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【結果発表】1,000以上の応募から選ばれた「第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞」大賞はじめ各賞決定!

応募総数1,076点、開催第1回目から大反響の絵本コンテスト「読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」。公開審査の投票総数1万票以上! その結果と特別審査員による最終審査で、大賞をはじめ各賞が決定しました。

「第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞」各賞受賞作決定!

「読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」へのご応募・ご参加、誠にありがとうございました。作品の熱量、投票の盛り上がり、審査員の真剣な議論——すべてが当初の予想を超えるものでした。幅広い年代(13歳から81歳まで)の作者から、海外からも作品応募がありました。作品を朗読動画で観て投票・審査する、というのも業界初の試みでした。

「あたらしい」とは何か。作者も読者も審査員も考え、悩んだこの経験こそが本賞の意義といえるでしょう。受賞作品はもちろん、応募作品それぞれに、「あたらしい」への挑戦と創意があり、絵本の持つ可能性の広がりをあらためて感じました。

<あたらしい絵本大賞事務局>

◆大賞作品

『まねてみよう』青物横丁さん

 

◆部門賞

絵本部門『ぼくのみるせかい』明崎だいふくさん
動画部門『BOUNCE?』わたあめじろうさん
テキスト部門『れんけつ れんけつ!』むしゅさん

 

◆審査員賞

横山だいすけ賞『あじみコップ』古池 梨恵さん
つむぱぱ賞『ぷっ ぷっ ぷぅ』ふわぽよ宇宙人さん
辻晶賞『たからさがし』だいくりゅうとさん
磯崎園子賞『タベテッテイではたらきたーい!』はまだ みわさん

 

◆読者賞
『ZOMBEAT:老犬あるあるストーリー』モンキー・ハンズさん

大賞作品は講談社より出版決定!「読む」だけにとどまらない、頭も体も使う絵本

◆大賞作品

『まねてみよう』青物横丁さん

 

なんといってもこの作品のよさは、読者が絵本の表情を「まねてみて」はじめて完成する双方向絵本ということ。まねする対象は、顔の表情だけでなく、花瓶やピーマンまで登場! その自由さに高い評価が集まりました。さらにページに添えられた一言コメントは、もう一歩踏み込んだ絵本の楽しみ方を促してくれます。

「読みながら体を動かして楽しめる、そんな絵本にできたら」という著者の青物横丁さんの思いから誕生した作品です。

https://www.ehonnavi.net/pb-innovation-award/vote/

受賞者コメント
読みながら体を動かして楽しめる、そんな絵本にできたらと思ってつくりました。
この絵本には、変な顔ばかり出てきます。
なぜなら、変な顔をするとなんだか愉快な気持ちになるからです。
ひとりでも、みんなとでも、絵本の顔をまねてみてください。
そっくりまねできても、全然違う顔になっても、きっと愉快です。
写真に撮って、スマホのアルバムに変な顔ばかり並べるのもおすすめです。
自由にお楽しみいただけたら嬉しいです。
投票にご参加の皆様、審査員及び事務局の皆様、そして素晴らしいナレーションに、心より感謝申し上げます。

特別審査員コメント

 

横山 だいすけ さん
顔の表情をまねするだけでなく、像や野菜まで……顔っぽいものを真似するとどんな表情になるのか、親子がそれを楽しく話しながら読み進めていく姿が想像できました。僕は絵本って読んで終わりではなくそこから広がる親子のコミュニケーションがすごく大切なんじゃないのかなと思います。審査員で"あたらしい"ってなんだろう? と何度も議論を重ね、その中で選ばれた『まねてみよう』は、大賞に相応しい"あたらしい"を注ぎ込んでくれた作品だと思います。

つむぱぱ さん
なんかありそう、だけど、ない。
それは、アイデアを超えて、発明だと思う。
今回の大賞にふさわしい作品。

辻 晶 さん
思わずまねしたくなるリアクションやインタラクションを誘う絵本です。やってみている人たちや実物写真の追加が新鮮で、子どもが絵本の内容と現実の世界を結びつけやすくなるよう工夫されています。

磯崎 園子 編集長
「まねてみる」中で生まれてくるのは、どんな表情? どんな感情? みんなと同じ? 違う? 簡単? それとも難しい? この絵本を読みながら体験する、それぞれの時間をのぞいてみたい! この作品が、参加型絵本の可能性をさらに広げてくれる予感があります。

「あたらしい」ってなんだろう? 特別審査員によるポジティブでわくわくする最終審査会は3時間超え!

「第1回 あたらしい絵本大賞」の最終審査会は、横山だいすけさん、つむぱぱさん、辻晶さん、磯崎園子編集長の4名を特別審査員に迎えて行われました。

開口一番「おもしろかった! でもむずかしかった。悩みました。でもやっぱりおもしろかった」という横山だいすけさんの言葉から始まり、「『あたらしい絵本大賞』である以上、『あたらしいかどうか』を評価の基軸にしたい。でも、あたらしいって何だろうか?」というつむぱぱさんからの投げかけに、みんなで「あたらしい」可能性について語りあったり、「赤ちゃんや子どもの言葉との向き合いを研究する立場から、言葉の大切さを中心に、親子のコミュニケーションを促進できるかどうか?を中心に選んだ」という辻さんの視点から、絵本が読み手をどんなふうに幸せにしていけるのか、という議論に発展したり……。各審査員の問いかけを交えながら審査会は終始、笑いと温かさに満ち、とても実りのある3時間となりました。

 

「動画部門の作品を見た時にも驚いたが、静止の絵本やテキストが読み聞かせ動画になったときの楽しみも感じ、さらに絵本の広がりを感じた」という磯崎絵本ナビ編集長の言葉もあり、絵本が動画を通じて、さらに発展していける確信を持てたのも、大きな実りの1つです。

部門賞、審査員賞も意欲作ばかり! あまりの白熱に、読者賞も新設で全9作品が受賞

部門賞・審査員賞では、19歳(応募時)のフレッシュな才能から、高い熱量でたくさんの作品を投稿してくれた素晴らしい才能まで、絵本を愛する7作品の受賞が決まりました。また3時間に及ぶ議論の中で、惜しくも受賞を逃しましたが、読者から熱い応援コメントが寄せられた『ZOMBEAT:老犬あるあるストーリー』には読者賞が新設されました!

 

◆部門賞 
絵本部門『ぼくのみるせかい』明崎だいふくさん
動画部門『BOUNCE?』わたあめじろうさん
テキスト部門『れんけつ れんけつ!』むしゅさん

https://www.ehonnavi.net/pb-innovation-award/vote/

◆審査員賞
横山だいすけ賞『あじみコップ』古池 梨恵さん
つむぱぱ賞『ぷっ ぷっ ぷぅ』ふわぽよ宇宙人さん
辻晶賞『たからさがし』だいくりゅうとさん
磯崎園子賞『タベテッテイではたらきたーい!』はまだ みわさん

◆読者賞
『ZOMBEAT:老犬あるあるストーリー』モンキー・ハンズさん

受賞作品は、引き続き公式ページで動画公開中です!あなたの目で「あたらしい」をぜひ体験してください。

【賞概要】

『読者と選ぶ あたらしい絵本大賞』
募集期間:2024年11月1日14:00~2025年1月31日23:59
公開審査:2025年5月22日~2025年6月22日
最終審査:2025年6月下旬
発表:2025年7月22日
主催:絵本ナビ・講談社
協賛:CLIP STUDIO PAINT
HP:読者と選ぶあたらしい絵本大賞 | 絵本ナビ×講談社共催絵本コンテスト
X:公式アカウント

 

【賞に関するお問い合わせ】
あたらしい絵本大賞事務局 ceo_group@ehonnavi.net

https://www.ehonnavi.net/pb-innovation-award/vote/
掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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