大人気「おへそのあな」「いいからいいから」など長谷川義史さんの世界
今にも動き出しそうなほど迫力たっぷりの長谷川義史さんの絵本。
ユーモラスで思わず笑いがこぼれるかと思えば、読み終えたあとには心がほっこりと温まる。
そんな名作がそろう長谷川義史さんの絵本の世界をご紹介します。
ユーモアあふれる!とにかく笑える絵本
長谷川義史さんの絵本と言えば、なんと言っても「笑える」絵本です!
絵にもお話にもユーモアがあふれ、大人も子どもも思わず笑ってしまうこと間違いなし。
読み聞かせにもおすすめです!
だじゃれが最高!
ダジャレ好きの9歳の息子は、ちょうど都道府県を学校で勉強しているところだったので、一石二鳥(この一冊で、ダジャレと都道府県、両方を楽しめたところ!)でした。
絵本にはさまれていた、3倍楽しめるという紙を「これ、もらっていい?」といって、ちゃっかり自分のものにしちゃったんですよ。
「いいからいいから」のへそがおでこについたおじいちゃんや、どんぐりぼうや(!?)を見つけて、5歳の息子も一緒に楽しんでいました。
じっくり絵を見ていくと、各都道府県の特産品もしっかり描かれていて、私も勉強になりました。
もっともっと目を凝らして見ていくと、楽しい発見が出てきそうで、わくわくします。さすが、長谷川さんの作品だな、と思いました。
(はり~さん 40代・ママ 男の子9歳、男の子5歳)
こちらもお見逃しなく!
食いしん坊の家族に思わずゲラゲラ大笑い!
奇想天外なお話と迫力あるイラストで繰り広げられる、ユーモアいっぱいの絵本。
今日は、ぼくとお父さんとお母さんの三人でレストランへ食事にいきました。ぼくは、おこさまランチを食べて、お母さんはサンドイッチを食べて、お父さんはオムライスを食べました。お腹いっぱい食べて、まんぷくになってもまだまだ食べたい三人。つぎはお好み焼きが食べたいと、ウェイターさんにお願いします。すると、おばちゃんが焼いているお好み焼き屋さんへ、案内してくれます。それぞれ好きなものを食べて、お腹もふくれてきた三人ですが、まだまだもの足りなくて、次はラーメンが食べたいとお願いします。すると、次にウェイターさんが案内してくれた所はなんと……!? 食いしん坊の家族は、つぎからつぎへといろいろな所に行って、食べつづけていきます。
ページをめくるたびに広がる迫力満点のイラスト、細かい部分にまで工夫を凝らした、見て楽しめる一冊です。
おもしろい!!!
長谷川義史さんの本にハマっていて、図書館で見つけて借りてきました。
2歳と7歳の娘と読みましたが、二人のすごい食いつきよう!
まず、「かしこまりました、さんめいさまごあんない」の
ボーイさん(?)にゲラゲラ笑い出し、
食べ終わったお父さんの口にケチャップがついてたり、
お子様ランチの旗が頭にささっているのを見た次点でテンションがあがりまくっていました。
ラーメン食べた後には、お母さんの髪型が変わっていたり、、
お父さんが人民帽をかぶっていたり…!!!
とにかくページをめくるたびに発見があってすごくおもしろい!!
お肉のあたりから様子がおかしく(?)なってきて、だんだんエスカレートするダジャレに、私と7歳の娘はノックアウトでした(笑)。
必ず誰かがついてくる所や、毎ページに登場している隠れキャラを探すのも楽しいですね♪
最後の「ごちそうさま」のシメにも、ホッと一安心♪
最初から最後まで、細かい所に楽しい要素がちりばめられていて、
読めば読むほど楽しい発見がありました。
娘はすごろくとまんぷく通信にも食い付いていました♪
私個人としては裏表紙が大好きです!
長谷川さんの他の本も全部読んでみたいね!と、娘とワクワクしています♪♪
(ゆりわんちゃんさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子2歳)
ダイナミックなイラストと繰り返しの面白さ!
今日は家族三人でカラオケにでかけました。カラオケボックスには、カラオケマシーンの「ミスターカラオケ」がいて、司会をしてくれます。ぼくたちは2時間のコースにしました。まずはぼくが「めだかの学校」を歌いました。次にお父さんが「森のくまさん」と予約しました。すると、ミスターカラオケは、節をつけて歌を紹介してくれました。「花のにおいに誘われて、ゆけばむこうに白い影、あなたにあえてよかったの」。早速歌いはじめると、不思議なことに森の中へとワープしてしまいました。つぎにお母さんが「かえるの合唱」を歌いました。みんなは池の近くでかえるの姿になって一緒に合唱します。今度は、ぼくが「いい湯だな」を歌いました。ぼくは裸になって大きな露天風呂で歌います。人でいっぱいのお風呂には、三匹の動物がこっそりまぎれこんでいます。
人気絵本作家、長谷川義史がおくる、ダイナミックなイラストと繰り返しの面白さが抜群の笑える絵本。
作者ご本人に読んで頂きました。
最高でしたよ。
長谷川さんは、とっても楽しい方です。
何冊も読んで下さったのですが、と言うか、これは歌って下さいましたね。みんなに聞かせてあげたかったから、長谷川さんのCDが付いていたら・・・と真剣に思いました。
絶対こんなに楽しく読めないですもの。
「字を見ないでも歌える~」と絶好調でしたが、これは同世代の方にぴったりの絵本ですね。楽しい方が創る楽しい絵本、なんだか本当に前向きになれたし、楽しいこと探しの人生ってこの方のような生き方かなと、この本もあの本も教えてくれました。
(snowdropさん 40代・その他の方 )
こどもも一緒に
一度読んで即お気に入り。
その場で「もう1回読んで!」
そして、次の日も「読んで!」ともってきた絵本でした。
何があっても「いいから いいから」というおじいちゃんの言葉に日ごろの忙しさも忘れさせてくれるような絵本です。
字の読めない娘も「いいから いいから」とだけ言いながらページをめくっています。
子育てにも『「いいから いいから」と見習いたいなぁ』と思いました。
(ゆき&はるママさん 30代・ママ・茨城県鉾田市 女6歳、女2歳)
こちらもどうぞ!「いいからいいから」シリーズ
「家族のつながり」に触れる絵本
「人情」や「家族愛」がたっぷりと詰まっているのも、長谷川義史さんの絵本の大きな魅力の一つです。
中でも家族のつながりを描いた名作をご紹介いたします。
作者の実際の体験から描かれた物語
「はいけい、てんごくのおとうちゃん、げんきにしてますか。」
今は天国にいるおとうちゃんとのエピソードを一つ一つ思い返していく僕。
遊んでくれたこと、怒られたこと、すごいなぁと思ったこと。少ないけれど、どれも全部大切な思い出。
小さい子どもの口から語られるそれらを聞いていると、何だか切ないような、悲しいような・・・。
胸を締め付けられる様な思いをしている大人をよそに、絵本の中の僕は言うのです。
「ぼくより おとうちゃんが かわいそうなんとちがうやろか。」
それを聞いてはっとします。子どもというのは、大人が思っている以上に目の前の事実を受け止める力があるのかもしれない。
実際の経験をもとに描かれたという作者の言葉は、とても力強く頼もしいメッセージを伝えてくれます。子どもにとって好きな人というのは、ちゃんと心の中で生きているという事を教えてくれるのです。何より僕の笑顔が物語ってくれています。
そして、更にこの絵本を子ども達がとても自然な形で読み、受け入れていく姿にもまた驚かされます。
ぐっときました
子どもと一緒に図書館に行った時に、ふっと手に取った絵本。
娘が大好きな長谷川義史さんの絵本です。
ペラペラとページをめくるうちに鼻の奥がツーンとしてきました。
3歳と0歳の娘にはまだ理解できないお話です。
去年亡くなったひいおじいちゃんは「天国に行ったから会えない。」とは理解しているのですが、それ以上のことはわかっていません。
でも、いつか命というものの存在に気付いた時に読んであげたいです。
(ファニーママさん 30代・ママ 女の子3歳、女の子0歳)
「おかあちゃん」が頑張る姿をユーモアたっぷりに描く
ぼくは小学3年生。ぼくとねえちゃんとおかあちゃんの3人暮らし。
おかあちゃんは何でもミシンで作ってしまう。
「まさひろくんみたいなジーパン こうてえな」と言えば、
剣道のはかまのきれですぐに作ってくれたし、
「たいそうふくの生地があついねん」と言えば、
ワイシャツみたいなつるつるの体操服が出来上がる。
学校で着てみると、みんなに笑われた。
ちょっと、へん。いや、だいぶへん。
これなら大丈夫と思って頼んだかばんには、なんと真ん中に大きな名前の刺繍が!
おとうちゃんが亡くなって、ひとりで頑張るおかあちゃん。
その姿はいつも元気で前向き。子どものことが何より一番なのです。
ちょっとくらい「へん」でも、全く気にしないのがおかあちゃんパワーなのです。
でも、さすがにとうちゃんはミシンで作られへんやろ。
そう思って安心していた父親参観日に現れたのは…!?
長谷川義史さんの自伝的絵本『てんごくのおとうちゃん』のつづきのお話。ぼくとねえちゃんのためにおかあちゃんが頑張る姿をユーモアたっぷりに描きます。
読んでいると、おかあちゃんに笑わせられたり、あたたかい気持ちになったり、元気をもらったり。絵本を通しても、みんなを明るい気持ちにしてしまう「長谷川家のおかあちゃんパワー」のすごさを体験してみてくださいね。
■作/長谷川義史さんからのメッセージ
「おかあちゃん」って、いつも元気で前向きで朗らかで子どものことを何よりもいつも一番に考えてくれる。
そんな「おかあちゃん」のお話です。
「おかあちゃん」が大変なのは子どももわかってます。うれしいねん、ありがたいねん、すきやねん。でもちょっとその「おかあちゃん」の愛情に困ったなあと思うことも子どもにはあるんやね。
絵本『てんごくのおとうちゃん』のつづきのおはなしです。
おとうちゃんがなくなって、おかあちゃんとぼくとねえちゃんの三人になってからの「おかあちゃん」が頑張るお話です。
■担当編集者からのメッセージ
本書は、2008年に出た長谷川義史さんの自伝的絵本、『てんごくのおとうちゃん』に呼応する、“おかあちゃん”の絵本です。『てんごくのおとうちゃん』では、幼いころに亡くしたお父さんとのたいせつな思い出が丹念に描かれましたが、本書はその後日談。3人家族で元気に暮らしている“ぼく”と、明るくて、やさしくて、強いおかあちゃんがくりひろげるお話。笑わせて、そして、じんとさせてくれて、また笑わせてくれる、とってもあたたかいお話です。まもなく、母の日。すべての「おかあちゃん」と「おかあちゃんの子どもたち」へおくります。(J)
お母ちゃんの力
「母は強し」この言葉そのままの、お話だったと思います。
そして、強いだけでなく、明るいんです!
同じ母親として見ると、ただただ尊厳するばかりです・・・
不可能も限りなく可能に近づける、このお母ちゃん。
こんな生き方も、かっこいいですね。
(なしなしなしさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子4歳)
おじいちゃんからおじいちゃんへ、どんどんさかのぼると、どうなる!?
「ねえ、おじいちゃん。おじいちゃんのおじいちゃんはどんなひと?」
5歳の男の子の素朴な質問から、時がどんどんさかのぼる。
おじいちゃんからおじいちゃんへ、そのまたおじいちゃんへ……。
そしてたどり着いたところは、原始時代!
「ぼくのおじいちゃんはおさるさんなの?」
大胆な構図とユーモラスな仕掛けで、読むものを引きつけ、笑いを誘う、長谷川義史の初めての絵本です!
【安藤パパ】
子どもの素朴なギモンから生れた何気ないテーマだが、ふと大人たちも、自分のルーツ、或いは「輪廻転生」を考えずにはいられなくなる哲学的な作品。
わが子を前に「ひぃひぃ」と読む様は傍目には恥かしく一瞬徒労感をも覚えるが、何遍も繰り返すうちに行間に歴史と宇宙を感じ、やっとたどり着いた最終ページの「 ある絵」には、子どもたちの力強い「未来」を信じ、感動すらしてしまう自分がいた。まったくもって「絵本ってスゲーな」と思える一作だ。
ひいひいひいとお猿さん
これ、読むのは大変だけどとっても面白いです。娘の一番のお気に入り。1歳5ヶ月の時に与えたのですが、一日何十回と読んでくれとせがまれました。親がひいひいひいと悲鳴をあげるくらい読みました。おもちゃなんか見向きもしない娘が、どうしてこの本にそんな執着するのか不思議なくらいです。前は全ページを読まされたのですが、最近は最初に2、3ページを読んだあとお猿さんが出てくるページに飛ばされます。そしてお猿さん、お猿さんと連呼してます。
(ももままさん 30代・埼玉県戸田市 女1歳)
おなかの中の赤ちゃんが、おへその穴から見てる?
子どもが生まれたときの感動がよみがえる。
家事や仕事で時間に追われる毎日を過ごしていると、子どもが生まれたときの感動は次第に薄れていってしまうもの。ときにはこの絵本で優しい気持ちに戻りましょう。
ママのおなかから出てきた日がその子の誕生日ですが、おなかのなかでは赤ちゃんが、生まれていく日を待っています。おなかのそとでは家族みんなが、生まれてくる日を心待ちにしながら、準備をしています。おなかの中の赤ちゃんが、そんな様子をおへそのあなから見ているとしたら?おへそのあなから見える、聞こえる、におう・・・。そして生まれてくる前の日に、そっとひとこと、聞こえないように言うのです。そのひとことが・・・泣けます。出産祝いにも喜ばれる絵本です。
明日あえるね
誕生を待ち望む家族の姿
おもいおもいの贈り物で生まれくる生命に語りかけている
そして誕生を待ち望む赤ちゃんの姿
おへそのあなから出会いのときをじっと見つめている
生まれてくる子どもがこんなふうに「これからいくよ」って見ていてくれたら家族って幸せですよね
明日会う人に「早くあいたいな」とか「どんな人なのかな」ってワクワクできたら人間ってそれだけで幸せですよね
誕生を通して 人と人との縁に思いをはせる作品です
(もりの くまさん 40代・神奈川県座間市 女8歳、男4歳)
大阪、好きやねん!
大阪出身の長谷川義史さん。
大阪への愛がたっぷり詰まった絵本もまた魅力的です。
ユーモアたっぷりの大阪絵本、ぜひお楽しみください。
大阪の「うまいもん」大集合!
「大阪にはうまいもんがいっぱいあるんやで~ たこやき ぎょうざ お好み焼き ぶたまんっ!」
『ゆかいな牧場』のメロディーに乗せて歌い、手遊びもできるこの歌、大阪では話題のご当地ソングです。
人気絵本作家、長谷川義史さんが、大阪への愛をたっぷりこめて描いた、とにかく「おもろい」絵本です。
<編集者の声>
「今回の絵本を描いてみて、こういうのはやっぱり自分の原点やと思った。」と、
この絵本について楽しく語ってくださった長谷川さん。
担当編集者も、初めて原画を見せていただいたとき、おなかを抱えて笑ってしまいました。
長谷川さんの遊び心がいっぱいつまった絵本です。「それぞれの楽しみ方で楽しんでや」。
長谷川さんからのアドバイス、作品をご覧になるとわかります!
お腹が減る絵本★
とっても賑やかな絵とダイナミックな文字、このタイトルの手遊びも好きな子どもたちですが、絵本も喜んで見てくれました。美味しそうな大阪の食べ物。たこ焼き、ぎょうざ、お好み焼き…ぶたまんも!もう?絵本を読んでるだけでお腹も減ってしまう絵本です★
(☆うさこ☆さん 30代・せんせい 男の子0歳)
他にもこんな「おいしい絵本」!
大阪と言えば、たこやき!オリジナル「たこやきソング」楽譜つき♪
声に出して読みたい、たこやき絵本!
「いかせておくんなせー!」とあるたこやき屋に響く、たこやきのたこさぶろうの声。たこさぶろうには、旅に出なくてはならない、のっぴきならない事情があるのです。読んで楽しいリズミカルな浪花節たべもの絵本。
関西人の長谷川義史さんが、満を持して(?)おくる、たこやき絵本。
旅に出ようとする、たこやきのたこさぶろう。止めるたこやき家族。そして、こんなものやあんなものまで止めに入るけれど、たこさぶろうには、どうしても旅に出なければならない事情があったのです。そのとき、たこやきやのおやっさんが衝撃の告白を……!!
読み聞かせにも最適な、リズミカルな文章と、みんなが幸せになれる、ばかばかしいおもしろさがいっぱいの、楽しいたべもの絵本です。
巻末には、長谷川先生作詞、中川ひろたか先生作曲の「たこやきソング」楽譜つき!
たこさぶろうの運命はいかに!
ここはたこやき屋です。転がり出たのは、たこやきのたこさぶろう。彼には、どうしても行かねばならない事情がありました。おじさんがタコを入れ忘れたことで、たこさぶろうの運命は・・。救世主の登場により、オチがなるほどなと思える面白いお話です。
「たこやきソング」の楽譜も掲載されています。
(ぼんぬさん 40代・ママ 女の子3歳)
みどころ満載
長谷川義史さんの絵本はいつも絵の中に、言葉の中に楽しさがあふれています。
絵の中の細かい部分にも楽しさがいっぱいかくれていて、みどころ満載です。
串カツやのよしこさん、たんたんと串カツをあげていくさま、立派。
いろーんな変なお客さんがやってきますが、よしこさんはぶれません。串カツをたんたんとあげていきます。
変なお客さんとよしこさん。楽しい言葉、おもしろい絵、大人も子どもも楽しめる本です。
(おうさまさん 40代 ママ 東京都 男の子4歳)
世界のこと、考えてみよう
長谷川義史さんは、世界のこと、平和のこと、命のこと、未来のことを考える絵本も描かれています。
今だからこそ読みたい「世界を考える絵本」をご紹介します。
子どもたちへ、平和への願いを込めて
ぼくがラーメンたべてるとき、地球の裏側ではなにがおこってる?ぼくがおやつを食べてるとき、世界の子はなにしてる?遊んでる、働いてる、倒れてる・・・長谷川義史が世界の子たちへ平和への願いをこめました。
平和を考えるきっかけに!
長谷川さんの作品は大好きなのですが、
特にこの絵本を読んだとき、
重い・難しいテーマをなんでこんなにユーモラスも交えながらかけてしまうんだろう!!!
とすごい感動しちゃいました。
そのくらいこの絵本すごいです。
表紙を見てわかるように、ぼくがラーメンを食べてるときから話が始まります。
ぼくがラーメンたべてるとき、となりでミケがあくびした。となりでミケがあくびした時・・・
とどんどんどんどんつながっていきます。
そう同じ空の下で、すべてが起こっているのです。
自分が幸せであるということ、
そしてその同じ空の下で、色々起こっている残酷・残虐なこと。
この絵本を読んでいる瞬間、書いている瞬間でも、同じようなことがいえるんですよ。
心のどこかにそういったことを考えていくことが大事なんだなあと感じちゃいました。
ぜひに皆さんにもてにとってもらいたい1冊です。
(さやぽん☆さん 20代・京都府京都市 男5歳)
「平和」について考える絵本
へいわってなにかな。ぼくは、かんがえたよ。ねこがわらう。おなかがいっぱい。やぎがのんびりあるいてる。ちょうめいそうがたくさんはえ、よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。へいわっていいね。へいわってうれしいね。みんなのこころから、へいわがうまれるんだね。ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。これからも、ずっとへいわがつづくように、ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。
小学1年生の男の子の詩
今、いろいろときな臭い感じの世の中です。
日本が戦後一生懸命歩んできた平和への道。
それがおびやかされてはいけないと
強く思っていたときに出会った絵本です。
小学校一年生の沖縄の端っこの島の
男の子が書いたという詩。
子どもらしいのだけど、
平和っていうものについて的確に言い表し、
そして、その尊さをしみじみ感じることができます。
長谷川さんの絵もとってもすばらしい。
これは、『へいわってどんなこと?』といっしょに
平和学習に欠かせない絵本となりますね。
小学生の読み聞かせにぴったりです!
(はっしゅぱぴーさん 30代・ママ )
戦争を知らないからこそ読みたい
息子が1年生になり、そろそろ戦争のことも勉強しても
よい年頃かと思い終戦記念日に合わせて借りてきました。
いつもの面白おかしい中川ひろたかさんの絵本とはかけ離れた
とてもまじめで重い1冊です。
おにぎりをお兄さんに届けたとき
本当はダメなことで上官に見つかると怒られるから
マスクをつけて食べたとか・・・
町が焼け焦げでお兄さんを探すどころか歩くこともできなかったとか。
私自身もそうですが息子も戦争を知りませんし
これから先も戦争をすることなどないように
絵本で少しずつでも戦争の悲惨さを感じてもらいたいです。
息子も真摯に聞いていました。
数少ない戦争をテーマにした絵本です。
是非手にとって頂きたいです。
(ホワイトチョコさん 30代・ママ 男の子6歳、女の子1歳)
原発事故について、親子で考えてみませんか
「おいしくなあれ」
おじさんやおばさんが、いっぱい声をかけてくれて、
すくすく育ったぼくはほうれんそう。
「いただきます!」「おいしい!」っていう声を楽しみに待っていたんだ。
でも、ぼくは食べてもらえません。
わたしはうしです。
栄養たっぷりのわたしのおちちが自慢です。
でも、わたしのおちちは飲んでもらえません。
それは、ある日突然やってきた。
色もない、香りもない、形もない、音もない。
見ただけではわからない、ナニカ。
突然断ち切られた、ほうれんそうたちの想いとは。
怒りとは。悲しみとは・・・。
「日本のこどもを守りたい。地球上のこどもたちを守りたい。
未来のこどもたちに、心配の種を残しておきたくない。」
医者であり、作家である鎌田實さんと、絵本作家である長谷川義史さん。
ふたりがしっかりとタッグを組んで、
2011年3月11日に起きた事故のこと、
いっしょうけんめい生きていたほうれんそうのこと、
これからの地球のこと、
こどもたちに正面きって伝えたい、
そういう熱い気持ちで取り組まれたのがこの絵本です。
今、何が起きているのか。
どんな事を考えなくてはいけないのか。
ふたりの「強い想い」を感じながら、親子で話ができることを願います。
放射能のこと
我が家の5歳の息子は大きな地震がおきて津波がおきてたくさんの人が死んでしまったといことは知っています。しかし原子力発電所で事故がおきたこと、放射能のことはわかっていません。でもこのほんをきっかけとして少しだけわかったかもしれません。ほうれんそうをはじめ、牛のおちちもお米も魚も食べれなくなったのは放射能のせいだと。まだまだエネルギーのことも分からないし 放射能のこともよく分からなくても 大変なことがおこったんだとわかるだけでこの本をよんだ価値があると思いました。
(マオルーンさん 30代・ママ )
豪華絵本作家とのコラボ絵本も最高!
いろんな作家の方々とタッグを組んだ絵本もたくさんあります。
それぞれの作家の持ち味が活かされたコラボワールド、いろんな「味」をお楽しみください!
名コンビ、中川ひろたかさんとのたのしい絵本!
入園式の前に
入園式から、年長さんの園内案内とワクワクする入園バージョン。
長谷川義史さんのなんとも味のある絵が場面を盛り上げてくれます。
入園する子はもちろん、「先輩」になる年長さんも共感できる展開です。
泥ダンゴを本当に食べてしまった子、年長さんの先輩ぶりが見事です。
(レイラさん 30代・兵庫県川西市 男11歳、男9歳)
女優、室井滋さんのルーツを描く名作
みんなが持っている名前。
名前って、生まれた時に自分で自由につける訳にはいかないんですよね、当たり前ですが。
だからこそ「あんな名前がよかったのに」「この名前は恥ずかしい」「すごくお気に入り!」・・・なんて、それぞれが、色々な事を思ったり考えたりしたエピソードを持っているのではないでしょうか。
でも、違う言い方をすれば、名前というのは誰かが一生懸命考えて付けてくれた“贈り物”のようでもあります。
この絵本の主人公、しげちゃんは、男の子の名前みたいな自分の名前を嫌ってみたり、違う名前を考えてみたり、でもお母さんに言ってみてから泣いてしまったり。そして、お母さんに“滋”という名前に込められた願い、思いを教えてもらい、自分の名前が大好きになるのです。ご存知のとおり、現在では女優“室井滋”として大活躍されています。きっと、このやりとりは、室井さんにとっても宝物のようなエピソードなのではないでしょうか。
長谷川義史さんが描く絵本の中のしげちゃん。勝気で、独創的で、ちょっぴり繊細で・・・でも前向き。
今の室井滋さんの魅力のルーツがそのまま閉じ込められているようで、とても愛着がわいてしまう一冊です。
そしてやっぱり室井さんは“滋”という名前だからこそ、輝いているのでは?なんて思わせてしまうから、
名前って不思議です。
ビューティフルネーム
誰でも子どもの頃,自分の名前がもっと別の名前だったらよかったのに…と,思ったことがあるのではないでしょうか。私も,友達に名前を変に言われ,泣いて母に訴えたことがあります。
「しげる」という名前の女の子。男の子と間違えられたり,いじめられたり,からかわれたり…。でも,名前に込められた思いを知り,その名前で呼ばれ続けることで愛着を持つようになるのですね。名前を大切にすることはその人を大切にすることです。
2年生で自分の名前の謂れを学習したころに読んであげたい本です。
(kimiegangiさん 50代・その他の方 )
せりふが関西弁!ユーモアたっぷりの大人気児童書シリーズ
とびばこのテストの日がやってきた。とべるか自信のないけんいちは、
お昼休みに練習しようと体育館へ。
「よし、いくぞ!」タタタタタッ、タンッ!
勢いよくとびばこに向かっていったけど尻もちをついてしまった。
けんいちをからかおうと練習についてきたいじめっこがここぞとばかりに
笑っていると…
「なに、わろてんねん」
体育館におばちゃん声がひびき、見ればとびばこにでっかい目と口ができていた。
おばちゃん顔のとびばこは、一度学校から飛び出してみたいと言い出して、
けんいちは、とびばこの脱出を手伝ってあげることに。
さて町へ飛び出したとびばこのおばちゃんが一度やってみたかったこととは?
とびばこがしゃべったり、学校から出たいと言い出したり、の突然の事態にもひるまず、
頭をひねらせ、なんとか望みをかなえてあげようとする優しいけんいち。
そんなけんいちに、とびばこのおばちゃんが、とびばこがとべるようになる
とっておきのじゅもんを教えてくれたようですよ。
こちらは、小学低・中学年の子どもたちに人気の「わがままおやすみ」シリーズ第6弾!
村上しいこさんのユーモラスなストーリーと関西弁のせりふに、長谷川義史さんの豪快で楽しいイラスト。
予想を超えた驚きの展開に、笑ってしまったり、びっくりしたり。
“おやすみがほしい”と言い出すのは、いつも子どもたちの身近なものばかりなのも楽しさの秘密でしょうか。
お話を読んだ後は、普段当たり前のように使っているものへの見かたがちょっぴり変わるかも?!
そんなさまざまなモノたちの言い分を、主人公のけんいちくんと一緒に優しく聞いてみて下さいね。
とび箱、げんいち、空をとべるか?・・・
ぼくが、この本を読みはじめた理由は前、この本と同じシリーズを読んでおもしろかったので、この本はおもしろいのかなとおもって読んでみました。この本の一番おもしろい所は、とび箱と、けんいちが学校を出て美容室に行く場面です、とび箱にはかみの毛がないので美容室につれていって店員さん、ママさんにかつらをかりていろんなかつらをかぶったり、ドレスをきたりします。やがてじゅぎょうがはじまる5分まえになり急いで学校にもどろうとすると、とびばこが空をとんでかえろうというのでしんぱいですが空をとぶことにしました。このあと空をとべるかはよんでからのおたのしみです、ぜひよんでみてください。
(ふうふうさん 10代以下・その他の方 )
「わがままおやすみ」シリーズ、こちらもどうぞ!
誰を一番好きかって、気になるよねー。
言葉が通じるようになると、子どもがちが一番気になることは、『パパとママがどれだけ自分のことを好きか』ってこと。
「みんなには内緒だけど、あなたが一番よ」なんて、いわれたら、子どもは大喜びしますよねぇ?
この絵本の主人公たあくんも、そんな一人です。
ママの側へ行っては、「とうさんと たあくん どっちが いちばん すき?」と聞き、パパの側へ行っては、「たあくんと かあさんと いちばん どっちが すき?」と聞きます。
じゃぁ、たあくんは誰が一番好きかというと、(おばちゃんが最後にそっと聞くんです)お隣のえみちゃんだとか!
う~ん。子どもって、ずるい!!
ストーリーも、とてもよかったけれど、長谷川義史さんの、特別かっこいいわけでもないお父さんと、ごくごくどこにでもいそうなお母さんなど、アットホームな日常の絵が、すごくよかったです。
私は特にお父さんとたあくんが一緒に脱衣所にいるシーンが好き!
絵本でお父さんのわき毛を出しているのはこの絵本くらいじゃないかしら~?(^^)
(てんぐざるさん 30代・埼玉県久喜市 女9歳、女4歳)
長谷川義史ワールドをたっぷりとお楽しみください
大人も子どもも心の底から思いっきり楽しめる長谷川義史さんの絵本。
面白くて思わず笑っちゃう、そして心がじんわりと温まり、大切なことを考えさせてくれる。
そんな長谷川義史ワールドを、ぜひじっくりとお楽しみください。
編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)
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