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【プラチナブック選定作品】カエルがカエルをやめる、究極の自分探し絵本? 『オレ、カエルやめるや』

日々繰り返される、家事、育児、仕事……。
なかなかはかどらない、トラブル続き、なんとなく気持ちが乗らない……そんなことが続くと、
「もうや~めた!」と投げ出したくなりますよね。
それは大人だけでなく、学校や園に通い、習い事や塾に行って、宿題や課題をこなす子どもたちもきっと同じ。
もしかしたら、もっと他の生き物も日々の暮らしに嫌気がさして、「もうや~めた!」と思っているかもしれません。

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オレ、カエルやめるや

「だって、なんだかヌルヌルしてるしさあ。」
カエルはカエルがイヤなのです。
だってぬれてるし、ヌルヌルしてるし、ムシばっかり食べるし……。
それよりも、もっとかわいくて、フサフサの動物になりたいのです。
カエル親子の陽気な会話で繰り広げられる自己肯定の物語。

カエルがカエルをやめたがっている? 『オレ、カエルやめるや』の魅力をご紹介します。

親子の掛け合いが楽しい!

ある日突然、「あのさ、おとうさん。オレ、ネコになることにするや。」なんて我が子が言い出したら?
普通の大人なら、「バカなこと言ってないで、早く宿題をやってしまいなさい」なんて言ってしまうかもしれません。
でも、カエルの父さんは違います。
我が子に、ネコになれない理由をまじめに説明してくれます。
父さんカエルの説明を受けて、子カエルはネコになることを諦めます。
でも、その後もウサギ、ブタ、フクロウと、次々となりたいものを変えていきます。
その都度、ウサギ、ブタ、フクロウになれない理由を教えてくれる父さんカエル。
その掛け合いが、なんとも楽しげで、読んでいるこちらも、次はどんな突拍子もないことを子どもは言い出すんだろう?
父さんカエルはどうやって説明するんだろう……とどんどん楽しくなることでしょう。

子どもが突拍子もないことをいうのは、日常でよくみられる光景。
ついつい、おざなりな返事をしがちだけれど、もしもこの父さんカエルみたいに子どもの話を真剣に聞くことができたなら、こんなに楽しい会話が生まれることを、気づかせてくれます。

2人で読むともっと楽しい!

読み聞かせは親がするもの……そんな風に思って、絵本を読んでいませんか?
『オレ、カエルやめるや』は父さんカエルと子カエルの会話で物語が展開していきます。
登場人物が二人いるなら、親子で配役を決めて「二人読み」をしてみるのもオススメです。
父さんカエルの方を子どもがやってみたりすると、日ごろ質問攻めに合っている親の気持ちを知ることができるかも?
パパママも子どもの気持ちに戻って、「なぜ? なに?」を繰り返す楽しさを思い出すかもしれませんよ。

究極の自己否定の果てに芽生える「自己肯定感」

『オレ、カエルやめるや』は、突拍子もないユーモア絵本に感じますが、その根底に流れるのは「自己肯定」という、普遍的なテーマです。
子カエルは自分がカエルであるということ嫌い、「オレ、カエルやめるや」と言います。
とっても軽くサラッした「自己否定」宣言です。もしかしたらそれは、カエルがオタマジャクシから「変態」して今の姿になっているから、同じようにカエルからネコやウサギに「変態」できると思っているのかもしれません。
でも、子カエルに限らず、誰もが一度は「自分とは違う誰か」に憧れ、うらやましく思い、その人になりたいと思う時期があるのではないでしょうか?
それを、一過性のことととらえるか、グッと踏み込んでみるか……、自己否定する我が子を前に対応に困るパパママも多いことでしょう。
もし我が子が自分に対して否定的な発言をしたり、誰かをうらやむようなことを言う場面に遭遇したら、スッとこの絵本を読んでみてはいかがでしょうか?
絵本の中の子カエルのように、自己否定を繰り返していく中で、究極の自己肯定に行きつくかもしれません。

翻訳を担当したのは、劇作家・パフォーマーとして活躍中の小林賢太郎さん。

翻訳を手掛けたのは、コメディアン、劇作家、パフォーマー、アニメ監督などマルチに活躍されている小林賢太郎さん。
小林さんは『うるうのもり』(講談社)を出版する絵本作家としての一面もお持ちです。
『オレ、カエルやめるや』は小林さんがはじめて翻訳を手がけられた作品。
小林さんから作品に対するメッセージが届いています。

将来何になりたいか。「仮面ライダー」だの「プリンセス」だのと、ちゃんと現実味のないことを言う子どもたち。
なんて愛すべき身の程知らずでしょう。
「自分が見えていない」ということは、とっても楽しいことなのです。

この絵本は「自分を知る」ということについて、奔放なカエルくんを通して楽しく考えることができます。
実は、なかなかの哲学書です。

直訳では伝わりにくいことも、できるだけ感覚的に楽しめるように、注意深く翻訳しました。
ぜひ親子でこれを読んで、子どもたちには存分に、無茶な将来の夢を語っていただきたいものです。

レビューコンテスト受賞レビューをご紹介します!

https://www.ehonnavi.net/reviewcontest/reviewcontest.asp?uid=3XN6H

2017年11月30日から、12月27日まで、絵本ナビでは『オレ、カエルやめるや』のレビューコンテストを開催しました。
60件近く集まったレビューの中から、見事「カエルやめるや大賞」を受賞したレビューをご紹介します。

思わず口に出てしまう絵本

この絵本を開いた時、7歳の息子ならもう一人で読めるのに思わず口に出して読んでしまいました。
読み聞かせを小さな頃からしていましたが、見た瞬間楽しくて口からぽろりと出てきたのは初めての経験でした。
声色を変えて読んであげると、子供は大爆笑。
寝る前よりも起きている時の読み聞かせにぴったりかもしれないと思いました。
ひとしきり読み聞かせが終わると、今度は息子が一人で読書。
こちらも負けじと大きな声での朗読会。
そしてカエルはどうやってもカエルだけど、少しだけ違うものにはなれないかと考えていました。
カエル可愛いしカエルでいいじゃんと言いながら、何度も読んでいました。
文字も絵も大きく、翻訳が分かりやすく面白い。
長さも短めなので大人も子供も楽しんで読める絵本だと思いました。
とにかく大きめの声でなりきって読むと、面白さが倍増するのでお勧めです。
(ハナちんさん)

こちらもオススメ! カエル親子のシリーズ

オレ、おおきくなるのいや

なんで おおきくならなきゃいけないの?
あしも のばせないし、
あたまも つっかえちゃうし、
かくれんぼだって まけちゃうし。

いいこと ないじゃん!


子カエルが大きくなりたくないと言い出した。
お父さんカエルにいろいろな理由を言いますが、
ホントのホントは別のことが心配だったのです。


『オレ、カエルやめるや』に続く、
カエル親子の陽気な会話で繰り広げられる成長の物語。

オレ、なんにもしたくない

なーんか
どれも つまんないんですけどー


カエルくんは、なーんにもやりたくありません。
ともだちに相談しにいっても、
なんだか楽しそうなものがありません。
でもホントのホントは、楽しくない理由が別のところにあったのです。


『オレ、カエルやめるや』に続く、
カエル親子の陽気な会話で繰り広げられる気づきの物語。

プラチナブックメダルとは…?

絵本ナビに登録されている「絵本」ジャンルの作品(約2万4,000作品)のうち、
レビュー評価・レビュー数・販売実績などから算出された、TOP3%のとびきりの人気作品が「プラチナブック」です。
全国の書店店頭には、プラチナブックメダルの目印をつけて、並んでいます。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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