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子どもたちに届けたい!言葉と絵の宝物が詰まった『こどものとも年少版 復刻版』が間もなく刊行に!

2~3歳の子どもたちから大人まで、絶大な人気を博している「こどものとも年少版」シリーズが、なんと2018年11月号で通巻500号を迎えます。今回、この500号発刊を記念して、創刊号から50号までの作品が、当時の姿のまま復刻され、セットとして登場します。
ラインナップを紐解いてみれば、あの本もあの本も、あの本も入ってる!と思わず興奮してしまうほどの豪華さ。このセットの魅力を数回に分けてたっぷりご紹介していきます。
今回は、すでによーく知っている方にも、絵本は知っているけれど「こどものとも年少版」のことは詳しく知らないという方にも、基本情報から創刊時に込められた思いをご紹介するとともに、特に有名な作品をピックアップしてお伝えします。

「こどものとも年少版」ってどんなシリーズ?

対象年齢と内容は?

福音館書店が刊行する、ものがたり絵本とかがく絵本、お子さんの年齢と興味に合わせて選べる月刊誌8つのシリーズのうちの、ものがたり絵本、2~4才対象の月刊絵本です。毎月1冊、1年間で12冊をご家庭で申し込む定期購読が基本ですが、扱いのある書店さんで単品購入もできます。

創刊時に込められた熱い思いとは?

「こどものとも年少版」が創刊されたのは、1977年。当時2~3歳向けの子どもの本といえば、しつけの絵本や、ぬいぐるみのような動物の絵本などが多く、子どもたちが心から楽しめる質の高い絵本が少なかったのだそう。そこで、「幼い子どもに選び抜かれた〝言葉”と〝絵”を届けたい」という熱い想いで創刊されたのだそうです。

「こどものとも年少版」創刊号から50号が限定復刻!刊行当時の装丁が嬉しい!懐かしい!

2018年9月26日発売予定!ただいま絶賛予約受付中です。

「年少版」創刊号から50号が待望の復刻!

月刊絵本「こどものとも年少版」創刊500号を記念して、創刊号から50号を限定復刻しました。創刊号『どうすればいいのかな?』、ロングセラー『きんぎょが にげた』『くだもの』『ずかん・じどうしゃ』など、2才から4才の子どもたちの幅広い好奇心にこたえる50冊を、刊行当時のままの形で、特製ケースに収めてお届けします。小冊子「こどものとも年少版の歩み」付き。贈り物にもぴったりの復刻版セットです。

 

【セット内容】全50冊

(復刻)どうすればいいのかな?
(復刻)ずかん・じどうしゃ
(復刻)きんぎょがにげた
(復刻)おかあさんとおつかい
(復刻)とべかぶとむし
(復刻)ごつんふわふわ
(復刻)やさい
(復刻)にゃんにゃん
(復刻)どうぶつのおかあさん
(復刻)こぶたほいくえん
(復刻)へへののもへじ
(復刻)いぬとにわとり
(復刻)こねこ
(復刻)いただきまあす
(復刻)ちいさなきしゃ
(復刻)あさがお
(復刻)ありのであったむし
(復刻)かお
(復刻)ともこのあさごはん
(復刻)うちのじどうしゃ
(復刻)ごろごろどっしーん
(復刻)ぞうさん
(復刻)おおきいものは?
(復刻)かずちゃんのおつかい
(復刻)びりびりやぶいたら
(復刻)いろいろないぬ
(復刻)こんにちは
(復刻)くだもの
(復刻)動物たちのかくれんぼう
(復刻)ろせんばす
(復刻)わしとみそさざい
(復刻)まっくろけ
(復刻)おおきくなったら
(復刻)とらたとまるた
(復刻)くつしたかして
(復刻)ちゅーりっぷ
(復刻)おかあさんとあかちゃん
(復刻)おはようぱんじい
(復刻)さんかく
(復刻)いっしょにあそぼう
(復刻)みどりのぼうし
(復刻)よういどん
(復刻)おでかけのまえに
(復刻)お姉さんになったのり
(復刻)かく
(復刻)たこたこあがれ
(復刻)めのまどあけろ
(復刻)灰色国の灰色ひめさま
(復刻)どろんこどろんこ!
(復刻)にちようび

まずは、特に人気のある有名な作品をご紹介します!(紹介はハードカバー版での紹介になります)

創刊第1号はこちらの作品だと知っていましたか?『どうすればいいのかな?』

どうすればいいのかな?

失敗して、考えて、学んで、うまくできるようになる。そんな繰り返しが楽しい作品です。「そうそう、ぱんつは はくもの」といった場面を子ども達は誇らしげに読むことでしょう。くまくんの仕草や表情がかわいいですよ。

読者の声より

小さい子どもの日常を、くまの子を主人公に描いているシリーズ。息子が同じシリーズの『どろんこどろんこ』や『よういどん』をとても気に入っています。
くまくんがシャツを足にはいたりと、いろいろ間違った行動をするのですが、「どうすればいいのかな?」ときちんと考えて、正しい方法を見つけます。
普段、子どもたちの間違いに対し、「何やってるの!」とすぐ言ってしまうのですが、ちゃんと待ってあげれば、子どもは自分で考えて正しい方法を見つけるんだなと反省しました。これからは、子どもたちが間違った行動をしても「どうすればいいのかな?」と考えさせるチャンスをあげたいと思います。

(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子7歳、男の子4歳)

第2号は、子どもだけでなく、車好きの大人もワクワクしてしまう!?『ずかん・じどうしゃ』

ずかん・じどうしゃ

子どもたちが大好きな自動車を種類別に図鑑として描いた絵本。自動車を描いたら第一人者の画家が心をこめて描きあげた、心おどる乗物絵本です。

読者の声より

子どもがまだ小さい頃、どんな本が好きかわからなかった時に、
図書館で借りた中で特に気に入った一冊です。

何度も何度もページをめくり、
好きすぎで端を食べてしまった程。

おかげで買取になるという苦い思い出の本です。(笑)

でも、食べちゃいたい程いつもそばにあって、
自動車の魅力を伝えてくれた最初の本。

あちこちにセロハンテープが貼られていますが、
それも成長の証です。

今では馴染みのない車もありますが、それでも、車の魅力が満載。
車好きにしてくれること間違いなしです。

ページのはしに出てくる猫ちゃんのイラストもかわいらしくて、
それを探すのも楽しみの一つです。

(とんちきさん 30代・ママ 男の子2歳)

第3号は、五味太郎さんの代表作の一つ!『きんぎょがにげた』

きんぎょがにげた

金魚鉢にきんぎょがいっぴき。

…あ、きんぎょがにげた!

いったいどこに逃げたのでしょう。どうやら、お部屋のカーテンの模様に隠れているみたい!? 見つけたと思ったら、また逃げ出したよ。

今度は、植木鉢?キャンディーの瓶?盛り付けたイチゴの上?

きんぎょは見つけたそばから、部屋から部屋へ、自由に逃げていきます。それはそれは上手に隠れるのです。ちゃんと見つけられるかな?

そして、最後には…!?

小さな子どもたちから絶大な人気を誇るこの絵本。大好きな探し遊びであるのはもちろんのこと、カラフルなお部屋と愛らしい形をしたきんぎょ、そしてわかりやすい場面転換に引っ張っていってもらいながら、すっかり夢中になってしまうのです。嬉しそうに指をさす様子が目に浮かびますね。

0歳の頃から、何年も繰り返し読み続けている子が多いというこの作品『きんぎょがにげた』は、なんと発売から40年も経つ、五味太郎さんの代表作の一つ。大人になったって、ページを開く度にため息が出るような、決して飽きることのない美しい絵本なのです。

読者の声より

私が小さかったころ、記憶の一番古いところにある
絵本が、この「きんぎょがにげた」です。

毎月届く「こどものとも」のうちの一冊だったのですが
この本だけがひどく痛んでいて、他の本の100倍は
読んだ(読んでもらった)のであろうと思います。

一人で読んでも楽しいのですが、誰かに
「どこににげた?」と聞いてもらうのがたまらなく嬉しい。
何度も何度もせがむ私に、3歳年上の姉が飽きもせず
読んでくれたことを懐かしく思い出します。

息子が出来て、最初に買った絵本でもあります。
「どこににげた?」を待ちきれず
「ここ!」と嬉しそうに叫ぶ姿に、
私もこんな風だったのだろうなぁ、と
幸せな気分にさせてもらいました。

(MYRYさん 30代・その他の方 男の子14歳、男の子11歳)

「ぐりとぐら」シリーズのコンビが送る、楽しい保育園のお話『こぶたほいくえん』

こぶたほいくえん

牧場に花が咲き、ミツバチがぶんぶん飛んでいるとき、3匹のこぶた、まきお、はなこ、ぶんたが生まれました。3匹は毎日いたずらばかりするので、見かねたお父さんとお母さんは、相談して3匹をこぶたほいくえんに入園させることにしました。3匹がお母さんに連れられて保育園に行ってみると、こぶたがいっぱいいて3匹はびっくり。あいさつをすませた後、みんなで体操しますが、3匹は牧場の方を見てばかり。ところが、かけっこをすると、3匹のこぶたの早いこと早いこと。ポプラの木をまわっていちばん先に戻ってくると、みんなが休んでいるのを尻目にもうひと走り。お母さんが迎えに来るころには3匹はこぶたほいくえんが大好きになっていました。まきおとはなことぶんたは、かけっこをしながら牧場まで帰りました。

読者の声より

ぐりとぐらでおなじみの,中川さん山脇さん姉妹の絵本です。
3匹のこぶたのきょうだいが保育園に通いだしそこでの生活が描かれています。

3歳の娘がもうすぐ幼稚園入園という頃に読んだので,娘はこれから始まる集団生活を前に何か感じるものがあったのか,園という場所に興味を持ったのか,何度も繰り返し読んでとせがまれました。
親の私としては,初めて通い出す頃はこんな感じなのね~なんて保育園での3匹のこぶたのきょうだいの姿を見ながら思ったり。
そう!慣れですものね!!
保育園や幼稚園入園前に親子で読むのにぴったりの絵本だと思います!

(まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子3歳)

子どもたちがヨダレを垂らしながら読む絵本!『くだもの』

くだもの

ページをめくるとまずどーんと丸ごとの緑のスイカ。さらにめくると、カットされた真っ赤なスイカが「さあ どうぞ」と差し出されます。
続いてもも、ぶどう、なし、りんご、と、次々に登場する平山和子さんの写実的な絵は、どれもみずみずしくて本当においしそう。その果物たちが、今度は皮がむかれて食べやすくカットされて迫ってくるわけですから、あかちゃんは、きっとその絵の迫力に釘付けになるでしょう。あんまりおいしそうなので子どもでなくても思わず手が伸びてしまいますよね。

子どもたちは果物が大好き。とっても身近な存在なのに、日常では腹ぺこキッズに「食べたい!」「おなかすいた!」と言われてあわててむいて、小さく切ってお皿にのせてテーブルへーー。スーパーでカットフルーツが簡単に買える時代だし、食育が大切だとわかってはいても、まるごとの姿は意識していないとなかなか教えられないのかもしれません。果物って、皮をむいたら全然違う姿になってしまうものが多いからなおさらです。
離乳食がはじまって食べ物に興味が出はじめたら、ぜひ手にとってほしい1冊です。おしゃべりしはじめた子と一緒に名前を覚えるのもいいですし、たくさんおしゃべりするようになったら「いただきまーす」と読みはじめて、「あまーい」「すっぱい!」と親子で感想を言い合いながら「ごちそうさま」と読み終えれば、しっかり読み応えもありますね。だけどご注意。食いしん坊さんは寝る前に読むと、食べたくなって泣いてしまうかも!

(三木文 絵本ナビライター)

読者の声より

0歳の娘に、いろんなくだものの名前を教えたくて購入しました。
写実的な絵だったので、あんまりかわいくないなと思っていたのですが、
「昔からある絵本だし、いい絵本なんだろうな」と思い、
購入を決めました。

結論からいうと、買って大正解です。
娘の一番お気に入りの絵本で、
1歳半になった今でも読まない日はないくらいです。

あまりにも本物そっくりなので、食べる真似をしたり、
「どうぞ」って言って私に食べさせてくれたり。

娘はこの絵本で「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつ、
「おいしい」の言葉を覚えました。
今では、ぬいぐるみにこの絵本を持ってきて、くだものを食べさせてあげています。

実はこの本、友達からもプレゼントされて、計2冊持ってます。
でも重複した本がこの本で本当によかったと思っています。
一冊はおうち用、一冊は実家においてあります。

この絵本は読んであげる絵本ではなくて、
コミュニケーションをとる絵本だと思います。
昔から今まで人気があるのも、うなづけます。
娘が子供を産んで、この本で「いただきます」を教えてたら
感動してしまう気がします。

でもきっとその頃でも残ってる絵本だと思います。
本当に買って大正解でした。
続編?の「おにぎり」「やさい」も買おうか検討中です。

林明子さんの名作絵本『おでかけのまえに』もラインナップに!

おでかけのまえに

「ばんざい はれた、はれた!」
目が覚めたばかりのあやこは大喜び。
今日は日曜日。ピクニックに行く日なのです。

朝ごはんを食べながら、あやこはいい事を思いつきます。
「おかあさん、みて! わたし おべんとうを つめてあげたの」
それから、お父さんのお手伝いだってします。
「この ばっぐ、しめてあげようっと……」
さらにさらに、お気に入りの服にお着がえして鏡を見ていたあやこは、
「もっと きれいにしてみよう……」

あらあら、あやちゃん大変!!お出かけの準備で忙しく動き回るお母さんとお父さんの前で、思いもよらぬ光景が次から次へと繰り広げられるのです。お弁当はぐちゃぐちゃ、お父さんのバッグから荷物が溢れ出て、あやちゃんのお顔がお化粧だらけになり、あげくに…!?

見ているだけで、「キーーッ」となりそうなこの状況。だけど、絵本の中のお父さんもお母さんも怒りません。優しく対応してあげます。それは、あやちゃんが自分で出来ることを一生懸命やろうとしてるってことを知っているから。あやこの無邪気な仕草や表情、それを見守る両親の優しい眼差し、物語の中から作者の子どもたちに対する姿勢を感じることができます。

上機嫌のあやちゃん。嬉しい気持ちのままで出発することができて、良かったね!

読者の声より

イヤイヤ真っ盛りの息子。出かけるのも一苦労。
朝から晩まで本当に疲れちゃう。成長の過程なんだってわかってはいるのに。
この本は図書館で出会いました。読み聞かせるとなんだか親の私の方が、心がほぐれていくような、緊張していたからだが緩んでいくような、そんな優しい気持ちになれました。

この絵本にでてくるあやこちゃんのおかあさん、おとうさんのように、心に余裕をもってこどもに寄り添って行きたいなと感じます。

なんだか疲れてしまった時、息子に読み聞かせながら、改めて息子をいとおしく思える私にとって大切な絵本になりました。

(おさかなままさん 30代・ママ 男の子2歳)

谷川俊太郎の文と長新太の絵の融合がすばらしい、言葉の喜びを伝えてくれる1冊『めのまどあけろ』

めのまどあけろ

「めのまどあけろ おひさままってるぞ みみのまどあけろ だれかがうたってる……」子どもたちが、思わず口ずさんでみたくなる、現代のわらべうた絵本。

読者の声より

ストーリーよりも、音読した時のことばの響きやリズムが楽しい本です。
目を開くことを「めのまど開けろ」と表現する感覚もステキですね。

最初にこれを読んだ時は、もっと子供に分かりやすくてダイレクトな
表現の方が良いのでは?と思ったのですが(気に入ってくれるか心配でした)、
2歳の娘は不思議と何度も「よんで~」と持ってきます。

もちろん、2歳児にこの本の表現は少し難しいところがありますが、
響きやリズム、絵が気に入ったようです。
小さい子には、響きやリズムを楽しむ本としてとってもとっても良い本です。

絵も、この本ととってもマッチしてて良いと思います。
長新太さんの絵はこういうちょっと幻想的(?)で、不思議な本にはぴったりです。
ことばと絵が融合して、とっても好きな1冊になったようです。

もっと大きくなって読んだ時に、この本が響きやリズムだけではなく
とっても魅力ある表現の本だと気付いてくれることと思います。

(アンパンパンさん 20代・ママ 女の子2歳)

いかがでしたか?

それぞれの本への「読者の声」を読むと、子どもたちが本当に気に入って何度も何度も夢中になって読んだ姿と共に、親御さんも一緒に楽しんだり、一喜一憂したり、子育ての助けになったりと、さまざまな親子の風景が思い浮かんで、幸せな気持ちになってしまいますね。そんな親子の幸せな時間を刊行以来、40余年もの間、届けてきた『こどものとも年少版 復刻版』(全50冊)!この機会に一気に揃えてみませんか?

絵本ナビ児童書担当 秋山朋恵

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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