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優しくて温かい、鈴木まもるさんの世界 ~ 乗り物の絵本・鳥の絵本など一挙ご紹介!

「せんろはつづく」「ピン・ポン・バス」など、鈴木まもるさんさんの絵本

「でんしゃがきた」「ピン・ポン・バス」「がんばれ!ショベルカー」など、乗り物の絵本が有名な絵本作家の鈴木まもるさん。なんと、「鳥の巣研究家」でもあります。

優しいタッチで描かれた温かさあふれる絵本の数々をご紹介します。

ワクワクがたくさん詰まった、電車の絵本

鈴木まもるさんと言えば、なんと言っても電車の絵本。

「乗り物が好きな子のママも楽しめる絵本を」というコンセプトのものと、パートナーである竹下文子さんと一緒に作られています。

ワクワクがたくさん詰まった絵本を、ぜひお楽しみください。

電車のある風景を、丁寧に描いた一作

でんしゃが きた

電車が来ます。
一面広がる田んぼの景色に、踏み切りに、鉄橋に。
電車が走ります。
とことこ走る一両編成の電車、あちらこちらと交差する都会の電車、特急は目の前をびゅわー!と走り抜けて。
今日でさようならをする特急列車も…。

この絵本で描かれているのは、たくさんの「電車のある風景」。
それはもう、電車が好きな人ならばページをめくっていくだけで、胸が高まっていく景色ばかり。
そして、何気なく利用している日常の駅の風景をも丁寧に描き出します。
通勤列車の混雑、地下鉄の駅、真夜中の終電列車。
どのページでも共通しているのは、周囲に描かれている人々がみんな笑顔だということ。
たくさんの電車がそれぞれの場所を走る。そこには色々な人が関わり、生活やドラマがある。
「ああ、日本の電車っていいなぁ。」
思わず口に出してしまいそうです。

当たり前のことが当たり前にあることの大切さ。
たくさんの電車絵本を制作されてきた竹下文子さん、鈴木まもるさんの作品だからこそ、電車の姿を通して感じさせてくれるのかもしれません。

そして最後に私たち読者を喜ばせてくれるのは、今年1年を通してテレビでも夢と希望を見せ続けてくれたあの鉄道!!
「みんな みんな まっていたんだ。きてくれて ありがとう。」
読み終わった後、きっと誰もが同じ気持ちになっているはずです。

自由な発想で線路をつなぐ!

せんろはつづく

この絵本の主役は「せんろ」。
広い野原の真ん中で、線路と線路をつなぎます。
みんなでどんどんつなげば、どんどん長くなり、
線路はどこまでも続いていきます。

もっともっと。
山があれば、トンネルを掘り、
川があれば、橋をかけ、
線路はもっともっと続きます。
今度は道があったよ。さて、どうする?

この絵本を読んでるうちに思い出すのは、あの興奮。
…そうだ、子どもたちは「せんろ」が大好きだったんだ!
体を動かしたり、頭を使ったりしながら、
線路は広い野原を越えて、山越えて、川も道も越えていき、
ぐるっとひとまわり。つながった!!
仕事をやり終えた充足感に包まれている頃、
煙を吐き出しながらやってくるのはもちろん…。

遊びの中から生まれた愛らしい絵本だけれど、
そこに描かれているのは、夢のような壮大な景色。
テンポの良い展開に、リズミカルな言葉の繰り返し。
読み進めながら、イメージはどこまでも広がっていくのです。

竹下文子さん&鈴木まもるさんコンビによる大人気「いっしょにあそぼうよ!」シリーズは、毎日読みたいお気に入りの絵本として、小さな子どもたちからも絶大な人気を誇っています。

せんろはつづく まだつづく

線路をどんどんつなげて、列車を走らせよう!工事中だ。どうする?高いがけだ。どうする?
お客さんが来たよ。どうする?さあ、みんなならどうする?リズミカルな文と可愛い絵で、親子で一緒に楽しめる絵本。

せんろはつづく どこまでつづく

大人気絵本『せんろはつづく』待望の第3弾! いっしょにあそぼうよ!

線路と線路をつないだら、列車をつなげよう。
坂道がのぼれないときは、ディーゼル機関車につなげよう。
新幹線も貨物列車もブルートレインも、みんなつなげて走らせよう。
いろいろな列車が登場、親子で一緒に楽しめる絵本。

インタビューもどうぞ

3.11に活躍したディーゼル機関車の、実話をもとにした物語

はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ

2011年3月11日。地面が揺れ、押し寄せる波が何もかもを呑みつくした……人々は自然の圧倒的な力とあまりに予想を超えた事態に呆然とするばかりでした。本書は、東日本大震災の直後の実話をもとにした絵本です。

デーデ(DD51 852)は、ディーゼル機関車です。軽油で動くエンジンを持っているので、電気がなくても走れます。昔は、いくつもの貨車をひいて磐越西線を走っていましたが、だんだんデーデの働く場所は少なくなり、今は山口でセメントを運ぶ仕事をしています。

3月のある日、デーデは電気機関車に連結されて駅を出発しました。吹きつける風が、異常事態を知らせます。
たいへんだ、じめんがわれた!
うみがたちあがった!

デーデは胸騒ぎがします。いったい何が起きたのだろう? やがて到着した新潟の貨物ターミナル駅には、仲間のディーゼル機関車たちが日本各地から集結していたのでした……。

震災直後、東北本線、東北新幹線、東北自動車道が不通となり、東北への輸送が絶たれました。電気も止まり、寒さと不安に震える被災地の人々に、何とかして燃料を届けなくてはならない。全国から集められたディーゼル機関車は、福島県の郡山まで、大量の燃料タンクを坂道やカーブの多い道を運びました。

優しくも勇壮なタッチの絵で描きだされるのは、キビキビと整備をすすめるたくさんの人たち。そして、夜の闇をつき、風にも雨にも雪にも悪路にも負けず進む機関車の姿。運転する人たちのチームワーク。

ひたすら前へ、前へ。
待っている人がいて、運ばなければならないものがある。届けなければならない気持ちがある。
疾走するディーゼル機関車を通して、人々の熱く切実な想いがつながるさまに、心の奥底から揺り動かされます。

この世界に、必要のない存在なんてない。自分が力を発揮できる場所は必ずある。そして、みんなが思いをひとつにすれば、どんな絶望的な状況にも小さな灯りがともる。絵本のページをめくりながらそんなことを思いました。

運転士さんの仕事はやっぱりかっこいい!

おとうさんはうんてんし

ぼくのお父さんは電車の運転士。
小学生の男の子にしてみたらこんなかっこいい事ってない!
運転士さんと同じ時計なんて持っていたら自慢したくなっちゃいますよね。
でもぼくはお父さんと約束しているんです。
「友達に見せびらかさないこと。」
運転士だからって自慢するようなことじゃないって、お父さんは言うのです。

日曜日、ぼくはお父さんの運転する電車に乗ってみます。
お客さんの安全を第一に仕事をするその姿、僕の目から見てもやっぱりかっこいい。
お父さんは運転士以外にも、たくさんの人達が電車が安全に運行できるように働いている事を話してくれて・・・。

子ども達の目を通して、様々な仕事をするお父さんの姿を見せてくれるこのシリーズ。
憧れや珍しさだけでなく、毎日の生活の様子も含めてきちんと丁寧にその職業について描かれているのがとても好印象。
自分のお父さんと違う職業が描かれていたとしても、シリーズを通して子どもたちに読んでもらいたくなる内容です。
例え忙しくて親子で遊ぶ時間がなかなか取れなかったとしても、
こうして子どもたちはお父さんたちの仕事に対する姿勢や考え方を通して、
大切なものを学んでいってくれるはずですよね。
お母さんのお仕事も早く見てみたいな。

「おとうさんのおしごとシリーズ」他の作品もぜひどうぞ!

働く車が大活躍する絵本

「電車派」ではなく「車派」のお子さんのために、働く車の絵本も多数あります!

 

本当にバスに乗っている気分になる絵本

ピン・ポン・バス

駅前を出発したバスはいろんな停留所でピンポンといってとまります。少し田舎町ののどかなバスの旅。楽しいのりもの絵本!
ピン・ポン・バス

うみへいくピン・ポン・バス

駅前を出発して海へ向かうバスのさわやかな旅。乗り物好きの子どもたちに多くのファンをもつ『ピン・ポン・バス』の続編。

みんな大好き、救急車が大活躍!

いそげ! きゅうきゅうしゃ

人気ののりもの絵本シリーズに、みんなが大好きな救急車が登場です!

まちの消防署の司令室で電話が鳴りました。
「こうえんでけがをしたひとがいます。きゅうきゅうしゃをおねがいします。」
さあ、救急車の出番です。おなじみの白い車両に、ヘルメットをかぶった救急隊員たちが飛び乗りました。出動!
ライトをつけてサイレンを鳴らして、ピーポーピーポー。
けが人の元まで、大いそぎ。
現場に到着し、けがを調べて応急手当。いそいで病院へ運びます。

ほっとしたのもつかの間、こんどは町外れの家に、急病人です。
苦しそうなおじいさんを、山向こうの大きな病院まで運ばなくてはなりません。
「よし、ドクターヘリをよぼう。」
バラバラ、バラバラ……グイーン。ヘリならけわしい山もひとっとび!
救急車は、こんなふうに病人やけが人を、毎日いっしょうけんめい運んでいるのですね。

消防署内、救急車内、担荷やストレッチャーで患者を運ぶ救急隊員などが、鈴木まもるさんのあたたかいタッチでリアルに描かれています。
ストーリーや場面の中で、救急車・救急隊員の仕事ぶりがよくわかり、かっこよさが伝わってくるのは本書ならでは。
裏表紙では、運転席や、救急隊員の服装・持ち物が図解されています。運転席でマイクや警光灯などのボタンがずらっと並んでいるのを見ると、わくわくしちゃいますよ。

同シリーズの竹下文子さん・鈴木まもるさんコンビの作品に、『ピン・ポン・バス』『はしれ! たくはいびん』『がんばれ! パトカー』『ざっくん! ショベルカー』『おはよう! しゅうしゅうしゃ』などがあります。
乗り物好きなお子さんはぜひ読んでみてくださいね。

ショベルカーのダイナミックな働きに大興奮!

ざっくん!ショベルカー

大、中、小の3台のショベルカーを毎日乗り換えて仕事するおにいさん。公園、道路、工事現場などで活躍。働く車がいっぱいの、シリーズ最新刊。

実は人気の高いごみ収集車が絵本にになりました

おはよう!しゅうしゅうしゃ

ゴミ収集車が低くうなって、収集車のおじさんたちが次々と投げ入れるゴミを、ばりばり、むしゃむしゃ、押しつぶしながら飲みこんでいくさまというのは、不思議と幼い男心をくすぐる光景です。

そんな、働くゴミ収集車の一日を描いた本作。
「グイーン! バリバリバリ! ゴー!」
うなりをあげてゴミを積みこみ、あっちへこっちへと町を走るゴミ収集車。
でも、集められないゴミもあるんです。

決められた日とは違う日に出されたゴミは?
大きすぎて積み込むことのできないゴミは?
 やっと焼却場へとゴミを運んでも、ゴミ収集車とおじさんたちの仕事は、まだ終わりではありません。

生き生きと働くゴミ収集車のおじさんたちの表情が、とてもすがすがしい一冊。
ゴミ収集車に興味のある子へわくわくをくれる作品であるのはもちろん、ゴミ収集車を見て「くさいな、汚いな」と感じる子の、そうした印象を変えてしまうような作品でもあります。

ゴミ収集車は、パトカーや消防車、救急車に比べると、見えていないときの働きをイメージしづらい「はたらくくるま」かもしれません。
しかし、特別な事件や出来事がないときでも必ずお世話になる、生活に深くかかわる「はたらくくるま」でもあります。
そんなゴミ収集車と、おじさんたちのがんばりを知れば、ゴミを捨てるルールや環境について考えるきっかけにもなります。

ビルを作るために、働く車が勢ぞろい!

ビルをつくるじどうしゃ

ビルをつくるには、どんなじどうしゃがはたらいているのかな? ショベルカー、ダンプカー、トラック、パイルドライバー、コンクリートミキサー車、ラフテレンクレーン、ポンプ車などなど、いろんなじどうしゃ大活躍!

救助隊になり切って楽しもう

すすめ!きゅうじょたい

『せんろはつづく』の竹下文子 & 鈴木まもるの絵本
はたらく車がたすけにいくよ 6人の小さな救助隊が大活躍!

ぼくたち、救助隊。困ったことを発見したら、すぐに出動して、救助するよ。みんなで力を合わせれば大丈夫。ショベルカー、高所作業車、ダンプカー、ホイールローダー、クレーン車、ヘリコプターと子どもたちが大活躍!

温かい想いが伝わる、家族の愛情絵本

鈴木まもるさんの魅力といえば、なんと言っても心温まるその絵柄にあります。

優しいタッチで、親子の愛情、家族の絆を描いた、大切な絵本たちを紹介します。

大切な人に「大好き」と言える幸せをかみしめて

あなたがだいすき

「わたしは あなたが だいすきです
せかいで いちばん あなたが だいじ
いつでも あなたを まもってあげる」
ちいさなちいさな子どもを、おおきな体でどうぶつたちがすっぽり包みこみ、ほおずりします。
子どもは、どうぶつたちの首にうでをまわし抱きつき、ほほをよせ、しあわせそうに目をつぶります。

「どこへだって あなたを たすけに いく
いつだって あなたの みかた」
ワシや恐竜は、ゆうゆうとちいさな子をのせて前進します。
そして、あなたをとくべつだいすきなのは……。

鈴木まもるさんが描くやさしいタッチで、つぎつぎページをめくるごとにあらわれる「だいすき」のかたち。
子どもの手にとりやすい、ちいさい絵本に、愛がいっぱいつまっています。
こんな本を読んでもらったら、その子の心はどんなにしあわせに彩られるでしょう。
どんなに勇気づけられ、気持ちがあたたかくなるでしょう。
贈り物にもぴったりです。

目の前にだいすきなひとがいるしあわせ。抱きしめあえるしあわせ。
日頃ついわすれてしまうしあわせを、この絵本で思い出してくださいね。
そして……あなたの大事なひとりひとりをだきしめて、包んでほおずりして、応援してあげられますように。
「あなたがいるだけでうれしい」「あなたがだいすき」って。

大好きな人の誕生日に、ぜひどうぞ

たんじょうび おめでとう

誰にでも、一年に一度やってくるのが誕生日。
誕生日というのは、あなたが生まれてきてくれた日。
待ちわびていたあなたにやっと会えた日。

あなたは「かみさまが くれた たからもの」。

そして、誕生日を迎えるたびに大きくなって、成長していって。
やがて、あなたは飛び立っていき……。

鈴木まもるさんが、巣立っていく家族を思いながら描いたというこの作品には、子を持つ全ての親の心に共通する包み込むような愛情にあふれています。

「ありがとう あなたに あえて うれしい」

本当は、わが子に毎日だって、いつまでだって、伝えたいこの気持ち。
だけど、いつかはやってくる自分で歩き出す大事な日。
その時には必ず伝えたい言葉がこの絵本には詰まっています。

大好きな人の、大切な人の嬉しい誕生日に贈りたくなる一冊です。

インタビューもあわせてご覧ください

たっぷりの愛情が伝わる「だっこ」の絵本

だっこ

かあさん ムニュッと パンダだっこ。
とうさん ヨイショと ライオンだっこ。

左ページにはかわいい動物の親子。
右ページにはかあさんととうさんのだっこ。
かあさんととうさんがいろんな動物のしぐさをまねして
あかちゃんをだっこします。

ぎゅーっとだっこ。ほんわりだっこ。
あかちゃんはだっこだーいすき!

鈴木まもるさんといえば、0・1・2歳のあかちゃんのしぐさをぎっしり描いた傑作絵本『みんなあかちゃんだった』にもファンが多い作家さん。
ご自身にお子さんが生まれたとき、子育て絵日記をノート何十冊分も描いたとか。

本書でもかあさんととうさんが丸くなったり、ぺちゃんとつぶれたり、ごろりところがったりしながらだっこするしぐさの素敵なことといったらありません。
そしてその腕のなかで、あかちゃんが安心して体をのびやかにひろげている様は、まさに観察と実体験から生まれた賜物なのでしょう。

最後のページには思わずぐっときちゃいます。
大人だって、子どもだって、みんな本当はだっこがだいすき。
リズミカルな言葉と、やさしい笑顔にあふれたあかちゃん絵本。
動物だっこのしぐさをまねしながら読んであげるのもおすすめです。
きっとお気に入りの一冊になりますよ。

お姉ちゃんと小さな妹の葛藤と成長を描く

ねえたんが すきなのに

ゆうゆは、ねえたんが大好き。
ねえたんみたいになりたい。だからねえたんと同じことしたいの。
一緒に寝て、一緒にごはん食べて、一緒に遊んで。
ずっとべったりがいいの!
でも、今日はねえたんは一人で出かけてしまい・・・。

いつも後ろからちょこちょことついてくる小さな妹。そんな妹を持て余しているお姉ちゃん。こういう光景、よく見ますよね。お姉ちゃん大変だけど頑張って!と心の中で応援したりして。
でも、この絵本は小さな妹の気持ちが丁寧に描かれていて、よく伝わってきます。大好きなねえたんとずっとべったりしていたい。理由なんかないし、べったりがどうしてダメなのかなんて知らない。考えたってわからない。
そうか、そうなんだね。
ゆうゆの気持ちが伝わってきた頃、ねえたんはちゃんと迎えにきます。
「ゆうゆはまだ小さいから、べったりはいいことにする。」
ねえたんの優しさを充分に包まれながら、ゆうゆはちゃんと成長し、自立していくのです。

子どもたちは小さな体の中で葛藤をしながら、心の成長を繰り返していくんですね。
そんな姿を見せてもらえるのが、大人の最高の幸せです。

家族だけじゃない、世界中に愛が広がる!

てをつなぐ

てと てと てと てが、どんどん どんどん つながって……
つぎは だれと てを つなぐのかな?
となりに いる だれかと、てを つなぎたくなる絵本

つぎはだれの手かな? 男の子がお母さんとつないだ手は、世界中のいろいろな人、地球上に生きるいろいろな生きものへと、つながり広がっていく。地球のうえで、皆がつながり一緒に生きていることの素晴らしさを伝える。

鳥の巣をテーマにした絵本

「鳥の巣研究家」として伝えたい、大切なこと

なんと、鳥の巣研究家でもある鈴木まもるさん。

1986年に東京から静岡県伊豆に転居し、野山で鳥の巣をみつけ造形的魅力にとりつかれたのがきっかけだったとか。

以来、独学で巣の研究と収集を続けながら、鳥の巣をテーマにした絵本も発表されています。

鳥の巣から、命の不思議や大切さが伝わってくる絵本たち。

ぜひ、お子さんと一緒にご覧ください。

鳥の巣の不思議が絵本になった

ぼくの鳥の巣絵日記

山に暮らす「ぼく」が、四季を通して家の回りでの鳥たちの巣作りや子育てを絵日記風に綴った、鳥の巣の不思議に心うたれる絵本。

鳥の巣を通して大切なことに気づく物語

ぼくのたからもの

ぼくの家にメジロが巣を作った。そっと見守ると、母鳥はおかあさんと同じように食べ物をあげたり、ヒナたちもぼくと同じように練習したりしている。鳥の巣も人のお腹の中も、同じように温かな、大切な場所であることを伝える。

「死」と「再生」を描く、感動の絵本

いのちの ふね

遠くへ旅立ってしまった大切な人は、命の船に乗って、雲の上に行き、楽しく過ごしながら、あなたのことを見守っています。そして、どんどん元気になって、どんどん若くなって、赤ちゃんになって、雲の上からまた旅だっていくのです。「死」と「再生」を描く、感動の絵本です。

命はめぐり、つながっていく――

かなしみの色は、どんな色? それは、夜明けまえの深いブルー。でも、やがて虹色に変わり、新しいいのちを生みだすのです。――<柳田邦男氏推薦!!>

最初に『いのちのふね』の絵を描いたのは、もう20年もまえのことです。それからずっと心の中にあり、夜明けまえの空や、青空の中、夕方の空、夜の闇の空に浮かぶ姿が見えました。どこから来て、どこに行くのか……ずっと、わかりませんでした。
いつか人は死に、残された周りの人は、その人の死を心の中で反芻し、生きていきます。
なぜ空を飛ぶ鳥や、鳥の巣を見るのが好きなのか、なぜ空に浮かぶ雲を見るのが好きなのか。きっと、この本が描きたかったからです。――<鈴木まもる>

 

いのちの ふね

鳥の巣の作り方をわかりやすく解説!

鳥の巣つくろう

「鳥の巣」ってつくれるの?
本書を見て、まずそのことにびっくり。
でもこの本を参考にしながら、鳥の気持ちになって、巣の材料をよーく観察して、つくってみたら……?
どうやら鳥の生態が身近になり、自然の不思議さ、おもしろさがより深く感じられるみたいなのです。
親子でやってみたくなりませんか?

絵本作家・鈴木まもるさんは「鳥の巣研究家」でもあり、その活動は『鳥の巣の本』『世界の鳥の巣の本』『ぼくの鳥の巣コレクション』『鳥の巣みつけた』『日本の鳥の巣図鑑 全259』など、たくさんの作品になっています。
中でも本書は、子ども向けに「どうやって鳥の巣をつくるか」について、図解でわかりやすく描いた絵本です。

冒頭で「なぜ鳥は鳥の巣をつくるようになったのか?」と恐竜時代の話からはじまっていることに、再びびっくり。
「巣は家ではなく、卵とヒナが安心して育つことができるお母さんのお腹の中のような場所」という言葉に納得しちゃいます。
さて、具体的な巣のつくり方では、おわん型、大きいおわん型、さら型など形によって材料やつくる方法が描かれています。
左ページで鳥がつくるときのつくり方、右ページで「やってみよう!」と工作の図解が描かれているのがおもしろいのです。左右を見比べながらつくってみたくなりますよ。

「鳥の巣をつくろう」と思ったことはなくても、「巣箱ってどうやってつくるのかな」と興味をもったことはありませんか?
本書には巣箱の作り方についても描かれていて、寸法とともに板の切り出し方から設置の仕方までわかりやすく描かれています。

庭に巣箱を設置したり、鳥の巣を工作で作ってみたりするだけで、鳥がぐっと身近になりそう!
豊富なイラストと、要所に写真が取り入れられた組み合わせは、カラフルでわくわくします。
生き物に興味をもつ年齢の子どもたちにぜひ手渡してあげたい絵本です。

 

鳥の巣つくろう

鳥の巣つくろう

かこさとしさん最後の作品

2018年5月2日に亡くなった、絵本作家のかこさとしさん。

亡くなる直前まで病床で手がけていた作品が、子どもたちに、「水」を通して共生の大切さを伝えるこの絵本です。

体力的に絵を描き切ることが難しくなったかこさんから引き継ぎ、鈴木まもるさんが描き上げました。

かこさとしさんからの大切なメッセージを、インタビューとあわせてぜひご覧ください。

水をきっかけに自然や科学に出逢える絵本

みずとは なんじゃ?

あさ おきて、かおを あらう みず。
うがいを したり、のんだりする みず。
みずとは、いったい どんな ものなのでしょうか?
暮らしの中で出会う水を通して水の不思議な性質を知り、
自然環境に目を向けるきっかけとなるような、科学する心をはぐくむ絵本。
かこさとしさんが手がけた最後の絵本。

※かこさとしさん最後の絵本『みずとは なんじゃ?』初回特典につきまして

(小峰書店HPより)

かこさとしさん最後の絵本『みずとは なんじゃ?』を、11月8日(木)に刊行いたします(鈴木まもるさん 絵)。

『みずとは なんじゃ?』は、水の不思議な性質を、生活の中で出会う身近な例とともに紹介する絵本です。

絵を手がけたのは、鳥の巣研究でも有名な絵本作家・鈴木まもるさん。かこさんから本作の完成を託されました。

机に向かうことが難しいなか、水をとおして共生の大切さを子どもたちに伝えたい一心で、何度も原稿とラフをチェックしたかこさん。
最後まで「子どもたちのために」を貫いたかこさんからのおくりものを、未来の担い手である子どもたちにお届けします。

初回特典として、かこさんの書斎風景、制作当初のラフスケッチ、直筆原稿、制作過程など、ここでしか見られない貴重な資料の数々を紹介する特製冊子をお付けします。
 

インタビューもあわせてぜひどうぞ

デビュー30周年、ワクワクする絵本タイムを

2020年にはデビュー30周年を迎える鈴木まもるさん。

鈴木まもるさんの絵本からは、大好きなものに一生懸命取り組むことの大切さやワクワクが伝わってきます。

ぜひ、お子さんとワクワクする絵本タイムをお過ごしください。

編集協力:洪愛舜(編集者・ライター・絵本作家)

掲載されている情報は公開当時のものです。
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