「あ、雪がふってきた!」大人だって一緒に思わず外に飛び出していきたくなる絵本3冊
「あ、ゆきがふってる!」
そう言って喜んで外に出ていくのは子ども。
寒く長い冬。降り積もる雪は大人にとってはやっかいでも、子どもにはわくわくする特別な一日に早変わりしちゃうんですよね。
だけど、雪が降っているのを見れば大人だって思わずつぶやいちゃうはず。
「ゆきやこんこ あられやこんこ…♪」
そう、思いっきりはしゃいで遊んでいたあの頃の記憶は誰の中にもあるのです。
あたたかい部屋であたたかい飲み物を飲んで、窓の外の雪景色をながめながら…親子で一緒にこんな「ゆきの絵本」を楽しんでみてはいかがでしょう?
雪が降ってきたら、思わず外に飛び出したくなる絵本3冊
誰もが知っている歌「ゆき」の歌詞が、そのまま絵本に!
ゆき
「あ、ゆきがふってる!」
そう言って喜んで外に出ていくのは子ども。
空からフワフワ降ってくる雪に喜び、つもっている雪に喜び。
真っ白になった地面に足跡をつけ、木に積もった雪を揺さぶり落とす。
雪だるまを作ったって、雪合戦をしたって、
どんなに思いっきり雪を使って遊んだって、
雪はまだまだ降ってくる!
そして思わず、こんな歌を口ずさんでしまうのです。
「ゆきやこんこ、あられたこんこ
ふってもふっても まだふりやまぬ…♪」
誰もが知っている「ゆき」の歌詞が、そのまま絵本に!歌詞をたどりながら、はたこうしろうさんの描く女の子と一緒に雪の世界へ飛び出していくのです。そのはしゃぎっぷりと、はじける笑顔を見れば、この歌が雪が降って嬉しさが止まらない子ども達の気持ちを描いているんだということが伝わってきます。
窓の外には眩しいくらいの白い景色が広がって、お気に入りの帽子と長靴と手袋を付けて外に飛び出し、服が濡れるのも気にせず思いっきり遊んだあの記憶。家に帰ってあたたかい部屋であたたかい飲み物を飲みながら、まだ雪が降っている窓の外を眺める幸せ。そういうものが存分に味わえるこの絵本。親子で歌いながら、何度でも楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ふわふわ、ふふふ、しゅわん、じゅわじゅわ…。形を変えて、さまざまな表情をみせてくれる雪。
ゆき ふふふ
いつもよりずっと冷える空。
ほら、降ってきた。
「ゆき ふわ ふわ ふわり」
どんどん降って、どんどん積もって、公園は一面真っ白の雪景色。
子どもたちも犬たちも大喜び。
雪を手の中に丸めたら、まっしろしろのまっしろちゃん!
可愛い雪玉がたくさん出来ていくよ、ふ ふ ふ。
たくさん積み上げて作った雪だるまも、にっこにこの太陽さんの光を浴びたら溶けていきます。
「じゅわじゅわ じゅわん」
歌人・東直子さんと画家・木内達郎さんが言葉と絵で季節の風景を印象的に描き出していく「きせつのおでかけえほん」シリーズ。お二人の感覚を通して、私たちはその季節の空気感を絵本の中で体感できるのです。
雪が降る日は特別な日。いつもと違う、真っ白で美しい世界。
触れば冷たくて、ふわふわで、しゅわんって溶けて。降りやんだ後の空気は澄み渡っていて…。
透き通るような色彩と、愛らしくて軽やかな言葉の表現で、直接手や体で触れる子どもたちの様々な感覚が伝わってきます。
「実際に触れたらどんな感じなんだろう? 早く雪が降らないかな」
素直にそう思わせてくれる一冊です。
さあ、雪がたくさん降った日は、外で存分に遊ばなきゃね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ももんちゃんは寒い冬でも元気!
おんなじおんなじ ももんちゃん
よいしょ よいしょ。
よいしょ よいしょの ももんちゃん。
雪の中、ももんちゃんが一生懸命つくっているのは、なんでしょう?
きんぎょさんとさぼてんさんも、よいしょ よいしょ。
どっこいしょ!
…で完成したのは、なんとももんちゃんの新しいおともだち、
「ゆきだるまさん」です。
ママが用意してくれた、赤いぼうし、赤いてぶくろ、赤いながぐつ。
みんなみんな、ももんちゃんとおんなじ、お揃いです。
よかったね! ももんちゃん。
ももんちゃん記念すべき20作目は、寒い冬でもあったかい気持ちにしてくれる雪遊びのお話です。あらあら、ももんちゃんとゆきだるまさん、そっくりですね。もちろん、ももんちゃんは雪の中でも…おむつ一枚! 元気ですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
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