スタイルトップ  >  絵本・本・よみきかせ   >   かこさとしさん初の詩集! 愛情あふれることばの絵本『ありちゃんあいうえお かこさとしの71音』

かこさとしさん初の詩集! 愛情あふれることばの絵本『ありちゃんあいうえお かこさとしの71音』

2018年5月に92歳で亡くなられた、かこさとしさんの新刊『ありちゃんあいうえお かこさとしの71音』(講談社)が発売になりました。お孫さんの成長を見つめ書き溜めためていた詩を一冊にまとめた、かこさん初の詩集となります。

書棚に残された、子どもたちへのプレゼント

ありちゃん あいうえお かこさとしの71音

かこさとし初めての詩集! 
2018年に亡くなった絵本界の巨人・かこさとし。かこさんの書斎の書棚の片隅に残された、
孫の成長を見つめ、それを切り取りながら創った、愛情にあふれた詩の数々が挿絵とともに
一冊になりました! はじめて発表されるかこさんの詩ーー。
かこさんの新たな一面をどうぞご覧ください!

『ありちゃんあいうえお かこさとしの71音』内容紹介

『ありちゃんあいうえお かこさとしの71音』は、「ありちゃん あいうえお」と「まごまごのうた」の二部構成。

●第一部 「ありちゃん あいうえお」

ひらがな50音と、「ば・び・ぶ」などの濁音、「ぱ・ぴ・ぷ」などの半濁音を含めて「71音」で創作された「あいうえお」の詩が収録されています。ページに散りばめられた挿絵も楽しく、親子で声に出して読みたい、かこさんならではのことば遊び唄です。

50音ならぬ「71音」で構成されているのは、ことばの習得順序を考慮した、かこさんのこだわり。 71音を子どもたちにおぼえてもらうために考えて創られています。第一部の最後には、「71音」についてのかこさんのメモ書きも掲載されています。

●第二部 「まごまごのうた」

第二部には、ふたりの孫「たっくん」「ひろちゃん」を間近にみつめる、かこさんの優しいまなざしにあふれる詩12編が収録されています。

『ありちゃん あいうえお』出版発表の記者会見にお邪魔しました!

2019年3月1日に藤沢市で行われた記者会見では、かこさとしさんの長女・鈴木万里さんと、お孫さんのカメツヒロキさん(ひろちゃん!)が登場。『ありちゃんあいうえお』が出版された経緯や、本書にまつわる思い出やエピソードをお話くださいました。

かこさとしさんの長女・鈴木万里さん(右)と、孫のカメツヒロキさん(左)

かこさんが編集者さんから詩集の出版を提案されたのは、亡くなられる10日前のこと。かこさんは、提案を聞いて、書斎の本棚の片隅に置かれていたダミーブック(書籍製本前に本の厚みや大きさなどを確認するための白紙の本)を指し「たくさん書いてあるこの中から使っていいですよと」と、照れながらも、とても嬉しい顔をされたそうです。

ダミーブックの裏表紙には、たっくんとひろちゃんの似顔絵が。

時間があれば絵や文章を書き続けていたというかこさんは、お孫さんが生まれてから、長い間、孫たちを見つめた絵とことばを書き留めていました。『ありちゃん あいうえお かこさとしの71音』には、このダミーブックに書かれていた詩40編の中から12編が収録されています。

かこさんの1997年発行の絵本『たっくんひろちゃんのちょうちょうとっきゅう』(偕成社)にも登場しているヒロキさん。(かこさんの絵本で子どもの頃の1番のお気に入りは『にんじんばたけのパピプペポ』(偕成社)だったそうです!)『ありちゃん あいうえお かこさとしの71音』について、「詩集があるのを知らなかったので、形になって嬉しくもあり、恥ずかしくもあります。」とお話されていました。

かこさんは、近所に住むヒロキさんたちの登校を、その時間に外に出て掃除しながら、毎日かかさず見送っていたのだそう。一緒に絵本を作ったり、ヒロキさんが高校の美術部だった頃は、絵へちょっとしたアドバイスをくれたこともあったそうです。

「講談社 子どもの本通信 dandan」にはカメツヒロキさんの絵で、かこさんの詩「はだかんぼ」が掲載されています。

エピソードの数々から浮かんでくるのは、孫がかわいくて仕方ない、優しいおじいちゃんの顔。

「自分の子どもが女の子だったこともあり、初めての男の子の孫ふたり”まごまご”に”マゴマゴ”しながらも、あやしたり、一緒に遊んだりしていた」「じじバカそのもの」と万里さんが笑顔でお話される「まごまごのうた」には、誰もが共感する子どもへの愛情ががつまっています。詩のなかに出てくる名前をかえて読んでみたり、自分の子どもや孫に置き換えて、たくさんの方に楽しんでほしいとお話されていました。

広がるかこさとしさんの世界

新刊の刊行、展示の全国巡回など、ニュースも盛りだくさんです!

・新作・新刊情報

「母の友」(福音館書店)2019年4月号には、「イノシシ病院」シリーズの未発表作品「イノシシ病院 ウルシガ森のクマどんのこと」が掲載されています。続編も2019年度内に掲載予定。

 

『かこさとし童話集(仮)』…かこさんが生前、雑誌に書いた童話をまとめた童話集が偕成社より発売予定です。

・展覧会情報

越前市 武生公会堂記念館特別展「加古里子 ただ、こどもたちのために」

 

絵本作家・加古里子が、生涯を通じて貫いた信念や、作家としての流儀を伝えるとともに、作品に込められた子ども達への思い、未来へのメッセージなどを探る展示。貴重な原画や下絵、資料、絵画作品を公開。

開催期間:平成31年3月21日(木・祝)から5月12日(日曜日)まで
開催場所:越前市武生公会堂記念館 展示室1、2、3、貴賓室

くわしくはこちら>>

https://www.ehonnavi.net/event.asp?en=2834

かこさとしの世界展 ひろしま美術館

 

だるまちゃんもからすのパンやさんも大集合!
2018年に惜しまれつつこの世を去ったかこさとし。工学博士でもあるかこは、技術士としての経験を元に科学的視点を盛り込んだ絵本や、だるまや天狗など日本古来のキャラクターを通して古き良き日本の伝統文化を今に伝える絵本など、一貫して子供たちのためを思い、多彩な絵本を生み出してきました。本展では、絵本原画や資料を展示し、楽しく発見に満ちた「かこさとし」の世界を紹介します。

 

開催期間: 2019年6月15日(土)~ 2019年8月4日(日) 
開催場所:ひろしま美術館

くわしくはこちら>>

最新情報は、かこさとし公式サイトにて

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
この記事の関連キーワード
人気連載
JavaScriptをOnにしてください