22歳大学生のワザあり作品がW受賞!「書店員が選ぶ絵本新人賞 2025」大賞および特別賞受賞作が決定
22 歳大学生のワザあり作品がW受賞!
読売新聞東京本社と中央公論新社が主催する「書店員が選ぶ絵本新人賞 2025」の大賞および特別賞、新設された絵本専門士賞の受賞作が決定しました(※敬称略)。なお、今回から日本テレビ放送網株式会社が特別協力として参画します。
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応募総数391作品から書店員と絵本専門士が選んだ受賞作が決定!
◆大賞◆絵本専門士賞(新設)(ダブル受賞)
『みえないおしごと』 とくなが けい(22 歳、東京都在住)
◆特別賞(2作品)
『ぐんぐんどやどや』まつい つばさ(32 歳、東京都在住)
『マヌルネコとおおきなとり』つきだて かずえ(49 歳、宮城県在住)
「書店員が選ぶ絵本新人賞」は、子どもたちに「読む」ことの楽しさを伝え、将来にわたって読書を好きになってもらいたい、そんな願いをこめて2022年11月に創設しました。3回目となった今回は国内外から391作品の応募があり、投票には全国の書店員343名のご協力をいただきました。今年から創設された「絵本専門士賞」は、絵本に関する高度な知識や技術、感性を備えた「絵本専門士」の投票により決まるものです。今回は189名の絵本専門士のご協力をいただき、書店員、絵本専門士双方の支持を集めた『みえないおしごと』が「ダブル受賞」となりました。
『みえないおしごと』は2025年11月に刊行予定。各賞の贈呈式は11月12日に如水会館(東京都千代田区)で行います。
大賞・絵本専門士 受賞作品のご紹介
作品名:『みえないおしごと 』
あらすじ:身近で見慣れたあれもこれも、覗いてびっくり、まさかの中身!回転ずしは人力で、公園の噴水は、実は……。 自由でユニークなアイデア、水彩や色鉛筆を組み合わせたノスタルジックなタッチと巧みな構図で、読む者にページをめくる楽しみと新たな視点を与えてくれる作品。
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作者名:とくなが けい
東京都在住。22 歳。多摩美術大学在学。大学にてデザイン・イラス トレーション・アニメーションを学んでいる。

受賞のことば:このような賞に選んでいただけたこと、とても嬉しく思います。この作品は大学にて制作したもので、友達や先生、家族など周りの人がいなければ作る ことのできなかったものだと思います。そんな環境に感謝しながら、今後も作品制作に励んでいきたいです。
投票書店員のコメント
佐賀之書店 本間悠さん:独創性、センス、最高です! わたしたちの日々を楽しくしてくれる、新しい発想絵本。
SuperKaBoS 武生店 吉田康子さん:発想が豊かで最高!大人も子どもも楽しめる一冊!!
喜久屋書店松戸店 松本大さん:ページをめくって0秒で笑ってしまった。想像力は、疲れた大人も笑顔にする。子どもたちと、どこで笑ったか語りたい。
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絵本専門士のコメント
村田純子さん:小学校などで、読後に、「自分たちならどんな『みえないおしごと』を考えますか?」 と尋ねてみたくなりました。
坂田佳美さん:自分でも見えないお仕事を探したくなる絵本。保育園の5歳児さんに読んでみたい!
高塚信子さん:信号機やひげそり、乾電池の中で仕事人がせっせと働いているというストーリーがユニーク。描かれている絵も面白くて、今から第2弾を期待してしまう作品。
特別賞 受賞作品のご紹介
作品名:『ぐんぐんどやどや』
あらすじ:雑草がぐんぐん伸びてやってくる様子や、どやどやと集まって騒ぎながら入ってくるイメージをキャラクター化したユーモア絵本。 「ひたひた」「どかどか」など雑草ごとの性質に合った擬音語とともに現れ、五感で自然を感じることの喜びを知るきっかけにも繋がる作品。
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作者名:まつい つばさ
東京都在住。32歳。武蔵野美術大学卒業後、報道の現場で撮影技術の経験を積み、現在は企業のインハウス映像制作者として記録映像や販促、マニュアル動画などを担当。会社員として勤務する一方で、自己実現として絵の制作を行う。
投票書店員のコメント
紀伊國屋書店ゆめタウン博多店 高橋まゆみさん:‶ざっそう″キャラ魅力的過ぎ!! グッズ化して欲しいです!!
丸善京都本店 辻下佳美さん:オノマトペもふんだんに使われていてリズムよく読むことができ、絵も迫力がありました。
作品名:『マヌルネコとおおきなとり 』
あらすじ:主人公のマヌルネコの冒険を描いた物語絵本。未知の世界に繰り出すマヌルネコは、ふっくらした体型で、傲慢な表情でありながら可愛さもある。壮大で迫力のある絵が印象的で、大人も引き込まれる情熱的な作品。

作者名:つきだて かずえ
宮城県在住。49歳。仙台理容美容専門学校卒業後、美容師や北海道の旅館での仲居などさまざまな仕事を経験。結婚・出産を経て、現在、児童館職員として勤務。矢祭もったいない図書館手づくり絵本 コンクール第1回と第14回で佳作、第15回で最優秀賞をそれぞれ受賞。
投票書店員のコメント
本の森セルバ岡山店 横田かおりさん:マヌルネコは諦めなかった。答えの全容はわからずとも、たしかな手ごたえが手の平に残る。こんな哲学絵本と私はずっと出会いたかった。
WonderGOO 常陸大宮店 冨山里美さん:最初の印象、こ、これは!大人が読むと壮大なビジネス書にも。子どもが読めば冒険絵本としてまだ見ぬ世界を想像するだろうか。素晴らしく、深い絵本。
日本テレビ放送網が特別協力、アドバイザーに元アナウンサーの杉上佐智枝さん
本賞の理念に共感をいただき、今年から、日本テレビ放送網が特別協力というかたちで参画することとなりました。そのご縁もあり、元アナウンサーで絵本専門士としてもご活躍の杉上佐智枝さんがアドバイザーに就任。「絵本ナビ」磯崎園子編集長、JPIC読書アドバイザーの児玉ひろ美さんとともに、運営や選考に際し、専門的知見をご提供いただき、魅力的な絵本作品の発掘を目指します。
杉上佐智枝さんのプロフィール
日本テレビ総務局サステナビリティ事務局/絵本専門士・絵本専門士委員会委員・紙芝居文化の会会員・日本点字図書館評議員2001年日本テレビにアナウンサーとして入社。「キユーピー3分クッキング」「ヒルナンデス!」「情報ライブミヤネ屋」のほかスポーツ、式典実況、ナレーションなどを担当。2018年に2度目の育児休暇から復帰する際に「絵本専門士」の資格を取得。番組で絵本の紹介を担当しているほか、アナウンサーによる読み聞かせイベントを企画したり、社内読み聞かせグループ「こえとこころと」を立ち上げたりするなど、活動の幅を広げている。著書に『絵本専門士アナウンサーが教える 心をはぐくむ読み聞かせ』(小学館クリエイティブ)がある。
次回(第4回)開催決定!
「書店員が選ぶ絵本新人賞 2026」概要
読んでワクワク 観てドキドキ 心がうごく絵本 まってます。
募集期間:2026年1月1日(木)~3月1日(日)※当日消印有効
選考期間:2026年3月~6月
受賞作発表:2026年7月(予定)
募集作品:未発表の絵本作品。テーマは自由 ※一般の書店に流通する絵本の商業出版をした経験のない人の作品に限ります。他の賞に応募した作品や自費出版した作品、インターネット上や同人雑誌に発表した作品は対象外です。応募要項など詳細は公式HP(https://ehon.yomiuri.co.jp/)をご覧ください。
主催:読売新聞東京本社、中央公論新社
特別協力:日本テレビ放送網
賞の種類:「大賞」正賞:賞状/副賞:賞金50万円/絵本(電子書籍含む)の刊行 「絵本専門士賞」「特別賞」 正賞:賞状/副賞:賞金10万円
お問い合わせ先 ・受賞者への取材や、応募についてのお問い合わせ
「書店員が選ぶ絵本新人賞」事務局 (中央公論新社 ブランド・プロモーション部内) TEL 03-5299-1790 E-mail ehon@yomiuri.com
読売新聞グループ本社 広報部 TEL 03-3242-1111(代表) E-mail tkouhou@yomiuri.com
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