【追悼】「ねずみくんの絵本」シリーズ 上野紀子さん
「ねずみくんのチョッキ」は1974年誕生以来のロングセラー
「ねずみくんの絵本」シリーズや「ちいちゃんのかげおくり」などで知られる絵本作家・画家の上野紀子(うえののりこ)さんが2019年2月28日にお亡くなりになりました。
上野紀子さんを偲んで、これまでの作品とグッズを振り返ってみたいと思います。
小さくて可愛いねずみくんで有名な「ねずみくんの絵本」シリーズは、作を夫の「なかえよしを」さん、絵を上野紀子さんが担当されました。
「ねずみくんのチョッキ」は、1974年に誕生して以来、ずっと子どもたちに愛され続けているロングセラーシリーズです。「ねずみくん」は、子どもたちみんなのおともだちになりました。
一方、「ちいちゃんのかげおくり」は、戦争の悲惨さを描く物語です。作を児童文学作家のあまんきみこさん、絵を上野紀子さんが担当されました。小学3年生の教科書で掲載され、学校で読まれた方も多いのではないでしょうか。
全部読みたい「ねずみくんの絵本」 シリーズ
表紙の余白が印象的な「ねずみくんの絵本」シリーズは、既刊35巻で、累計400万部以上のロングセラーシリーズです。
動物たちの個性をいかして描かれた物語で、モノクロで描かれたねずみくんや動物たち、絵を見ているだけでも伝わってくるストーリーで読み聞かせでも、こどもたちに大人気の絵本です。
小さくても大切なものがあるというメッセージが込められています。優しさ溢れるねずみくんの世界が、これからも愛されつづけることを願います。
ねずみくんのチョッキ
表情がたまらなくいい
子どものころよく読みました。
言葉も簡単なやり取りの繰り返しなのですが、それぞれの動物の表情がとても良いです。
「すこしきついがにあうかな?」と言っている時の顔と言ったら…。
息子が1歳3カ月の時に読んでいたら、教えた訳でもないのにいつのまにやら
そのセリフの時には肩を張って同じような体勢、表情をしていて大笑いしました。
(空色のかわうそさん 30代・ママ 1歳)
りんごがたべたいねずみくん
シンプルで読みやすいヨ。
今2才の息子が大好きな本です。わかりやすい話だし、絵もかわいい!行数が少ないので、子供でも楽しく最後まで一気に読めちゃう本だと思います。「ねずみクン、よかったねー。」と息子も満足する内容です。楽しい本です!
(こうきちコンコンさん 30代・千葉県市原市 男2歳)
「ねずみくん」のグッズシリーズ
「ねずみくん」が絵本から飛び出した!ぬいぐるみやパスケース、おえかきブックになりました。お手元にかわいい「ねずみくん」を♪
ねずみくんのチョッキ ねずみくんM
ねずみくんのチョッキ ねずみくんS
ねずみくんのチョッキ リールパス
ねずみくんのチョッキ リールパス
長く愛され続けている絵本「ねずみくんのチョッキ」シリーズから、「ねずみくんのチョッキ リールパス」が登場しました。バッグにつけて、一緒におでかけができるリールパスケース。小物も入れられるようになっている、便利なアイテムです。
【サイズ】約17cm 本体価格: ¥1,800+税
長く愛され続けている絵本「ねずみくんのチョッキ」シリーズから、「ねずみくんのチョッキ リールパス」が登場しました。バッグにつけて、一緒におでかけができるリールパスケース。小物も入れられるようになっている、便利なアイテムです。
【サイズ】約17cm 本体価格: ¥1,800+税
ねずみくんのおえかきブック
ねずみくんのおえかきブック
人気のねずみくんとねみちゃんがぬりえやゲームに。おえかきだけでなく、おりがみやまちがいさがし、絵手紙などでもあそべます。
本体価格: ¥500 +税
人気のねずみくんとねみちゃんがぬりえやゲームに。おえかきだけでなく、おりがみやまちがいさがし、絵手紙などでもあそべます。
本体価格: ¥500 +税
戦争中の悲しみを伝える小さな女の子の絵本
「戦争の悲惨さ」「平和とは何か」を子どもたちに伝えるとき絵本はとても良いきっかけになります。上野さんのやわらかいタッチで描かれた絵本は、戦争の悲しみを静かに描いています。子どもだけでなく大人の方にも読んでいただきたい絵本たちです。
ちいちゃんのかげおくり
見どころ
第2次世界大戦の悲惨さを描く物語。ちいちゃん一家の戦争が、やさしく悲しく描かれます。体の弱いお父さんを戦争に送り、家族3人の暮らしが始まったある夏のこと、ちいちゃん一家は空襲に出会います。空襲で焼け出されたちいちゃんは一人ぼっち。空腹に絶え、生きながらえようとする姿は、多くの戦争孤児たちの姿そのものでした。家族4人のかげおくりが、胸に深く焼きつきます。小学3年生の教科書に掲載されている作品。戦争がどんなものなのか、話し合うきっかけになるでしょう。
――(ブラウンあすか)
子供と考えさせられました。
娘と一緒に読みましたが、本当に悲しいお話だと思いました。戦後に生まれた私ですが、読み終わった後は娘と「もし今戦争だったら?」と話し合い平和の大切さを考えさせられました。 ちいさな女の子の主人公「ちぃちゃん」が健気に戦争の時代を生き、一人寂しく最後の時を迎える。 今では、平和が当たり前になり、家族でいる事はごく普通の事ですが、その普通を大切に過ごしていきたいと思わされました。
(ラテ子さん 30代 ママ 岐阜県 女の子9歳)
0才~の子どもと楽しむ!言葉遊び本
さよならさんかく またきてしかく
童謡です
小さい頃に口ずさんだことのあるあの歌です。これを読んだとき、ただの歌だったのに 「あぁこんなイメージだったんだ」と納得してしまいました。
子供はこの言葉遊びは、おもしろがっています。しかし何故どうして攻撃も始まります。「どうしてこうなるの、ちがう」ととてもうるさいです。言葉遊びとして理解するには、3歳の男の子には難しいようです。しかしおもしろいです。
(モリヘイさん 30代・愛知県尾西市 男3歳、男0歳)
上野紀子さんの作品一覧
<プロフィール>
上野 紀子(うえののりこ)
1973年、絵本『Elephant Buttons』(邦題『ぞうのボタン』)をアメリカで出版。 以来、数々の絵本を発表。シュールな味わいをもつ独特の作品世界が数多くの読者を魅了してきた。主な作品に、『ねずみくんのチョッキ』(講談社出版文化賞 受賞)をはじめとする「ねずみくん」シリーズ、『いたずらララちゃん』(絵本 にっぽん賞)、『こころのえほん』(共にポプラ社)、『ことりとねこのものが たり』(金の星社)ほかがある。
たくさんの素敵な絵本を残していたただいた上野さんありがとうございました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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