。その描かれ方のふり幅の広さに驚かされますよね。
「るてえる びる もれとりり がいく。」
「るてえる びる もれとりり がいく。」
え…?何だ何だ、わからない。
「ぐう であとびん むはありんく るてえる。」
この不思議と耳をついて離れない詩は、日本を代表する詩人草野心平の作品です。
何と「蛙語」でかかれた詩だという。意識を持ってしまった蛙「ごびらっふ」の独白。
そう思い、声に出して読んでみる。何だか生命力にあふれているではありませんか。
そして絵をみると、幸せそうな気分も伝わってきます。
最後は、草野心平自身による日本語訳を読んで、すっと心に染み入る。
「音と絵で最初に詩を味わう」。これは、とっても面白い体験です!
どうも実に立派だね。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形いなるね。」「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせね。」-などと話しながら、なかよく雲見をしていた三匹の蛙たちが、その後、人間界で流行るというゴム靴をめぐって、どんなことになったか……。
どこまでもみずみずしく、そして、どこかおかし味が醸し出される宮沢賢治の蛙たちの話を、松成真理子がいきいきと、味わい深く鮮やかに水彩画で描いた作品。
『平家物語』を知らない子どもたちも存分に楽しめる!
「げんじぬま」の主はトノサマガエルのサムライだ。ある日、目玉の光る化け物がアオガエルの背中に怖い刀傷を残した。平家ネコの仕業だと、沼のカエルたちがいくさに集まった・・・・・・。
夏の朝、カエルの子どもたちが「げんじぬま」のハスの葉のうえで遊んでいる。「千年杉」の下に住むガマじいさんが琵琶をひざにのせ、しわがれ声で歌いだす。
昔、この沼の主は「げんじとのさまがえる」のサムライだ。ある夏に一大事が起きた。目玉の光る化け物がアオガエルの背中に傷をつけた。平家ネコの仕業だと、「ともえ」が断定した。「合戦だ!」「いくさだ!」沼のサムライが集まった。けれども平家ネコには、松葉の矢など痛くない。タンポポの槍も痛くない。一万匹のカエルがやむなく退却しだ。
そんな大人の後ろから見ていたカジカガエルの「うしわかまる」は、ネコは陸に住むもので、水の中で戦えば、泳げぬネコに負けはせんと、大作戦を思いついた・・・・・・。
豊かな想像力とユーモアあふれる文、繊細な筆致と壮大な場面の絵、『平家物語』を知らない子どもたちも存分に楽しめる一冊で、伝統と斬新さ、古典と創作をみごとに融合した傑作絵本である。
お人好しな30匹のあまがえるたち。
「いいか。この団体はカイロ団ということに
しよう。あしたからみんな、おれの命令に
したがうんだぞ」
――まんまとだまされた正直者のアマガエル
たちは、その日から強欲な団長にこきつかわ
れることに。ところがそこへ突然、
王様の素晴らしい命令が鳴り響いた!
他にもたくさん!カエルくんの絵本
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