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絵本ナビニュース2023

日本のファーブル・熊田千佳慕の『ファーブル昆虫記』が、読み物としてリニューアル刊行決定!

『ファーブル昆虫記』読み物としてリニューアル刊行決定!複製画展も

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=226044

世界文化社から、日本のファーブルと呼ばれた生物画の巨星・熊田千佳慕さんが描いた『ファーブル昆虫記』が、2023年7月22日に新装再刊することが決定いたしました。ファーブル生誕200年の記念に、表紙は熊田千佳慕の愛弟子・舘野鴻さんが描き下ろしました。複製画展の開催情報もお伝えいたします。

ファーブル昆虫記

ファーブル昆虫記

わからないことを<自分の目で知りたい!>
―ファーブルの情熱と探求心を現代の子どもたちに。

古川晴男氏の名訳と生物画家・熊田千佳慕氏の
美しいカラーの挿絵で楽しめる「ファーブル昆虫記」。
(初版1969年、新装版2001年刊行された本書を装画を新たに読み物として復刻)
ヒジリオオフンコロガシやキバナアナバチ、キンイロオサムシなど、
代表的な13種の昆虫のお話を収録しています。
巻末には解説(写真付き)と、舘野鴻氏の寄稿「虫を見るまなざし」を掲載。

ファーブル生誕200年!日本のファーブル・熊田千佳慕の『ファーブル昆虫記』を現代の子どもたちへ

2023年は、ファーブル生誕200年。日本のファーブルと呼ばれた生物画の巨星・熊田千佳慕さんが描いた『ファーブル昆虫記』が読み物としてリニューアル刊行されます。1969年に初版発行の原書が、50年の時を経てこの夏装い新たに生まれ変わります。

色あせることのない生命の輝きを放つ熊田さんのカラー挿画をふんだんに収録した本書は、『ファーブル昆虫記』の上質な入門書。古川晴男さんが綴る親しみやすい文章は、はじめて『ファーブル昆虫記』にふれる小学校低・中学年の子どもたちにもぴったりです。

ファーブル生誕200年の節目に、ぜひ本書で名作の世界をお楽しみください。

表紙は熊田千佳慕の愛弟子であり、日本を代表する生物画家・舘野鴻が描き下ろしました

「虫を見るまなざし」本書刊行に寄せて、舘野さんからのメッセージ

ファーブルが虫に向けるまなざしは、我が師、熊田千佳慕にも重なる。

 

誰かが集めた情報があふれかえる今こそ、

子どもたちにはこのふたりの偉人のまなざしに触れてほしい。

世界はまだ君たちの知らないことや分からないことに満ちている。

 

自分で見たものは自分の発見だ。

そんなこと知ってるよ、と言われようが、君の発見なのだ。

身体性のない知識を私は信じない。

 

見ることは知ることだと「ファーブルさん」は言っている。

 

その通りだと思う。さあ、野に出よう。

 

舘野 鴻「虫を見るまなざし」(本書巻末寄稿文より ※一部抜粋)

新装再刊記念・複製画展 開催情報

『ビジュアル特別版 ファーブル昆虫記』出版記念複製画展

本書の刊行を記念し、「未来屋書店 北戸田店」にて、書籍挿画の複製画展示が行われます。

細部まで描きこまれた熊田さんの挿画と、舘野さんの装画を間近でお楽しみください。

【開催期間】7/22(土)~8/27(日)10:00~21:00

【開催場所】未来屋書店 北戸田店
      埼玉県戸田市美女木東1-3-1 イオンモール北戸田3階

【問合せ先】TEL:048-449-4080

書籍紹介

ビジュアル特別版『ファーブル昆虫記』
発売日:2023年7月22日(土)

原作:ジャン=アンリ・ファーブル

文:古川晴男

絵:熊田千佳慕

装画:舘野鴻
定価:1,430円(税込)
発行:株式会社世界文化ブックス
発行・発売:株式会社世界文化社

著者プロフィール

原作:ジャン=アンリ・ファーブル [1823-1915]

フランスの昆虫学者。南フランスの貧しい農家に生まれる。幼少期から、動物や植物、昆虫に夢中になり、とにかく自分で調べないと気がすまない性格だった。アヴィニヨンの師範学校に入り、卒業すると、教師をしながら昆虫の生態研究を続けた。その成果をまとめた『昆虫記』全10 巻は、世界中で愛され、世代をこえて読み継がれている。また、作曲活動をし、プロヴァンス語文芸復興の詩人としても知られる。

   

文:古川晴男 [1907-1988]

東京都生まれ。東京帝国大学理学部卒業。理学博士。日大医学部教授・国立教育研究所主任研究員を経て、東京学芸大学教授、同大学名誉教授となる。著書に『蟻の結婚』(法政大学出版局)、訳書に『少年少女ファーブル昆虫記』(全6 巻/偕成社)など多数ある。

 

絵:熊田千佳慕 [1911-2009]

神奈川県生まれ。画家。昆虫や植物を生命感豊かに描く絵本画家として活躍。徹底した自然観察に基づいたリアルな作品の数々から日本のプチ・ファーブルと呼ばれ、世界的に高い評価を得る。著書に『新装版 熊田千佳慕の言葉 私は虫である』(求龍堂)、絵本に『ファーブル昆虫記の虫たち』(全5巻/小学館)などがある。

 

装画(描き下ろし):舘野 鴻 [1968-]

神奈川県生まれ。絵本作家・生物画家。幼少期より、熊田千佳慕氏に師事。美しい細密画で多くの人々を魅了している。2017 年『つちはんみょう』(偕成社)で小学館児童出版文化賞、2023 年に『ねことことり』(世界文化社)で日本絵本賞を受賞。絵本に『しでむし』『ぎふちょう』『がろあむし』(偕成社)、『あまがえるのかくれんぼ』『あまがえるのぼうけん』『あまがえるのたんじょう』(世界文化社)など、読み物に『ソロ沼のものがたり』(岩波書店)がある。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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