『みんなのおすし』刊行記念原画展&イベント参加レポート
「へい らっしゃい! なんにしましょう」
家族みんなでお寿司やさんに行きたくなる、とびきり楽しいお寿司の絵本が誕生しましたよ。作者は、「食べ物と人」をテーマに幅広く活躍中のはらぺこめがねさん。原田しんやさんと関かおりさんによる夫婦イラストユニットです。食べることが大好きなおふたりの生み出す作品は、いつでも食べる楽しさとユーモアがいっぱい。何よりとってもおいしそう!
お寿司屋さんを舞台にした今作。どんなお寿司が登場するのでしょう?
『みんなのおすし』出版記念、絵本専門店「ニジノ絵本屋」さんで行われた原画展初日のイベントへお邪魔しました!
『みんなのおすし』ってどんな絵本?
ここのお寿司は、みんなのお寿司。ここの大将は、どんなおきゃくさんにも、ぴったりのお寿司をにぎってくれます。
観音開きのページをめくると……?
ちょっと変わったお客さんも続々…。
会場は、まるでお寿司屋さん!
会場のニジノ絵本屋さんの入り口には、きりっとしたのれんがかかって、まるで街のお寿司屋さんに! 店内にはお品書きもずらり。
壁一面に、色鮮やかな原画が並びました。お寿司屋さんのカウンターにぐるっと囲まれているみたい。お、おいしそう…。
はらぺこめがねさんによる読み聞かせ
お子さんと一緒に登場のはらぺこめがねさん。まずは『みんなのおすし』を読んでくださることに。原田さんが寿司屋の大将、関さんがお客さん役を担当しての読み聞かせです。
息ぴったりの掛け合いに、ページをめくるたびに歓声が。
絵本『みんなのおすし』ができるまで
2年かけたという絵本の制作について、編集者さんを交えてお話してくれました。
お寿司屋さんをテーマにしたのは?
はらぺこめがねさんは、今回、食べ物と「手」にフォーカスした絵本を作りたいと考えていたそう。手で出してもらって手で食べる食べ物ということで「おすし」を思いつき、まずは近所のお寿司屋さんへ。通ううちに、板前さんとお客さんのやりとりを聞いたり、個性的な常連さんそれぞれの注文を観察したりして、おはなしのイメージをふくらませていったそうです。
しかけ絵本になったのは?
片方のページが広がる観音開きのしかけは、編集者さんのアイディア。ここから今のおはなしの展開が生まれました。ページをめくってお客さんが現れるドキドキ感が楽しい! 広がるページで、ちょっと変わったお客さんの登場も迫力たっぷりですね。
サプライズのあるラストについて
ちょっぴり怖い?ラストの展開は、変更を重ね、「子どもたちが納得できるものにしたい」という思いから今の形になったのだそうです。びっくり楽しい結末は見てのお楽しみ!
ここにも注目!
食べ物を描くのは原田さん、お客さんなど食べ物以外を描くのが関さんと、絵を描く役割分担をしているおふたり。お寿司以外もしょうゆやわさびなど、おいしそうに見せたいところは原田さんが描いているのだそうです。
おいしそうなお寿司やユニークなお客さん、どちらも魅力たっぷりで目が離せませんが、さらに「こんなところにも注目してください!」というポイントを教えてもらいました。
原田さん・関さん: 大将がお寿司を握る指の使い方、お寿司を出す手の動きも見てください。
ネタはお客さんからきれいに見えるように並べられています。ネタの向きや、ネタが徐々に減っていくところなども注目してみてほしいです。
おふたりは、絵を描く前に(先ほどとはまた別の)お寿司屋さんに取材をして、板前さんに監修してもらったのだそうです。
カウンターの中の雰囲気や、大将の生き生きとした手の動きも、ぜひ絵本で味わってください!
トークイベントのあとは、おいしいお料理がふるまわれました。
テーブルいっぱいに並んだおすしと料理は、ケータリングユニット「マフィオ」さんによるもの。絵本に登場するおすしをモチーフにしたものや、お客さんのイメージから作られたもの、絵本の世界が広がるごちそうが満載!
会場のみんなが笑顔の、夢のようなイベントでした。
ぜひみなさんも、絵本を読んでおいしいお寿司の時間を楽しんでくださいね。
今後の展示情報
はらぺこめがね 絵本原画展「あなすしいも」
『あな あな はてな』(アリス館)、『みんなのおすし』(ポプラ社)、 『じゃがいもひめとさつまいもひめ』(鈴木出版)新作3冊の絵本出版を記念して、特別原画展を開催いたします。
・期間:2019年11月16日(土) ~11月24日(日) 会期中無休
・時間:月~土 10:00 -19:00/日・祝 11:00 -17:00
・会場:noie ノイエ(額縁・額装 newton内)
東京都目黒区八雲1-5-6
・TEL : 03-3723-1230
・HP:http://noie.cc/
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